IS‐ターンXと行く月面開拓‐   作:かげう

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34話ー篠ノ之邸襲撃・前編ー

 

 とある日の深夜、篠ノ之邸護衛フラット部隊はここ数日起きている不可解なことに対して、警戒レベルを上げていた。

 

「こちらフラット1より各機へ、本日も対人センサーに感あり。本機前方約800m個数2。警戒態勢。」

「こちらフラット2、こちらの対人センサーにも感あり、前方約600m個数1。」

「こちらフラット3、同様に感あり、前方約1000m個数1。」

「各機の状況を確認、ルナ様へ報告。……返答を受信、各機捕捉対象が300mまで接近した際はBOIDを起動し捕獲行動を開始、200mまで接近した際は各機の判断で排除行動へ移行せよ。」

「「了解」」

「……対象の撤退を確認。警戒態勢解除。」

「解除了解。フラット1、この行動どう見ますか?」

「フラット2、下見……と言う所でしょうか。今までに接近してきたマスコミ達と違い動きに統制があります。フラット3はどう思いますか?」

「過去の捕捉場所のデータを参照、対象たちは細かな地形データの取得が目的だと判断。フラット1の意見を乞う。」

「同意する。今後の事をルナ様と相談し、増援の要請を行う。」

 

・・・・・・・・・・・

 

 前話より、少し時間が経ちMR社は新たに、サブフライトユニットであり連邦軍で運用されていた『ケッサリア』を発表。

 ギャルセゾン同様に、重MSである『グスタフ・カール』を2機搭載し飛行していたので積載量は折り紙付き。

 ただ、既存の大型航空機と比べて航続距離は短いが、貨物室と言う密閉された格納庫がなく背部格納エリアに乗せて固定する輸送方式なので既存の輸送機と違い、MSを分解せずに輸送することが可能で、尚且つホバリングから垂直離着陸機能も搭載し、規定距離の滑走路なども必要ないと言う利便性により、MSを採用している軍や、一部の短距離航空輸送業者からの発注が相次いだ。

 

 そして、束の持つ会社であるR&C社から新たにIS用の装甲材が発表された。

 これは、束がターンXの装甲材を研究し設計、月の生産施設を使って製造された装甲で、既存のISに使われている装甲材はISコアが搭乗者に合わせて形を変えれるように、金属粒子で構成された装甲が採用されているのだが、ここに束が既存のナノマシンより小型で複雑なナノマシンを一定割合を混ぜたことによって、形状変化から修復作業までの速度を1.5倍も向上させた装甲で、装甲強度を維持しながら重量も15%ほどの軽量化に成功。そしてIS側の拡張領域に指定のナノマシンと金属粒子を格納していると、IS側が自己判断で装甲の修復や自己形状変化がスムーズに行えるようになったもので、『ISナノスキン』と命名されていた。

 この装甲材も、各国のIS企業がこぞって発注、窓口となっているMR社には毎日のようにこの装甲材の開発者と話をさせてくれと言う連絡が絶えず、人工音声を使用し対応しているターンXやBOID達は対応に追われた。

 

 そして、スコールとオータムがどこかとの連絡を密にしているのを確認しつつ、またしても大地の予定調整などで四苦八苦して居る姿が日常のように見られるのであった。

 

 そんな中、とある日の深夜に大地はルナを纏ってMR社地下に作られた極秘試験場にて千冬の駆る暮桜と模擬戦をしていた。

 大地の展開したブロッサムユニットからの攻撃を紙一重で躱しつつ、千冬は大地に接近し零落白夜で切り掛かるも、大地は腕部内蔵型のビームサーベルでそれを受け止める。

 しばしの拮抗後、互いにもう一度距離を取ろうとした瞬間に千冬が少し前から練習していたリボルバーイグニッションブーストを行い、数回の直角に曲がるような高機動を見せ大地の横っ腹に切り掛かる。

 流石に反応が遅れた大地は胴を横なぎに切られると判断し、自身の上半身と下半身を分離し千冬の零落白夜が空を切る。

 

「……な!?」

 

 唖然とした表情でそのまま通り過ぎこちらを振り返った千冬に対して、大地は何事もなかったかのように上半身と下半身を再接続して構える。

 

「ふぅ~……危なかった……今のはヒヤッとしたよ千冬さん。」

「な、お……お前…今、身体が……?え?」

 

