おはようございます。
ガス欠を起こしたベルを背中に担いでホームに送り届け、お土産に紐神様の
今後更なる過酷ロードを驀進する弟を思えばこその所業である。そこら辺はご理解願いたい。え、無理? そうだね。ギルドの卑しかハーフエルフさんからも、お説教間違いなしやで。
そんな事を考えながら『黄昏の館』の門を潜る。ちょっと寄り道してたおかげで、すっかり朝日が顔を出していらっしゃる。先に風呂浴びたかったんだけど、着替えだけ済ませて朝飯食うか……顔出しとかねーと後でロキやらママやらが五月蠅いんだよねぇ。
自室に戻るまでに何人かと挨拶交わしたんだけど、なーんか余所余所しいっつーか……昨日の酒盛りでベートの顔面に乾☆杯したのが後引いてんだろーか? 単にザマァ☆したかっただけなんだけど、あんな如何にも殴って下さいと言わんばかりに吊るされてた奴が悪い。なので、俺は無罪。
まー正直『お前らベルん事わろてる場合? すぐ追い抜かれんぞ? 何せベルは俺が育てた』と思わんでもないが、それはそれとして。
俺が【ロキ・ファミリア】に名を連ねて大体4年程。最初の一年で一級冒険者……つまりレベル5に到達しており、二年目からは幹部扱いである。現オラリオの二大派閥とは言え、人材不足か?
さておき、二年目から少しずつ後進の指導なんてモノに駆り出される様になったんだが、どいつもこいつも根性がねーので鍛え甲斐がないったら……。三年目から現在に至るまで、更に稽古をつける時間を増やしてみたものの、育つ芽がねーんだよなぁ。二大派閥の一員って肩書に満足してる奴が多過ぎる。
お前らも(修行の)鬼にならないか? ならない? あっそ……と言ったところである。
まーそれでも派閥の育成に力を入れた成果は、確かにあった。
三首領と呼ばれるフィン・ガレス・リヴェリアは現時点でレベル7だし、アイズとヒリュテ姉妹はレベル6だ。ついで……と言うのは失礼だけど、ラウル・アキ・アリシアの3人もレベル5に到達しており、下はともかく上の質は原作の同時期以上に仕上がっている。
三年目以降は敢えて前線に立たず、
つまり何が言いたいか?
ロ キ ・ フ ァ ミ リ ア も 俺 が 育 て た
もっと俺を崇め奉っていいのよ?
そろそろ前衛に戻るかい? なんてフィンから言われてるけど、俺が戻ったらまーた他が育たんでしょって断ってる。
後衛陣が極まってる一方で、前衛陣は幹部連中とそれ以外の戦力差が激しいのがなぁ……ラウルとアキをもっと見習えやホントにさぁ? 当社比0.3ベル程度の稽古で音ェ上げるとか、どいつもこいつも根性足りねーんよ……。お兄さん哀しい。
なんでここまで自分以外の戦力を育てよーとしてんのかってーと、特に理由はない。強いて言うならソードオラトリア方面で犠牲を極力減らしたいって言うか……。
一身上の都合により酒カス様ザマァ☆したいだけである。
なんならヨン様よろしく『全ては私の掌の上だよ』なんて煽って差し上げたい。
この際
話がズレてきたな……。
まぁ俺個人の修行については、深層単独アタックで賄える。周囲の被害だのなんだの気にせずひたすら射殺すだけの、簡単な作業でしてよ? 滅却師完聖体も馴染んで来たし、卍解と虚化を本格的に鍛えるかねぇ。後者2つについてはひとまず形にはしてあるけど、習熟したとは言い切れん。オッタルサンドバッグチャレンジを再開させる時期かも知れんな……尚、このサンドバッグ反撃機能もついてるのでめっちゃ捗るのだ。
扱いが酷い? お互いに『どんだけ無茶しても壊れない優秀な玩具』ぐらいの感覚だから。
終始ニッコニコで付き合ってくれるし、感想戦(比喩表現)でも饒舌だし、WIN-WINな関係だと(俺は)思ってる。フレイヤ様もなんかイイ笑顔で『あの子と遊んでくれてありがとう』って言ってくれてるし?
フレイヤ様ってば笑顔以外も大変ビジュ良であらせられるので、大変眼福なのもプラスである。ただし御方の為に強くなりたいかってーと、そこはNО THANK YОUである。
本神も、手元に置くより後方理解者面でキャッキャするぐらいが丁度いいと思ってるフシがあるのでそこは大変ありがたい。
ありがたいんだけど、眷属共がどいつもこいつも性根と目が腐ってるからまーうるさい事。オッタルさんはライバルつーか……たまにじゃれ合う(物理)ぐらいの距離感が一番じゃないかなとは思ってる。あの人もなんか俺と仲良く喧嘩したいタイプみたいだし。たまに『俺は団長に相応しくないのだろうか』なんて零すあたり、一応自覚あるんだなーって笑かしてくるのはちょっと卑怯でしょ(辛辣)アンタらんとこ、主神もさることながら眷属一同自由が過ぎるんよ。
また話がズレた。
俺の事よりベルの事だ。喜劇の主人公、最後の英雄(予定)……そして腹違いの弟である彼が今後遭遇するであろう艱難辛苦を、如何にして
いやま、いくらなんでも一年間で黒竜討伐にこぎつけられるかってーと周り次第なとこあるから、古代の英雄アルなんとかさんみたいに撃退でもいいかも知れんが。
そもそも一年後って期間自体、所謂『ダンジョンに出会いを以下略』と言う
であれば、物語のその後も健やかに……そして強かに生き足掻いてもらわねば、兄として立つ瀬がない。
ある男はこう言った。
『兄貴って奴がなんで先に生まれてくるか知ってるか? 後から生まれてくる弟や妹を守る為だ』
ってね? まぁこの世界だとめちゃくちゃ鍛える為でもあるが。弟が憧憬の背を追いかけ、追いつき追い越し、想い人の手を引いて人生を共に過ごす……そんな光景を後方から腕組んで眺める余生を送りたいよなぁ、俺もなぁ。
なんなら黒き終末と
念のため言っておくが、曇らせ好きなわけでもないし自殺願望持ちってわけでもない。兄が弟より先に死ぬのは当たり前だからだ。両親は既にこの世を去っているので親不孝でもないし、そもそも転生者とか世界のバグなんだから、せめて世のため人のため……そしてオサレの為速やかに消費しても間違いじゃないだろう? 知らんけど。
なんて事を考えながら着替えを済ませ、食堂へと向かう。
着いた途端に周囲から謝罪が飛んで来たが『俺に謝んなベルに謝って来い。あんましつけーと白宮殿に放り込むぞお前ら』と封殺し、三首領のお小言を適当に往なし、最後にロキの無乳を弄って風呂入って寝た。
尚、物理的には弄ってない。無い乳は揺れないし弄れないからね仕方ないね。
現時点と原作との違い。
・ベルきゅんが既にレベル2。フレイヤ様からの試練は果たしてどうなるやら。
・【ロキ・ファミリア】の戦力向上。三首領がレベル上がってるのは、一矢の深層単独アタックを止めようとした結果死線を潜り抜ける羽目になったからである。他は一矢式鍛錬「突撃深層
・オッタルさんとズッ友(誤解を招く表現)
ロキやフレイヤ様とは別に険悪ではないけど、15年前にオラリオを追い出された件は根に持っています。なのでロキへの当たりはやや強いし、フレイヤ様はちょっかいかけてこない分にはビジュ良で目の保養になるなーぐらいで済んでます。