IS学園でホモから逃げるために婚活する   作:アオノクロ

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 みんなさーゲイブンってまったくよーそんなもん知らんかったわ。いやマジで。

 ACネタ使いたかったけどゲイブンは知らんかったので全くの偶然です。ちゃんと仕込んでおいたHとMのネタはともかくゲイブンはめっちゃ驚いた。当たり判定が広いACは流石だぜ。

 自分は弱い魚の人の動画見て蒸気に買い置きしておりますが。PCそこそこ古いんで起動するの怖いんよね。


 ちゃんとこの展開イイよね! って思ってくれた人は今話を読んんでもイイでしょう。それ以外の感想の人は高評価して読んでください。コレはホモ差別です。


思い出の先

 リミッターを解除した渡鴉と最初から軍事用として基本性能が高い銀の福音。その戦いは激しく、見ていた二人は動くことができなかった。動くなとは言われたものの、隙があれば加勢するつもりであった。それが甘い考えであったと思い知らされる。

 

「まさかここまでとは……」

 

 性能だけでいえば紅椿は入り込むことはできる。ただ操縦者の技量が足りない、箒はそのことを強く感じていた。

 

「…………」

 

 性能は物足りない、可能性があるなら一撃必殺である零落白夜のみ。作戦で切り札にされるものの、それ以外では力になれない。その事実が一夏の集中力を高めていた。

 

「必ず隣に……」

 

 惚れているし結婚したい、それ以前に隣に立てるようになりたい。その思いが焦りを消してこれ以上ない集中力を生み出していた。常に尻を追い求めているホモの眼は日常で鍛えられているのである。

 

 そして当の本人は、

 

 

 

 

 

 あークソクソクソクソ!

 

 はやい! 早い! 速い!

 

 相手もコッチも全てが早い! やっぱ手ぇ抜いてたろコイツ! スペック任せだったのがフェイントとか入れてきやがる‼︎

 

 それに渡鴉の反応速度がエグイ! 黒鳥の練習した時に真っ赤な空間で擬似的に乗れたけど夢と現実だとやっぱ違う‼︎ 謎の声のアドバイス聞いてたけど両手両肩の武器扱うのにまだ慣れねぇ!

 

 しかもリミッター解除してると普段の黒鳥用のエネルギー量だと足りねぇ! 

 

 銀の福音のエネルギー弾をかわし、動きを先読みして肩のマシンガンとロングライフルで置き弾。動きを誘導して一瞬だけスラスターを吹かせて接近、両手の黒刀で斬りかかる。このシンプルな動きを繰り返すだけでもしんどい。

 

 行けるかと思ってたんだが無理だな、よし諦めよう。

 

 そう判断すると俺は渡鴉のスラスターを止めた。

 

 

 

 

 

「何しているんだ春明⁉︎」

 

 急にスピードを落とした春明に銀の福音のエネルギー弾が集中し、爆炎に包まれる。ISが変化して対等にやり合っていたが、箒はこのまま押し切れるのではと思っていた。そんな時である。

 

 思わず駆けつけようとすると、

 

「大丈夫だ箒、春明なら絶対に」

 

 近くにいた幼なじみに止められた。振り解こうとして振り向くとこちらをまっすぐに見つめる眼。昔から見ていた強い意志を宿す眼だ。

 

「昔、箒が困ってた時に俺は何度も助けに行った」

「……あぁ覚えている」

 

 だからこそ惚れたのだ。小さい頃など足が速いだけでモテるのだ。自分のために助けようとしてくれたらゾッコンでもおかしくない。再会したらホモになっていたが。

 

「アレはほとんど春明が教えてくれたんだ」

「え?」

 

 意外な真実。確かに一夏だけでなく春明もたまーに手を貸してくれたが、分かりやすく動いた時など記憶にない。

 

「男子に揶揄われてた時は俺が春明の指示で時間を稼いで先生を呼びに行った、箒が迷子の時は俺と一緒に通ったルートを聞いて場所を探し当てた、箒が束さんとケンカした時は束さんを勝負で負かせて謝りに行かせてた」

 

 どれもこれも思い出せることばかり、だと言うのに春明の姿が出てくるのはほんの少ししかない。

 

「箒が知らなかっただけで、春明は昔からすごかった。めんどくさいからってほとんど俺に押し付けてたけど、困った時も危ない時も春明は解決してくれた。だから大丈夫だ、何か考えがあるんだよ。だから俺たちは信じて待つんだ」

 

 うっすらと、一夏以外の声が聞こえた。声のする方へ振り向くと、そこには爆炎の後である黒い煙が空中で広がっている。

 

 煙の中から青白い電気を纏った渡鴉が飛び出した。

 

 

 

 渡鴉の単一使用能力(ワンオフ・アビリティ)、アサルトアーマー! シールドエネルギーを消費して周囲に電撃を走らせ攻撃と同時に防御を行う攻防一体の能力である!

 

 弱点は連発不可! あとこっちにもダメージちょっと入るし、交わす隙間はないけど距離も発動時間も短い! なんだこの仕様! 零落白夜笑えねぇな‼︎

 

 しかし止まったことで全攻撃を打ち消して接近できた。が、流石だな。すぐさま攻撃に移ってきたが、

 

「隙ありだ」

 

 銀の福音についている背中のブースターが切り落とされる。目の前にいた俺ではない。そのことに気がつくと目に見えて動揺した。

 

 俺のハイパーセンサーには、箒の乗った紅椿が二刀を振り抜き、そこから飛び出たエネルギー刃が銀の福音のスラスターを斬り下ろしたのを確認している。

 

 カッケェなあの武器、俺も欲しい。

 

 顔はないのに驚いた顔が見える、おいおい忘れてやがんな?

