……いやごめんて、書きたいように書いたらこうなったの。しばらくホモでないだろうけど許して、かわりにマドカが駄菓子を食べました。
けっこう楽しくて筆がのっちゃうの
「わたしとオータムとスコール、三人に出された命令はIS学園への襲撃。そこから戦争の火種を起こすこと」
飾り気のなく、調度品も置かれていない部屋で味気ないパイプ椅子に座ったままマドカは答える。
「選ばれた理由はISの操縦技術が亡国企業内でもトップ、そして専用機が与えられたため」
澱みなく答える内容に、スーツを着た大人たちは考える。室内の電気は消えており、机の上にスタンドライトがあるだけでその表情は分からない。
「といっても私たちはやる気はなかった。そっちの腕も上がっていたし、ゴーレムが全滅したくらいで投降する気だった」
ここで初めて聞いていたものたちが反応する。
「スコールには上の連中と連絡を取るための装置がついており、即投降しようものなら爆発でもしたんじゃないか? 口封じのために」
もともと険しかった顔がさらに険しくなる。
「篠崎春明ならその意図を汲んで壊してくれるだろう、そう計算して呼び出した。実際に上手くいったしな」
「ならなぜ攻撃した」
用意されたノートパソコン、そこにはスコールを不意打ちするゴーレムから守った春明の姿。そして後ろから攻撃するスコールの動画が再生される。
「腹がたつからその動画を見せるな」
心底ムカついていると言わんばかりの態度、仕方なしに閉じる。
「スコールが篠崎春明を憎んでいるはずがない。昔拐おうとして逆に命を助けられたと聞いたぞ。それどころか投降する案の発案者はスコールだ」
険しい顔から一転、疑問で埋め尽くされる。
「オータムも気に入ってたようだし、わたしは言うまでもない」
その理由を聞かされていた人物たちが苦い顔をする。
「そもそもゴーレムに襲われたのはこちらもだ、最初から罠だったんだろうな」
わたしたちを含めて始末するために、そう言ってポケットから小さな缶ジュースを模した入れ物の蓋を開けて、中からラムネを取り出して頬張る。ポリポリと小気味いい音が響く。
「…………つまりあの攻撃は、操縦者の意図していない第三者によるものだと?」
いろいろと言いたいがグッと我慢して質問をする。ちゃんと仕事をする大人である。
「それはそっちも気がついているだろう」
白い粉が手に付いているにも関わらずノートパソコンを開き、さっきの動画を進める。画面には春明がゴールデン・ドーンの尻尾の先を突き刺して見える。
「この一見無意味な攻撃のあと、スコールは春明を庇ってゴーレムを破壊した。ここに細工がしてあったと見るべきだ。そうでもなければ春明がこんなしょぼい攻撃をするわけがないだろう」
画面では溜められた炎広がりゴーレムを焼き尽くす、そのままカメラにも影響があったのか動画は途絶えた。
「そう言うわけだ。そっちの聞きたいことには答えたぞ。とりあえず千冬姉に合わせて欲しい」
一応当事者兼重要参考人として、暴れる様子もないので拘束もしていないが、ここまで図々しいと何も言えない。あわせても問題ない、だが最後に聞きたいことがまだあるので先にそっちを聞いてからだ。
「ならばなぜ残りの二人は学園へ来ない、篠崎春明も連れ去り現在行方不明だ」
この質問にマドカは背もたれにもたれながら答えた。
「さぁな。来れないのか、来たくない理由があるのか。いずれにせよ本人に聞いてみてはどうだ」
お前たちが心配しているのは杞憂だ、あの程度で死ぬわけがない、そういうマドカの眼にも心配の色があったことに気づけた者はこの場にいなかった。
「では理由はないと」
「はい」
別室で鈴と山田が机に向かい合って座っている。状況の確認、整理、などをする上で避けては通れない事があった。
「では理由なく暫定テロリストを篠崎君の救援に向かわせたと」
「その通りです」
録画されていた戦闘状況、そして録音されていた通信、その中にあった鈴とオータムの会話。状況が状況だけに確認しなければならなかった。しかし自分たちの生徒を疑いたくない、そう尻込みしていた教師の中で、山田が立候補した。
「……しばらく監視がつくことになると思います」
「構いません」
凛とした態度で返事を返されて山田は内心で確信する。襟に耳にかけていたイヤホン型通信機にボソボソと話しかけると、真剣な表情を崩して話しかける。
「凰さん、今この部屋の録音と録画を止めてもらいました。なので本当の理由を教えてください、お願いします」