 今目の前で起きたことが信じられない千冬は目を見開いたまま立ち尽くし、数秒後大地があぁ~と零して、千冬に説明を始める。

 

「そう言えば言っていなかったね、ルナを纏っている間は、首から下は量子変換されていて中は伽藍洞なんだ。そして、ターンXと同様に全身を分離して遠隔操作することができるんだよ。ほらこの通り。」

 

 大地はそう言うと、四肢を分離させてブロッサムユニットと同様に頭部の周りに浮遊させる。

 その光景を見た千冬は、構えていた雪平壱型を下げて暮桜の肩をガックシと下げた。

 

「……それは反則ではないか?」

「あはは、ターンX自体がそういう機体でそれをIS版に落とし込んだのがルナだからね。」

「反則と言うか、そもそも前提の違いか……とことん規格外だな。私の男は。」

「っ!?……よ、よしてくれよ。はぁ……千冬さん、一旦休憩しよう。束さんもデータ収集は一旦終了で。」

「あぁ、わかった。」

「はいはーい!」

 

 こうして、人型に戻った大地が試験場管制室に居た束と、目の前の千冬に声をかけて試験場の隣に設けられた休憩室へ向かった。

 休憩室に設けられたソファに大地が座り空中投影ディスプレイに目を通して数十分程作業していると、汗を流してきた千冬と束が入ってきて両隣に座る。

 動いて汗をかいた千冬はわかるが、束も汗を流してきたのか2人の髪が僅かに艶を帯びていてシャンプーやリンスのような匂いがふわりと大地の鼻腔をくすぐる。

 そんな中、束が先に大地の見るディスプレイを見つつ声をかけてくる。

 

「だー君!何を見ているの?」

「あぁ、先日から束さんの家を周辺を監視している人たちが現れていたみたいなんだ。今後襲撃の可能性ありと護衛のフラット隊からの進言で増援の要請をルナが受け取っていてね、ルナと相談して今、月から増援にフラットを地球に向かわせたところなんだ。」

「あぁ~!あの4人ね!束さんの開発した箒ちゃん護衛用に設置していたセンサーにも記録が残ってるやつだ!だー君の護衛部隊が増援を用意するってそこまで警戒する事なのかな?」

「大地、流石にそれは大事にしすぎではないか?」

「うん、俺も最初はそう思っていたんだけどね……これを見て。」

 

 大地はそう言うと、2人の前に大きく表示させて空中投影ディスプレイを見せる。

 そこには、機密文書と判が押された文書の画像データが表示される。

 

「これは、今一部のIS関連企業及び、軍関係者にしか明かされていない情報なんだけど、モンド・グロッソ後にフランスのデュノア社が発表した第2世代IS「ラファール」の先行量産型が2機、1か月ほど前の海上試験飛行中に消息を絶った。ターンXが管理する偵察衛星でその日の記録を調べてもらったけど、飛行中のラファール2機が所属不明ISに先導されて自ら海中へ飛び込む様子が映っていた。おそらく、別勢力により奪取されたものだと思う。」

 

 大地の説明と、目の前に映し出されるラファールを追尾していた偵察衛星の映像を見つつ束がふとしたことに気づいて大地へ問いかける。

 

「ねぇ~だー君。この映像の日付の前後ってあの秘書二人組急遽休みとってなかった?」

「あぁ、彼女達が言うにはアメリカで住んでいた家を引き払って来るために手続きをするとかで1週間休みを取っていたね。」

「スコールとオータムはまだあの組織と繋がっていたという事か?」

「おそらくね、たまにVSカンパニーに行っているみたいだしまだ繋がっているのは確実だろうね。プレゼントも貰っているみたいだし。」

「あぁ~、茶髪の子が持っているアメリカの試作第2世代はわかるんだけど、金髪の方が出所不明なんだよね~」

「ん?少し前に大地が褒めていた2人のアクセサリーはISの待機形態なのか?少し嫌なものを感じていたが……」

 

 束と千冬の反応に、大地は目の前の空中投影ディスプレイに更にスコールとオータムの着けるアクセサリーの画像を表示させ、小さなウィンドウを表示させ1つの動画を表示させる。

