IS学園でホモから逃げるために婚活する   作:アオノクロ

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 スーパー戦隊終わるのっ⁉︎

 いやテレビ置いてないので全然見れてないんですが、こち亀終了並に驚きました。なんだかんだずっと続くと思ってたのに、時代かなぁ。寂しくなりますねぇ。

 
 世界のあれこれが変わっても恋人自慢は腹つのでネットでは遠慮なく言われます。男女とか関係ないです、当たり屋もいます。ネットでも影響ある投稿はありますが、それはそれとしてネットなのでね。恋人を求めて彷徨う婚活アカもあります。

 酷い男だからで怒った冤罪も普通に炎上してます。男だから〜と言った方が男女関わらず攻撃されます。淫夢も残ってます。ネットだからね。


 さて今頃ネットでパッパパパラッパしてる方の姉です。どうぞ


暗部少女は甘えたい

 更識楯無にとって篠崎春明は生意気な後輩である。

 

 学園最強を自負する自分と遜色ない実力、自分よりも短い付き合いなのに妹と親友と仲がよく、出会った時以外は誘っても靡かない。からかおうとしてイタズラを仕掛けても受け流すかやり返してくる。

 

 もう一人の男性操縦者は反応が良いのに面白みがない。その生意気な顔を崩したい。

 

 そう思いながら今日も遊びに行く。

 

 

 

「で、これは?」

「もっと反応しなさいよー!」

 

 生徒会室にて呆れた顔の春明。視線の先では伊達メガネにOL風スーツを着て机の上に座っている楯無。スカートは短く胸元のボタンは開けられており、本職ではなくグラビアとかコスプレといった雰囲気を漂わせていた。

 

 男の好きな服装というものを調べてきたのだ。楯無のことを知らないものが見れば喜びもするだろうが、中身を知っている者からすればまたバカなことをやっているとしか見えない。実際微妙な情報雑誌に載っていたのを真似したのでバカである。

 

「ほらー、どう? どう?」

 

 さまざまなポーズをとる楯無。見た目はいい、それは間違いない。ただ見た目だけである。ポーズをとるたびに春明の目が死んでいく。虚に任せて今日は帰ろうと決意した時、春明の端末が震えた。

 

 画面には虚からのメッセージ、内容は

 

「今日は任せました」

 

 と簡潔な一言。春明は崩れ落ちた。

 

 

 

「すいません、春明君。今日ばかりはダメなのです」

 

 申し訳なさもあるので今度お詫びを用意しようと決意する虚。そんな虚がいるのは、

 

「お待たせしました! チケット買ってきましたよ!」

 

 声をかけたのは五反田弾、その手にはペアチケットが握られている。走ったせいなのか少し顔が赤いが、何でもないというようにチケットを虚へ手渡す。

 

「チケット代はちゃんと払いますので」

「いえいいんですよ! さ、誘ったの自分からですし」

 

 少し頬をかいて目を逸らす弾、そんな様子を見て笑みが咲く虚。そっと手を伸ばして、

 

「では、今日は頼りにしてますので案内をお願いしますね」

「! はい! 任せてください‼︎」

 

 手をとって遊園地の入場ゲートへ向かう二人。虚も耳が赤くなりながら今日の日を楽しもうと心を弾ませた。

 

 

 

「ねー仕事やめて遊びましょうよー虚もいないことだしー」

 

 窓から外へ放り投げたくなる気持ちを抑えてパソコンのキーボードを操作する。後ろから肩に手を回して絡んでくるOL姿の楯無。正直にいってめんどくさい。だが虚に任されたので仕事もしなければいけない。その意識だけで春明はパソコンから離れなかった。

 

 それが分かっているのか分かってないのかねーねーと絡む楯無。頬を突いたり髪を捻って立たせたりやりたい放題である。なおちゃんと仕事はある。さっきまで座っていた机の上に散らばっている書類とか。

 

「もーお姉さんの姿に緊張してるのは分かるけどこっち見なさいよー」

 

 ぷくーっとほっぺを膨らませて画面の前に割り込んできた楯無に春明の何かが切れた。

 

「……それってOLのコスプレだよな」

「! そうよ、お姉さんにお似合いの大人の女の姿よ!」

 

 なお普段その姿で仕事をしているのは千冬である。これ以上は言わない。

 

「はー服着てるだけで終わりって分かってねぇなぁ」

「む? どういうことよ」

 

 やれやれと頭を振る春明にカチンとくる楯無、これでも暗部の党首である。

 

「ただ服を着て終わりって浅いんだよ。コスプレするなら服だけでなく状況も合わせてこそだろ」

「くっ、一理あるわね」

 

 大抵のコスプレは服だけである。場所も用意するのはお金も労力もかかるからだ。そして偉そうなことを言っているが春明は普通に服だけでヨシとする人間である。でなければ部屋はもっとキレイだ。

 

「できるOLをするならちゃんと仕事をして相手に有能さを見せつけないとだろ、服装だけ真似するなんて子どもだな」

「う、うぅぅぅぅ!」

「ま、所詮その程度ってことだな」

「やってやるわよ‼︎」

 

 スーツの上を脱いでカッターシャツになり、袖をまくると書類に取り掛かる楯無。もともと優秀ではあるのでどんどん仕事が進んでいく。それを見て少し焦った春明も負けずに仕事を進める。

 

 今日の分が終われば「できるOLは溜まった仕事や明日の分もできる、できないなら別にいいけど」という春明の煽りでさらに続ける。

 

 しょうもない口車に乗せられたと気がついた時には日が傾き始めていた。

 

「騙したわね‼︎」

「何もしてないが?」

 

