でもエタるか完結まで書きます。じゃないとホモな読者が怒るから……
「んー自由はあんまり感じないな」
降り立ったのはアメリカ、自由の国と聞いていたが結構息苦しい。理由は空港にいる団体。男ガー女ガーと言っているが本場の英語なのか聞き取れない。どうせろくな事を言ってることもないだろうし無視しておこう。
「「「ハルアキ・シノザキはホモの希望!」」」
おいまて。
「なんて言ったあの団体」
英語で話していたはずなのに急に日本語喋らなかったか?
「お、ホモ保護団体じゃん」
「何だその恐怖の団体」
オータムの簡単な説明によるとISの普及に伴い威張る女性が増えて抑圧された結果ホモが増えたと、でも何で俺がその団体の希望なんだよ。どっちかというと一夏の方があってるだろ。
「ホモに四六時中狙われてんのに反撃しないからじゃね?」
「いやしてるが?」
蹴飛ばしたり殴り飛ばしたり電話帳投げつけたり、結構してるな? なんで諦めないんだ? ホモだからか?
「んで女ばっかなのに誰にも手を出してないだろ?」
「それについては言い返す準備があるぞ」
なんか有耶無耶になったりホモだったりでできなかっただけだ。そんな問題がなければとっくに卒業してる。コッソリ買っておいたカバーも大事にしまってあるのだ。
「春明がヘタレってのはおいといてだな「おいこら」ホモに狙われても邪険にしないIS操縦者って事でホモに優しいホモとして名前が先走ってんだな」
「そうか、ちょっと訴訟してくる」
名誉毀損で訴えれば潰せないだろうか。アメリカは訴訟大国だろ?
「別名義で復活するだけだぞ」
「ガッデム」
そこ自由にしなくていいだろ。
「大丈夫よ、ちゃんと話をしてきたから」
落ち込む俺に近寄ってきたスコール…………ちゃんと話してきたってなに?
「ハルアキ・シノザキはホモの希望! そしてスコールのファーザー!」
「悪化してんじゃねぇか‼︎」
「ちゃんと事実を伝えないといけないものね」
できる女の風貌でやってきたのは虚偽の推進、どうすんだよこれ。本人悪気なく純粋な善意だし褒めて褒めてオーラが全身からみなぎっている。内容が内容だから褒めづらい! というか普通なら全力ドロップキックをかましたいが推定年齢十歳気分の相手にはできない! ラウラ相手でも遠慮なくチョップはできるのに‼︎
「お困りのようだな、アタシに任せておけ」
「お、オータム‼︎」
そうだ、ここにはもう一人いる。一人だけに頼らず是認で協力してこの危機を乗り越えれば良い。仲間を信じてスコールの頭を撫でて待つ、少し経って自信満々にオータムが帰ってくると、
「「「ハルアキ・シノザキはホモ! そしてスコールのファーザー‼︎」」」
「おいゴラァ‼︎」
悪化してんじゃねぇか! なんでそんな、ふうやれやれひと仕事終えたぜ、みたいな雰囲気を漂わせてんだよ! やってきたのは仕事じゃねぇ! 詐欺だ‼︎
「え、だってホモの希望が嫌なんだろ? ならホモにすればいいじゃねぇか」
「俺は‼︎ ホモじゃ‼︎ ねぇ‼︎」
アタシの頭脳プレイを見せつけてやったぜみたいな顔すんんじゃねぇよ‼︎ 否定して改善してこいって言ったんだよ‼︎ 否定して改悪してきてんじゃねぇか‼︎
「なるほど、そういう事だったのね」
「スコール!」
「キチンとやり遂げてみせるわ、待っててねお父様」
そして再び向かっていくスコール。そうだ、なんか変な事を言ったりするが普段はマトモなキャラなんだ。言動はおかしいけど、マトモだから今度こそちゃんとした情報を伝えてくるはず!
「「「ハルアキ・シノザキはホモ! 愛する女性は娘のスコール!」」」
「やり遂げたわ」
「なに自分の願望やり遂げてんだバカ娘‼︎」
自信満々に帰ってくるんじゃねぇ!
