IS‐ターンXと行く月面開拓‐   作:かげう

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3話ー状況確認ー

 ターンXとコアの少女との挨拶が終わったタイミングで、大地はコアの少女の紹介で無事にウォドム達無人機群は挨拶を交わすことができた。よかったね無人機群。

 

「挨拶も終わったことだし、ターンXのコアに名前を付けようか。」

<え!?いいの?>

「うん、ターンXとターンXのコアって正直言いにくいからね…」(作者的にもきついです)

<確かに…なんか今いなかった?>

「ん?気のせいじゃないかな?そうだな~、ルナって名前はどうかな?安直かもしれないけど」

 

 大地の言葉を聞いてターンXのコアの目は見開かれ笑顔になった。

 

<うん!うん!それがいい!私はこれからルナ!>

 

 たちまちルナは跳ね回りながらターンXを纏う大地の周りを走り回って喜んでいた。

可愛いなおい

 

「さて、ルナの名前も決まったし、状況を確認しようか」

 

 そう言いながら大地は空中投影ディスプレイを呼び出して、格納庫の次になっていた施設の項目を表示させた。

 するとルナが周りを走るのをやめて投影ディスプレイを覗き込む。

 

<月面港?>

「そう、特典でこんなに機体をもらったんだ。もしかしたら船もあるんじゃないかなって思ってね。さて、港の使用状況リストは~」

 

 ディスプレイを操作しながら、月面港のドック使用率の項目が開かれる。

 

ー月面港現在使用率

 ードッグ使用率1/6

 ー入港中の艦 アスピーテ級宇宙戦艦 艦名未設定

 

「・・・あったね、しかも戦艦」

<・・・そうだね>

「この船ってもしかして、無人稼働可能なタイプかな?」

<ちょっと待ってね、ターンX確認できる?>

ー肯定、無人機統制システム上にて対象艦艇の操舵可能です。ー

「マジか…」

 

 そこまで話して大地はターンXを纏ったまましゃがみ込んで頭を抱える。

 

<どうしたの?もしかして代償のこと気にしてる?>

「うん…世界難易度が上がるのは知ってたけどここまで用意が良いとなるとね…戦艦があることで確信した。絶対今のうちに警戒網の構築とか大型生産施設建造とか戦力を増強しておかないと詰む気がするんだ。僕は未プレイだったけどAB(アーキタイプ・ブレイカー)のような地球外敵性存在とかの侵略とか想定してた方がいいと思ってね。神の使いさんちょっとどころじゃ無く上げただろこれ…」

 

 そう言いうなだれる大地をルナは只々頭をポンポンし続けるのであった。

 

〜数分後〜

 

 何とか落ちた気分を回復させた大地はルナに礼を言って立ち上がると決心がついたようにルナ達に向き合う。

 

「とりあえず今出来る事をしようか!まずウォドム隊は今から俺と一緒に月面港へ向かい戦艦の確認後、月面へ上がって周囲の警戒とマッピング、付近で資源採掘可能な場所を探して!」

「ウォドム隊、承った。」

「フラット隊は製錬・生産施設の調査をお願いする!」

「フラット隊、かしこまりました。」

「最後にウァッド隊は倉庫に行って品目のリストアップをして共有して!」

「ウァッドタイ、ラージャ、ラージャ!」

「それじゃ、各機行動開始!何かあればすぐ通信を入れてね!」

「「「了解した(しました)(ラージャ!ラージャ!)」」」

 

 そうして全員が行動を開始した。

 

「ルナはすまないけど、俺が行動している間に管制室とデータ室にアクセスしてデータを整理してほしい。可能なら月面港外の状況と周回軌道上に確認できる人工衛星の類の情報を優先してほしい。」

<わかった!データ処理でしばらく反応できないかもしれないからその間はターンXにサポートしてもらって!>

「わかった。よろしく頼むよ。」

 

 ルナは機体に戻るねと言い光の粒子となり大地の纏うターンXへと戻っていった。

 その後、大地はターンXを纏いながらターンXトップの開口部へ向かいのぞき込む。

 

「MSのターンXのコックピットは劇中と違うね、ISをそのまま接続する形なんだね。」

ー肯定、本機体はルナとの接続を前提に再設計されております。どうごそのままご搭乗をー

「わかった、よろしくね!」

ー肯定、トップ浮上、本体と再接続ー

 

 ターンXトップはふわりと浮き上がり、本体へ接続した。

 接続が完了したターンXは胸のX時に開けた装甲の隙間が発光し、鈴の音が辺りに響いたあと一歩歩き出す。

 

「なるほど、ISを纏って接続してるから操作自体は思考操作なんだね…ほう、直感的でよいではないか!」

 

 おっと一瞬御大将が出てしまいました。

ーそれでこそ御大将閣下殿、システムオールグリーンです。行きましょう、初めての月面へー

「そうだね、と言うか御大将閣下殿って固定なのね…まぁしばらくは良いだろう。」

 

 と、軽く会話をしながらウォドム隊の待つリフトへ向かう。

 リフトが稼働して数分後に一行は月面港へ到着した。

 

~月面港ドッグ内~

 

 リフトの隔壁が開くとそこにはドッグが視界に入る。

 

「すげぇ…今日何度目の驚きなんだか…昔親父に連れてかれた軍港に似た規模だな…」

と大地は呟いていた。

 

 各艦が停泊できるように1隻程のスペースごとに区分けされていて、一番手前のおそらく1番ドックとされる場所にリング状のフレームの上に艦橋が乗っているような独特なフォルムの戦艦であるアスピーテ級宇宙戦艦がドック内固定アームにて固定されていた。

 

「設定資料にもこの艦の全長は書いていなかったけど、大体200m位かな?」

 

