ある者、セイシュンを掴むまで SEISHUNTALE! 作:ケガレモ
『築かれ行く日常』
──やばい、もう頑張れなさそうだ。
雲一つない青空を背に、ルルはそんな事を考えていた。
今日は連邦生徒会の一室で書類仕事に励んでいた。正午から今の三時までひたすらに、珍しくサボったりせず。
だが、そんな忙しなく動いていた手も、今は動くことを忘れたように微動だにしない。面倒臭くなったのも理由の一つに挙がる。
しかしながら、そんなものじゃない。──ルルは絶望しているのだ。目の前の光景に。
デスクの上、
それはデスクの上にも留まらず、床にすら置かれている。
納得はしている。ここは連邦生徒会、キヴォトスの政治を担い、管理する機関、入ってくる仕事は多いのだろう。
──ただ、これだけは言いたいのだ。
「こんな量予想できるかっ──!!」
「うわぁっ! ビックリした。ちょっと、突然声を張り上げないでくれる?」
ルルの
声が聞こえてきた方を見れば、部屋の奥に置かれたソファに寝転び、大きなドラゴンのような尻尾をだらしなく揺らしている少女がそこにいた。
右手に持ったスマホを上に構え、明太子味のポテチをソファーの横にあるミニテーブルに、いつでもすぐ食べれるように設置し、その他にも必要なすべての物を近くに配置した彼女は、怠けることに余念がない。
我が物顔で居座っているが、この部屋はルルが貰ったものだ。
侵入禁止の看板を立てたはずなのだが、なぜルル以外の人がいるのだろう。というか、彼女はいつからいたのだろう。
「嫌なら部屋から出れば良いんじゃないか?」
「え、嫌だけど? だって外に出たらさ、リンに見つかるじゃん?」
何言ってんの?──といったニュアンスを含んだ声。
それに、ルルは呆れる他ない。彼女がリンに見つかることを嫌う理由は、自分が今サボっているところを見られたら烈火の如く叱られるためだ。だったら、仕事サボんなよとルルは思うのだが。
「まぁ、それならオイラから言うことはないよ。別にアンタがいたって邪魔って訳じゃないしさ」
「おっ、流石はルル。リンと違って太っ腹だね。ま、私はそう言ってくれるって思ってたけど」
部屋の主から許可を貰い、笑みを浮かべる侵入者。
その図々しい様にルルはお手上げして諦め、彼女のことを気にしない事にして、心の平穏を保つことにする。
書類仕事と先程まで格闘していたルルに対し、ぐうたらと怠惰を謳歌するこの少女の名前は、モモカと言う。ルルはまだ、モモカが働いているのを見たことがない。
現在のルルの格好だが、連邦生徒会の白を基調とした制服の上に、青パーカーと変な服装をしている。なぜか似合っている(やっぱり元がいいからかな)というのは置いておいて、問題はその制服を今現在もポテチを口に頬張っている、カウチポテトを地でいくこいつも同じく着用しているということだ。
そう、モモカもルルと同じく連邦生徒会のメンバーの一人なのだ。モモカは先生の上司に当たり、先生の助手であるルルの上司であったりする。
つまり先生は、中間管理職みたいな立ち位置にあるのだが、連邦生徒会のトップであった連邦生徒会長という人から、ほぼすべての権利や権力を譲渡されているので、実際の立場は先生の方が上であったりもする。この辺はあんまり詳しくはないが。
あとさっきちらっと言ったが、ルルは連邦生徒会に入ってから部屋を一つ
一人暮らし始めの激安マンション程度の広さしかないものの、仕事部屋として、これ以上ない程に丁度良かった。この狭さがルルに落ち着きを与え、集中力を上げてくれるのだ。
まぁ、狭いとは言ったものの、キッチンやらトイレやらは他にあるので、小さめのソファーとテーブルを置くくらいのスペースは十分にある。
どうやら先生がそこら辺を交渉してくれたみたいで、物置き部屋だったのを片付けて作った場所らしい。
ちなみに、この部屋は先生が普段仕事している執務室の真横にある。
『偶然、いや、絶対だな⋯⋯』
とは、職員の一人に部屋の前まで案内され呟いた一言だ。
とはいえ、ルルが先生に部屋を貰えたことに心から感謝しているのは事実なので、珍しく初めの四日間、つまり今日の今までは真面目に仕事をしていた。──怠惰にではなく、勤勉に。
「なぁ、モモカ。これは忠告なんだが、そろそろこの部屋から出たほうがいいぜ」
「なんで? 動きたくないんだけど、理由は何?」
相変わらず、上から目線な態度だ。先生が言うには、本当に困った時は助けてくれたりするらしいのだが、やはりどうにも信じられない。
「ま、後で分かるさ。忠告はしたぜ? あとで文句はなしな」
