IS学園でホモから逃げるために婚活する   作:アオノクロ

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 感想で結構言われましたが、二人で(順番)にシャワーなのか、二人で(一緒)にシャワーなのか、どちらでもお好きなようにご想像ください。

 関係としては感想で言われた某運命シリーズのタイガー姉に近いです。あと春明に特定の相手ができたら普通に離れます。その辺は普通の感性です。学園内なら泊まることもなくなります。お互いに相手ができたらおめっとーと言って結婚したら祝い金も出して式に参加します。引きずることもないです。それくらいです。ただ相手ができる前にどっちかがポックリ行ったら生涯独身にはなります。


 そして実質勝利一歩手前まで行ったヘタレ少女の出番です。


※予約投稿ミスったけど非公開とかやり方分からんのでこのまま乗っけます。申し訳ない


社長の娘はどこか残念である

 シャルロット・デュノアにとって篠崎春明は恩人である。

 

 自分の身の周りの問題を全て解決し、心の傷であった孤独の不安も埋めてくれた人生をかけても良いレベルの恩人である。なんでもするし、何をしても良いし、欲を言えばずっと一緒にいたいし、こう人には言えないアレコレとかもしたいくらいには恩を感じており、私欲が混じっている。

 

 それすなわちベタ惚れである。

 

 

 

「春明に! お願いがあります‼︎」

「おう土下座やめたら聞いてやるよ」

 

 初手土下座だがこれでもヒロインである。恥ずかしい姿ではあるが目的のためなら痛くもない。むしろちょっと楽しんでいる。もともと背はシャルの方が低いのだが、土下座することで見下ろされる視線はアリだとシャルはその優秀な頭脳で判断していた。

 

「プールに! 一緒に行ってください‼︎」

「それ頼むのになんで土下座なんだよ」

 

 ただの勢いである。面と向かって頼むのが恥ずかしいわけではない。期限間近なプールのチケットを受け取ってくれた、春明の姿を思い出しながらシャルは布団の中でウヘヘヘとニヤけていた。寝相なのかうるさくて反射的なのか、寝返りをうった春明に布団の上から抱きしめられるまで続いた。

 

 

 

 さてプールである。綿密な事前準備に用意周到な計画は、手を繋がれたり満員電車で抱きしめられたりとポンコツになったシャルを春明が引っ張って遂行された。

 

 意識が戻ったのは更衣室、まだ挽回できると急いで着替え、更衣室付近で待ち構えていた。

 

「おい、はしゃぎすぎんなよ」

「春明にだけは言われたくないな」

 

 出てきたのはすでに膨らんでいる浮き輪にゴーグルとシュノーケル、なぜか足ヒレをつけた春明。遊ぶ気満々である。そわそわしていたのは認めるがそれはそれとして春明にだけは言われたくない、そうシャルは思った。監視員の人にシュノーケルと足ヒレは危ないからと外された。残念がっているが当然である。

 

 とりあえず流れるプールに浮き輪を浮かせてシャルを座らせると、春明は後ろに掴まってゆったりと流れる。これはこれで良いのだが、シャルとしてはもう少しくっつきたい。一周するとウォータスライダーを指差して誘う。

 

 二人で抱きしめながら、と妄想していたら小さい子以外は危ないので禁止とのこと。意気消沈するシャルをおいて先に滑り出す春明。飛び出した先で前に滑っていたお姉さんと軽くぶつかる。バランスを崩したお姉さんの手を取って立ち上がらせて謝るも笑顔で大丈夫と話す。良かったら一緒にと言ったのはどちらか、シャルが凄い勢いで飛び出してきて春明へ突っ込んだ。

 

 慌てながら春明を引き上げるシャルを見て、お姉さんは微笑んでどこかへ行った。

 

 明るい日差しに賑やかなプールのなかでずーんと影を纏ってイスに座るシャル。妄想ではこう、もっといい感じにくっついたり触ったりハプニングが起きたりとしていたのだがどうも上手くいかない。デュノア社の社員に聞いたとおりアドバイスを実践してみたのだが、どこを間違えたのかから回ってばかりである。社員にアドバイスを聞いたのがそもそもの間違いであるし、社員も上手くいかないと予想していた。具体的には賭けが成立しないほどである。

 

 そんなシャルに人の影がかかる。春明が帰ってきたのかと思って顔をあげると、何やらチャラチャラした男連中。一緒に遊ばないかとの誘い、要するにナンパである。

 

「なんだ、春明じゃないのか」

 

 思わずため息をついたシャル。その態度が気に食わなかったのか、男たちの雰囲気が悪くなる。何やら頭の上で喋っているが、シャルの耳には届かずあーはいはい、そうだね五年後だね、と適当な生返事。

 

 思わず強引に引っ張ろうとシャルに伸ばされた手、は届くことなく横から伸ばされた別の手に掴まって止められた。

 

