IS学園でホモから逃げるために婚活する   作:アオノクロ

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感想で何ルートになるんだろって言われましたが作者も知りたい。だってプロット何も考えてないもん。


ホモの姉はホモの敵

 なんやかんやありすぎて放課後。

 

 専用機がもらえると聞いてセシリアは「これで少しは対等に戦えるでしょうね、オーッホッホッホッホッホ!」っとお嬢様高笑いをして消えていった。

 

 そして俺も帰ろうとしていると、千冬さんに呼び止められた。

 

「二人には寮に入ってもらう」

 

 崩れ落ちる俺、ガッツポーズをあげるホモ。

 

「ありがとう! ありがとう千冬姉ぇ! 家事出来なくてもいいからはやく嫁に行かないかなとか思ってたけど最高の姉だよ‼」

「どおしてなんだよぉ‼ あんたそんなんだから一生独身なんだよぉ‼ さっさと彼女作って養われろ‼」

 

 いつの間にか床にめり込んでいた俺たちの目の前に鍵が落とされた。

 

「お前たちは別の部屋だ、最低限の荷物は運んである」

「それと、申し訳ないんですがしばらくは大浴場は使えません」

 

 顔をあげれば申し訳なさそうにペコペコと頭を下げる山田先生。謝るたびに胸が揺れるので続けてほしいが、謝り続ける先生を見るのもしのびない。

 

「大丈夫ですよ、別にシャワーで問題ないですし。しかし先生が悪いと心の底から思っているのなら背中を流すのを手伝ってくれても「俺が背中を流してやるよ」さーて荷ほどきしねぇとなぁ」

 

 鍵を拾って教室を出る。ホモから逃げるためにも大浴場入ったらダメかな? ダメだろうな。でもみんなホモだと思ってるし入っても良いんじゃねぇかな?

 

 と、アホなことを考えているといつの間にか寮についた。カギに書かれた番号の部屋を探し、たどり着いたドアを開けると意外にも和室だった。

 

 部活で使われる合宿所みたいな、一人では少し持て余すような広い畳の敷き詰められた部屋。トイレにシャワー室、台所スペースと生活するには十分な部屋。

 まぁこんなものかと、置いてあった段ボールを開けると着替えやらがあったので整理していく。秘蔵の本は無かった。この辺りが千冬さんがモテない理由だろう。

 

 一通り終わると腹も減ったので食堂へ向かうが、そういえばIS学園は実質女子高。道中で薄着だったり部屋着の女子がたくさんいた。

 

 最高じゃねぇかIS学園。

 

 バレないよう視界の隅に入れながら女子を眺めていると、前から負の念を背負った女子がいた。

 

「……箒?」

 

 よく見れば箒、よく見なくても幼なじみの箒だった。

 

「…………あぁ春明か」

「おい何があった」

 

 聞けば同室が一夏だったらしい。

 箒がシャワー室から出ると部屋の中で箒の下着を持った一夏がいたらしい。なんだそりゃトラブル系主人公かよふざけんな。

 

「そのな、自分で言うのもなんだが、それなりに女性らしい身体にはなったと思うのだ」

 

 その意見には頷く。小さい頃からは信じられないくらい箒は大きく! 細く! いい形! な身体付きになっていた。IS学園は顔も身体も良い生徒が多いせいで目立たないが、普通の学校なら一番人気になってもおかしくないほどには。

 

「下着を持って、タオルで身体を隠していた私を見てな、一夏はなんと言ったと思う?」

「…………さぁ?」

「『お、箒が同じ部屋だったのか、よろしくな! 体調悪いらしいし、ちゃんと身体を拭いて着替えなよ? なんなら手伝うしな!』とな…………」

「うわぁ…………」

 

 それはない、それはなさすぎる。

 

「せめて下心でもあればまだ良かったのだがな、丁寧に髪を乾かしてくれて、着替えも手伝ってくれた…………ふふ、一夏は昔と変わらず優しいなぁ」

 

 壊れたようにふふふと笑う箒をどうしたらいいのか分からず、保健室まで送った。引っ越した方がいいんじゃね?

 

 

 

「ということがあったんですよ」

「…………災難だったな」

 

 ところ変わって寮長室、もとい千冬さん部屋。

 食堂で飯を食った後に見つかりそのまま連行された。え、なに、襲われちゃうの? 兄弟そろって俺の貞操狙ってるの?