 そこには、タイトルが表示され和訳すると『米軍試作第2世代、思考操作型多脚装備型特殊作戦用IS、コードネームーアラクネー』と表示され、背部に搭乗者より2回り以上大きいクモの腹部のようなユニットとクモのような脚部を装備し、クモのような脚部で自立、搭乗者の足が地面につかない程の大型なISが映し出され、武装テストなのかPICでふわりと浮遊すると、数百m先に設置された的へ向かって背部8本の刃物のように鋭い脚部ユニットの先端を向けると、低出力ではあるが赤紫のレーザーを照射、搭乗者の練度不足で全てが命中したわけではなかったが、命中した的たちは赤熱化または融解していた。

 その映像を見つつ、大地は口を開く。

 

「おそらく、アメリカは公にしていないけど、オータムさんが持っているISはこのアラクネだと思う。そして今回ラファールを先導したのはこの機体だと思う。彼女、マルチタスクの処理能力が高いからね、きっとこの映像より練度の高い動きはすでにできると思う。ただ、スコールさんのISがまだわからないんだよね、こっちでも調べてるけど出所不明なんだよ。きっと亡国企業の表向き存在しないファクトリーで作った物だと思うけど……もしかしたら∀のナノマシン技術が使われているかもしれないんだよね。」

 

 少し不安げに、喋る大地に束はなるほどと手をつく。

 

「∀を匿っていた時にいろいろとそこでデータを取っていて、その技術が応用されている可能性が高いってことだね?」

「そうそう、∀もターンXもナノマシンの集合体のような機体だからね。何かしらの技術が使われている可能性が高いと思う。」

「では、どうする?今のうちに叩くか?」

「今2人を排除したところで、亡国企業の活動が止まるわけではないから、叩くなら本丸を丸裸にしてから一気に叩きたいと考えてる。少し前からターンXに幹部と思われる一人を追跡させて芋づる式に探せないか調査して、数人は見つけたけどまだ居そうだから継続中だよ……それに、これを見て欲しい。」

 

 大地は二人の前にさらにウインドウを展開する。

 そこには、ラファールが奪取された同時間にアメリカの空港ラウンジの監視カメラに映し出される、寛いでいるスコールの姿だった。

 

「奪取された時間にスコールさんがアメリカにいるから、フランスでの作戦行動は不可能なんだよね。影武者って線は捨てきれないけどおそらく、オータムさんと亡国企業が新たに配置された人員で行ったんだと思う。」

「ではまさか、そいつがラファールで束の家を襲撃しようと考えているのか?」

「あり得る話だと思ってね、二人は束さんがここにいることを知っている数少ない人だし、各国の女性権利団体の動きも活発化してる。そこで束さんを動かせる立場になったときの影響力は凄まじいからね。それに、おそらく今後の事を考えて、まだMR社のスコールとオータムって名前は残しておきたいだろうから動くならそのもう一人の子なんじゃないかなと思ったんだ。仮に失敗したとしても知らん顔決めつければ体裁は保たれるからね。」

「なるほど!でもそれなら!もうすでに対策はばっちりなのだぜぃ!」

 

 大地が話していると、束はおもむろに立ち上がりちょっと試験場に来て欲しいと言って大地と千冬が続く。

 試験場に到着すると、灰色の小箱のようなものを取り出し、試験場の真ん中へ放り投げた。

 すると箱は発光し、数秒後そこにはフルスキンで少し無骨な見た目の全身灰色に塗装されたISが1機立っていた。

 その容姿に大地は、過去の記憶から原作に登場した無人ISの姿を思い出していた。

 

「さぁご覧あれ!これが私がだー君の無人MS達の技術を見て開発した無人自立稼働型IS!ゴーレムなのだぁー!あ!通称ごーくんだよ!これを私の実家の数か所に既に設置済み!もしISが実家の敷地内に入ったら容赦なく相手を排除するようにプログラムしているから安心だよ!」

 

 新たに開発した無人自立稼働型ISを急遽お披露目し、すでに実家に配備していることも明かされ、千冬と大地は『えぇ……』と言う顔しかできずにいた。

 

「ちなみに束、これは性能は?」

「そうだねちーちゃん!これはちーちゃんとだー君の度々やってる模擬戦のデータを元に作ったからね!それなりに動けると思うよ!」

「……今ルナでスキャンしたけど、やっぱり規格外だね……アラクネより成熟した技術の腕部内蔵のビーム兵器標準搭載機なんてこの世界では初じゃない?それに俺たちの戦闘データ基準になってるってもう国家代表クラスでも相手取るの厳しいんじゃ……ははは」