「ふーん? ならいいや。あと一時間くらいしたら部屋から出るからさ、もう少しいいよね」
いいよね、断言である。それはさて置き、そろそろだ。
バタンッと、狭い空間に鋭く音が木霊する。
その音にギョッと反応する者が一人、ニヤリと笑う者一人。
その音の発生源は部屋の入り口──つまりドアからで、雑に開かれたドアの中から整然と、一人の少女が姿を現した。
少し蒼みがかる、腰まで伸びた艶めいた黒髪。
前髪の間から覗くのは、青空を写したような透き通る美しさを持つ双眸だ。その女性的な起伏に富んだ肢体を、皺のない連邦生徒会の制服に包んでいる。
そんな特徴を持つ者は、この連邦生徒会のメンバーの中に一人しかいない。その人物の名前は──、
「リンっ!?」
「はい。リンです」
笑顔を浮かべるリン。しかしながら目は笑っていないし、なにより額には青筋が浮かんでいる。そしてその空色の瞳には、モモカだけが映っている。
それを認識した──否、リンがこの場に現れてから、モモカの表情は冷や汗が顔の面積の大半を彩っている。
「えー、いやーその、何というかさ?」
焦り上戸、とでも言うべきか。モモカはまだ何も言われていないというのに、焦る口調で言い訳のような、それでいて全く以て意味を感じない言葉を並べる。
そんなモモカに、リンは大きく溜め息を吐き、
「ルルさん」
それから、リンはルルの方に振り向いた。
どうして振り向いたのか、その理由をしっかりと察して、ルルはリンに頷く。
「ああ、後はリンのご自由にどうぞ、ってこったな」
「ふふっ、ご配慮ありがとう御座います」
笑顔で見つめ合うリンとルル。
それをある意味傍観していたモモカは、勘付いたようにはっとした。
「もしかして、私、終わった?」
その質問に、ルルはニヤリとモモカに微笑み、
「忠告はしたぜ?」
それからのことは、あまり憶えていない。
絶望に顔を染め上げたモモカをリンは、その襟元を万力で握りしめ、通路を引きずって行く様子をルルは見届けた。そしてその数分後、どこからか絶叫が響いた事。それ以外は憶えていない。
モモカは反面教師として、ルルに少なくない影響を与えた。
ルルはこの光景を初日にも見ている。そこから感じ取ったのは、身の毛のよだつ恐怖であり、ルルの体は怖気に鞭叩かれ、勝手に書類に向かっていた。
リンのあの怒気が自分に向くかも知れないことを危惧すると、さしものルルも勤勉にならざるを得なかったのだ。
あとちなみに、モモカがここに居るとリンにスマホで伝えたのはルルだ。
「モモカには反省してもらうとしよう。ま、アイツはいくら叱っても反省しないだろうが」
そう呟き、モモカが消えた部屋の中には、再び沈黙が満ちた。
ルルの傍にあるのは、山のように積み重なった書類。
そして書類の傍にいるのは、溜め息を吐くルルだ。
モモカがいなくなり仕事に集中しやすい状態になったとはいえ、この量を見てやる気を出せるかと聞かれれば、多くの人は「殺しますよ?」と返答するのではないだろうか。
いや、そこまで物騒な言葉ではないだろうが、馬鹿げた仕事量を課してきた相手に抱く思いなど、殺意と似たようなモノだろう。
「さて、気分転換にコンビニでも行くとするか」
そう言って、席を立ったところで再びドアが開く音がして、ルルは「ん?」と眉を立てる。
「や、ルル。調子はどうかな?」
と、気楽な口調で問いかけるのはあの胡散臭い大人──即ち先生だ。ルルは彼に「まぁまぁだな」と軽く返答してから、
「そういや、ずっと聞きたかったんだけどよ、先生はいつもこの量の仕事をやっているのか?」
山のような書類を一瞥し、ルルは先生に尋ねる。
それに、先生は「うん、そうだね」と頷き、いつも通りの──否、少し陰のある微笑を
「というか、ルルが来る前は私の仕事にその書類のエベレストの七割を追加でやってたかな」
「エベレストってのは分からんが、そう⋯⋯なんだな」
前に先生の執務室に入った時に見たが、彼の仕事の量はルルよりも多かった。立場的に、助手であるルルより彼の方が仕事量が多いのは納得できるが、その仕事量自体は納得できない。
彼より仕事量が少ないルルですら、地面に置かねばならないほどの書類の束をやれと課されているのに、先生はそれより多いのだ。当然だろう。
そして、ルルが来る前はそれより多かったと言う。その信じられない程のブラックな光沢を放つ仕事環境を聞いて、ルルは一言。
「──まじで?」
「うん、大マジ。疲労
「語感よく言ってるが、リズムに隠れてる内容が地獄だな。ここはご愁傷様とでも言うべきなのか?」