 ターンXで船の近くまで行き見渡しながらそのままジャンプして艦橋下のカタパルトハッチ前へ着陸する。

 

「ターンX、とりあえずこの艦の艦名をアスピーテと登録しておいて。」

ー肯定、アスピーテ級宇宙戦艦1番艦をアスピーテと登録ー

「あとこの艦の構造とかデータを収集できる?」

ー肯定、データ収集を開始、完了まで120秒ー

 

 200mクラスの船のデータ収集をそのくらいで出来てしまうのか…ターンXすげぇ…

 データを回収した大地達はアスピーテから離れてそのまま月面へのゲートへ向かった。

 

ー御大将閣下殿、アスピーテは動かさないのですか?ー

「アスピーテを動かすのはまた今度にするかな、とりあえず月面の調査をしてからにする。地球側からの調査衛星に写る可能性があるからね。しばらくは秘匿したいんだよね、ターンXとウォドムのレーダーなら調査衛星の視界内に入る前に隠れたりできるだろうし、最悪発見されても次の周回観測時にその場にいなければどうとでもできると思う。まぁ、限度はあるだろうからそこは後日対策をしよう。」

ーなるほど、了解しました。ー

 

<大地!データ整理終わったよ!>

 

 ターンXと会話しているとルナが戻ってきた。

 ルナはそのまま大地の視界内に数枚のディスプレイを表示させて説明を始めた。

 

<管制室のデータで分かったのは月面港の出口は大きなクレーターの中央にあるみたい。付近を調査中の人工衛星はまだ存在していないみたいだよ。ただ地球側約500㎞付近から先に調査衛星が数機周回しているみたいだからそこまで進出する時は注意が必要かも!月面港付近の土地は鉱物資源がある程度の埋蔵量が期待できる場所らしいからすぐに資源が手に入るかも!データ室にはMSとか宇宙船とか色んな設計図のデータばかりだったよ〜>

「ありがとうルナ!このデータ通りならとりあえず月面に出ても大丈夫だね。MSと船のデータか…滅茶苦茶気になるけど取り合えず調査優先!優先ったら優先するぞ!」

ーやせ我慢を検知ー

「うるさい!行くよ!ターンX、月面のゲートを開けてくれ」

ー肯定、ロック解除、ゲート開きますー

 

 ゴゴゴゴゴというう大きな音と共に、大地達の真上にあるゲートが開く。

 そしてターンXとウォドム隊は跳躍し、初の月面へ出た。

 

(やはり1/6の重力だと思ったより飛ぶな~)

 

 ウォドム3機は月面ゲート付近に着陸したが、大地は少しスラスターを吹かしすぎてクレーター淵部まで飛んでしまいそのままクレーター底のウォドム達を見る。

 

「ここまで飛んじゃったから、ウォドム隊は俺が立ってる方向と逆方向に散開して10㎞程進出して調査をお願い。レーダーとかで未確認の人工衛星とか見つけたら通信してね、極力武装の使用はしないように。」

「ウォドム隊了解。散開し調査します。」

 

 ウォドム隊はそのまま逆方向へ跳躍し、クレーターの外へ調査しに行った。

 それを見送った後、大地はクレーターの淵から外を眺める。

 そこには灰色の大地と起伏の激しい地形が広がっていた。

 

「何度か望遠鏡で月を見ていたことはあるが、思ったより起伏が激しいんだな。」

<地形データを参照したけど、ここは結構昔に沢山の隕石が落ちた記録が残ってるからね>

「それならこの地形も納得だね~、さてターンXここから先の移動で地形のスキャンと金属反応のスキャン、マッピングをお願いね。」

ー肯定、システムをスキャンモードへー

 

 大地はスキャンモード起動を確認した後に一息いれてから灰色の大地から上に視線を上げる。

 そこにはとても綺麗な青い水の惑星、太陽系第三惑星地球が浮いていた。

 

(転生特典とはいえ、地球を外から自分の目で見ることができるとは…)

 

 感極まった大地はターンXのコックピットを開きルナを纏った状態でターンXの頭の上に乗り地球見つめながら両手を開いてジェネレーター出力を上げ、胸部装甲と各関節からバチバチ火花を散らせるのであった。

 なお下のターンXも同じことをしていた。

 

「やっぱりターンX乗ったらこれやらないとなあぁぁぁぁぁぁ!ふはははは!」

<…(マネしない方ががいいよターンX)>

ー…(一応まだリンクが繋がってて体が勝手に…)ー

 

 ルナとターンXは御大将が憑依した大地が満足するまでただただ無言で眺めているのであった。

 

次回に続く

 

 一方地球では…

 

「ちーちゃん!見てみてこれ!」

「なんだ?また宇宙からの怪電波でも拾ったのか?」

「違うよ!束さん特製の超高感度電子望遠鏡が月にある各国の観測衛星の観測範囲外の場所で高エネルギー反応を数分間検知したんだ!絶対宇宙人だよ!きっとうさぎさんの宇宙人が餅つきパワーで核融合発電をしているんだよ!」

「…はぁ~~~~~(クソデカ溜息)」

「なんでそんな大きなため息つくのさ!観測できるエネルギーだけでも核融合炉でもないと出ないエネルギー量なんだから!」

「そうなのか?見間違いか隕石の衝突か何かだろう。私は稽古に戻るぞ。」

「あ!ちーちゃん!…もう!今開発している宇宙活動用のマルチフォームスーツ…早く完成させて確かめてみなくっちゃ!…頑張るぞ~~~!えいえいおー!」

 

 

 




ここまでお読みいただきありがとうございます。
物語の大まかな進行計画は立てたのですが、細かい所を書くとなるとどこまで掘り下げるべきか悩みながら書きましたが難しいですね。
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