はい、タイトルが思いつきません!
老神って「おいかみ」って打たないと出てこないんですよ!
なんで「おいがみ」なんですかね?
ーーー学園内のレポートにて。
無人機の襲撃事件は、IS学園内で処理される事になった。幸い来客の目には映っておらず、疑念は残る所だが、そういう事で収まった。幸い、
それと、
そして、織斑一夏。本人はまだ目覚めていないが、特に身体に影響は出ていないらしい。しかし、あの暴走から見ると、
そして、最後にオールドキング教論と高坂教論。二人は別の箇所で無人機七機と戦闘をしていたらしく、高坂教論は骨にヒビが入っていたが、オールドキング教論の方は特に何の問題もない。
事件自体もそれ程広まっておらず、時間が経てば噂程度に抑えられると思われる。
◆ ◆ ◆
彼が目を覚ますと、そこは見知らぬ天井だった。何が何だか分からず、暫くぼーっとしていると、急速に自分の頭がに記憶が流れ込み、自分が「織斑一夏」という事を認識し、跳び起きる。自分の体を見るが、特に怪我などはしていない。安堵をすると共に、横をちらりと見ると、椅子に座ったままオールドキングが寝ていた。膝に頭を乗せて、背中を丸めていたが、その濃い緑の髪から直ぐに分かった。
………こいつが……俺の事を呼んで…………
(おはようございます。メインシステム、通常モードを起動します。)
「……は?」
突然頭の中に声が聞こえ、思わず呆けた声を出してしまう。周りを見渡しても、オールドキング以外の誰もいない。
…………何だ今の?
(マスター、私です。
再び頭に声が流れ込む。自称
………俺の
(マスター、此処です。)
首元に電撃が走り、思わず〝それ〟に触れる。金属の冷たさを感じ、近くに置いてある鏡で見てみた。
………首輪?これって……………
彼の首元に纏わり付くそれは、オールドキングの〝それ〟と全く同じ形をしていた。色は金属質な赤銅色で、首から外れない様になっていた。
………状況が整理できない…こいつは何者なんだ?
(マスター、私は
自称
………どうしてこうなったの?
(では、説明させて頂きます。)
マシンボイスが淡々と説明を始める。
(
説明されたが、殆ど彼の知っている事と同じだった。色々と疑念が残るが、今はそれを解決できるとは思えなかった。
………で、お前は何て呼べばいいんだ?
(私の名前はデータに登録されておりません。)
どうやら、名前がないようだ。名前がないと、呼ぶ時に面倒だ。
………
(それはロシアのパンになってしまいますが。)
………じゃあ、ピロ?
(………マスターの思考は理解しかねます。……では、私は今から「ピロ」と名乗る事にします。)
彼女?の名前は、一夏のつまらないネタで決まってしまった。誠に残念である。
……そんな体勢とっても無いものは無いのに…………
胸の話である。
「おお、一夏。起きたか。」
「ああ、さっきな。」
彼女はその場に立ち上がり、準備運動の様なものを始める。
……礼を言わないとな……………
「古王、ありがとな。」
「何がだ?」
「いや、俺の事呼んでくれただろ?」
すると、彼女の顔が一気に真面目なものになり、こちらの肩を掴んでくる。
「………お前は〝一夏〟だ。それは、誰にも変える事が出来ない。それが例え神様であっても。」
「……は?」
「だから、胸を張って生きろ。お前は織斑一夏なんだからな。」
その黒い目が、彼の顔を見つめる。それはとても黒く、深く、自分が吸い込まれる気がした。
「………わかった。」
「いい子だ。」
よしよしと頭を撫でてくる。その手はとても優しく、まるで自分の姉の様だった。
恥ずかしくなり、顔を引っ込める。
彼女はにこりと微笑み、その手を自分の頬に当ててくる。
顔が赤くなるのがわかる。分かってしまう。
「大丈夫そうだな、んじゃ、織斑先生に伝えておくぞ。」
「おう、ありがとう。」
彼女は扉を開け、部屋から出て行った。
その頬には、彼女の温度が残っていた。
◆ ◆ ◆
……これで一夏は落ちたな、篠ノ之はほぼ落としたみたいなものだし……後は……更識家とオルコット家か…………
彼女が一夏を助けた理由ーーーそれは、彼の信用を得る為だ。
織斑一夏、彼の利用価値は絶大だ。それは、世界が考えている以上のものなのだ。
最初に、彼は世界で一人だけの男性IS操縦者だ。それだけでも、十分な価値があるだろう。
次に、彼には織斑千冬という後ろ盾が付いている。その上、彼女と篠ノ之束は友人関係だ。下手に手は出せないだろう。
最後に、彼の友人関係。これは世間的には知らない人が多いと思うが、彼は一級フラグ建築士だ。ISは女性にしか乗れないということもあり、関わった人間は直ぐにでも落城してしまうだろう。その上、IS学園に来る人間は、代表候補生の様な国と関わる人間が多い。つまり、織斑一夏にいいイメージがあるのなら、彼が信頼する人間にもその利があると言えるだろう。尤も、人間関係の
(オルコット家はまだしも、更識家は無理でしょう。)
更識家は、対暗部用暗部だ。そんな場所で育った人間が、身元不明の人間を信用する訳がない。
………さて、これから「聞いておりますの!?」
声の方を向くと、そこには話題沸騰中のセシリア・オルコットがいた。
「えっと、何の話だったか?」
「だから!チェルシーの電話番号を受け取ってくださいまし!」
そう言って、メモ紙を出してくる。少し顔が赤いのは気のせいだ。若しくは一夏の見舞いに行った時に何かあったのかもしれない。
……チェルシー?誰だ?
