好きなんでガン○向きネタも入れていきたいです。
では簪党の方お待たせしました。
更識簪は引っ込み思案なオタク気質な女の子である。日本の暗部を務める特殊な家に生まれ、優秀な姉へのコンプレックスを抱き、カードを七枚以上貯めないと動けない引き篭もりになった。なおクルトにも負ける。
簪がハマったものは特撮ヒーローもの。その世界では困った人は誰もがヒーローに助けられて、そんなヒーローに簪は憧れた。
幸いというべきか、ISの適性はあったため日本の国家代表候補生として専用機が用意されることになった。
だがそれも偶然現れたホモのせいでなくなった。
男性操縦者という世にも貴重な存在にあらゆる興味は向き、その結果簪の専用機は後回しとされた。
世の中を呪った。ネットでイチャイチャしてるリア充を見て呪った。直接言う度胸はなかったので心の中で呪ったが、見ていると目が潰れそうになったので見ないようにした。
せめてと組み立て前の状態で渡された打鉄弍式を完成させようと、日夜プログラムを触っている。整備室では他の生徒もいるが、声をかけるものはいない。
それは一人でISを完成させた姉を見返そうとのめり込んでいる簪の雰囲気に気後れしているのか、それとも──────
「なぁ、簪ってあんたか?」
しかしある日、簪に声をかける者がいた。噂の世界で二人目の男性操縦者である。簪と関係があるのは一人目なので恨みはない。だがそれはそれとして気のいい物ではない。もしかしたら姉からの刺客かもしれない。そう考えた簪は振り返って追い返そうとした。
「アッハイソウデス」
ずっと引きこもっていたオタクに異性との会話など無理なのだ。
さて、どうしたものか。
今度またタッグマッチをするらしい。なんでだ。一回目ができなかったからか。俺たちは楽しんだので別にいいのだが出ろと言われた。シードとかないのか、なかった。
さて相方を誰にするか悩んでいたのだが、以外な人物に声をかけられた。
「しのき〜ペアは見つかった〜?」
のほほん女子である。どちらかと言うと乗るより整備寄りだった気がするが、優勝したいのだろうか。
「わたしじゃないよ〜……ちょっとね、お願いがあるんだ」
聞けば別クラスに友だちがおり、ISが未完成で一人で組み立てているらしい。タッグマッチも出られるか怪しく、俺に手伝って欲しいとのこと。
「名前は?」
「かんちゃんだよ〜」
「それあだ名」
更識簪、ん? 最近どっかで聞いたような?
「あ、楯無の妹か」
なんか前に声をかけてほしいって言ってたな、理由聞いたらどもったので無視したが。しかし、なんでまたISを一人で? できはするだろうけどキッツイだろ。
「かんちゃんコミュ音痴のインキャだから」
「おい友人」
なんか元も子もない理由だった。それにしても友人にそんなことを言ってもいいのだろうか。まぁいいか。
「つっても俺にどうしろと? ぶっちゃけISは簡単な整備が限界で組み立てとかなんの役にも立たんぞ」
猫の手どころか猫の方がマシである。アニマルセラピーてきな意味で。
「しのきーならできるよ」
無責任な信頼だと思いながらもとりあえず整備室へ向かった。
そしてコレである。
いやどうしろと? 何気に周りにはいなかったタイプである。接し方が分からない。猫背で俯き気味にヘヘッと笑っているがちょっと怖い。不気味で。のほほん女子は整備室でも一人でいると言っていたが、これアレだわ。手伝いはしたけど話しかけ方が分からないんだ、ちょっと離れた生徒もたまにこっち見てるし。
「か、簪です。なんのようでしょうか」
「ごめん、なんて?」
「簪と言います! 趣味は音楽鑑賞で友だちたくさんいます!」
「声デカいし多分嘘でしょ」
「え、あ、すいません。特撮とか見てるオタクです、ぼっちです、ヘヘッ。生きててすいません」
「いやそこまでは言ってないから」
どーすんだよこれ。なんか独自の世界あって話がしにくいぞ。周りにうるさい奴らしかいないからこういう静かな相手とのコミュニケーションの取り方が分からん。
「とりあえずなんか手伝ってくれって言われてきた」
「……お姉ちゃんの差金ですか?」
「なんて?」
