大地が、フランスから帰国してから1カ月が経過した。
帰国後、大地はエレーヌとシャルロットをしばらく信頼できるホテルへ案内し保護、その後コレンに相談を行った結果、コレン・ナンダーの運営する孤児院の近くに少し古いが古民家の空き家があったためそこで暮らすことになった。
その間、アルベールと連絡を取り合った結果最低でも1年から3年は日本で保護してもらいたいと連絡が来たため、大地はそれを了承した。
そして、療養と言っても実際はナノマシン治療で完治しているため普通に生活もできるためかエレーヌに数年単位の滞在になることを知らせたら、大地へ給金は低くても良いから仕事を斡旋してもらえないかと相談され、MR社の事務員でもと思ったタイミングで山田真耶から代表候補生の退任手続きが正式に完了したとの連絡が来たため、大地はコレンの運営する孤児院への職員として2人を派遣するかと考えた。
コレンも快く了承し、2人にも確認を取った結果は二つ返事での了承だったため、すぐさま2人はMR社からの派遣職員として孤児院で働くことになった。
そこで、エレーヌと真耶は自分の仕事の手すき時間を利用し孤児院で子供達の教育を行っていたディアナの指導を受けつつ孤児院にて保母の仕事をするようになった。
そして、シャルロットにもその事を説明した結果、可能なら学校に通いたいと言われ、大地はすぐさまに手続きをして、一夏、箒、鈴の通う学校へと編入する事となり、平日は学校から近いMR社から通い、週末や休暇中はエレーヌの住む古民家で過ごすこととなり、MR社の千冬や束の生活している社宅の1室をシャルロットが借り受けることとなった。
なお、この1か月間、大地は開校されるIS学園へ行くためしばらく会えなくなる千冬と、それをからかった結果頭にたんこぶをこさえた束に毎日のように搾られており、未だに社宅に住んでいるスコールは顔を合わせるたびに羨ましそうな表情を浮かべ、オータムは仇でも見るような憎悪の籠った表情で見てくるようになった。
そして、シャルロットは大地と顔を合わせるたびに顔を真っ赤にするようになり、大地は『まさか……』と冷や汗を垂らし、千冬と束は互いに『どうする?』と目を見合わせることが増えていた。
その間もMR社はそこそこの変化が起こっていた。
まずは、MR社とデュノア社による共同宇宙開発事業の発表と共に、R&C社とデュノア社の共同で改修が施された量産型第2世代改修機「ラファール・リヴァイブ」をデュノア社が正式に発表。
従来の機動性と拡張性に特化させたラファールの特徴をそのままに、軽量機動戦重視による防御力低下を新型ISナノスキンを全装甲に採用したことにより防御力を向上、システム面での大幅なアップグレードが施され拡張領域の容量が大幅に向上し、従来のラファールのインストール可能装備数が10→15に増加、従来のラファール程の防御性能まで装甲を減らすと20以上の装備をインストールすることが可能になり、任務に応じて柔軟な対応が可能となった。
そして、このラファール・リヴァイブは従来のラファールのフレームをそのまま流用しているため、ラファールに近代化改修パッケージとしてリヴァイブ・ユニットをインストールすることで改修が完了するため、すでに購入し運用している国でも簡単に導入できる考えられた機体となっている。
なお、このリヴァイブへの改修は少し前から束が代表候補生からMR社へ入社した山田真耶専用機として用意されたラファールを弄繰り回し、本人のスタイルに合わせたカスタマイズを行った際に副産物として、『これを量産機に落とし込むならこうだよね~』と片手間に作った物らしい。
そのデータを送る大地と、送られたアルベールと愉快な専属整備士達が頭を抱えたことを明記しておく。
そして、MR社もデュノア社との宇宙開発事業の発表を行い、先んじて国際宇宙ステーション(通称ISS)に近い、静止衛星軌道上での開発拠点の製作を発表。
内容としては、50m四方の大きな構造物を建設し、それを繋げて拡張していく方式で各ブロックごとに役割を分けるといった構造体になる予定と発表し、構造物自体は軌道上で非武装処理に改造したウォドム『ウォーカー』とウァッドによる組み立てを行う。