(ほら、イギリスに行った時部屋に来たメイドですよ。)
………ああ、思い出した。中々の美人だったな。
(えっ!?ゲイヴンのオールドキングさんが女性に興味があるんですか!?)
………寧ろ今女の私が女に興味があるとしたらそれこそゲイヴ「もう、聞いておりますの!?」
「ああ、聞いているぞ。」
そう言って、その手のメモを受け取る。見ると、完全に家の電話番号であった。
「んじゃ、後で連絡する。」
「ええ、ありがとうございます。」
そう言って、セシリア・オルコットは去っていった。彼女は目の前にウィンドウを開く。丁度目の前にはクロエがいるが、ぼーっとしている様にも見える。
……さて、もうすぐGWな訳だが………
(ナニ企んでるんですか?)
……偶には旅行でもするか?
ウィンドウを開く。そこには、「老神温泉」の文字があった。
(えっ!?老神ですか……グレートウォール+社長の組み合わせはちょっと…………)
老神と言えば、元の世界の有澤重工を思い出す。あそこはタンク脚部やグレネードを作っていた。その上、社長が直々にリンクスをやっており、それが装備していた武器がOIGAMIだ。両肩部を占領する超大型グレネードキャノンであり、普段は三段階に折り畳まれている。その全長は17mと、NEXTのそれを上回る。因みに、砲身から発射されるのは榴弾では無く浪漫らしい(社長談)。
(で、そこに行って何をするんですか?)
彼女の口がニィィと上がっていく。
………そりゃあ勿論、餌だ…………囮になってもらうぞ……一夏さんよぉ…………
彼女は
◆ ◆ ◆
「さて、三日後から五連休のGWが始まる訳だが。」
オールドキングは教壇に立っていた。今は丁度六校時が始まったばかりで、無人機の襲撃で職員会議中だ。では、何故彼女がここにいるのかというと、織斑先生に一組を頼まれたからだ。多分、他のクラスにも各一名は教員がいる事だろう。
つまり、現在は自習の時間である。
「では、GW初日から三日間暇な人手を挙げてくれ。別に厄介事を押し付けるわけじゃない、安心してくれ。」
一部の人が手を挙げる。
「鏡、谷本、布仏、夜竹、鷹月、相川、オルコット、クロエ………それと私と一夏で十人っと。」
「おい、俺は「一夏、織斑先生にお前の夜のおとm「わかった!行きます行かせて下さい!」
一夏の弱みを握り、無理矢理にでも行かせる作戦に出た。名前を黒板のウィンドウに書き連ねてゆく。
「では、今の十人を二泊三日の温泉旅行に招待しよう!私のポケットマネーでな!」
「「「ええええー!!!!」」」
「予定入れなきゃ良かったー!!」
「太っ腹ー!!!」
「私も行きたかったー!!」
「織斑君と旅行!?織斑君と旅行よ!」
「「「「きゃー!!!!」」」」
「はいはい、静かに。取り敢えず行くやつは荷物の準備をしとけよ。」
手を叩き、盛り上がってる生徒の注目を集めようとするが、こちらを向いてるのはクロエと一夏位だった。というより、一夏は何処か上の空だった。
「静かにしないと織斑先生呼ぶからな?」
クラスに突然静寂が訪れる。やはり織斑先生=鬼教官というのが板に付いて来たようだ。逆を言えば、オールドキングは怖くないということだろう。
……まあ、別にどっちでもいいがな………
(オールドキングさんイメージが薄いですし、仕方ないですよ。)
実際の彼女のイメージといえば、〝織斑一夏の友人〟〝生徒会長並みの実力〟〝同い年なのに教員〟〝常にジャージ〟など、特にこれといったものはない。あるとしたら、専用機持ちという事位だろう。
取り敢えず必要な持ち物を伝え、画面を切り替える。
………さて、授業を始めるか………やった授業はレポート提出しなきゃいけんからな………
「では、今日はISの強さについて説明する。」