「たとえホモであっても娘を異性として愛するフェミニスト、それがお父様の伝えたかったことなのね」
「今の世の中その辺デリケートなんだから触れるんじゃねぇ! というか実の娘を愛するとかホモの方がマシだわ‼︎ そもそも俺には娘どころか嫁もいねぇし‼︎」
真のフェミニストたちに謝れ! 頑張って真剣に活動してるのに自称味方によって迷惑かけられてんだぞ‼︎ 今の俺みたいにっ‼︎
「あーはいはい、そういうことね」
何を間違えたのか本気でわかっていないスコールを前に項垂れる俺。というかちょっと息が切れてきた。なんでアメリカの大地(空港)第一歩からこんなに疲れてんだよおかしいだろ。
そうしている間にオータムが再び向かった。頼む、今度こそ、今度こそ事実を伝えてくれ、そう祈ると、
「「「ハルアキ・シノザキはヴァージン!」」」
「これでいいんだろ?」
「当たり前だろうがボケェ‼︎」
女じゃねぇし! 男だとなんでそこ気にする理由があるんだよ‼︎
「やっぱホモとしては大事だろ」
「ホモじゃねぇしそんなホモ事情はしらねぇよ‼︎」
というかどこで知ったんだおい!
「束博士が言ってた」
「次会ったら身ぐるみ剥いで丸焼きにしてやる」
何人の個人情報漏洩してやがる…………いまさらな気もするが、それはそれ。八つ当たり込みでやってみせる。その前になんかそわそわしだしたあの団体をどうにかしたい。
「なるほど、誤解していたわ」
「本当だな? 今度こそ真っ当に正しい事実を伝えてくれよ?」
最後の望みを託してスコールを見送る。これでダメだったら、いやそんな事を考えるもんじゃない。人を信じるってのはこの世で最も難しくて尊いものなんだ。たぶんお釈迦さまも言っていた気がする。そう願って数分後、
「「「ハルアキ・シノザキはチェリー‼︎」」」
「やってきたわ」
「事実だけども‼︎」
やってきやがったなぁ‼︎ 確かに紛れもなく事実だし性別的にも気にするとこはあってる! でもそうじゃない、そうじゃないんだ。人の踏み入れてはいけないプライベートをズケズケと開けっぴろげにするんじゃない。プライバシーという言葉がこの世にはあるんだ。
「少し前まで黒髪お姉さんばっかだったのに最近は洋物も増えてるんだよな」
「おいなぜ知って、いやいい分かった。元凶は全て理解した」
「博士と食事をした時に教えてくれたわ」
知ってたわ‼︎ どうせそんなもんだろうと思ってたわ! だとしても触れていいところといけないところがあるだろ! 世の中の男子学生にやってみろ一晩で樹海へ旅立つ準備を始めるぞ‼︎
「これで春明が綺麗な身体だってのは知れ渡ったな」
「えぇ、お父様が私のために待っていてくれたもの。ちゃんと広めることができたわ」
なんで俺自称娘に貞操狙われてるの? 業が深くない? 娘ってだけでも破裂するのに付け合わせが増えるってステーキにステーキを重ねるもんだよ? 食べる問題以前に食い物か怪しいんだけど???
そう項垂れている俺に近寄る人影、普段なら気がつくも精神が磨耗していた自分では声をかけられるまで気が付かなかった。
─────正式にいうならファーストキスは済ませてるわね」
「んあ?」
顔をあげるとそこにはなつかしい顔、
「久しぶりね、行方不明の男性操縦者さん。お連れの二人は、新しいハーレム? 自由なアメリカでも見ないほどフリーダムなモテ具合ね」
かつて暴走を止めようと戦った銀の福音の操縦者、ナターシャ・ファイルスが笑顔で立っていた。
お察しの方もいるかもしれませんが、自分のギャグ師匠作品のひとつは某永久に不潔なあの漫画です。粋な台詞回しにギャグセンス、コミックで読むと胃もたれする濃度と〇〇なら仕方ないと言える自由すぎるネタ。尊敬しかありません。
手本にはしてもマネはできないしやりたくない、そんな作品でした。作者さんにチーズ蒸しパン食べるとこ見せたい。
はい、実は作中で唯一行動に出たヒロイン? が登場。ノリで書いてるのでどうなるか分かりませんがどっかに墜落できたらいいなと思います。
感想、誤字報告高評価いつもありがとうございます。休日で投稿が遅くなる作品ですがこれからも読んでもらえると嬉しいです。