【IS×AC】殺戮者の唄   作:AIthe

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はい、「たった1分のミッション」です。

作者は英語が苦手なので、間違ってたら教えて欲しいです。

今回は大きく話が進み…………たかった………


Only one minute of mission

『チャージング!?カラミティメイカー、離脱する!!』

『離脱!?ダメだ!ヤらせてくれ♂』

「アニメって面白いね。」

「でしょう?やっぱりアニメは世界の宝です。」

 

クラリッサが胸を張る。今見ているのは「離脱戦隊カラミティメイカー」という戦隊物であり、尚且つアニメであるという謎の代物である。勧善懲悪的な要素を持つヒーロー物で、カラミティメイカーと離脱・of・ライエンという二人が、世界を壊さんとする悪と戦うもの。二人のスーツに付けられたジェネレータは調子が悪く、直ぐにチャージングしてしまう。ジェネレータがダメになるとスーツの効力がなくなってしまう。スーツを作成したアブ・オマージュ博士は死んでしまい、二人は世間から役立たずという扱いを受けながらも、悪と戦うのを止めないという感動の大作である。

 

………すごいB級感漂う作品だな………何処ぞの窒素マンが好きそうな内容だ…………

 

『お前は………折れるなよ(意味深)…………』

 

ーーーfinーーー

 

「感動しました!皆さんとてもカッコイイです!」

「うん!感動したね!」

 

この内容の何処に感動する要素があるのかわからないが、やはり感動の大作だったらしい。

 

(やりましたね!)

 

……いや、何もやってねえよ………

 

「はぁ〜、あと二ヶ月で隊長がいなくなっちゃうなんて……」

「隊長にシゴかれるのが楽しみだったのに………」

 

この一年と八ヶ月でこの六人に何があったのか分からないが、シゴかれるが楽しいという何ともマゾな思考を持ってしまったようだ。織斑千冬は実家に帰ったようで、時々部隊に電話が入る。

 

「それよりあの悪魔(ディアボロス)って呼ばれたIS、まだ正体がわからないんだね。」

「端から未登録の研究所を襲っているようだし、何がしたいんだか。」

 

ズズッとお茶のを飲むジェシカ。その言葉に反応し、フランティスカが怪訝な顔つきになる。彼女とオールドキングのみが真実を知っているからだ。

 

「そもそも未登録の研究所というのがおかしいんだ。堂々と研究出来ない方が悪い。」

 

納得したかのような顔をし、こちらを見てくる。仲間が心配というより、妹や弟を心配する姉の目といった雰囲気だ。勝手に自分を妹にしないでほしい。

 

「……じゃあ、私が去った後にどの様な訓練をすればいいか、教えてやろう。」

 

そう言いながら立ち上がる。場の全員の目線が彼女を向く。

 

「では、一時間後にアリーナに集合だ。」

「「「「イエスマム!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

きっちり一時間後に全員が集まる。これも彼女が教え込んだことだ。というより、部隊として基本である。

 

「では、偶数人でできる訓練と、奇数人でできる訓練を考えてきた。」

「どういうこと?」

「誰かの具合が悪くなったりした時、偶数人用の訓練しか知らなければ何もできない、では困るだろ?」

 

全員が納得したような顔をする。ジャージのポケットから手を出し、首輪に触れると黒ウサギの描かれたウィンドウが空間に飛び出し、それを可視状態に変更する。

 

「まず、偶数人でできる訓練だ。この組み合わせはくじで決める。」

 

データ上の乱数でAとBにチームが振り分けられていく。Aがラウラ、ジェシカ、ヴァネッサ。Bがクラリッサ、フランティスカ、ユイーザという組み合わせになった。

 

「まず、第一の訓練として3on3だ。名前とは違って、別に三人でなくても問題はない。チーム内で協力し、相手を倒すという簡単なものだ。これのポイントは、チームメンバーの距離適性が偏った場合、それをどうやってカバーするかだ。連携プレーも大事だが、自身の苦手のカバーの練習にもなる。次にーーー」

 

画面を変え、全員にデータを送る。

 

「模擬ミッション形式だ。地形、環境、機体損傷等のデータをランダムで入力して、お互い不利な状態で戦闘を始める。実戦向けの訓練だな。詳しい事は送っておいたデータに書いてある。それを使ってくれ。次は、奇数人用の訓練だ。」

 

画面が赤く染まり、内容が切り替えられる。

 

「殆どが最初の3on3と同じだが、余った一人はそれを見る教官役だ。傍観していると、データでは見つけられない他人の弱点を見つける事ができる。それを教えてやれ。」

「よく考えたね〜。」

 

ヴァネッサが茶髪を揺らす。

 

「まあ、お前達が困るとあれだからな。」

「隊長がデレた!」

「これが本当のツンデレなのね!?」

「いやぁ、ツンデレって本当にいいものですね。」

 

………やべえ……こんな事言わなきゃよかった…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

(オールドキングさん、新しい依頼です。)

 

数日後、彼女の元に依頼が届いた。

彼女はシュープリスを駆り研究所潰しだけではなく、傭兵稼業の様な事もしていた。勿論受けるものは取捨選択するが。

 

