さてどうしたものかと悩んだのですが結構雑な感じになりました、キャラ崩壊はしてないので許して。
ではどうぞ ↓この辺にラウラ(ちょっとこれ気に入った)
学祭三日目、外部からの客が居なくなり完全に身内向けの状態となる。
「なのになんでまたコスプレしてんだ」
体育館にて昨日と同じくコスプレをしている俺と一夏がいた。とりあえずスーツを着ているが他の服も近くに用意されている。
「いや〜ごめんね〜、いろいろと考えてたんだけど、どれも無理だってわかってさぁ」
ごめんね! てへぺろ、と自分の頭を小突く楯無。ムカつく。
当初の予定では俺たちと同室兼同じ部活にできる争奪戦をしようとしたのだが、そもそも俺の部屋には大勢たむろしており、俺と一夏は何故か部活に所属していた。聞かされた時二人してえ? となったが顧問である千冬さんが茶道部に名前だけ入れておいたらしい。変なところで仕事してるなあの人。
なのでどれもできず、学祭の二日間忙しくてウチのクラスに遊びにいけなかった生徒のためと、上級生への顔合わせも兼ねて昨日の続きというわけだ。あちこちに机が用意されており、食べ物や飲み物が置かれている立食パーティーだ。ステージでは有志の軽音部や奇術部などが出し物をしている。
「アンタ昨日そんなことやってたの?」
なんか呆れた顔の鈴がやってきた。昨日はコイツだけ来てないな。
「そうだけど?」
見せるように両手を広げる。
「似合わない」
「だよな」
意見があって良かった。これで似合うとか言われたら鈴の頭がおかしくなったかと疑わなければいけない。
「そんなことない! 似合ってるよ‼︎」
飛んできたシャルが鼻息荒く迫ってくるが、着てほしい衣装と着る人物が噛み合わないのはよくあることだ。鈴と二人でないないと首を振るとなんか落ち込んだ。
「そんなことないよぉ……帰ってきた春明のネクタイ外したりしたいよぉ…………そのままネクタイでボクの手を縛ってほしいよ………………」
なんか欲望がダダ漏れである。残念なことに着ている本人が嫌なので今後着ることはあまりないだろ。
「というわけで織斑君と篠崎君ちょっと来てくれるかなー?」
楯無に呼ばれてステージ上へあがる。用意された椅子に座ると、スクリーンが降りてきた。
「はい! ではこれより生徒会主催のビンゴゲームをやるわよ! ビンゴだした人にはこの二人への壇上でできるお願いする権利が与えられます‼︎」
聞いてない。隣に座る一夏も驚いてるので本当に突発的である。
帰ろうとしたが「後でお礼をする」というので座り直した。参加希望の生徒にビンゴカードが配られ、虚さんが操作するランダムな番号がスクリーンに映し出される。
次々に番号が映り、五回目にして「ビンゴ!」と声が上がった。最短の豪運すぎる。声の方を見ればドヤ顔の楯無。不正だろ。
ブーイングが起きる中、「上裸のパーカーをお願いします」と土下座したらブーイングが収まった。おい。
何が面白いのやらと用意された服に着替える。ホモがチラチラ見てきたので次見たら帰ると言った。歯を食いしばって視線を逸らしたがそんなにか。
鼻血を出して健やかな顔で沈む楯無を片付けてビンゴは進む。衣装だけでなく言って欲しいセリフやら特技の披露を求められた。一夏は「ユニコーォン‼︎」と叫び、俺は軽音部からギターを借りて演奏した。アホウサギとの勝負で得た経験である。リコーダーでクラシック曲を演奏されたので流石に負けたが。
ある生徒の女装発言で俺は逃げたが何故か本気を出してきた千冬さんに捕まり敗北。これにはホモも同情の視線を向けてきた。お前千冬さんそっくりだぞ。あと腹抱えて笑ってた鈴は許さん。
そんなこんなで盛り上がり、疲れたので体育館から出ると、
「すいません、少々お話ししてもよろしいでしょうか?」
スーツ姿のお姉さんに声をかけられた。
喜んで着いていき、あまり人が来ない学園の休憩スペースでイスに座って話を聞く。どうやらISの装備や調整などをウチでしないかといいうお誘いだ。なるほどなるほど。
「それはいいですねぇ」
「でしょう? 良ければ書類に」
「その前にもう少しお話を、お姉さんのあの大事な人、えーっと名前が」
「スコールか?」
「そうそう、以前会ったことがあるんですがいい人ですよね」
「お、なんだお前分かってんじゃん。そうだよスコールはめっちゃすごくてなぁ」
「ですよね、あんな人と一緒に働けたら最高ですよね」
「その気持ちは分かるが譲らねぇよ、本当ならオレ一人でいいのに最近はマドカとかいうやつが入ってきてよぉ」
「まぁまぁ、それでも一番はお姉さんですよ、すいませんお名前が」
「オータムだ、なんだお前いいやつだな! 初のIS男性操縦者なんてどんなものかと思えば、マドカはともかくスコールも気にしていてさぁ」
「それがお仕事だからですよ、そんな熱心にお仕事するスコールさんも素敵ですよね」
「いやーいいやつだなおい! スコールより上の上司はYとかいう計画にお前らを組み込もうとしてるけどぶっ潰しちまえ‼︎」
ノリノリで話した。なんならジュースも奢ってもらえた。ISはアラクネといい、蜘蛛っぽいが心の琴線に触れて褒めまくったら一緒に写真を撮ってもらった。
次の仕事が海外であるらしいので連絡先を交換してオータムさんは帰って行った。
はて、あの人は何しにきたのだろうか?