「束……お前……」

「どう?凄い?凄いでしょ~!光学兵器をSEのフィールド形成システムを使ってサーベル状にも固定できるようにするの苦労したんだよ!ルナちゃんやターンXのサーベルって凄いよね!これで宇宙空間での溶接とか溶断が容易にできるから宇宙作業も捗るね!さぁ!褒めて褒めて!あ!褒めてくれるならこの後だー君とベットの中で……イダダダダダダダダ!ちーちゃん久々のアイアンクロー!これこれこれだよ!この痛みって!まってもっと力入れないでよ!流石の束さんの天才骨格もミシミシ音立ててるよ!」

「千冬さん!ストップ!ストーーーップ!」

 

 3人がいつものようにじゃれついている中、ルナが人型になって現れゴーレムの前に立つ。

 

<あなたも、この光景を見ていて楽しいと思う?私はすごく楽しいよ!>

<………>コクリ

<あ、そっか。君は言葉を発する部分がないんだね。ちょっと待ってね。>

<………>?

<はい、インストール完了。BOIDの発声スピーカーをあげるからこれを取り込んで接続してね。>

<………ジジ>

<どう?喋れそう?>

<……カ、カンシャ……スル……コノ、コウケイ……タノ…シイ……>

<そう、よかった。これからも束を支えてあげてね。私の主様の大切な人だから。>

<…ム、ロンダ。タバネサマノエガオ…ワタシノ、ソンザイ…リユウ。スイコウ……スルダケ。アネウエ?ヒョウゲン、アッテルワカラナイガ、ヨロシク。>

<そうだね、私はあなたより先に存在していたISコアだから姉、であってるかな。よろしく!>

 

 そうして、ルナは細い人の手とゴーレムの大きく無骨な手で握手をしていた。

 その光景を見ていた3人、特に束が驚いていた。

 

「ル、ルナちゃん!どうやったのそれ!おーしーえーてー!」

<ふふふ、これだけは教えられないかな。本来はISコア側が対話を望まないと出来ないことだし、今回はこのゴーレムが束との対話を望んでいたけど、無人IS故に音声系のシステムと機器がなかったみたいだから追加してあげただけ。この子一番最初に作られたゴーレムでしょ?束の開発の手伝いとかたくさんしていた記憶が流れ込んできたし。>

「な、なぁルナよ。私も暮桜も対話できるのか?」

<ん~、千冬の暮桜は自分の性能を十全に扱ってくれるからコアが己をただの千冬のために振るわれる剣になることを望んで、心を閉ざしているから難しいかも……白騎士も千冬が暮桜に乗り換えてからふてくされているから余程のことがないと話す気はないんじゃないかな……気に入ってはいるみたいだけど。>

「そ、そうか……」

 

 ルナの返答で肩を少し落とす千冬に対して、束はゴーレムの元へ駆け寄り話し始めていた。

 その光景を見つつ、大地はルナにありがとうと礼を言うと、笑顔で大地へ抱き着いて大地が抱き返すと満足したのかそのままコアへ戻っていった。

 そして、束がゴーレムと楽し気に話している光景を見つつ、大地が千冬を励ましていると、ターンXから通信が入る。

 

ー大地様、緊急案件です。約5分前、日本海沖の海中より突如出現した所属不明のIS反応を検知、個数2、現在篠ノ之邸へ向かっているものだと推測します。現在、篠ノ之邸護衛フラット部隊へ警戒態勢を通達。フラット部隊より対人センサー感ありと報告を受けています。ー

「……月から移送中のフラットは間に合わなそうだね。流石にターンXを降ろすわけにもいかないし……わかった、後詰に俺とルナが出るよ。ルナ、IS版では初だけど、フェイカーパッケージで行こう。フラット隊に通達、1と2はISの迎撃、3はBOIDと共に周辺に配置されている歩兵部隊の捕縛を指示して。ターンXは引き続き所属不明ISの動向を伝えて。」

<はーい!ブロッサムユニットはオミットで行くね~>

ー肯定、監視任務を継続します。所属不明IS、約30分後にフラット隊の有視界エリアへ到達予定。ー

「そうか……千冬さん確か今日は、一夏君が鳳ちゃんと束さんの家に泊ってたよね?」

「あぁ、たまにお泊り会をしているらしくてな、今日はいるはずだ。大地、私も出るぞ。」

「私もごー君達の性能試験したいから行くよ!それに私の家なんだから私が守らないのねー!」

 

