逆立ちとコジマ汚染が趣味です。
では、どうぞ!
『織斑千冬選手!第二回モンド・グロッソ!優勝ぉぉぉぉ!!!』
会場内にアナウンスが響き渡り、観客が次々と立ち上がり、盛大な拍手響き渡る。
彼女はそのまま会場を後にしたが、まだ拍手は続いていた。
「織斑千冬様、優勝おめでとうございます。次は三十分後にヒーローインタビューです。準備をよろしくお願いします。」
日本モンド・グロッソ委員会事務担当の一人が、次の予定を告げ、部屋から出て行く。
……一夏……私は…………
彼女は応援してくれていただろう弟の事を思う。一夏は、何時も帰りの遅い彼女のために料理を覚えたり、マッサージをしてくれたりと、とても可愛い存在だった。
……早く食b…会いに行きたい…………
そんな重度のブラコンな彼女に、死と同等な宣告が告げられる。
「お、織斑様!一夏さんが!」
「一夏がどうした!?」
「一夏さんがーーー」
「テロリストに連れ去られました!」
◆ ◆ ◆
「一夏を離せぇぇぇぇぇ!!!」
全身から吹き出る殺気をリザに向けながら、織斑千冬は愛機【暮桜】を加速させる。
……首輪付き、どういうことだ?それと操作補助を頼む。
(わかりました。多分、オールドキングさんのISが
なんとかスキンと言われてもよくわからないが、とにかく自分は織斑一夏を攫ったテロリストだと勘違いされているようだ。取り敢えず誤解を解かないと。
「落ち着いてくれ織斑千冬、私は「うおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
尋常じゃない怒気でその手の刀を振るってくる。危険を感じて後ろに回避するがその速度は凄まじく、避けきれずに左手のライフルを落とされる。
……なんて威力だ………食らったら即落ちるな………
(世界最強は伊達ではないという事ですね。取り敢えず引き撃ちで対処しましょう。)
流石と言ったところか、二人は冷静さを保っている。彼女はチェインガンを構え、後方に
「ほお、デタラメな野郎だ。弾かれちゃあ勝ち目がねえな。」
(敵の武器は現在刀だけですね。あの機体の踏み込みの速さは相当なものです。捌ききれますか?)
彼女はニィと笑い、後方に
………かかった!
彼女は相手の瞬時加速《イグニッション・ブースト》にワンテンポずらして突撃するように加速する。
「当たんないなら、接射ってなぁ!」
剣が振り上げられるのと同時に彼女はショットガンを接射、相手の攻撃を最低限に抑えながら後退し、体勢を立て直す。
……やっとまともなダメージが入ったか………正直不利だな………
(オールドキングさん、Scorcherの自己解析が終了しました。対象のISに触って曲名を言えば一時間の間コピーできます。所謂アセンブルですね。)
……タイミング悪すぎるだろ………しかもなんだコピーって………
「はあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
相手は再び接近し、その刀を薙ぐ。
先程の緊急回避のせいで硬直していた彼女はその一撃をくらう。
体をよじらせ、ダメージを抑えるが
コアに大きな切り傷が付く。
……これ以上の戦闘は厳しいな………仕方ない………
彼女はリザを解除し、両手を挙げて降参のポーズをとる。相手の刀は首元まで来ており、少し動かせば彼女の首が簡単に跳ねられるだろう位置で止まった。
「降参だ。」
織斑千冬はこちらを強く睨む。
「ち、千冬姉!その子は俺を助けてくれたんだ!」
「なに?」
織斑一夏の援護射撃が入る。彼女はその言葉に反応し、後ろを振り向く。
「どういうことだ?」
「俺を連れ去った人から助けてくれたんだ!」
(どうやら助かりそうですね。)
……ああ、なんとかなったな。
彼女はISを解除し、こちらに頭を下げてくる。
「勘違いとはいえ、済まなかった。そして弟をありがとう。」
「頭を上げてくれ。私は何もしてない。」
彼女は頭を上げる。
「それにしても君は強かったな。ドイツ軍にお礼に行かなければ。案内してもらえるか?」
不味い流れになった。年端もない少女とはいえ、現在最強の兵器、ISを所持しているとなれば大問題だろう。そしてこうして戦闘を繰り広げてしまったのだ。言い訳のしようがない。
……正直に話すか…………
「いや、このIS上に置いてあったものを勝手に使ったんで、軍属ではないです。」
「は?」
驚かれたような顔をされる。なんか問題でもあるのだろうか。
「初めてであの動きか?」
(あー、やり過ぎちゃいましたね。どうします?)