そして、今回の事業として最大の点はR&C社がラファール・リヴァイブの発表と同時に発表して宇宙作業用のパッケージである。
これは、リヴァイブの装甲を宇宙作業を想定した構造の装甲へ変更を行い、搭乗者の保護機能を向上させたパッケージで、最大の特徴は本体と同等サイズの背部バックパックユニットである。
大型背部バックパックユニットを装備することにより、大気中での機動力は通常状態のラファール・リヴァイブの1/3に低下するというデメリットが発生するが、これはコア直結型の特殊コンピューターと保存領域を兼ね備えており、拡張領域の大幅な向上が可能となり、この装備を付けた状態のラファールの想定武装装備可能数は45を超えるとされている。
この装備を付けることにより、大量の資材及び特殊精密機械などをISが拡張領域へ格納することが可能となり、宇宙への打ち上げ時に問題となる高G負荷による精密機器の負荷を実質無効化した状態で宇宙への運搬が可能となったとR&C社は説明した。
そして、デュノア社は軌道拠点の開発時は専属のテストパイロットを3名供出し、宇宙空間下でのMSによる建造の補助や、建造物内部に設置する精密機器の輸送、ハイパーセンサーによる索敵を行いデブリ等の高速飛翔体への対応、宇宙空間下でのISの稼動データ収集を行い、宇宙での稼働データは国際IS委員会へ共有し、各国のIS企業などが閲覧できる状態にすると発表した。
その発表は、世界の宇宙・軍事産業の企業などがおおいに沸き立ち、デュノア社とMR社は『極限環境である宇宙空間での、ISSでは入手できなかった大型建造物とISの安全基準などのデータ採取を目的としており、このデータを元に他企業の宇宙進出を望む。』とコメントした。
発表後は、わかりやすく他企業からのスポンサー申請などが山のように舞い込み、MR社はBOIDを使った対応体制を使い、デュノア社はアルベール含めた社員を大量投入しなんとか捌き切ったとか。
そして現在大地は、千冬と変装した束と共に移転新設され、洋上人工島に作られたIS戦技訓練校あらため、IS操縦者育成特殊国立高等学校『通称IS学園』の開校式へケッサリアで向かっていた。
「いやー!束さんこういう学校行事に参加する事なんて殆どなかったしつまらないと思っていたけど、だー君とちーちゃんが一緒なら青春ってやつを感じそうだぜ~!」
「束、遊びに行くわけではないのだぞ?それに今日はお前が秘書なのだろう?」
「そうだよー!今日はこれでだー君にべったりなのだー!」
「あはは、程々にね……と言うか、束さん?」
「なに~?不安な事でもあるのかな~?」
「いや……俺は良いんだけどさ……昨日の夜にも話したと思うけど、多分俺色んな人に話しかけられるしそれを上手く捌くのが多分今回の秘書業のメインになると思うんだ……できる?」
和気あいあいと3人で話していた中、大地の一言で束が石の様に固まり、その姿を見た大地と千冬は顔を引きつらせ始めた。
「え、えっと……だー君…それ……マジ?」
「あぁ……だから少しでも時間作ってもらってスコールさんあたりに来て貰おうと考えてたんだけど……」
「……」
「束、お前が聞き逃すとは珍しいな?まぁ、なんだ……助っ人もいる事だからな、頑張れ。」
苦笑いしながら言う大地と、諦めろと言わんばかりに表情の千冬に対して、束は下を向いてプルプルし始める。
「……だ…」
「「……?」」
「いいいいいいいやああああああああああああああだああああああああ!」
「!?」
束は叫びながら今まで来ていた秘書用のスーツをスポーンと脱ぎ散らかし、おそらくISの拡張領域に仕舞っていたであろういつもの水色の不思議の国のアリスに出てきそうな服に着替えて機内の床で駄々をこね始めた。
「いやだー!なんでこの束さんが凡人の欲まみれな奴らと話さないといけないのさー!だー君の手を煩わせない存在として傍らにいるのは正直ちょっとだけいいな~とか思ったけど!そもそも他人と話すのが嫌いな束さんがそんなのそもそもできるわきゃねぇ~だろぉ~!もういっそのこと、だー君に言い寄ってくる奴らみんなゴー君達に海に沈めてもらおうよ!そうすればお魚さん達はご飯貰えてラッキー!束さん達は変な人類が減ってラッキーだよ!そうしよう!そうと決まればさっそk(ゴチン!)……」
