【IS×AC】殺戮者の唄   作:AIthe

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ヒョウ=狩る者

ってことなんですよ!
いやーそれにしても、原作ならラウラがさいかわかなーって




狩る者、狩られる者

「六対六かぁー、みんないけるね?」

「勿論!」

「まあ、イギリスに負けたら最強の舞台を名乗れないからな。」

「まあ、隊長の依頼だ、完璧に遂行するしかないだろう。」

「訓練通りのフォーメーションだよね?」

「勿論だ。フォーメーション02に移行。全員配置に付け。今からは個人間秘匿通信(プライベート・チャネル)で通信だ。」

「「「「「イエスマム!」」」」」

 

前衛がユイーザとジェシカ、中衛がクラリッサとフランティスカとラウラ、後衛がヴァネッサという配置に着く。全員が初期装備(プリセット)以外の装備が追加せれており、それぞれに合った武装をしている。

 

「へぇ?あれが黒い霧(シュヴァルツェア・ネーベル)……例の時代遅れね。ラファール・リヴァイヴの方がハイスペックなのに。」

「侮るなって、一応ドイツ最強の部隊だからな……潰すぞ!!」

「「「「「応!!」」」」」

 

ラファール・リヴァイヴを装備したイギリス代表候補生の六人がそれぞれの武器を構える。

 

『敵をα1〜α6と区別しますね。じゃあ、援護するよ!皆頑張って!』

 

ヴァネッサの機体の背部から二門のスナイパーライフルが展開される。

それを見た代表候補生達の顔色が変わる。

 

『私達の訓練の成果を今、発揮するぜ!』

 

ジェシカが両手のマシンガンを連射しながら突っ込む。α1がシールドを展開し、皆を守る。両腕のレーザーブレードでシールドを切り裂く。

 

「かかったな!アホが!」

 

α6が飛び出し、巨大なブレードを振り上げる。

ジェシカの口元にニヤリと笑みが浮かぶ。

 

「今だ!」

 

見えないように撃ち込まれていたラウラのワイヤーガンが巻きとられ、ジェシカがマシンガンを連射しながら一瞬にして後退する。

 

「そこぉ!」

 

空を斬ったα6にスナイパーライフルが撃ち込まれる。ユイーザが大型ライフルで他の敵機をけん制し、近づかせない。

 

「まだまだぁ!」

 

敵が纏まった所にフランティスカのグレネードが撃ち込まれる。が、a4がそれをブレードで斬り落とし、そのままこちらにライフルを向ける。

フォーメーションを崩し、バラバラに散開する。

 

「はっ、流石軍人ね。でも!!」

 

ラファール・リヴァイヴの瞬時加速(イグニッション・ブースト)で至近距離に近づかれ、ショットガンが連射される。

 

「ぐぁっ!」

「フラン!!やらせないよ!」

 

ヴァネッサの四門のスナイパーライフルがα5を狙い撃つ。

 

「ラウラァ!!!」

「任せろ!!!」

 

ラウラが瞬時加速(イグニッション・ブースト)で近づき、両手のブレードを交差する。

 

「ーーー当たらないわ!」

 

相手は上体を仰け反らせ、ブレードを回避したーーーつもりだったが、そこから光波が発生し、奥にいたα3を切り裂く。

 

「なっ!レーザー光波なんて聞いてなーー!!」

 

α5の両腕はワイヤーガンで絡め取られており、真上にはスナイパーライフルを構えたヴァネッサがいた。

 

「終わりだよ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

「へえ、もう二機落としたの?」

「ああ、退屈だった。待ちくたびれたぞ。」

 

オールドキングはオラクルを解除し、気絶した代表候補生の上に立っていた。

 

「ははっ、殺しても良かったんだがな。生憎相手が代表候補生のもんでな。」

「言うじゃない、小娘が。私を含めた四人に勝てるとでも?」

 

その言葉をはっ、と鼻で笑う。一人の代表候補生の首根っこを掴み、海に投げ捨てる。ISのパワーアシストがあれば、それ程の力は出せる。

 

「勿論。では、始めようか。Thinker!」

 

彼女はThinkerーーーリザを展開し、青い幻影(ブルー・ゴースト)の頭に向けてライフルの銃口を当てる。

 

「今ので一回死んだ。次はないぞ?」

 

ニタニタと笑みを浮かべ、彼女を煽る。女性は青筋をピクピクと痙攣させている。

 