………本当に、どうしよう?
「……言いたいことはわかりました。私の名前は
「え?さっきオールドキングって……」
(……これは……面倒なことに……なった……………)
偽名を名乗ってたとなれば、それはまあ問題になるだろう。
「あだ名ですよ。古王=オールドキングと読めるので。」
二人は納得したような顔をする。
「で、ISは何処にあるんだ?」
オールドキングの顔が苦いものになっていく。
(私の事ですか?いつもニコニコ貴方の首にまとわりつく天敵、首輪付きです☆)
「あのー、そのですねーーー」
◆ ◆ ◆
あの後首輪について説明している間にドイツ軍が到着し、彼女を含め三人と一つ(首輪付き)が本部にお持ち帰りされた。強面の叔父さんに個室で色々と聞かれ、留置所の様な所で数日過ごし、その後ISのことで研究所に連れてかれ、ナニカサレながら一週間ほど過ごした。今日はまた軍本部に戻ることになっている。
……これで…(研究所から)解放…される………
今の所自分の言い分は信じてもらえているようで、待遇も悪くはなかった。ただ問題なのがーーー
……まさか、首輪が外れないとは………
研究所で首輪はどうやっても外れず、しかも殆ど解析は出来なかったそうだ。しかし、この国の何処かで作られていたISのコアの型番と同じらしい。
「着いたぞ。」
軽く会釈をし、車から出る。目の前にはすでにお迎えが来ているようだ。全然嬉しくない。
そのまま言われた部屋に向かうと、織斑姉弟がいた。
(貴様はあの廃ビルの……好都合だ、決着をつけようか!!とか言ってみてくださいよー………聞いてますか?オールドキングさーん、おーい!!)
首輪付きを無視し、彼女らが座っているソファの横に一言断って座る。
「久しぶりだな。元気にしてたか?」
織斑千冬が気さくに話しかけてくる。研究所でナニカサレタだけだったとか言えるような雰囲気をしてなかったので、適当にお茶を濁した。
しばらくするとお偉いさんのような人物が入ってきて、自分達の目の前に座る。
「今日はわざわざありがとうございます。では織斑千冬様、この前話した通りにドイツ軍で一年半の間教官をやって頂けるということでよろしいですか?」
「千冬姉!なんで!?」
織斑一夏は驚いたような顔をする。
「ISを私的に動かしたんだ。それなりの罰は受けないとな。それに、もうIS乗りも辞めた。」
彼女は心配そうな顔をする彼の頭を撫でる。
「心配するな、毎日電話は掛ける。じゃあ、家を頼んだぞ?」
流石ブラコン、毎日電話を掛けるらしい。その電話代を想像するだけで頭が痛くなる。
「さて、古王祈さんにはISの事があるので、二年間の監視を付けなければなりません。」
……ふむ、二年位ならまあ「ですが、貴女はISの才能があると聞いていますので、代わりに二年間軍部に所属するという手もあります。どうしますか?」
彼女はその高待遇さに驚く。世界で467個しかないISコアのことは常識として知っている。その一つを個人が保有していると言ってもいいのだ。それこそ一生牢屋の中でもおかしくはないだろう。
「ISコアのことが心配ですか?それは廃棄されたISコアなので問題はないです。」
「は、廃棄?」
思わず聞き返す。
ISコアを廃棄するなど国家戦力を棄てるようなものだ。普通、正気の沙汰じゃない。
「実は、ISコアの完全な掌握のために
成る程と、彼女は納得する。
どうやら研究所でコピー能力しかないと言ったのが運良くここで利用できた。多分リザについても敵機のコピーだと思われているのだろう。
(ほら、私の言った通りですよ。)
元々は首輪付きの案だ。結果的に成功したから良かったと思う。万事結果オーライである。
……首輪を外した人間が首輪を付けられるとは……皮肉なものだ………
彼女はニヤリと笑い、ドイツの提案を承諾する。
「では、こちら保護者である親戚の方に連絡を付けておきます。三日後にここに来て下さい。」
そう言って、お偉いさんは帰っていった。
「では、織斑千冬。よろしく頼む。」
「ああ、こちらこそ。」
二人は握手を交わし、その場を去った。
◆ ◆ ◆
(どうも、首輪付きです。取り敢えず文字数ーーーいや、文字数は関係ないですよ?オールドキングさんが軍属になるまでの三日間の内の一日、皆さん気になるかなーって思って、密着取材してみました!読まなくても問題はないです!どうぞ!!)