 止めたのは春明、予想だにしないこのシチュエーションにシャルの顔が明るくなる。これはかの有名な俺の女に手を出すなでは⁉︎ と期待が高まるシャル。そして止めた春明の第一声は、

 

「そいつホモだぞ、しかも掘るほう。掘られたいなら止めねぇけど」

 

 一瞬で顔色を悪くしてお尻を抑える男たち。そそくさと逃げていった。一人だけチラチラと振り返っていたが心残りがあるのだろう。

 

「大丈夫か?」

 

 逃げていった男たちを見送ると買ってきた焼きそばやたこ焼きをテーブルへ並べる。さっそく食べようとすると、目の前から伸びてきた手が全てを掻っ攫っていった。

 

 頬染めて少し涙目で食べ物をリスのように頬張るシャル。助けてくれたのは嬉しいけど助け方が酷すぎる。赤点どころかマイナスである。それでも最後の大丈夫か、の一言でときめいてしまったので文句も言えない。不貞腐れた少女は嫌がらせも兼ねてやけ食いしたのだ。

 

 そんなに腹が減っていたのかとジュースを飲んで見守る春明、一口も食べられてないので腹の虫がなる。シャルが気がついた時にはほぼ食べ終わっており、かろうじて残ったのは焼きそばが一皿。差し出そうとして、なぜかここで勇気を振り絞った。

 

「あ、あ〜ん」

 

 空腹だった春明は何も考えずにかぶりつく。飲み込むとさらに求めるように口を開き、目をぐるぐるさせながらもあーんを続けるシャル。幸せな少女は食べ終えさせた後に、こっそりと隅に残った焼きそばをつまむと食べた。残すのは良くないという精神からである。決して他の理由はない。

 

 そして気がつくと帰りのモノレールに座っていたシャル。隣では春明が寝ている。脳がせっかくのプールがやらかしの玉突き事故で上手くいかなかったことを反省させる。隣で寝る想い人のほっぺを軽くつついてバカと呟く。それはつつかれている相手なのか、それともやることなすことめちゃくちゃで、デリカシーのない男に惚れてしまった自分に向けてなのか、分からない。考えてもムダだと春明の胸にもたれかかり、定期的にくる静かな振動に揺さぶられながら、瞼を閉じた。

 

 

 

 春明が起きると、自分にもたれかかって寝ているシャルの頭が目に入る。起こすこともなくそのまま放置して、駅に着くと、荷物を持ってシャルを前に横抱きにして抱えて降りる。

 

 自分の部屋に着くと、敷いてあった布団に寝かせて荷物を片付ける。水着を洗濯したり、シャワー浴びて簡単な夜食を食べてもシャルが起きる気配はない。

 

 消灯時間になり、シャルの服を脱がせて適当に大きめのシャツを着せると布団をかけて潜り込む。

 

 次の朝起きたシャルは自分の状況に驚きながらも、最大限にいかすためとりあえずくっついて深呼吸をする。くすぐったさで目を覚ました春明に声をかけられるまで続けたシャルは、昨日のやらかしも鮮明に思い出し、真っ赤になって裸シャツのまま部屋を飛び出した。

 

 それを見かけた生徒によってついに手を出されたと噂が流れるが、真実を赤裸々になって語るシャルはまたもや真っ赤であった。理由を知った生徒からはため息をつかれた。

 

 なお、モノレールで寝落ちした時の記憶はなく、その時を知るのは春明と金のリンク型ISを通じてデータを収集してたデュノア社の社員たちだけである。後日この事を伝えられ、勿体なさに涙したがもう一度お姫様抱っこを頼む勇気は出なかった。




 ぶっちゃけ勝ちに一番近いのはシャルなんですよね。やらかしと失敗も一番多いですが、一番異性として認識されてもいるので。だからホモIS使われた時はショックが大きかったですし、逆に許してもいます。あれから使われてないので。

 仲良くなって異性認識だと進みにくいですが(分かりやすいのがセシリア、行きすぎると鈴)、異性と認識して仲良くなってるのがシャルだけなんです。(別に箒たちを女と見てないわけじゃないです、友人割合が多いだけで普通に異性としては認識してます)

 なんでプールも普通に水着見てますし、谷間とかお尻とかも見てます。シャルはそれどころじゃないので気がついてません。というか最後もラウラ呼べば良かっただけなのに自分で介抱してます。

 ただヘタレなのが問題、気合い入れて空回ってます。アドバイザーも押し倒せと思ってますができないのも分かってるので悩んでます。

 感想誤字報告高評価、いつもありがとうございます。シチュエーション考えるの難しくて割と苦労してます。あと時系列は気にしないでください。とくに考えてないので。まだまだ活動報告で募集してまっせ
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