「あ、すいません。ヘヘッ、自分みたいなのと話すより、もっといい人いますから。あ、いい子紹介しましょうか? 明るくて自分なんかとでも仲良くしてくれる本音って名前なんですけど。あ、面白い名前ですよね、わたしも思います。お菓子よく食べてて最近は一緒にマスクドライバー見てくれるいい子なんで、お願いしますわたしから離さないでくださいぃ! 本音いないとネット以外で喋る相手いなくなるんですぅ!」
「そんな相手をよく身代わりにしたな」
早口で小さくて思考の行き先は分からん。ここまで来ると逆になんかおもしろくなってきたけど。
「えーでもさっき紹介してくれるって言ってたのになー」
「え、あ! ででででも結構おとぼけだし鈍臭いしお菓子のクズ袖で拭いたりしますよ‼︎ あ、でもおっぱい大きい。わたしより明るくて誰とでも話せておっぱい大きくていい彼氏見つけて早めの結婚して子ども産むんだ。それで「かんちゃんは結婚しないの〜?」とか聞かれるんだ。もう無理、助けて」
なんか聞いていいのか分からん情報出てきた。とりあえず引いておこう。それ以外は、うんどうしよう。なんか壊れたラジオみたいになってるから放置してモニターを覗く。おー全然分からん。この辺は全く学んでないからなぁ。
そんな中で一つ気になるところを見つけた。
「山嵐?」
48発の誘導ミサイルを撃つ、これはまるで、
「雷王の宴フォームみたいだな」
マスクドライバー雷王の最終形態、これまでの強化形態のパーツを少しずつ身体の至るとこに使いマスク部分だけ新規と言う歴代マスクドライバーの最終フォームでも屈指の予算に優しいフォームとして話題になった。というかネタにされた。
技の一つにそれぞれのパーツから特性にあったカラフルな雷を放つと言うものがあるのだが、確か技名が「ヤマアラシ」だった気がする。動物じゃねぇかとツッコまれてた「分かるの?」うおっ⁉︎
なんか隣にいたんだ「マスクドライバー雷王の最終形態であるシンライオウ、通称宴フォームの技を参考にして組み立てたんだけど独立稼動型誘導のプログラムを組み立てるのが難しくて難航してるけどこれなくして完成とは言いたくないし通常ロックオンシステムならすぐに使えるけどやっぱり一つの目標に向かってそれぞれが独立した動きで狙った方がらしいから」ちょっと待ってくれ」
すごい勢いで喋りだす簪の顔を両手で挟んで静かにさせる。むぎゅむぎゅ言いながら手を離させようとするけどそうはいかない。
「これから質問する、首を縦か横に振って返事しろ。無理ならそのまま」
こ、コクリ。
「これは雷王を参考にしてる」
コクリ。
「でもまだ完成してない」
コクリ。
「時間もまだまだかかる」
コクリ。
「…………ミサイルの爆発色はカラフルにできる?」
コクコクコクコク!
「俺も見たいから手伝わせろ」
コッ………フルフル。
「よし手伝うの決定な」
フルフルフルフルフルフルフルフル!
「アホウサギ、は違うな。こういうのは大勢の方が楽しい」
頼りになりそうな知り合いへ片っ端からメールを送る。……後で拗ねそうだし一応アホウサギにも送る。端末を持つのと逆の手で掴んでいる簪が暴れているが何もきかん。いつもの専用機持ちにも連絡を送り準備は万端。
「宴の時間だァー‼︎」
「オォー‼︎」
ノってきた。それでこそだ。あとちゃんと声出るのな。
以前のあとがきにも書きましたが雷王は地獄から来た鬼を追い返すために雷の神であるライジンを憑依、神下ろしした神社の家系である主人公の大神が戦う話です。鬼も神も現世にうとく、その関係のギャグが多めでした(ゲームにハマる鬼とかアイドルのファンをする神とか)。信仰が少なくなり力が弱まる神様を助けて新フォームになったりしました。シンライオウは全ての力が使えてパワーアップなので凍らせた敵を炎で溶かすなどそんなシーンが多いです。途中で仲間になった鬼の力もある信仰ではない信頼の証なフォームとなってます。
もっと書きたいんですが止まらなくなるのでこの辺でやめておきます。
簪の元ネタは下北沢のアレです。あそこまで行けるよう頑張ります。以前同人誌活動した簪はいないとか安堵されてましたがヨッシャ。
感想、誤字報告いつもありがとうございます。今考えるとバディもののライダーが好きですね。「戦いはノリのいい方が勝つんだよォ‼︎」「ライダーは助け合いでしょ」好きな名言です。