「ふん、やりなさい。」

「「「イエスマム!!」」」

 

三人が特攻してくる。ハイアクトミサイルを放ち、ショットガンを連射する。避けきれない三人は簡単に被弾し、シールドエネルギーが大きく削られる。

 

「ふん、落ちろ。」

 

後退しながらチェインガンを連射し、ライフルで逃げ惑う敵を撃ち抜く。敵は全力で近づこうとするが、一定距離からは近づけさせず、チェインガンとライフルで冷静に対処する。

 

「これが代表候補生か?うちの奴らの方がもう少し骨があるぞ?」

 

個別連続瞬時加速(リボルバー・イグニッション・ブースト)により急接近し、ショットガンを接射する。

 

「先ずは一機。」

 

ハイアクトミサイルを放ち、回避行動の先にライフルを撃ち出す。

 

「これで二機……Shining。」

 

オラクルに変化させ、瞬時加速(イグニッション・ブースト)と共に月光で貫く。

 

「終わりだ、次はお前の番だ。」

 

月光の切っ先を青い幻影(ブルー・ゴースト)に向ける。

 

「あらあら、ダンスのお誘い?」

「勿論、派手にやろうか。」

 

再びリザを展開し、肩部のチェインガンを開く。そのまま両手を構える。

 

(敵は確実に何か(・・)を持っています。気をつけて下さい。)

 

………現在発覚している敵武装は六門のレーザーキャノンと二つの大型ライフルだ………基本的に中〜遠距離………なら!!

 

彼女は瞬時加速(イグニッション・ブースト)で急接近し、ショットガンを放つが、赤い装甲は厚く、中々破れそうにない。というより、これだと近づこうとするだけでレーザーキャノンで迎撃されそうな勢いだ。

後方瞬時加速(バック・イグニッション・ブースト)をし、距離を取りながらミサイルをばら撒き、チェインガンとライフルを連射する。

 

「そんなもので!!」

 

レーザーキャノンが動き出し、両手のライフルが構えられる。それぞれが独立して稼働し、こちらに銃口を執拗に向ける。

 

「ちっ!流石は国家代表ってとこか!!」

 

レーザーが放たれ、六つともギリギリに避けるが大型の弾丸がリザの左肩を撃ち抜く。

 

「左肩……次は右ーーー!!??」

 

痛みを堪え瞬時加速(イグニッション・ブースト)で近づき、顔面にショットガンが接射される。頭がガタンと揺れ、後ろに揺らめく。

 

「ちっ、痛えな。擦り傷だから良かったがな。」

 

(あのライフル、威力が異常ーーーまるで軍用のような………)

 

首輪付きの言葉にハッとする。相手は軍用なのかもしれない。そう思うと、今はまずい展開ということに気づく。

 

………弾切れを狙っているのか?

 

残弾数を確認すると、確かに多くはないが、手負いのIS一機くらいなら落とせるくらいはある。

 

………じゃあ、なぜ「強いわね。だから、見せてあげる。私の本気を。」

 

その言葉に思考を中断され、目の前を見やる。瞬間(モーメント)の赤い装甲が剥がれ、青く流麗なシルエットが姿を見せる。肩部のレーザーキャノンは羽根のように広げられ、両腕の大型ライフルは落とされ、片手に赤い大剣を持っている。その〝赤〟は装甲の〝赤〟と同じで、まるで剥がれた装甲が一つの剣に変化したかのような印象を受けた。

 

単一能力(ワンオフアビリティ)青い幻影(ブルー・ゴースト)、起動。』

 

瞬間(モーメント)は青い炎のようなものに包まれ、そしてーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「がはっ!速い!?」

 

彼女を切り裂いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

「なんてコンビネーションなの!?」

 

イギリスの代表候補生らは驚いていた。その実力は勿論の事、部隊の連携に。ワイヤーガンを駆使し、仲間を使って瞬時加速(イグニッション・ブースト)中に曲がったり、機動を制限してきたりするなど、常識外れの行動ばかりだった。

 

『ねえ!もう逃げようよ!』

『そうだよ!勝てっこない!』

『でも!今逃げたら私達は………』

 

そうなのだ。今逃げたら彼女らは罪を認め、良くて一生牢屋の中だろう。だが、それは若い彼女らにとっては死ぬ事と同然だ。所詮代表候補生程度だ。獄中から助けるような価値はないという事になり、切り捨てられてしまうだろう。