少し潤んだ瞳に肩を落とした山田、これが紛れもなく本心から心配しているのだと分かったのはそれだけ信頼があったからだろうか。
「…………笑われるかもしれませんけど」
「大丈夫です、言ってみてください」
態度を崩していつも通りになった二人、少しだけ息を吐いて鈴は口を開いた。
「少しだけ話して、信頼できると思いました」
「……その理由はなにかあったんですか?」
「………………アラクネの操縦者、金色のIS操縦者は恋人で、むかし春明が助けたらしいです。だから恩人だって言ってました」
それだけですけどあとは雰囲気とか勘とか、小さくなっていく声、それは大人に怒られるのがいやで渋々答える子どものようだった。普段と違った雰囲気に少し微笑んだ山田は手を伸ばして軽く鈴の頭を叩く。
「てっ」
「間違っていた、というのは無事だったから言えることです。現場の判断というのもありますが、まずは安全を優先してください」
貴方たちは生徒なんですから、そう言った山田の優しさにばつが悪くなったのか小さい声で謝る鈴。
「でも」
少し顔をあげると嬉しそうに笑う山田。
「先生を信頼して話してくれたのは嬉しいです、ありがとうございます」
さっきとは別の理由で目を見づらくなって逸らす鈴。真剣な表情になった山田に部屋で待機するように言われて部屋を出る。
ふぅーとひと息吐くと、隣で聞いていただろう教員たちの部屋へ向かう。そこでは苦々しく何かを噛み締める先生たちがいた。
「さ、本来守るべき生徒たちに頼りっぱなしなんです。大人として、教師として、するべき仕事をしましょう」
頭に浮かぶのは攻撃を受けながらも相手を助けようとした生徒の姿。おちゃらけて、それでいて気遣いと優しさを持った少年の姿。無事であることを祈りながらそれぞれの仕事に取り掛かる。
マドカの証言もあって鈴の疑いはすぐに晴れた。それでも監視をつけようと言い出した政府の役員に、正面から言い返して諦めさせた山田は世界最強の姿をずっと見てきていたのだ。世界最強ではないからといって、弱いという証明にはならない。
「だからはやく戻ってきてください先輩」
頼りになる先輩の後輩もまた頼りになるのだ。
現在、京都では避難指示が出されており、戦闘のあった地上の山では警察や自衛隊、ISに乗ったIS学園の教員がいた。
行っているのは撃墜されたゴーレムの回収、そしてゴールデン・ドーンの最後の攻撃による山火事が起きないようにするための処理。大勢の人が忙しく動いていた。
木の葉や地面が焦げており、戦闘の凄まじさが分かる。
残った痕跡から見つけたいのは行先、大怪我を負っているはずの男子学生。テロリストが一緒のはずだが、回収した集団によってはまた別の問題が起きる。
しかし最後の放射された熱波の威力は凄まじく、カメラはほぼ全滅、レーダーも不調なため行先の宛てもない。
責任は何処にあるのか、また誰がとるのか、一番の問題はそこだろう。
そうテレビのリポーターが言うのをオータムはあくびをしながら見ていた。
「バカしかいねぇなぁ、事件起きたのにどう解決するのかじゃなくて誰が責任を取るのかだって。そりゃ平和な国だって皮肉られるわな。ま、原因のアタシらが言うことでもないけど」
振り返ればベッドの淵で、すがるようにして寝ている恋人の姿。ところどころ湿布も貼られて髪も肌もボロボロ、普段の美貌は損なわれている。その理由はベッドで包帯に巻かれたまま、小さく呼吸をしていた。
曇らせはねーたぶん次! 初めて書くからどうなるか分からんけどね! 作者別に愉悦部でもないからかけるか分からんしね! どっちかと言うと念入りに準備した計画が主人公が偶然、肝心な初手潰しちゃって最後の最後で判明するやつとか好き。俺こそがサイキョーだ! って言ってる後ろでスーパーのレジ袋持ってるハゲとかそういうの。
少年少女がメインでもちゃんとした大人がいる作品好き。ガンダム、うんガンダムとか() なので出てきた山田先生、先生たちも春明たちに向かわせるの思うところあったんだろうね。たぶんちっふーがショック受けたからセーフだった。慌てる人見たら落ち着く理論。
感想、誤字報告高評価いつもありがとうございます。そろそろタイトル詐欺やんけーとか言われても殻にも凝るしかできない展開となってきました。それでも言い方はどうぞ感想とかください。先言っておくと完結したら個別ルートとか書きます、ホントです。