「あはは、それ言われたら私の顔から滝が発生するけど」
「じゃあ、やめておくぜ」
この顔マジだな、とルルは思っていると、先生は先程までモモカが使用していたソファに、疲れ込んだように座り込んだ。
そんな連邦生徒会の闇を感じる様に、ルルは先生も己も哀れに思い始める。
「あっ、そうだ気分転換にコンビニに行かない? 缶コーヒー買いに行こうと思ってさ。トークでも交わしながらさ」
とそこで、ルルの心を翳す、嫌な感情に染まった暗雲を振り払うように、先生はそう提案する。
「おっ、奇遇だな。オイラも同じ事考えてたんだよ」
「じゃあ、決まりだね」
そう言って、先生は重い腰を上げ、背筋を伸ばす動作をし、
「いきましょうか、お嬢さん?」
爽やかな笑みを浮かべ、先生はルルに右手を差し出した。
その紳士的な彼の態度に、ルルは「そうだな」と頷いて、
「え?」
「ん? コンビニに行くついでに捨ててくれるってことじゃないのか?」
その手に、空になったケチャップボトルを置いた。
「あっ、うん。じゃあ、それでいいよ⋯⋯」
そんなルルに「ちぇっ」と悪態をつく先生だが、ルルはそれに
ここ数日で、この大人の対応の仕方の感覚を掴めてきた気がする。簡単な話、毎度発生する予想外なイベントに、こちらも予想外で返してやればいいのだ。
そうして通路に足を進めた先生は、行く途中でも頬を膨らませ、不服顔をしたりしていたが、結局最後はどこか楽しそうに笑った。
──この大人は、本当に人生楽しそうだな。
ルルは彼のそんな様子に、そう心で呟いた。
*
──コンビニ。
正式名称はコンビニエンスストアであり、直訳で「便利な店」。
この世界の至る所に存在し、何でも置いてある魔法の店だ。
飲み物やお弁当などの飲食物から、日常雑貨にグレネード弾まで。偶に靴なんかも売ってるもんだから、過言抜きで何でもある。
恐らくとつけるまでもなく、ルルがこの世界に来てから最も利用した施設だ。深夜にカップ麺を買いに行くあの背徳感は、他に変えられないものがある。
そんなコンビニだが、ここ連邦生徒会、シャーレにも存在する。
『エンジェル24』──それがシャーレに併設されたコンビニの店名だ。
しかしながら、あんまり人は来ない。連邦生徒会のメンバーの多くはだいたい通販などで、飲食物を買い求めるらしい。
最近はすごいもので、ドローンが室内まで入って届けに来てくれるみたいだ。
そんな技術の進歩のせいで悲しいかな、コンビニの「いつでも、どこでも、何でも。近くで便利な働き屋さん」の
そんなコンビニを哀れに思った訳ではないが、ルルはここを
といっても、まだたったの四日間ではある。
距離的に、ここはちょっとした運動を兼ねた気分転換にも丁度いいし、人がいるために安心感があるというのがここを利用してる主な理由だ。
「よう、ソラ。久しぶりだな」
入り口から二歩ほど進んだ後、ルルはそこにいる店員であろう人物に声をかけた。その声に振り向いたのは『エンジェル24』と書かれたエプロンを着用した小柄な金髪の少女だ。
ルルより一回り小さな背丈の彼女は、濃い空色の
「え? 久しぶりって三十分前、来ましたよね?」
少しの困惑が、金髪の少女──ソラの声に表れている。
それを気にする素振りもなく、ルルは飄々とした調子で話す。
「ん? オイラにとっては久しぶり、なんだぜ。そんで、アンタは相変わらず忙しそうだな」
「そうなんです。店長も酷いんですよ、ちょっと予定入ったって言ったきりでもう三時間も帰ってきてないんですよ? おかしくないですか?──はぁ⋯⋯」
表情には怒りが込められ、言葉の最後に吐かれた溜息には疲れが見える。これに関してはドンマイと言う他ないだろう。そんな彼女にルルができることは労いだけだ。
「ま、頑張れよ。オイラは応援してるからさ」
「う〜ん。まぁ、そうですね。ありがとう御座います。もう少し頑張ろうって思えました」
「そりゃどうも」
「──あっ、いたいた。ルル、先行かないでよ。ルルって目を離したらすぐに姿が消えるよね。ほんとに」
コンビニ特有の甲高く、中毒性の高いメロディーが店内に響き、開いたドアからそう話すのは、お察しの通り先生だ。
「なに親御さんみたいなこと言ってんだよ。オイラはアンタの可愛い娘じゃないんだぜ?」
「え〜? 違うのー?」
「ああ違うぜ、絶対な。逆にどうしてそう思ったのか謎でしかないんだが⋯⋯ま、今のオイラがガキンチョであることは否定しないけどな」
相変わらずの先生の態度に、ルルはもはや特に何も感じなくなってきたものだ。慣れとは末恐ろしいものだと思いつつ、視線を再びソラに向ける。
