LUCに全振りして一体何がいけなかったのだろうか。
クリティカル判定にアイテムのドロ率、レアなクエストに至るまで、全部このステータスに依存してるそうじゃないか。
俺個人としては全然悪くなかったと思う。
「ほら、リーダー。考えすぎない!あれだよ、エリアボス【貪食の大蛇】」
セカンディルに続く吊り橋の前にいる大蛇・・・この手のファンタジー系だと、リアルにいる動物がやけに大きくなるよね。爬虫類なんて筆頭。次は・・・サメ?
そういえばドラゴンもいるらしいけどドラゴンって爬虫類なのかな?
「んじゃあ僕たち高レベル帯は観戦しとくから」
「がんばれ~」
卵と鯖が後ろに下がり、三人で相対する。
カニシュリとトゥマがそれぞれ魔導書と
「〈ファイアボール〉!」
「「〈スクーピアス〉」」
カニシュリの放った〈ファイアボール〉に続く形で二人の〈スクーピアス〉が金属同士がぶつかり合う音を立てながら当たる。
かみつきを俺は〈スライド〉で、トゥマはバックステップで距離をとって回避。
〈集中〉を再度起動し、続けて〈スピンラッシュ〉を叩き込むがそこまで手ごたえがない。
さらに数回斬りつけておまけの蹴りで距離を取り、カニシュリが次の魔法の準備を終えたことを確認して地面を蹴り出す。
「・・・〈ファイアボール〉!」
先ほどよりも威力の上がった〈ファイアボール〉が大蛇に命中。
俺が正面でパリィ&回避している間に二人の魔法×刺突でダメージを稼ぐ。
ヘイトが少しでも動けば二人は攻撃を止め、俺にヘイトを戻す。
少しずつしか削れない・・・ならば。
スキルを介さない刺突を鱗の隙間に叩き込み、剝ぎ取って
「そこだね!〈スローイングピアス〉!」
そこにトゥマの投擲したナイフが突き刺さる。
ナイフめがけて〈集中〉を乗せた蹴りを――
「あっ」
「「あ」」
「「あーあ」」
最初の"あ"は俺がミスに気付いた声。
次の"あ"は俺のミスにカニシュリとトゥマが気付いた声。
最後の"あ"は卵と鯖の「やっぱりね」的な声。
あらかじめ欲しかったのはこういう情報なんだが・・・?
――うかつに近づくべからずだったなぁ。
体感20秒・・・噓。10秒に1ダメージ。
残りのHPが29・・・あ、28・・・まぁいいや後でどうにでもなる!
「怒りの〈アクセル〉からの・・・鉄鎚!」
ナイフを貫通させることによって傷口を広げる。そこに右の太刀を構えて〈集中〉・・・〈スクーピアス〉!
傷口に沿って綺麗に切断された貪食の大蛇は、重い音を立てて地面に崩れた。
「討伐完了・・・!」
「お疲れ~はいこれ、毒消しね」
鯖から毒消しを受け取り、セカンディルに向かう。
この戦いでレベルが10になった。
さすがに他にも振らないといけないのと、必須のエンチャントがまぁまぁMPを使うとのことなので10ポイントをMPに振る。
「レベル12か・・・そろそろ次の魔導書を買った方が?」
「いや、しばらくは熟練度上げに努めたほうがいい。サードレマまでは手数よりも一撃の火力が重要だ」
「うーん・・・サブジョブの選択間違えたかなぁ・・・セカンディルにも転職できる場所ってある?」
「あるわよ」
セカンディルに入り、宿屋でスポーンポイントの更新をし、そのままの足で鍛冶屋に向かう。
その道中で
「ん?あれヴォーパルバニー?」
「え?は?あ、逃げた・・・追う?」
「早く行けあれユニークシナリオ」
鯖にせかされ、トゥマと俺はヴォーパルバニーを見失わないように追いかけた。
追った先にあったのは不思議な扉で、その向こうに広がっていたのは・・・
一話につき一人ずつ。
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PN:トゥマスープ
LV:15
ステータスポイント:0
JOB:盗賊(短剣使い)
1,900マーニ
HP(体力):30
MP(魔力):15
STM (スタミナ):25
STR(筋力):15
DEX(器用):15
AGI(敏捷):20
TEC(技量):20
VIT(耐久力):1(10)
LUC(幸運):20→55
スキル
・アクセル
・鑑定
・スクーピアス
・ステルス
・スローイングピアス
・フラッシュカウンター
装備
左:無し
右:
頭:盗賊のゴーグル
胴:盗賊の革鎧(上)
腰:盗賊の革鎧(下)
足:盗賊のブーツ
アクセサリー:無し
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