………ウィルスチェックしたら開け。

 

少しすると、首輪からウィンドウが開かれる。この首輪は所謂コンピュータと同じ様な機能をなしており、データの整理や電話の受信、更にはインターネットに繋ぐことも可能だ。勿論ISコア同士のの通信もできる。

 

『Ms.Berlioz(ベルリオーズ)、貴女に頼みたい事がある。』

 

メールから別のデータファイルが開かれ、新たなデータが表示される。

 

『ドイツ、ミュンヘン郊外に位置する未登録の研究所を見つけた。中にあるものを全て破壊してほしい。勿論、人も含めてだ。』

 

位置データが開示される。

 

『貴女は未登録の研究所を襲っていると聞いている。理由は知らないが、今回の研究所も条件に当てはまるだろうと推測した。………報酬はたんまりと用意する。では、健闘を。』

 

ウィンドウが消える。報酬は330万ユーローーー日本円にして大体五億円だ。大層な額だからこそ、何処と無くきな臭い。裏があるとは思って越したことはないだろう。

 

………どうする?

 

(受けましょう。まあ、危険だったら逃げればいいでしょう。所詮傭兵なのですから。)

 

こういう時は本業に聞くに限る。セレン・ヘイズと呼ばれる元リンクスに見出され、独立傭兵だった首輪付きは、依頼の中にどんな〝裏切り〟がその中に存在しようとしても、彼は生き延びてきた。だが、そんな彼もミッションを放棄したことくらいある。届くミッションの取捨選択は勿論、現場の状況によっては作戦領域を離脱することも辞さない。正に傭兵と呼ばれるにふさわしい人間なのである。

 

……お前が言うならそうなんだろうな。じゃ、受けるか……………

 

その場でミッションを受託し、部屋を出ようとすると突然電話がかかってきた。

 

「もしもし、どちら様ですか?」

『私だよ。これから用事でもある?』

「大将ですか、お久しぶりです。どうしましたか?」

 

突然自称大将から電話が来る。この人はいつになったら自分の名前を教えてくれるのだろうか。

 

『いや、君に頼みたいことがあってね。』

「何ですか?」

『イグニッション・プランの原案があるでしょ?あれに参加は決まってるんだけど、第二世代型じゃあ厳しいものがあると思うんだ。だから第三世代型のISを作ろうと思うんだ。』

「それで?」

『実は、黒ウサギ隊の全員に専用機を作るつもりなんだ。これは軍本部が提案していることだ。その実力があれば、誰もそれを否定する人はいないだろう。そこで、君に纏まったお金を用意する為に一働きして欲しいんだ。開発にはお金がかかるからね。』

「内容は?」

『明日、ある研究所にあの黒いISーーー通称悪魔(ディアボロス)が出るという噂だ。所詮噂だが、可能性は捨てきれない。そこの防衛を頼みたい。』

「…………所詮噂に過ぎないことで駆り出されるのか?」

『君には悪いと思っている。でも、これは命令だ。』

 

これは困った事になった。多分軍部を通して疑われているということを彼女は理解した。もし仮に彼女がシュープリスで基地を攻め、オラクルが出てこないとなればシュープリスを所持しているとバレてしまい、世界を敵に回すことになるだろう。オラクルに乗って防衛に当たったとしても同じ結果だ。寧ろ、彼女がシュープリスと戦ってくれればどちらかを潰せるため、軍部にとってはありがたいだろう。あと二ヶ月で軍部を辞める彼女の存在は彼らにとって脅威でもあるのだ。

ネットでマップを開き、その座標を探すと確かに建物の様なものがあった。実際に未登録の研究所があるという事なのだ。

 

………不味い流れだ…………どうすればいい?

 

(命令なら受けるしかありませんね。でも、これは不味いです。)

 

「わかりました。何時からですか?」

『連絡次第目的地に向かってもらう。位置データを送っておくから近くで待機していてくれ。』

「了解しました。」

 

電話が切れ、受話器を置く。顎に手を当て、椅子に座りなおす。

暫くすると立ち上がり、その銀色の首輪に触れる。

 

………行けるな?

 

(勿論……世界で一番精密なミッションの始まりですよ。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

大将という階級を持つ男は頭を抱えていた。自分のお気に入りだった部下ーーー古王祈(ふるおういのり)が、国際レベルの犯罪者かもしれないからだ。そうなれば自分の責任はともかく、どんな理由でそんなことをやっていたとしても彼女の事は守れないだろう。

 

………こんなことは…やりたくなかったんだけどねぇ…………

 

思わず歯切りをしてしまう。どんなに高みを目指し、それに辿り着いたとしても守れないものがあると。自分の無力さに意気消沈してしまった。

 

…………私は、君の嫌いな口先だけの貴族と同じだ……だけど…………

 

受話器を取る。

 

………そんな私にだって、出来ることがあるはずだ……………

 

「もしもし、私だがーーー」

 

………健闘を祈る………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

オールドキングは既にその研究所に居た。勿論ISは展開しておらず、安全を確保できる場所に身を隠している。右手には基地の入り口があり、頑丈そうなシャッターで閉鎖されている。建物が異常に小さいことから、ことから地下に設置されていることがわかる。

 

……調べてみたら、本当に未登録の研究所とは………これを潰れせれば軍部としては尚良い……か…………

 

(正に一石二鳥ですね。)

 

彼女はため息をつき、周りを見渡してみるが基地を防衛するものが何もない。現在彼女はここから一キロ弱離れた場所に待機していることになっている。時間が経ち過ぎれば監視役が探しに来るかもしれない。迅速かつ正確に、尚且つ隠密に殲滅をこなさなければならない。相当難易度の高いミッションだ。

 

………作戦は一つ、分かっているな?