「……ち、千冬さん?」
「まったく……大地もだぞ、束がこうなること……予想で来ていたのではないのか?」
千冬が器用に床を転がりまわ里駄々をこねる束を鉄拳制裁して大地に向き直り発した言葉に、大地は『あはは』と言いながら笑うことしかできなかった。
そして、そのタイミングでケッサリアの操縦席からスーツ姿の緑色のショートヘアーの女性、山田真耶が姿を現した。
なお、真耶には束の存在はまだ秘匿されており、認識阻害装置で秘書として真耶には認識されている。
「社長に先輩、何か凄い音が……って!?えぇ!?」
真耶は目の前の光景を見て、驚きながら悶絶している束に駆け寄り頭の上のたんこぶを見つめた後に千冬の握られた拳を見て溜息をつく。
「もう…先輩……やりすぎはダメですよ?」
「……こいつの自業自得だ。」
「先輩はかわりませんね……そうでした!社長、後に15分ほどでIS学園の上空だそうです。着陸も合わせて30分程とのことです。」
「わかりました、ありがとうございます。ケッサリアの操縦は大丈夫そうですか?」
「はい、殆ど自動化されていますし、シュタイナーさんの教え方も上手くて簡単に覚えられました。ウァッド達もそうでしたがMR社のMSやSFSとかサポートAIが優秀で動かしていて不満がないんですよね……まるで、1人でに動き出しそうな感じ…あの子達とお話しできながら乗れればもっと上手く動かせるのに……って思っちゃいました。あの打鉄とももっと……」
「「「……」」」
着陸までの時間を教えるために来た真耶の発した言葉に対して、大地と千冬、そして先程まで痛さで悶絶していた束も目を見開いて真耶を見つめた。
「え、えっと……へ、変なこと言いましたよね?すみません。」
何か地雷だったのかと少し申し訳なさそうにする真耶に対して、珍しく束が口を開いた。
「ね、ねぇ……打鉄とお話……したの?」
「えっと、多分ですけど……私過去に実戦で堕とされてしまったことがあって……意識を失っている中、夢で私の乗ってた打鉄とお話ししたんです。ちょっと朧気で荒唐無稽でしたので人には話して居ませんでした。」
真耶の発言に対して、束は起き上がり真耶の眼前に立つと真剣な表情になる。
「内容、詳しく聞かせてもらっても良いかな?大切な事なんだ。」
「え、えぇ……良いですよ。確か、私に怖い思いさせちゃってごめんねって言うのと、今度一緒に空を飛べる機会があったら戦闘とか関係なく自由に飛びたいねって言われました。」
「……君からは何か話した?」
「は、はい……やられる直前の記憶で途切れてしまっていたので、打鉄さんに大ダメージが入ったと思ったので、傷つけた事とこんな争いごとに捲き込んでごめんなさいと謝りました。も、もちろん一緒に飛ぶ機会があったら私もそうしたいですよと言いました。」
「……そう…そうなんだ……」
真耶の話の内容を噛み砕くかのように下を向き考え始める束に、真耶がまたあたふたとしていると束は急に顔を上げて真耶の両手を握り、大地と千冬へ視線を向ける。
「だー君、ちーちゃん……私この子なら信頼しても良いよ。バラしていい?」
「俺は良いよ。そう簡単にばらす人じゃないのは知っているからね。」
「私も大丈夫だ。まぁ、ここで正体をばらせばこの後の緊張など吹っ飛ぶだろう。驚かせてやれ。」
「え、えぇ!?な、何がどういう……」
「こういう事なのだよまーちゃん!」
「……え?」
そう言って、束は自身のISの装備である認識阻害装置を解除した結果。
真耶の前には自身の両手を掴んで目の前にいる篠ノ之束の姿だった。
それを見た真耶は、数秒固まりだんだんと驚愕の色に染まったと思ったら大声を上げた。
「え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「あはははは!まーちゃんは反応が可愛いね!」
「え、えぇ!?えっと…束博士、で、ですよね?それにまー?」
「そうだよ〜!この私が束博士なのだぜい!仲良くしてね!まーちゃん!」
