いや普通に嫌だわこんなホモ小説書いてるとか、もう四十話だよ‼︎ 一ヶ月くらい続けてるんだけど⁉︎ よしたたむぞ、さっさとたたんで綺麗で文学的なやつ書こう。
…………思いつかない! これもホモばっか書いてた影響、そして書かせた読者のせいです。やーいやーい
スコール人気すぎて笑う。引き取り先を募集します。
キャノンボール・ファスト。
簡単にいうと妨害ありのISレースである。大規模な催しとしても有名であり、わかりやすく派手でおもしろいので観客もいる。
まぁ今回に限ってはテロリストからの妨害があるのだが。
「ゴーレム⁉︎」
「しかもこの数……!」
途中乱入してきたのはゴーレムと呼ばれる束が作った無人IS。その数五十。それに合わせて、
「コイツらが専用機持ちなぁ、まだケツの青いヤツらばっかだな」
「油断はしない、がそれを差し引いてもたいしたことはないか」
二機の専用機、見下ろされるがそれに文句は言えない実力の持ち主だと全員が気がついている。
「サイレント・ゼフィルス⁉︎」
「知ってるのかセシリア?」
「イギリスで開発中のISです! 奪われたと聞いていましたが」
「快く譲ってもらっただけだ」
キッ、とバイザーをつけたマドカをセシリアが睨むが気にも留めない。
実際はブラック環境に嫌気がさしたスタッフたちに潜入中だったマドカが日本の駄菓子を差し入れたところ、たいそう喜ばれて口笛を吹きながら見逃されてたというものである。防犯カメラにはバッチリ映っていたが同時に労働環境もバレたのでスタッフはお咎めなしの強制休暇、ブラックの原因である上司は自国の料理を食わされた。
ちなみにこの案を考えたのは亡国企業所属のオオマエ・モーナという人物である。この先でない。
「言いたいことやりたい事はあるだろうが、それをしたけりゃ」
一夏をはじめとする専用機持ちをゴーレムが囲む。
「そいつらを相手してから言いな」
「で、なんで春明君はこっちに来たの? ハッ‼︎ まさかこのどさくさに紛れておねーさんとイケナイことをっ⁉︎」
「寝言は寝ていえ」
レースフラッグを振りたいという理由でレースに参加しなかった俺は、楯無と一緒に侵入者の相手をしていた。頑丈なだけが取り柄の木刀を両手に持ち、侵入者を蹴散らしていく。
「それ北海道で買ったの?」
「いや通販、文字は頼んだら入れてもらえる」
呑気に会話をしながらいかにも潜入しますよ、といった装備の連中を危なげなくのしていく。
潜入経路も教えてもらったので、人はいないようにして罠を仕掛ける。お手本は「ホーム・ア○ーン」だ。準備を手伝ってくれた先生や整備担当の生徒たちは、日頃のストレスを発散するかのように嬉々として用意していた。自分のオススメは頭にだけ火をつけてハゲにするトラップである。
ちなみに踏むとちょうど股の間に棒状のものが飛び出すトラップもあった。なんであるんだよとか、使っていいのかとかいろいろ言おうとしてやめた。触れたくない。
悶絶していた侵入者は台車に乗せられて運ばれていった。
「でもなんでコッチに? 生身よりIS戦闘の方が得意なんでしょ?」
その通りではある。ISでなら世界上位相手でもどうにかする自信はあるが生身だとそうはいかない。何でもありなら一夏、箒相手でも勝てるがさらに熟練の相手だと怪しい。となりの思春期生徒会長も引き分けるか怪しいところだ。
「苦手だからやるんだよ、手加減しなくても良い相手が大量に来るんだし」
気分としては実戦形式の避難訓練だ。そこそこの雑兵は訓練にちょうど良い。
「そろそろアイツらも俺抜きでやった方がいいしな」
「ゴーレム相手にこの時間、聞いた通りまずまずだな」
「情けない」
ゴーレムは残り十機、だがオータムとマドカは一切参戦せず一夏たちはエネルギーが約半分程度といったところか。
「ゴーレムも残り少ない、気を引き締めていくぞ」
指揮を出すのは経験のあるラウラ、二人一組でお互いをカバーしあいそれでも無理ならラウラが補う。突然の「はーい二人組作って〜」の言葉に戸惑っていた簪はシャルと組んでラウラと一緒に援護をしていた。