 キーキーと鳴く楯無を無視して、コーヒーメーカーでコーヒーを入れる春明。制服の上は脱いで、楯無と同じように袖捲りをしている。今日だけでかなりの仕事が片付けられた。普段からすればいいのに、と言ってはいけない。

 

「騙したお詫びを求めるわ!」

「ほい」

 

 ことりと置かれるコーヒー、湯気が立ちいい香りが部屋に広がる。砂糖とミルクがないと文句を言えば顔に投げつけられた。レディの対応ができてないと文句を言いながら自分で混ぜて飲む。ほっ、とすると目の前でバカにしたような目の春明、実際ちょろいと思っていた。またやり込まれたと気がつくと少し涙目になった。

 

「これで許されると思わないでね!」

 

 バンと机を叩いて立ち上がる楯無の目の前で中身の残っているカップが飛び上がる。パシャリと飛び散ったコーヒーが楯無のカッターシャツに模様を作った。

 

 あづッ⁉︎ と叫んで飛び上がると得意の早着替えスキルでシャツを脱ぐ、そのまま春明に差し出された冷凍庫の氷を胸元に当てる。冷やしてる間に春明は溢れたコーヒーと汚れたシャツの片付けを始めた。

 

 幸いなことに火傷にもならず少し赤いか? というくらいで保健室に行くこともなかった。だが何を落ち込んだのか椅子の上で膝を抱えている楯無。春明は触れることなくコーヒーのついたシャツを丸めたテッシュでポンポンと叩いていた。

 

 コーヒーの染みも薄くなった頃、たまに、というか結構な頻度で楯無がチラチラと見る、が無視してシャツを叩き続ける。

 

 そして背中に重さを感じる。振り返るでもなく誰なのか分かっているので無視する。

 

「ね、ねぇお姉さんもコーヒーついたしぽんぽんして欲しいな〜って」

 

 無視する。

 

「ほ、ほらぁ振り返って確認してくれてもいいのよぉ〜?」

 

 棒読みの後、パチッと音がして、シュルシュルと音がする。そして春明の目の前に、女性用の上部に身につける下着が差し込まれる。

 

 無視する。

 

「っ、あ、あ〜よく見ると下にも溢れてたなぁ〜」

 

 相変わらずの棒読みの後、カチャ、ジーっと音がして今度は黒いスーツスカートが机に置かれる。

 

 無視する。

 

「〜っ! ほ、ほらここにもし、シミがあるな〜なんて〜」

 

 子どもでも演技だと見抜ける言葉の後、しゅ、シュルシュルと時間がかけられて今度は女性用の下部に使用する装飾が施された下着が少し離れた場所に置かれる。

 

 無視する。

 

「────〜っ!」

 

 もはや声になってない声でギュッと後ろから抱きつかれる。何やら柔らかいものが二つ、頭の後ろにつけられる。

 

 無視す────

 

 

 

 ────なにしてほしいんだよ」

 

 ることなく春明が口を開いた。手は止まらず相変わらずぽんぽんしている。

 

「………………ごほうび」

 

 ぎゅっと少しだけ力が込められる。

 

「がんばったから、ぎゅーしてなでなでして」

 

 普段の騒がしさがなりを潜めて、別人とも思えるほどの小さくて些細な声。染みが取れたのかぽんぽんと叩く手を止めて、机と自分の間にスペースを開ける。

 

 洗練された身体能力を活かして音もなく間に割りこむ楯無。春明のシャツを掴んでコアラのように抱きついて頭を胸元に埋める。

 

 左手を身体に回し、右手で抱え込むように頭に手を伸ばす。わしゃわしゃではなく、髪の毛の生えてる向きにそって上から下に撫でる。

 

 少しだけして手を離すと顔をあげて物足りなさそうな顔で見上げた。

 

 謎の表情をして右手をまた頭に添える。再び胸元に顔を埋める楯無。左手で近くにあった自分の制服の上着を引き寄せ、なぜか肌色だった楯無に羽織らせて上から抱きしめる。

 

 しばらく続けていると、なぜか血走った目で鼻息荒く深呼吸をし始めたので蹴飛ばした。

 

 

 

 幸せに浸って帰ってきた虚は、騒がしい音のする生徒会室を覗くと、頼りにしていた後輩が、なぜか裸にワンサイズ大きい制服を裸の上から羽織っていた自分の雇い主を追いかけているのを見て世界最強を召喚した。

 

 この日学園最強は、世界最強から衣服を守り切るという快挙を達成した。




 後日新品の制服が春明に届けられました。

 なんかわからないけど妹より長くなっちゃった。動きやすいので書きやすい、あとやっぱ作者の好みですかね。やさぐれていた表ではおちゃらけていたお姉さんが取り繕うことなく下手くそな甘え方するの好きなんです(性癖の開示)

 前にも書きましたけど楯無って甘え下手でストレスヤバいと思うんですよね、原作でも師匠とか揶揄ったりするの結構楽しんでたと思います。千冬に怒られたりするのも気づいてないだけで甘えだったんじゃないかな? ここでは同格がいるので気楽ですけどまだまだ自分の心が分かってないです。ヒロインレースとしては中の下くらいかな? ただ他と違って押し倒すではなく真っ当な告白で勝てる特殊ルート持ちです。異性認識、家族信頼、遊び相手、と要素マシマシなので。今のところできないですけど。

 ちなみにクンカーじゃなくてキスとかならそこから始まって勝利でした。思春期がそんなことできるわけないので百回やって一回できるかできないかくらいですけど。


  感想、誤字報告高評価いつもありがとうございます。うっへっへ、いくらでもくれてええんやで??? すでに出たヒロインでも活動報告に募集してます。この先書くかもしれないので反映されたらいいなーくらいの気持ちで書いちゃってください
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