 

「おい、ふざけた事を考えてないだろうな?」

「ないっす」

 

 この人ちょいちょい心読むよねただのゴリラじゃない、読心能力を持ったエスパーゴリラ、ヤレユータンかな? 独身ゴリラでもあるけど。

 

「で、なんの話です?」

「敬語はいらん、今はもう業務時間外だ」

 

 その辺律儀だよね、ちっふー。

 

「…………そのだな」

 

 部屋に呼ばれてすぐに開けられたビールを飲む手が止まる。それなりに大事な話なのだろう。

 

「……………………」

 

 かなり大事な話なのだろう、自分が堂々とツマミをとっても何も言わない。普段なら手ではたくなり、取り返したりするのに。

 

「…………弟がホモでも貰ってくれる男性はいるのだろうか」

「あばよ」

「おい待て」

 

 急に何言い出すんだこのブリュンヒルデ、さっさと手をはなせ。俺は帰って山田先生に貰った元気を昇華する大事な使命があるんだ!

 

「どうすればいいんだ! ただでさえ出会いもない時間もないのに弟がホモだとさらに婚期が遠ざかるんだ‼」

「知らねぇよ男が無理なら彼女でも作れって前から言ってるだろうが!」

「おいやめろ、ただでさえ男に興味がない疑惑が出てるのに、最近弟がホモだから姉もレズなんじゃ? ってあちこちで噂されてるんだぞ」

「弟の性教育ミスった自業自得だろうが‼」

「じゃあお前は姉からエロ本貰ったら受け取るのか!」

「なんだその地獄‼」

 

 家族間での下ネタは場合によっては崩壊するんだぞ!

 

「ホモが分かってからたまに女に興味ないのかと聞いても一切揺るがないんだぞ‼ 挙句の果てに「俺のことはいいから自分のこと心配したら?」って真顔で言い返されるんだぞ‼」

「自業自得じゃねぇか‼」

「その日は泣きながら酒を飲んだ、一夏のつまみは美味かった」

「そういうとこだぞ」

 

 缶ビールをひといきで飲み干しぷはぁーと堪能して次の缶に手を伸ばす世界最強。世界で憧れの的である織斑千冬なんて一皮むけばただのだらしないおっさんと変わりない。一度試しに行ってみた合コンでも相手が委縮してろくに会話もできなかったらしい。ウケる。

 

「俺はこの学園で養ってくれて! あわよくばハーレムを許してくれる相手を探すんだ! あんたみたいな恋愛クソザコナメクジに構ってる暇はない!」

「お前も大概人のこと言えないよな」

 

 これが俺の夢なんでな、あきらめる理由はどこにもない。障害はあるが。

 

「ちっふー将来俺を養ったりする予定はない? もちろん浮気込みで」

「春明、卒業したら私を娶れ」

 

 ……………………。

 

「おいおい、何言ってんだこの拗らせ三十路処女は? 娶れ? 養わせてください春明様だろ? はぁーこれだから恋愛経験のないまま大人になったやつは」

「養う? それが許されるのは専業主夫が許されるほどの家事能力があって、浮気もすることのない一途なやつだけだぞ? あぁすまない、妄想ばかりで現実が見れないチェリーボーイだったな」

 

 ゴングは鳴らない、何せ俺は大人なのでな。この程度煽りのあの字にもならない。

 

「はぁーよく考えたらホモがついてくるじゃん。即土下座で頼みこんで来たら考えてやったのにな。ホモ付きなら断るどころが書類選考落ちじゃねぇか。あばよ売れ残り、責任もってホモに介護されとけ」

「男どもの憧れである大人のお姉さんの誘いを断るとは流石だな。そんな見栄を張るからせっかくの機会を見逃すのだ。あぁお前はホモだったか、相手がいて良かったじゃないか養ってくれそうだぞ? ん?」

 

 ゆっくりと立ち上がり首を回す、そういえば研究所に捕まってたからしばらく運動不足だった。こちとら元気が有り余ってる男子学生。運動しないと余りに余った体力が勿体ない。

 ボタンを外して袖をまくっているこの教師にちょっと運動に付き合ってもらおう。

 

 お互いにため息を一つ、ゴングはいらない。

 

 

 

「「しね」」

 

 

 

 山田先生に怒られた。

 あと最後っ屁と言わんばかりに黒いネックレスを投げつけてきたやつは山田先生に首根っこを掴まれて引きずられて行った。

 

 中指をたてて見送っていたら「カモンッ!」と言ってきたホモがいたので保健室へ蹴飛ばした。

 運動して腹が減ったのでラーメンでも食うか。屋台でもあればいいが流石にないか。




読者はホモって言ったら違うって言われました。
ホモは嘘つき。
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