俺の名前は
この度、フェアクソ・・・いやあれはカスだカス。だからフェアカス。俺はそう呼ぶ。うん。
まぁそんなクソゲーをクリアした。
歴史の教科書に攻略方法と共に刻むべきであろうあのカスゲーを攻略したんだ。
その記念に、最近・・・と言っても大体半年前に発売された"神ゲー"に、かつてあったあるゲームのパーティーメンバーと。
「懐かしい気分もあるけど・・・やはり一人のゲーマーとして、どうしても『神ゲー』に対する期待と興奮が・・・」
身体が火照っているのを感じる。
ゲーマーとしての性か、それとも孤島での魔王としての感覚か・・・
未知の敵、冒険に対面すると、気が立ってしまう。
ルーティンを済ませて、ゲームを起動する。
大量のメイキング素材を見るが、まぁ俺は自分の背丈体格はそのまま、髪色とか髪型、顔のパーツだけ変えるスタイル。
その辺も、他ゲームで固定されたものに変え、ジョブの選択画面に移行する。
「うわぁ・・・なんて数・・・職業だけでこれか・・・出身とかもっとありそう」
職業名(○○使い)で独立してるみたいだな・・・それは多くなる。当たり前だ。
流し目でスクロールしながら目的の職業を見つけて、選択する。
「この手のゲームは予習と復習をしっかりするタイプなんでね」
剣士(二刀流使い)。出身はもちろん剣客。
どっかの卵が鍛冶師らしいから剣は格安で・・・そんなことする人じゃないな。
出身の剣客は、剣、刀を装備している時にNPCの好感度と熟練度、関連スキルの習得率に補正が入るらしい。ステータス補正は無さそう。
「プロローグのストーリーは無視して・・・よし。これで・・・!」
眼前に広がるのは中世の街並み。よくある"RPGの最初の街"でしかない場所だった。
そこに降り立った俺は、袴に二本の刀を腰に下げ、肩まである白髪を頭の上で一つ結び。
PN『モノクロ-U』。生誕の瞬間である・・・
「・・・と、浸ってる場合じゃないな」
約束の時間まで後二時間ほど。回れるだけの場所を回って、最低限のチュートリアルを済ませておこう。
あっちは鉱山かな?鶴嘴と・・・スレッジハンマー?モンスターもちゃんといるんだ。
ンでこっちは鍛冶屋、あそこはバザー形式の・・・そんで、あそこが
路地裏にもいろいろあって・・・
「・・・と、さっきからアナタは誰?」
「にしし・・・さっすがリーダー!もうバレちゃった」
「『トゥメイト』・・・『トゥマスープ』って名前か」
鍛冶屋辺りから感じていた気配。後ろを振り返ると『トゥメイト』――ここでは『トゥマスープ』――が立っていた。
薄い赤髪におさげ。身長は相変わらずメンバーの中で最も低い。なお声に出したら処刑される。
腰に下げた武器は短刀で、装備的に多分
キャラメイクを鯖癌に寄せてきたのはγとφがここにいるって聞いたからだろう。こいつがメンバーで一番憑りつかれている。鯖味噌?あいつは『サンラク』に憑りつかれてるってか執着してるだけの変態。
「そろそろ時間だよ?ほら、はやく行こ?」
今日というこの日から、俺たちの神ゲー生活が始まった。