とりあえず連絡先を交換したことは内緒にして千冬さんに報告しておいた。スパイかと思って探りを入れたが遠慮なしに話すので判断がつかない。千冬さんも頭を抑えていた。
ちなみに楯無が言ってたお礼は水着エプロンでのご奉仕だった。なんか今更すぎるので断った。
「よっ、帰ったぜスコール」
「おかえりなさいオータム。首尾はどうだったの?」
ここは亡国企業と呼ばれる国際的テロ組織の隠れ拠点の一つ。その中で会話をしている二人の美女、うち一人はIS学園で春明と話していたスーツ姿の女性だった。
「織斑一夏は無理だったが篠崎春明には会えたぜ」
着ていたOL風スーツを脱いでISスーツになるとスコールにもたれかかる。そんなオータムをスコールは優しく撫でた。
「どんな気に食わないやつかと思ったらかなりいいやつだったぜ」
「そう」
オータムからの報告を聞いても撫で続ける。
「スコールのことできるやつだって言ってたし、あぁそうだ。どこかで会ってたらしいけどいつ会ったんだ?」
普段の荒々しい態度は片隅もなくなり、猫のようの撫でられながらスコールへ問いかける。スコールは少し感慨深気に上を見上げた。
「そうね、まだ彼がISに乗れることすら知らなかった頃、いえもっと前、生まれた時からかもしれないわね」
「よくわかんねぇけど結構昔ってことだな、まぁわたしの方が付き合い長いけどな」
匂いをつけるように身体を擦り付けるオータムを撫で続けながら、春明との出会いを思い出す。
「ふん、出会いがどれだけ早かろうと運命に入り込む隙間はない」
暗がりから一人の少女が顔を出す。不思議なことにその顔は千冬の幼い頃とそっくりだった。
「マドカ、いたのか」
「生まれた時からの出会い、それは確かに素晴らしいものだ。だがわたしは生まれる前から彼と結ばれる運命にあった。これ以上の関係を持つものなどいない」
なお言われている本人はホモから逃げようと手当たり次第に婚約を申し込んでいる。
「ふふ、もちろんマドカの邪魔をする気はないわ。わたしが求めているのはもっと別のものだもの」
マドカから軽く放たれた殺気を涼しい顔で受け流し、それどころか微笑む余裕すらあるスコール。
「邪魔さえしなければなんでもいい、彼と結ばれる運命など誰にも邪魔させない。どれだけ優秀な姉であろうと」
そう言ってまた姿を消すマドカ。いまあげられた張本人は焼き増しして貰った女装姿の春明の写真を手にニマニマしながら下着姿で酒を飲んでいる。
「いいのかスコール、あんな事言わせておいて。恋人は嫌だがスコールが気にしてる奴をマドカに取られるのは嫌だぞ。わたしもアイツは気に入ってるし」
「そうね、邪魔をするつもりはないけど全部頂かれるのもごめんね」
モニターに映っている春明の写真を見てスコールは心の中で呟いた。
「彼はわたしの父親になってくれるかもしれない存在なのだから」
「ヘッキシ」
「む、大丈夫か春明」
「あー大丈夫大丈夫、全然平気」
「いつまでも上着ないからよ、さっさと着なさい」
「なら今着てるやつよこせや」
寝転がって本を読む鈴の足が背中を叩く。無視して軽く鼻を擦ると膝枕しているラウラの耳を覗く。うーん、普通にキレイだし掃除するとこ無いなぁ。フワフワしとこ。
「あ、ん、も、もう少し優しく、ん、してくれないか」
「お願いしないのですか? 遠くから見なくとも頼めばやってくれますわよ?」
「して欲しいけど息吹きかけられたら腰抜けそう」
「うむ、ラウラ相手だと脳破壊はないな」
「よっし、そろそろ鍋煮えたぞ!」
一夏の言葉でゾロゾロと机に向かう。今夜はつくね鍋だ。
いろいろ悩んだ結果がこれです。なんやコレ。オータムはキャラ崩壊してないので今回もキャラ崩壊注意は入りませんでした。
感想でクールな知的お姉さんにバブみを感じたいと言われた結果です、『作者は悪くない』
さて次回から最強ヒロインことのほほん女子による特撮オタク系メガネっ娘のエントリーです。水着エプロン会長はもう、なんか原作からしてヒロイン入り後の方だったしえっかなって。いつかはメイン回書く気はある。あるだけ。
感想、誤字報告いつもありがとうございます。やっぱみんなグッドルーザー好きなんですねぇ。連載当時読んでまして、思えばあの作品が回文作者に触れた初作品でした。今思えば変に少年漫画よりにしてましたね、おかげでらしい裸エプロン先輩が生まれたと思いますが。では、『次回もみてね!』