階級って、二等兵が最初ですよね?
オリキャラが四人でてきます、画像を検索検索ゥ!
「今日からここで教官を務める織斑千冬だ。そしてこいつがーーー」
「
しっかり敬礼する。
彼女は普通の軍に属すると勘違いしていたが、実際はドイツ軍IS特殊配備部隊【シュヴァルツェ・ハーゼ】ーーー通称〝黒ウサギ隊〟に配属されることになった。しかも、軍の最下級の二等兵である。こき使われる未来しか見えない。
(オールドキングさんの階級章に白いラインが引かれる日はいつになるのでしょうかね?)
……言ってろ、すぐに真っ白に染め上げてやるからな。
部隊の全員が気をつけをする。
その黒い軍服の腕章は銃を持った黒ウサギが描かれており、隊員が全員少女ということも兼ね合ってなんとも可愛らしい光景である。
「クラリッサ・ハルフォーフ少尉です!これから一年半よろしくお願いします!」
最年長のクラリッサ・ハルフォーフ少尉が代表して織斑千冬に挨拶をする。
「
「イエスマム!!」
敬礼で返す。部隊の一部の人間が笑っている気がしないでもないが、そこはスルーする。
「では、教官を部屋に案内しろ!」
「はーい!」
赤髪の人が間延びした返事をする。
これは部隊としてどうなのかと彼女は思う。
(挨拶が固かったから笑われたんですね。)
……二等兵は固いくらいが丁度いいんだよ…………
「では、今からこの施設の説明をする。付いて来い!」
「イエスマム!!」
クラリッサ・ハルフォーフ少尉と呼ばれた人物の後ろをとことこと歩いてついていく。すると、広く段々になった薄暗い場所に案内された。
目の前に巨大な空間投影ディスプレイがあり、そこには黒ウサギ隊のエンブレムが映し出されていた。
「ここが指令室だ。ミッション時に使用する。次だ!」
「イエスマム!!」
次は、普通の部屋に案内された。中世の長い机のようなものーーー架台式テーブルが置いてある。どう考えても食事を取る場所だ。
「ここで食事を取る。隣は台所になっていて、当番は日替わりだ。次だ!」
「イエスマム!!」
次は、ISが配置してある部屋に案内された。しかし、ISが二機しかない。
「ここが整備室だ。我が国の十機のうち、二機も配備されている。」
「クラリッサ・ハルフォーフ少尉!自分、質問があります!」
「何だ?」
彼女なこちらを見やる。
(関係ないですけど、エイ=プールさんめちゃくちゃ可愛いですよね。)
………煩い…………
「何故二機しか配備されていないのでありますか!?」
首輪付きを無視し、質問してみると、すごい眼力で睨まれる。
「二機〝しか〟ではない!二機〝も〟だ!わかったら返事!」
「イエスマム!!」
………まあ、ドイツにあるのは十機じゃなくて九機なんだけどな………
「では次だ!」
次に案内されたのはおそらく寮室前の廊下で、ここで二年間寝泊まりすると思うと、なんだか不安になってくる。
「ここが古王祈二等兵の寮室だ。番号は04、ちなみにこの番号はミッション時の呼称にもなる。覚えておけ!」
「イエスマム!!」
そう言われ、部屋の鍵を渡される。
(No.04とは感慨深いですね。)
彼女がORCAに属していた頃のNo.が04だったのを思い出す。4という数字に縁があるのかもしれない。
「では、明日のAM6:00に司令室に集合だ。いいな!」
「イエスマム!!」
そう言って、ハルフォーフ少尉は踵を返した。
誰もいなくなった廊下に、鍵の開く音が響く。
(おお、こざっぱりとした部屋ですね。)
部屋は机にベット、箪笥、シャワー室が設置してあるのみでそれ以外は何も置いていない。
彼女は荷物を開き、服を箪笥にしまっていく。
(おっと、扉に近づく生体反応あり、ですよ。)
そう言われて扉を見ると同時にそれは開かれる。
「やっほー!あたしジェシカ・エッフェンベルク。ジェシカって呼んでよ!」
「はい、ジェシカさん。よろしくお願いします!」
赤髪ショートヘアの子はジェシカという名前らしい。元気なお調子者といった感じだ。
「こんにちは。私はヴァネッサ・クルークハルトと言います。不束者ですが、よろしくお願いします?」
「なんで疑問系なんだよ!キャハハハ!」
「はい!よろしくお願いします!」
焦茶色ロングの子はヴァネッサと言うらしい。ちょっと天然っぽい。
「フランツィスカ・ダブロフスキーです。一年間よろしくね。」
「はい!二年間よろしくお願いします!」
ブロンドミディアムショートの子はフランツィスカと言うらしい。優しそうな印象を受ける。
「私はユイーザ・ブロイアーだ。よろしくな。」
紫髪ショートの子はユイーザと言うらしい。
………この人印象薄いな……………
「はい!よろしくお願いします!」
そう言った後に一人足りないことに気づく。
(さっきは銀髪の小柄な少女がいましたよね。どこに行ったんでしょうか?)