 

『そんなのやだよ!』

『でも!勝てなーー遠くからIS反応が!!増援!?』

 

それはーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーー黒い悪魔の姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

「がはっ……速い………」

 

彼女がその〝青〟を認識した時には、瞬間(モーメント)は既にその赤く巨大なブレードを振り終わっていた。

 

「加速能力よ。速すぎるそれから、私は単一能力(ワンオフアビリティ)から、青い幻影(ブルー・ゴースト)と呼ばれるようになったわ。」

「へぇ、そりゃあすごい…がはっ……」

「今の、絶対防御が発動したけど衝撃で内臓がイっちゃったんじゃない?」

 

彼女の言う通り、多分内臓がやられている。口元が震え、死の恐怖を感じる。同時に、〝生〟を感じる。

 

………私は……生きている……殺せる……まだまだ…殺れるぞ!!

 

彼女の口元が三日月状に裂ける様に、顔に狂気の笑みを浮かべる。

 

「やる気のようね。でも貴女の負けよ。」

 

彼女は肩のレーザーキャノンでこちらのブースターを破壊し、リザは勢いよく海面に落ちていき、沈む。

 

………この世界で初めて感じたこの喜び……死の恐怖を……これでやっと楽しめる……殺し合いをなぁ……

 

《条件が満たされました。パスワードを入力して下さい》

 

海中の中に、赤色のウィンドウが煌く。

 

Panther(狩る者)……起動。」

 

彼女の頭の中に曲が流れ始め、白い光がリザを包み込む。光はやがて形を変え、漆黒の先鋭的なシルエットを作り上げる。複眼のカメラアイが赤く光を放つ。

 

「ダメ押しにもう一発!」

 

そこに六つの光が撃ち込まれる。そして、その光が黒い機体に突き刺さるーーー筈だった。

 

「ま、まだIS反応が!?」

 

そして、海中から勢いよく飛び出してきたのはーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ロック解除ーーー第六武装シュープリスを起動します。』

 

断頭台(シュープリス)の姿だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

『な……なんだあのISは!?』

『所属不明機です!撃破します!』

 

α2が突っ込み、両手のマシンガンを連射する。が、白い光が連続して見えただけで、その弾は空を裂いた。

 

「っ!速い!」

 

既に黒い機影は背後におり、グレネードキャノンを放っていた。爆風の中にライフルが撃ち込まれ、α2が水面へ落ちていく。

 

「ーーー次だ。」

個別連続瞬時加速(リボルバー・イグニッション・ブースト)!?」

 

高速で急接近し、その先端の尖ったアサルトライフルでラファール・リヴァイヴを突き刺す。そのまま連射し、α4が落ちる。

 

『タイプ、夜間戦闘用に変更。』

 

全ての武装が白い光に包まれ、変形していく。左手にダガータイプのレーザーブレード【ドラゴンスレイヤー】を装備し、右手にプラズマライフル、肩部にはフレアが装備されていた。

その変形が終わった直後にはα1の目の前におり、そのレーザーブレードを振り切っていた。

 

「次。」

 

プラズマライフルを放つ。が、弾速が遅い為、中々に当たらない。

 

「遅いわよ!ほら!」

 

a6の両手からミサイルが放たれる。

それと同時にフレアをばら撒き、瞬時加速(イグニッション・ブースト)と共にプラズマライフルを接射する。

 

「…………はっ……」

 

小さな笑い声と共にα6が落ちていく。α3とα5は既に逃げる体制をしていた。

 

『逃げるわよ!』

『う、うん!』

 

背中を向け、瞬時加速(イグニッション・ブースト)で逃げると、目の前にISの反応を感知する。

 

『先回りされてるわ!』

『なんてーーーきゃあっ!!』

 

ラウラが隙を逃さずに背後から斬り落とし、そこにスナイパーライフルが叩き込まれる。

 

『クラリッサぁ!!』

『おおおお!!!』

 

両腕のレーザーブレードを前方に突き出し、α5に突き刺す。緑色の機体は落ちていき、大きな飛沫をあげた。

 

『残り一機だ!』

『任せて!』

 

フランティスカが高速切替(ラピッドスイッチ)し、そのブレードを振り上げた瞬間ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『油断は大敵だ……特に所属不明機なんてのはな。だろう?』