首輪に触れ、全員に資料データを送る。黒板にも同じものが表示される。それはラファール・リヴァイヴの詳細データで、武器の詳細火力やその最高速度が表示されていた。
「ISの強さは、何だと思う?はい相川!」
「ええっ!?また私!?……えっと………火力?」
「ああー、残念!正解はーーー」
黒板に「強襲」の文字が出る。
「正解は強襲力です。何故か分かる人いるか?」
セシリアが手を上げた為、指名する。
「はい。ISは待機状態に出来る為、敵の中枢で電撃戦などを起こす事が可能だからです。」
「はい、正解。他にも、万能性などが挙げられるな。ISと同じ火力、同じ速度、同じ防御力が出せて、更にここまでコンパクトなーーー!?」
彼女は言葉を詰まらせる。今自分が言っている事を逆に言えば、
彼女はその事実に畏怖し、同時に歓喜する。頬の緩みを抑えきれなくなる。
………今日はやる事が出来たな………ハハッ……さて………
「まあ、そういう事だ。GW明けの一組二組合同授業の時に、目玉飛び出る様なものを見せてやる。楽しみにしてろ。後は自由時間だ。んじゃ、頑張れよ。」
そう宣言して、彼女は教室を出て行った。
◆ ◆ ◆
「箒、お前は旅行行かないのか?今なら間に合うぞ?」
「いや、私はどうしても外せない用事があってだな。」
「そっかぁ、残念だな。」
クラスは旅行の話題で持ちきりだった。二泊三日で群馬県に行く予定で、泊まる旅館には温泉があるらしい。
(マスター、旅行楽しみですか?)
………ああ、無理矢理行かされる事になったが、これはこれで楽しみだな……どうせ千冬姉は家に帰って来れないしな………
一夏は家に帰る予定だったが、仕方なく予定を空けることにした。何より、彼の秘蔵コレクションが自分の姉に見られると思っただけで、それはそれは大変な事になるのが予想出来たからだ。
「クロエは荷物どうするんだ?」
「お母様、全部持ってく。」
どうやらオールドキングに一任されるらしい。彼女は基本的にジャージしか着ないので、最早クロエの服が全部ジャージというのはほぼ決定事項であった。
「それより一夏さん、その首輪は?」
「ああ、これは
セシリアに驚いた顔をされた。それもそうだろう。元々ガントレットだったものが、突然外れない首輪になったのだ。その上色は赤銅色と、最早白色を失っているからだ。
(マスター、それ以上の情報漏洩は禁止です。)
……分かってるって、口止めされてるしな。
その為暴走の原因も分からず、
織斑先生から直々に口止めされているから、下手な事は言えない。
「まあ、男だから何かあるのかもしれないな。そういえば、セシリアは荷物どうするんだ?」
適当にお茶を濁し、話題を変える。
「え?わ、私はスーツケースに纏めますわ。」
「へぇ、女の子ってスーツケースが必要なんだなー。」
一夏が感心そうに言う。彼も最低限の衣服と、ケータイの充電器以外特に持ってくものはない。と言うより、もしかしたらオールドキングにジャージを着せられる可能性さえ発生しかねない。
……あのジャージセンスはあるんだけどジャージばっかりだとな………
(つまりマスターはジャージが嫌いなのですか?)
……いや、そういう訳じゃないんだけどな………
(……発言の意味が不明です。私には理解しかねます。)
………まあ、いつか分かるさ。
ピロ(仮)は機械的な要素が強い。その為、人間の事を理解してるとはいい難い事が最近分かった。というより、最近出来たばかりだから仕方の無い事なのかもしれない。
………楽しみだなー、旅行………
その旅行が彼女の計画に必要なものという事は、この時点で誰もが知る由さえも無かった。
はい、旅行事件フラグきました
ナニも起きないといいですね(すっとぼけ)
ちなみに固定電話というのは凄く分かりにくいフラグです。
解析不能……つまり首輪付きのry