「あっ、先生もいらしたんですね。いらっしゃいませ」
自分の存在に気付いたソラに「うん」と軽く返事する先生。
ルルはその様子を見て、ここに来た目的を果たすことにする。
「いきなりってのも変だが、『例のもの』。約束通り、しっかり仕入れてるか?」
「はい。『ケチャップ』ですね。奥の調味料の棚に並べてあります」
ソラはその方向を指差して、元気よくそう言った。
ルルはそれを聞き、内心でちょっぴり歓喜する。
「相変わらず物好きだね。ルル」
そう言いつつ、先生は右手に持っていた空のケチャップボトルをゴミ箱に投げ捨て、ホールインワン。
「ハハ。オイラにとって、ケチャップは命の次に大切な物さ」
血のような紅にその身を染め上げ、透明な
その姿はまさしく「美」であり、キャップという名の禁断の扉を開き上げ、甘い口づけを交わしてしまえば、もはやそこから抜け出す
シンプルな見た目に反し、その溢れる魅力は食欲だけでは説明できぬほどの人々の情欲を掻き立てる味の奥深さを持つ。
それが、ルルが前世から好き好んで飲食する『ケチャップ』という代物だ。
まじでうまい。本当にうまい。ずっと飲んでたい。
自分でも、いつからこれを肌見放さず持つようになったのか、きっかけは覚えていないが、劇的な出会いではなかったことは覚えている。
そんなケチャップだが、連邦生徒会に来てから初めて『エンジェル24』に来た時、なんと店内のどこを探しても見つからなかった。
それに気付いた時、膝から崩れ落ちる妄想をしたことを覚えている。
そこで、最後に頼みの綱の店員──ソラに聞いてみたところ、なんと仕入れてくれると言ってくれた。
それを聞いた時、崩れ落ちた膝が飛び跳ねた妄想をしたことを覚えている。
かくして、ルルは今日ここにケチャップを買いに来た訳だ。
ちなみに、その間のケチャップはミレニアムにあるコンビニで買っていた。
「あっ、そういえば来週の週始め、出張することになったよ、私」
高い棚に置いてあるケチャップを、つま先立ちで取ろうとしてるルルに、先生がそんなことを急に言い出した。
「それって、オイラも行く感じか?」
「初日は私だけ。で、二日目から君も行く感じ」
出張、それを聞いて特に思うことはない。
出張中は書類仕事をしなくて良いとか言うなら、今すぐにでも出張したい所存ではある。まぁ、そんなことある訳ないだろうが。
「なるほどな、ちなみにどこだ?」
浮き出た希望的観測を「やっぱないな」と振り払うように、棚に向かって伸びていた手を下へと戻して、ルルは先生に振り向き、質問する。
「アビドス自治区にある学校。アビドス高等学校ってとこ」
「ほーん、アビドス。⋯⋯ああ、柴石があるとこか」
あの店は、ルルのお気に入りである。出張中どこに泊まるか、というかそもそも泊まらないかは知らないが、食べに行ける機会は多いだろうし、結構嬉しいものだ。
理由はそれだけではないが、初出張としては中々に良い場所ではなかろうか。
「そそ、前一緒に食べ行ったよね」
「あー、助手になるとか話しした日な。ちゃんと覚えてるぜ」
あの日は散々だったため、あまり思い出したくはないが。
「まぁ、細かい話はシャーレに帰ってからしよう。ゆっくり休みながらさ。──よいしょっ、と」
そう言って、先生はルルが取り損ねていたケチャップボトルを取ってくれた。
「そうだな。帰ってゆっくり、これが一番だよな。あと、取ってくれてありがとよ」
個人的に遠くに行ったりするのは好きである。
未知に遭遇したり、または思わぬ収穫があったり。そういう面白い出会いがあったりするからこそ、人々は日々のストレスを払拭するために旅行なんてするのだろう。
この世界に来てからはそんなのばっかりで、今更言うのも変な感じはするが、楽しいと思えるならそれで充分だ。
さて、次はどんな出会いが待っているのだろうかと、ロケ番組の最後とかに聞こえてきそうなセリフを脳内再生しつつ、目当ての物を手に入れたルルは気持ちスキップでレジに向かった。
ケチャップのくだり、自分でも何書いてんだろうと正気に戻りかけましたが、もう一度読み直したらちょっぴり興奮してしまったのでそのままにすることにしました。
ルルさんとホシノさん、戦わせたいって人〜
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ワンッ!(イエス)
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バウッ!(ノー)