「気を引き締めるねぇ」
その様子を見ていたオータムは聞いた情報と自分で見た光景を基にして判断を下す。
「死ぬ気にならなきゃ話にならねぇな」
「なっ⁉︎」
素早く移動したオータム、纏うIS、アラクネの脚が一夏と箒を蹴り飛ばす。鈴が慌てて接近して青龍刀で動きを抑える。セシリアが援護しようとしたが、
「敵を一人、忘れていないか?」
「きゃっ⁉︎」
マドカの射撃がセシリアを邪魔する。簪のミサイルも容易くかわすが、その隙にシャルがセシリアを助け出す。
奇しくも近距離と遠距離で別れた。その上でゴーレムがまだ存在している。ラウラは状況と作戦を組み立てるが、この時思ったのは、
「篠崎春明がいれば、か?」
見透かされたかと驚いて目を見開く。
「だろうなぁ、お前らの中、いや世界から見て実力は上位だ。頼りたくなるよなぁ」
「そのおかげでおんぶに抱っこ、せっかくの実力者も子どもの面倒を見ていたわけだ」
オータムは大口を開けて笑い、マドカは鼻で笑う。
言い返そうにも言える言葉が出ない、実力は飛び抜けて上、さらに有事の際には頼り切っていた。普段の訓練も教える立場、その存在は大きすぎた。
「ウチから見たお前らの評価だがなぁ」
悪者、そうとしか言えない悪い顔でオータムは笑う。
「篠崎春明以外はザコ、大正解みたいだな」
「まぁ確かに頼りすぎなところはあるわねぇ」
気絶させた侵入者を縛りながら楯無と話す。何かあっても結局俺がでしゃばってしまうことが多く、アイツらの経験を奪ったというのは間違いではない。普段の訓練はその穴埋めなところがある。一緒に訓練をつける立場な楯無も同じ意見だ。
「報告書呼んだけど安全策を優先したんでしょ? どっちが良かったなんて怪我なく済んだなら何よりもいいことよ」
それに関しては間違いない。間違いではないだけで最善だったのかというと今でも悩む。
「だからといってテロリスト相手に実戦訓練頼むのはおかしいと思うけど」
おかしくならなきゃやっていけない世界が悪い。
そういうと楯無は黙った。
「…………ねぇ」
いつもより静かになった楯無が顔を俯かせた。
「私はどうしたら良かったと思う?」
いつだったか聞いた楯無の家の話、学生でありながら家の長であり責任も重い役職に就いた少女。大事な妹すらも遠ざけるしかできなかった、一国の代表であり学園最強。そんな少女の悩み。
「とりあえずストレス発散の方向がエロい事は思春期すぎる」
「!?!!???」
いやさー男性操縦者が来るからって男性のこと調べて性に目覚めるってなに? 拗らせすぎだろ、保健体育を予習するとか可愛い範囲じゃないだろムッツリスケベめ。
「だってだって! 訓練とか勉強とかでろくに話せたこともなかったもん‼︎ 将来の相手だってこの立場だと逆に見つからないし‼︎」
その結果が夏休み過ぎての水着エプロンと、姉妹揃ってコミュニケーション能力変な方向に進化させてんじゃねぇよ。
挙句人の大事なところガン見しやがって。
「見てない!」
鼻血出てるぞ。
「じゃあわたしの胸でもお尻でも見なさいよ‼︎ それでおあいこよ‼︎」
「見ても鼻血はでねぇぞ」
そんなアホな会話をしていると、通路の角からコッソリと出てくる侵入者。木刀が楯無のすぐ横を風を切って飛んでいく。いい音がして侵入者は倒れた。
転がして縛ろうとしたがロープがない、楯無にもらおうと振り返ると何故か床にへたり込んでいた。
「おいどうした」
近づいて顔を覗くと、
「……………………耳、ダメなの」
楯無が顔を赤くして目を逸らした。誰だコイツ。
「あの、胸触ってもいいから耳だけは、その、触らないひゃん⁉︎」
古来より触るなは触ってほしいというのを知らないのか。珍しくしおらしい楯無相手に普段の仕返しとばかりにやり返す。
「あめ、らめ、みみらめなのぉ」
書類仕事押し付けやがって、虚さんに頼まれて捕まえに行くの何回したと思ってんだこのヤロウ‼︎ 生徒会室の冷蔵庫に入れておいたプリン食いやがって食い意地張った食欲と性欲、あとサボって昼寝してるのも見てるから睡眠欲‼︎ 三代欲求網羅したダメ人間め!