AM 5:00
おっと、オールドキングさんが起床しました。目覚ましをかけないんですね。
そういえば彼女は一応中学生ーー所謂七年生でしたね。学校に行く準備を始めるのでしょうか?
「ふぅ……弁当作るか…………」
独り言が激しいんですね、今から弁当を作るらしいです。おー、手際がいいですね。ゲイヴン、侮れんな。
AM 6:00
朝ご飯も同時に作って、既に食べたのですね。やっぱり冷凍食品は主婦の味方です!
「首輪付き。私は主婦じゃないぞ、だろう?」
……どうやら思考を読まれてたそうです。食事や歯磨き等を終えた彼女は一体こんな早く起きて何をしでかすのか!?
「おいしょっと!」
おっと、あれは懸垂棒じゃないですか!?懸垂する小学生なんて絵が想像できないですね。しかも目茶苦茶顔赤いし。
「おいっちに!おいっちに!」
可愛いと思った人はいないと思いますが、いたらゲイヴンですね。お、別のメニューに入りましたねー。
……まったく、中学生は最高だぜ!!
AM7:30
「……行ってきます。」
おお、学校に登校しました。行ってきますをしっかり言うなんて……本当にこの人はオールドキングなんですかね?
AM8:00
「おはよう。」
「祈ちゃんおはよう!」
「おはよう〜!」
学校に着きました。バス通学なんですね。
それにしてもクラスにここまで馴染んでいるとは……こいつはオールドキングか?じゃあ俺はなんなんだ!?
首 輪 付 き で す
でも馴染めていることはいいことですね。彼女もただの殺戮者じゃなかったんですね!首輪付き感動!
PM0:00
お昼ご飯です。机をくっ付けて食べるのか!?食べるのか!?
「…いただきます。」
…どうやら独り身の様です。いやしかし、本当に美味しそうに食べますね。こんな体なのが悔しいでも感じ「煩い。」
……はーい。
PM4:00
「さようなら〜。」
学校が終わりました。授業中は退屈だったからなのか、生き生きとした顔をしている。まあ、彼女にとってこの程度の内容なら余裕ですよね。
(今から何処に行くんですか?)
「帰るけど?」
……帰るらしいです。
HAHAHA NICE JOKE、本当に何処に行くんですか?
「帰るぞ。」
………じょ、冗談じゃ
PM5:00
「ただいま。」
ふむ、今から何をするんですか?
「荷物を纏める。配属されるところは寮制度だからな。」
そう言って彼女は荷物を纏めていき、航空機持ち込み用のスーツケースに入れ込む。
ちっちゃくないですか?
「下着とジャージを持ったら他に持つものなんてあまりないだろう。」
……小さな存在だな……私(首輪的な意味で)も……君(スーツケース的な意味で)も……
PM7:00
今日の夕食は明太パスタらしいです。
関係ないですけど明太子って美味しいですよね。食べたことないですけど。
「ごちそうさまでした。」
食い終わるのが早いです。
おっと、そんな話をしている間に食器を片付け始めました。
少しくらい手伝えたらいいのですが………
PM9:00
よう、お前ら。首輪付きだ。オールドキングの風呂場を襲撃する。突き合わないか♂
ということで風呂場にいます。
ん?オールドキングさんの裸が見たい?じゃあ、実況するとーー「もう終わったぞ。」
……嘘、なのね……全部………
既にタオルを巻いているとは……速すぎる、これは。
リンクスは基本的にネクストから降りた後、体に付いている対Gジェルを落とすためにシャワーを浴びるのです。まあ、正直AMS接続の負担が辛くて体を流して終わりだと思いますが。
PM10:00
「寝る。」
えっ。
えっ、まじかよ夢なら覚め
というより今から夢を見るんですね、わかります。
じゃあ、そろそろ私も寝るとします。
え?首輪が寝れるかって?
そりゃあ勿論………おやすみー!
この後目茶苦茶刺激的に殺った。
次はあの部隊に配属されます。
……ラウラってどうなってるの?