「は、はわわ……!え、えっと……よ、よろしくお願いします。って!しゃ、社長!知ってたんですか!?先輩も!」
満面の笑みで真耶の両手を掴みながら話す束に対して、真耶は束の後方で立っている2人へと視線を向けて声をかける。
それに対して、大地と千冬は一瞬互いに視線を合わせてからフッと笑ってまた無言で見つめた結果、あたふたとしている真耶と笑顔で真耶にすり寄る束だけが機内で音を立てていた。
~数時間後~
大地達一行は、無事IS学園のある人工島へと着陸し開校式へ参列していた。
事前に轡木十蔵から言われていた通り、学園長として表向き十蔵の妻が就任し挨拶を行っていた。
そして、大地は束と真耶と共に来賓席に、千冬は教員席にて開校式を見ていた。
ここで補足しておくが、千冬は国家代表として第2回モンド・グロッソへの参加が決定しており、IS関係の設備が充実しているこの学園にて他選抜メンバーと共に強化合宿を行いつつ、手すき時間でIS実技の教官として働く予定でもある。
本来は真耶にも声がかかっていたのだが、現在彼女は短期で教員免許が取得可能な通信学校で勉強をしつつコレンの孤児院で働いているため辞退したそうだ。
そうこうしているうちに、来賓からの御言葉へ入り、最後に大地の出番が来た。
大地は、ゆっくりとした足取りで壇上へ上がり轡機学園長や教員へ一礼を行った後に祝辞を読み上げた。
そして、数分のスピーチを行った後に最後にと大地は祝辞の紙を納めると壇上からマイクを取り外し少しずれた場所へ立ち手で合図を行う。
「最後になりますが、我々MR社がIS学園の要請で配備する護衛MS部隊の機体を本日お持ちしました。現ラインナップ機のカスタム機になりますが本日初公開の最新鋭MSとなります!関係各所の方々も是非ご覧ください!」
大地の発言が終了すると同時に、大地の後方に大きな空中投影ディスプレイIS学園に設けられた港の映像が表示され、海上から大きな機体達を牽下したケッサリアの一団が接近する様子が映された。
数十秒後、ケッサリアの一段のシルエットが鮮明に映し出され、ケッサリア2機で1機の大型MSを吊り下げている光景に海上からざわめきが起こる。
そうしていると、ケッサリアからMSが切り離され自身のスラスターで減速し、静かにその巨体を着陸させていた。
ここで、大地は機体の説明を始めた。
「こちらは、我が社の大型作業用MS『ウォーカー』を自衛隊の協力の元、各所装甲の増強と頭部に大型の武装センサー一体化ユニットを装着した『ウォーカー・ガーディアン』です!武装や詳細スペックに関してはIS学園防衛設備に組み込まれるため非公開とさせていただきますが、巡航ミサイルやIS装備兵装の迎撃実績はございますので、万が一ISを用いたテロ行動が行われても学園防衛IS部隊到着まで学園をお守りできると自負しております。また、この機体は国防機密の高い装備等もあるため販売等は行いませんのでお問い合わせ等はなさらぬようお願い申し上げる。」
そう言って大地が締めくくると、映像越しに整列した合計6機のウォーカー・ガーディアンは敬礼のポーズをとり映像は切断され、会場のとくに来賓席が騒がしくなるが、進行がそのまま次へ進めたため静かになりそのまま開校式は無事終了した。
その後、立食パーティーが行われたが案の定IS学園の開校式と言う建前を無視し大地に群がる来賓の各国の軍事関係者達が群がり、認識阻害を使った束が少し頑張ってみようと大地の前に立ちはだかってみたが数分でダウンし付き添いのシュタイナーと交代、真耶は前職の事もありIS関係の女性来賓の対応をして、なんとか捌き切るという光景があったとか。
なお、ここで大地は会場にいた青髪の男性と青髪赤目の少女が連れ添って歩きこちらを気付かれないように見ていることに気づいていたが、接触はしなかった。
~立食パーティー後~
大地は学園長と束の配慮もあり、校内見学という事で千冬と2人でIS学園の無人の校舎付近を歩いていた。
遠くで会場に残っている来賓などの喧騒が少し聞こえる中、静かな空間を歩いていると大地の左隣を歩いている千冬が大地の腕に自身の腕を絡みつけてきた。