 

「はぁー‼︎」

 

 真上から振り下ろされる光り輝く剣。白い残像を残して銀の福音を通りすぎる。

 

 福音の動きがとまり、機能停止に…………

 

 

 

 

 

 なっていない?

 

 

 

 少し離れた位置で見ていた箒は安堵していた。無事春明の作戦通り一夏の零落白夜が決まり、勝ったと思った。その安心に応えるように銀の福音が光り輝いた。

 

第二形態移行(セカンドシフト)…………」

 

 教科書でしか知らない知識が箒の口からこぼれた。銀の福音の姿が変わっていく様子を箒はスローモーションで捉えていた。

 

 第二形態移行、どうなる? 復活するのか? まだ戦えるか? 一夏は? 春明は?

 

 一瞬で様々な考えが頭に浮かんでいく。その間にも銀の福音は光が収まっていき、その新たなる姿を晒そうと、

 

「知ってるか? 残心を忘れると負けるんだぜ? 俺は昔幼なじみに怒られたから知ってるけどな」

 

 するその後ろに、真っ黒な鴉が襲いかかっていた。

 

「残りのエネルギー全部くれてやるよォ‼︎」

 

 渡鴉からさっきよりも大きな放電が銀の福音を包み込む。収まると渡鴉は黒鳥へと姿を戻し、春明の首にネックレスとなってかけられた。

 

「仕留めれなかったら俺の部屋一生出禁な」

 

 ゆっくりと海へと落ちていく春明とすれ違うように、白く光り輝くISが動きを止めた銀の福音に迫っていた。

 

「あなたはどうなりたいの?」

 

 真っ白な空間で、一夏は真っ白な少女に問いかけられていた。

 

「どうなるか、はちょっとまだ分んねぇな。でもなりたいものならあるぜ」

 

 少し悩んだ後、一夏は不敵に笑い己の相棒に応える。

 

「春明の隣に立てる男になりたい」

 

 いろいろアレど、結局はそこに行きつく。知り合いの頭が良すぎる天才と自身が尊敬する姉にケンカを挑める。男の自分が惚れたのだ、共に剣を学んだ幼なじみが惚れているのも、いろんな女性にモテるのも無理はない。そんなカッコいい男に憧れたのだ。

 

 背中のブースターと左手に新たな武器を宿した白式は、ところどころに焦げ目をつけながらも動こうとする銀の福音に向かっていき───

 

「春明は俺が一生世話するんだよ‼︎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 千冬の持っていた端末が震えた。画面を見ると、少し笑った。

 

「話は終わりだな、用ができたから戻るぞ」

「終わったんだね〜」

 

 何が、ともどうやって、とも聞かない。天才故に知る方法なら無限にあるが、だからこそ方法にはこだわりたいのだ。

 

「ちーちゃんハンバーガーパーティには呼んでね〜」

「後で送ってやる」

「えー⁉︎ ひどーい! 参加したいよー‼︎」

 

 砂浜で寝転んで駄々をこねる同い年の成人女性を見て、こうはなるまいと反面教師にする。同じことを良くされているが気づくことはない。

 

「あ、聞きたいことあるんだった」

「さっきのが最後じゃなかったのか」

「さっきのは言いたいこと〜これは聞きたいことなので最後じゃないで〜す」

 

 春明が煽る時と似ているな、と思ったが言わないことにした。似ているのが何か悔しいから、そしてウサギは素で言ったので気がついていない。

 

「ねぇちーちゃんはこの世界が楽しい?」

 

 思っていない角度からきた質問に似合わないな、と思ったが言わないことにした。あとで春明と話すネタにするためである。

 

「めんどくさい上の連中に騒がしい生徒の面倒をみて、誰かのせいでこんな事件も起こる。未来の旦那は小娘どもを引っ掛けて、最後に私の元へ来ると分かっていても気持ちのいいものではない。これが楽しいと思うか?」

 

 少し考えて応える。どう頑張っても楽しいとは言えない現状、不満なんていくらでも出てくる。

 

「まぁ、幸せだとは思うがな」

 

 自分の生まれを思うと忙しくも騒がしい日々。さらなる幸せなど結婚して寿退社くらいだろう、そう思う程度の毎日だ。

 

「そうなんだ」

 

 その答えを聞いた束はほほ笑む。

 

「奇遇だね、わたしもだよ」

 

 千冬の持っている端末には小島で撮ったのか一枚の写真が写っていた。銀の福音の操縦者であるナターシャを抱えて笑顔で近寄ろうとしている一夏、嫌なものを見たという顔をする春明、そして、

 

 

 

 

 小さい頃には気がつかなかった想いを向ける幼なじみを抱えて、その横顔を眺める箒がいた。




 最後誰が撮ったの? はナシで。作品なんてなんかおかしくても面白かったらまぁイイか! だと思ってる。

 それはそれとしてフリーダム強奪事件は説明してくださいお願いします。


感想、誤字報告いつもありがとうございます。皆様にも火がつくことを祈ってます。
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