 ルナとターンXに指示を出しつつ、自分たちも行くという2人に大地は少し思案して、2人に向き直る。

 

「わかったよ。今回2人は篠ノ之邸の最終防衛ラインで配置しよう。フラット隊&BOID隊→ゴーレム部隊→俺→千冬さんと束さんの防衛ラインで構築する。いいね?」

 

 大地の言葉に大きくうなずいた束と千冬はすぐに、来ていた服からISスーツに着替えるべく更衣室へ走った。

 2人が部屋からいなくなったことを確認した大地は空中投影ディスプレイを展開し、現在進行中のISがMAP上で移動しているのを見て呟く。

 

「……まさか、な…」

<なにか懸念事項?>

「あぁ、俺の知ってる原作知識だと亡国企業の実行部隊『モノクロームアバター』のメンバーは3人。スコール、オータム、そして……織斑マドカ。」

<ってことは千冬の妹?>

「うん、そこはちょっと複雑なんだ。俺も時間が経って少し朧げな記憶になっていてね。似たような存在で、もし本人ならこのあとちょっと面倒になりそうだなと思ってね。」

<なるほどね、そこは大地がうまく動くしかないかな。私達にはそういう人間関係の複雑な部分は少し理解出来ないから。>

「わかっているよ。ちなみにスコールとオータムの現在位置は分かる?」

<うん、MR社社員寮の一室に一緒にいることは確定しているよ。>

「そうか、仮に織斑マドカだったとして、もう1機の搭乗者は誰なのかな……」

<そこは捕獲してからじゃないと流石にわからないね。>

「そうだな、よし俺達も出ようか……すまんなルナ、また戦闘に駆り出す。」

<気にしないで、私は大地の鎧にして剣、そして翼なんだから。>

「ありがとう……よし行こう。」

<うん!>

 

 こうして、大地は合流した2人と共に篠ノ之邸へルナを使いワープして移動した。

 

~篠ノ之邸護衛フラット部隊~

 

「これより、ターンX様から来た指示により防衛行動を開始する。所属不明機が有視界エリアに入り次第、2は本機による射撃兵装で攻撃を開始、所属不明機の足を止める、3はBOIDと共に歩兵部隊の捕縛をせよ。なお、後方より束様の無人IS部隊が加わるためデータを送信。間違えて攻撃しないように徹底せよ。」

「フラット2了解。」

「フラット3了解。これよりBOIDと共に別行動に入ります。」

 

 こうして、フラット隊は普段は光学迷彩で姿を消していたが1と2は迷彩を解除し、所属不明機ISが接近してくる方向へ歩みを進めた。

 

 

次回へ続く

 

 

~日本海海上~

 

「M、まもなく陸地です。」

「……」

「聞こえておりますか?」

「……わかっている。」

「はぁ……後は作戦通りに。」

「……あぁ。」

「間違えても堕とされたり、対象と現地工作員を殺さないようにしてくださいね。」

「……うるさい。出来損ない。」

「……あなたにだけは言われたくありませんね。通信終了。」

「……ッチ!」

 

 

~篠ノ之邸付近山岳部~ 

 

「隊長、そろそろ作戦開始時間です。」

「あぁ、わかった。隊員諸君、では我々も進軍を開始する。」

「でも信用できるんですか?亡国企業って胡散臭い組織?目視できないMSを蹴散らしてくれるらしいですが…」

「そう言うな……金は貰ってるからな。給料分の仕事はしよう。おそらくMSは3機……仮に武装してなくても歩兵の我々にとっては脅威だし、ウァッドを持ってきても逆に捕捉されるだけだろう。さ、そこのラッキーボーイの士気はどうかね?」

「は、はい!頑張ります!」

 

「ふふふ、気を抜け、散々下見をしたんだ。」

「そうだぞ、前の世界じゃやられちまったが、同じ轍は踏まねぇよ。」

「で、でも……」

「お前は、俺達より長生きして大戦果を残したんだ。気負うことはない、どっしり構えるんだ。ワイズマン伍長……」

 




 お読みいただきありがとうございます。
 
 先日某マフティーの映画見ましたが、中々に内容が濃くて見応えがありましたが。
 正直、濃すぎて1度で消化しきれんってのが印象でしたね。

 さて、まだまだ自給自足は続きますので、お付き合いしていただけると嬉しく思います。
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