「すいません。銀髪の方はどちらにいらっしゃいますか?」
すると、四人が顔をしかめる。聞いてはいけなかったといった雰囲気を醸し出している。
「あー、ラウラのこと?…多分自分の部屋にいると思うよ。ここの隣は ね。」
ジェシカが渋々と言った感じで答える。
「わかりました、ありがとうございます。……今日の夕食は何時からですか?」
すると、先程とは一変して全員が口角を上げる。
「「「「今日の夕食当番よろしくね!」」」」
「は、はい!わかりました!」
断れるわけが無いので返事をする。
一応料理ができてよかったと安堵する。
(へへへ、とんだゲテモノを作ってやりましょうぜ旦那。)
首輪付きを無視し、台所の使い方を教えてもらった後に、食材が足りない事に気付いたので、仕方なく買いに行くことにした。
廊下に出ると、織斑千冬に出会った。
「教官。如何なされましたか?」
すると彼女は突然吹き出し、大笑いをされた。
……なんか面白いことしたのか?うーん、ゲルマンジョークって難しいな………
彼女は名前からわかると思うが、日本人の血が入っているし、元々日本に住んでいたのだが、親戚がドイツしか居なかったためにこちらに引っ越してきたのだ。まあ、ドイツにいる時間の方が長いのだが。
「お前が敬語を使ってるだけで笑いが止まらないな。ここまで敬語が似合わない人間は初めて見たぞ。」
(私も思わず笑いそうにアッハッハッハッハッ!!!……ふう………)
………お前には失望した。もう期待はしない。
(えっ、ちょm「私は教官をなんと呼べばいいのですか?」
「そう言われると困るな……取り敢えず、〝さん〟を付けて、千冬さんとかでどうだ?」
どうやら年下に見られてないらしい。一応肉体年齢は中学生なのだが。
「わかりました、千冬さん。」
「よろしい。で、今から何処に行くんだ?」
事情を説明すると、買い物を手伝ってくれるらしい。だが、「私は料理をしないからな。」と三回も言われた。ここまで言われると、逆にどれだけ料理が下手なのか気になる。
「今日は何を作るんだ?」
「今日はですねーーー」
◆ ◆ ◆
「それでは、
「「「「乾杯!!」」」」
「……………」
あのまま買い物に行こうとすると、ハルフォーフ少尉が追いかけてきた。どうやら今日は歓迎会をやるため、彼女が買い物に行ってくれるらしい。
現在は
(オールドキングさん、あの子がラウラと呼ばれた人物なのでは?)
