彼らはとある神ゲーで   作:RKtomousumono

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プロローグ② はじまり

俺の名前は黒刃(くろは)優白(ゆうはく)。趣味はゲームで仕事もゲーム。仕事もゲームだが、フリーのテストプレイヤーをしている。

この度、フェアクソ・・・いやあれはカスだカス。だからフェアカス。俺はそう呼ぶ。うん。

まぁそんなクソゲーをクリアした。

歴史の教科書に攻略方法と共に刻むべきであろうあのカスゲーを攻略したんだ。

その記念に、最近・・・と言っても大体半年前に発売された"神ゲー"に、かつてあったあるゲームのパーティーメンバーと。

 

「懐かしい気分もあるけど・・・やはり一人のゲーマーとして、どうしても『神ゲー』に対する期待と興奮が・・・」

 

身体が火照っているのを感じる。

ゲーマーとしての性か、それとも孤島での魔王としての感覚か・・・

未知の敵、冒険に対面すると、気が立ってしまう。

ルーティンを済ませて、ゲームを起動する。

大量のメイキング素材を見るが、まぁ俺は自分の背丈体格はそのまま、髪色とか髪型、顔のパーツだけ変えるスタイル。

その辺も、他ゲームで固定されたものに変え、ジョブの選択画面に移行する。

 

「うわぁ・・・なんて数・・・職業だけでこれか・・・出身とかもっとありそう」

 

職業名(○○使い)で独立してるみたいだな・・・それは多くなる。当たり前だ。

流し目でスクロールしながら目的の職業を見つけて、選択する。

 

「この手のゲームは予習と復習をしっかりするタイプなんでね」

 

剣士(二刀流使い)。出身はもちろん剣客。

どっかの卵が鍛冶師らしいから剣は格安で・・・そんなことする人じゃないな。

出身の剣客は、剣、刀を装備している時にNPCの好感度と熟練度、関連スキルの習得率に補正が入るらしい。ステータス補正は無さそう。

 

「プロローグのストーリーは無視して・・・よし。これで・・・!」

 

眼前に広がるのは中世の街並み。よくある"RPGの最初の街"でしかない場所だった。

そこに降り立った俺は、袴に二本の刀を腰に下げ、肩まである白髪を頭の上で一つ結び。

PN『モノクロ-U』。生誕の瞬間である・・・

 

「・・・と、浸ってる場合じゃないな」

 

約束の時間まで後二時間ほど。回れるだけの場所を回って、最低限のチュートリアルを済ませておこう。

あっちは鉱山かな?鶴嘴と・・・スレッジハンマー?モンスターもちゃんといるんだ。

ンでこっちは鍛冶屋、あそこはバザー形式の・・・そんで、あそこが特技剪定所(スキルガーデナー)で、詰所みたいな場所もあるんだな・・・

路地裏にもいろいろあって・・・

 

「・・・と、さっきからアナタは誰?」

「にしし・・・さっすがリーダー!もうバレちゃった」

「『トゥメイト』・・・『トゥマスープ』って名前か」

 

鍛冶屋辺りから感じていた気配。後ろを振り返ると『トゥメイト』――ここでは『トゥマスープ』――が立っていた。

薄い赤髪におさげ。身長は相変わらずメンバーの中で最も低い。なお声に出したら処刑される。

腰に下げた武器は短刀で、装備的に多分盗賊(シーフ)

キャラメイクを鯖癌に寄せてきたのはγとφがここにいるって聞いたからだろう。こいつがメンバーで一番憑りつかれている。鯖味噌?あいつは『サンラク』に憑りつかれてるってか執着してるだけの変態。

 

「そろそろ時間だよ?ほら、はやく行こ?」

 

今日というこの日から、俺たちの神ゲー生活が始まった。

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