 

(勿論です。電撃作戦ですよね?)

 

彼女の手に力が篭り、その顔に邪悪な笑みが浮かぶ。

 

………ああ、文字通り〝電撃〟作戦だ………では行くぞ。

 

左手を首に当て、研究所のシャッターの前に立つ。首輪にコードを繋ぎ、そのもう一つをシャッター前の指紋認証と網膜認証の機械のカバーを取り外し、コードのもう一つ側を繋げる。

 

(では…………始めましょうか、私達の戦いを。)

 

繋いだ瞬間、首輪の周りに無数の青いウィンドウが開かれる。

 

………賭けになるが……………信じているぞ…………

 

〝首輪付き〟とは彼女も、その本人さえも分かっていない。元々人間だった彼がなぜこの首輪になったのか、そもそも壊れたISに意識が存在するのかという疑念が生じる。それを踏まえると、彼がどういう風にこの首輪に存在しているのかが全くわからない。ただ一つ分かっていることは、彼が電子的な物の操作ができるということである。

彼女が隊員のデータを纏めるにも、一人では大変なので彼に手伝ってもらっていた。コンピュータと首輪を繋ぐだけーーーただそれだけで彼は情報に〝触れる〟事ができる。少なくとも、彼は電子的な要素を含む何かといった部類に属する事になると彼女は予想した。

その予想が正しいかなどわからない。だが、完全にミッションを成功できる可能性が一握りでもあるなら、それに賭けるべきだと二人は判断した。

 

(………電子の海……ですね、いけます。少々お待ちを。)

 

彼女は小さくガッツポーズする。それと同時に、建物内からカチッという音と、女性の悲鳴が小さく聞こえてくる。

 

(……成功しました。取得した施設内のデータから予想するに、予備電源が起動するまでの時間は約1分です。それまでに決着を。)

 

どうやら先程の悲鳴は停電にびっくりした声だったらしい。

 

「ああ、よくやった。……Panther起動、タイプ夜間戦闘用。」

 

起動と同時にレーザーブレードでシャッターを切り裂き、中に向けて瞬時加速(イグニッション・ブースト)を発動、その勢いのまま体を縮ませて階段を滑り降りる。エレベーターの様なものを体当たりでぶち破り、中で急停止、地面に穴を開ける。

 

(地下10m付近に生体反応。)

 

………了解。

 

開けた穴から飛び降り、そのまま下向きに落ちる。大きな着地音とともに、ハイパーセンサーで熱源を確認する。

そこはとても広く、青い水槽のようなものが無数に並んでいた。その光に照らされた白衣の端の様なものが見え、直ぐに臨戦態勢をとる。

 

 

(熱源反応を判別………標的(ターゲット)を設定します。)

 

視界に青い四角のマークが表示される。青い水槽を破壊しながら標的(ターゲット)を確実に射殺する。通信機器等をブレードで切り刻み、監視カメラを突き刺さし、内部まで完全に破壊する。

 

(時間、残り40秒。)

 

その機体が通った場所には赤い花が咲き、その上に謎の青い液体が覆い被さっていた。

 

……よし、最後の………!?

 

最後の標的(ターゲット)に銃口を向けた瞬間、ハイパーセンサーはその顔を捉えた。それは、余りにも黒ウサギ隊の一人ーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラウラ・ボーデヴィッヒに酷似していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

狂気の天災ーーー篠ノ之束はドイツにいた。何故、そんなことをしているかというとーーー

 

「あー、ドイツ軍に嗾けたのはいいけど、本当にあんなゴミ虫がちーちゃんと仲良くするなんて許せないよ。ねー、白椿(しろつばき)?」

 

右手に持つ白い鈴が鳴る。全ての元凶は彼女が起こした事であり、それも全て〝ちーちゃん〟の為なのだ。

 

「そろそろ出てくると思うから、よろしくね?これは完成された無人第三世代機(・・・・・・・・・・・・)だから負けることなんてないと思うけど。」

 

鈴を投げ捨てると同時に、白い全身装甲(フルスキン)のISが姿を現わす。

 

「じゃ、ゴミ虫の掃除をよろしくね?」

 

彼女はその場を去っていった。




うわぁ、ヘンなうさぎ出てきましたよ。

残り40秒で警報が鳴り響きます。さて、どうやってここを乗り切るんでしょうか。

なにかおかしいところがあったらよろしくお願いします。
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