それに対して大地は左手に絡めて来た千冬の右腕を恋人繋ぎで握り返し視線を向ける。
「また、しばらく会えなくなるのだな……」
「大丈夫だよ。何かあったらすぐに俺から合いに行くから。」
「だが、やはり寂しい物は寂しいのだ……それに何かなくても来てほしいし、私も会いに行きたい。」
「ふふ、そういうとこやっぱりかわいいね。」
「……まったく、お前と言うやつは…だが、悪くない。」
「モンド・グロッソが終わればまたいつも通りに戻れるさ。」
「そうだとよいのだがな……大地……」
「ん?……(チュッ)……」
少しだけ千冬から視線を外した隙に大地は千冬に唇を奪われ、すぐに唇は離れる。
数瞬、目をぱちくりとした大地は自身の用いれるすべてのセンサーで周囲に目がないことを瞬時に確認して千冬を抱きしめる。
「千冬さん、正直言うと俺も寂しい……でも今後のIS界隈を盛り上げるには千冬さんの力がどうしても必要だ。それに、ISのコアネットワーク経由で俺と束さんがサポートするから安心して。」
「あぁ……わかっている。私が近くにいないからと、あまり束ばかりに構うなよ?」
「うん、そのあたりは束さんしっかりしているから大丈夫だよ。」
「私にとっては少し信用ならんが……まぁ良い。大地…」
「うん、わかってるよ。」
大地に抱きしめられる千冬はそのまま、潤んだ瞳で大地を見上げて大地の首に腕を回し、そのまま背伸びをしてきたので大地は合わせるように唇を重ねた。
ほんの数秒、だが永遠とも感じられる時間を二人は濃厚に舌を絡ませるキスをし、名残惜しいように銀の橋を引きながら唇を離した。
そして2人は数言の言葉を交わした後に、千冬は強化選手寮に、大地はケッサリアへと歩みを進めた。
次回へ続く
~千冬と別れた大地~
(ルナ、会場の様子はどう?)
<問題ないよ、束と真耶はケッサリアへ戻って休んでるし、シュタイナーさんはサイクロプス隊のメンバーと通信しているよ。>
(よかった……ちなみに立食パーティーに参加していたメンバーのデータって記録できてる?)
<できてるよ、各国のIS関連企業の人とかIS委員会の人とか……でも2人だけ素性がわからない人がいたんだ。>
(画像データ映せる?)
<うん、一人がこの男でもう一人がその秘書っぽい女だよ。>
(この男の顔……どこかで……そうだ!亡国企業襲撃作戦の映像データでガルシアさんが撃ち殺した人に顔が似てる……兄弟か?)
<かもしれない……ターンX!調べられる?>
ー肯定、前回入手した亡国企業関連データベースへアクセス……照合開始……照合完了。襲撃作戦時に死亡した幹部の双子の弟になります。襲撃時、国外にて行動を行っていたためナノマシン投与をされていない幹部になります。ー
(なるほど、ありがとうターンX。ルナ、その弟の会場内での行動データ出せる?)
<わかった!調べる限り、定期的に大地の方を監視していたみたい。ただ、束と真耶を見ていたみたい……誰か探していたのかな?>
(もしかしたら、スコールとオータムを探していたのかもしれないね。でも…副国防長官に投与していない幹部にナノマシンを投与するように指示を出していたんだけど……この弟はその手の感が鋭いのかな?とりあえず、まだ亡国企業の掌握には時間がかかりそうだね。)
<だね……>
ー肯定、まだまだかかりそうですね。ー
そう会話しつつ、大地はケッサリアへと戻っていった。
お読みいただきありがとうございます。
最近、参考のために読んだ二次創作作家様の作品を読みましたが、本文と同じくらいの熱量で後書きを書いて凄いと思いました。
後書きで約7千文字とかマジか……
正直、英国貴族の方の生存を原作準拠にするかだけちょっと悩んでます。
どちらのルートの想定も考えれているので、どちらを採用すべきか……
書きながら決めていきます。
心休まる時間の確保をしないとアイデアの文章化ががが…
今後ともお付き合いいただけると幸いです。
【御礼】
前話にて、誤字のご指摘本当にありがとうございます。
毎回指摘くださる方もいらっしゃって本当に助かります。
また見つけてくださった際はご指摘いただけると嬉しいです。