 

黒い機体の左腕から光が発生し、フランティスカを貫いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

『お前の能力……所詮子供騙しか………ガッカリだ。』

『へえ、言うじゃない。見破ったとでも?』

 

二人は海上に対峙する。一人は黒、一人は青を持って。

 

『ああ、お前の単一能力(ワンオフアビリティ)……おかしいと思ったんだ。でも、やっと分かった。』

『言うじゃない。なら避けて見なさい!』

 

前方の青が消え、目の前に赤い刃が出現した。それを予測していたかの如く、飛び上がって回避する。

 

『ふうん、やるじゃない。どうしてわかったの?』

『教えると思うか?』

 

再び機体が消え、目の前に現れる。

 

『終わりよ。』

 

その剣が振り下ろされる刹那ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そこだ。」

 

シュープリスが後方へくるりと回り、その刃が当たる瞬間グレネードをぶっ放した。

グレネードをが何もない場所で突然で爆発し、煙の中より瞬間(モーメント)が姿を現す。

 

「やはり映像投影と光学迷彩か。」

『どうして……分かったの………』

『簡単な事だ。お前はそれ(単一能力)を持続的に使わない。加速能力ならば連続して使えばいい。』

 

加速能力があるなら空を自在に駆け回ひ、背中の六門のレーザーキャノンで戦うべきだろう。態々真正面から接近戦を挑む必要もない。

 

『次に、発動の長さだ。装甲が剥がれたり、それが赤い大剣に成形されるなど、相手の心理ーーー危機感を利用して時間を稼いでるように感じた。』

 

単一能力(ワンオフアビリティ)の発動には、そこまで時間はかからない。例として、零落白夜(れいらくびゃくや)は何の変化も起こらない。相手からすれば、突然敵の攻撃が一撃必殺になっているなど思いもしないだろう。

 

『最後に、風切り音だ。目の前の期待からはIS反応も、熱源も感知できたが、微かな風切り音さえ鳴らなかった。その上、後ろからそれが聞こえるものだからな。』

「……これを完璧に見破ったのは貴女が初めてよ……流石……ね……」

 

彼女の手から剣が滑り落ち、スラスターが爆発する。あの様な装甲を身に纏っていたのだ。剥がれた後はグレネード一発で中破する程の脆さだったらしい。

 

「……戦いの理由は邪だけど……貴女と戦えてよかったわ……」

「ああ、私もこれ程の強敵は久しい……ありがとう。」

 

青い幻影(ブルー・ゴースト)の額にアサルトライフルの銃口を当てる。

 

「最後に…私の名前はーーーよ。」

「……そうか。じゃあな、ーーー。」

 

弾丸が彼女に向けて放たれ、ISが解除されて落ちていく。そこにグレネードが放たれ、大きな爆発を起こす。

 

………さて、あの貴族はどうなってるかな?

 

(ここから南西方向にIS反応が12機ありますね。多分そちらでしょう。)

 

シュープリスがそちらを向く。背中に大きな光が集まり、水飛沫を上げて加速していった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

セシリア・オルコットが目覚めた時、そこは水面の上だった。彼女はISを装着したまま、水面にぷかぷかと浮かんでいたのだ。

 

「えっと……私は……!?」

 

意識がはっきりと戻り、周りを見渡すと沢山のISが自分と同じように浮かんでいた。その数11機ーー丁度、彼女を抜いた全員が落ちていた。

 

「起きたか。」

「きゃっ!!あ、ああああ貴方は何者ですの!?」

 

機械音声のする方向を見上げると、赤い複眼がこちらを睨みつけていた。その黒く尖ったシルエットは死を運ぶ悪魔の様な雰囲気を漂わせていた。見ると、そのアサルトライフルはこちらを向いている。

彼女は死を覚悟した。その弾が打ち出されるまで、目を瞑っていた。

 

「……今度会った時は殺す。それまでにその舐め腐った腕をどうにかしておけ、貴族さんよ。」

 

彼女がその言葉を聞き終え、目を開けた時にはそのISは居なくなっていた。

 

「私は…………」

 

彼女は自分の手を強く握りしめ、雲一つない空を見上げた。

 




いやーセシリアさん攻略完了!

と言うわけで今回はシュープリスさんでした。
それにしてもシュープリスって凄いかっこいいですよね。結こーーー家宝にしたいですよ。
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