触る、摘む、なぞる、吹きかける。
できることを思いつく限り、普段の行いとプリンの恨みを晴らさせてもらった。
「あひぇ…………」
なんかよろしくない顔で倒れこむ楯無。なんか悪いことをした気になるが、元凶は目の前にいるので自業自得だな、ヨシ。
とりあえず楯無が持っていたロープを取り出し、体に手が当たるたびにぴくぴくした、転がっていた侵入者たちを縛る。報告からしてこれ以上追加は来ないので終わりだ。回収は別の人員が割り振られているので仕事は終わり、ISの方を見に行くか。
流石に放置はできない楯無を揺さぶるが反応がない。どーしたものか、と考えてたら、
「おんぶ」
小さな声でふざけたことを言いやがった。
更識楯無にとって篠崎春明は酷い相手だ。初の出会いで自分以上のインパクトを出し、それ以上の初見すら奪っていったのだ。たまに思い出してゴソゴソしている。
充分強いので教え甲斐もないし、年上への敬意がない。遠慮もない。容赦もない。
すごい自分など歯牙にも掛けない。
妹のことも頼んだら断ったくせにクラスメイトの本音から言われて引き受けた。制服とスカートまでなら脱ぐと言ったのにだ。無理矢理簪と同じ部屋に入れられて無言で一時間いたのに、助け舟も出さずにポテチを食べながらマンガを読んでいたのだ。急にマスクドライバー奏の映画を見出してようやく簪と話ができた。見分けがつかないと言って劇中に出てこない設定まで語れるほど教え込まれたが。
触ってもいいと言っても何もしない、どころか蹴り飛ばしたりボールを投げたり異性の扱いがなっていない。今だって触るなといった耳を触った。
触ったこと、見せたこと合わせて責任を取れといっても嫌だの一言で切り捨てた。耳を触られた仕返しに耳を噛み、コッソリ隠し名を教えたら耳元で囁かれた。ここまでしても何もしないという。
反応しないと分かっていて身体を押し当てている理由は分からない。ずっと強かった自分が誰かの背中に頼る事に疑問も抱かない。イタズラをするのは必ず反応してやり返してくれるからだと気がつかない。すぐ隣にある頭に自分の頭を傾けるのも、触れたいからというわけではない。
更識刀奈にとって篠崎春明は──な相手だ。
なんか長くなった楯無編。詰め込んだ感はあるけど長くてもダレるしこれくらいがいい塩梅かな。
家の仕事でストレスが溜まって偶然その解消方法がそっちにいっちゃった楯無。人としては優秀だけど人間としてはまだまだ思春期、かわいいね。
あ、前書きは疲れた時に書いたので気にしないでください。いつも通り感想とか高評価ください、もうこれがないと生きてけない身体になりましたウッヘッヘッヘッヘ
感想、誤字報告高評価、いつもありがとうございます。ちゃんと言うべきだと思ったので言っておきます作者はホモじゃない‼︎‼︎‼︎