言われた方向を見ると、眼帯を付けた銀髪の少女が椅子にちょこんと座っていた。無表情でフォークを動かしている。ビールを飲んでいない所から見ると、十六歳未満なのだろう。
他の隊員はビールを飲んでいることから、全員年上ということがわかる。勿論千冬さんは豪快にビールを飲んでいる。
(いいですねえ、私達も飲みたいですねぇ。)
……私はオレンジジュースか…………
目の前に出された食事を見る。
カリーヴルスト(焼いたソーセージにカレー粉とケチャップをまぶした料理)と、ツヴィーベルズッペ(オニオンスープ)、シュニッツェル(カツレツのようなもの)にザワークラウト(キャベツの漬物)が盛り付けてあり、丸く硬そうなパンが二つほど添えられている。
大雑把で大胆な料理ばかりだが、ドイツを代表する料理だけあり、味は確かなのだろう。
行儀悪くカリーヴルストをフォークで突き刺し、口元に運ぶ。バリッという音を鳴らしながらケーシングが破れ、肉汁が迸る。
カレーの香りが食欲をそそり、もう一口、もう一口と手が止まらない。
「新人君、いい食いっぷりだね。」
と話しかけてきたのはフランツィスカさん。片手にジョッキを持ち、ニコニコと笑ってこっちを見ている。
「とても美味しいです。」
「そっかぁ〜、それは良かった。」
ジョッキから手を離し、両手でこちらの頬を掴んで持ち上げるように引っ張る。すべすべとした感覚が頬に残る。
「もちもちだぁ〜、若いのはいいの〜。」
貴女の手がすべすべでしたよ。と言いたい気持ちになったが、今はなされるがままにされておく。
「あー!フランが
ジェシカさんが絡んでくる。顔が赤い、これは完全に酔っ払ってる。
「ほらほら〜!お前も飲め〜!」
「い、イエスマム!!」
飲むしかない。勢いよくジョッキを傾けられ、ビールを口に注がれる。
横から溢れているが、そんな事を気にする暇はない。今は飲むことに専念しなければ。
「ごくっごくっ……はぁ!!ゴホッゴホッ!……はあ……」
久しぶりのビールの味は、苦味が口の中に広がり、粉薬を飲んだような気分になった。
………思いの外苦い……暫く飲んでなかったからか…………
(舌が慣れていないからじゃないですか?)
ビールのコクやキレに関しては分かっているつもりだったのだが、体が幼いためそれがよく分からなかった。まあ、少しすればわかるようになるだろう。
「ほらぁ!もう一杯!」
「………イエスマム!!」
◆ ◆ ◆
「……気持ち悪い…………」
彼女は自室のベットで寝転んでいた。先程の歓迎会が終わった後、飲み過ぎで気持ち悪くなった上官達を介し、部屋に運んだ後気持ち悪くなったので、トイレに駆け込んだ。
その後、自分も休んだ方がいいと判断したため、こういう状態になっていた。
………うわぁ…気持ち悪い………もつ寝るわ………
(あばよ、酔っ払い。)
寝ようと思い布団に入るが寝られない。ラウラと呼ばれた少女のことが気になって仕方がない。
……食事の時も皆話しかけにくそうにしてたしな………何かあるのか?
(気になるんですね?ゲイヴンから百合ンクスに転職するんですか?)
首輪付きを無視し、ベットから起き上がる。取り敢えずシャワーを浴びて、ジャージに着替えた。
……ふむ、これで突撃しても問題はないだろう。
彼女は部屋から出て、隣の05と書かれたプレートが貼り付けてある扉を叩く。
「……誰だ。」
ぶっきらぼうな声が返ってくる。
「古王祈二等兵です。挨拶も兼ねてお話に来ました。」
暫しの間無言が続き、扉が開かれる。
「……入れ。」
言われた通りに中に入る、と自分の部屋と同じ質素な雰囲気だった。箪笥の上の写真立てが倒れているのが目に入る。
ラウラと呼ばれた少女が目の前の椅子に腰掛けたので、自分もそれに習う。
「古王祈二等兵です、よろしくお願いします。」
「……ラウラ・ボーデヴィッヒ少尉だ。」
ボーデヴィッヒ少尉は無表情のまま告げる。
…………率直に聞くか………………
「……ボーデヴィッヒ少尉は何故眼帯を付けているのですか?」
その顔の眉がピクリと動く。
やはり、眼帯が関係していたのだろう。
「……それは、私が出来損ないだからだ。」
率直な事を言っているというより、自暴自棄になっているような語り草だ。
「……出来損ないですか。答えて貰えないと思いますが、何故?」
静寂が訪れる。
やはり話してはくれないようだ。
「……失礼な事を聞きました、すいません。失礼しました。」
椅子から立ち上がり、部屋を出る。
(……色々ありそうですね?)
………まあ、じきに分かるさ……………
歓迎しよう、盛大にな!を使いたかった……
料理は作者の駄文では伝わらないので、調べてみるとわかりやすいかもです。