オールドキングって難しいですね………セリフからの考察が多種多様すぎてフロム脳が………
所詮大量殺人→割り切れる人間
刺激的に→殺しを楽しむことが出来る。
殺してるんだ、殺されもry→達観
選んで殺すのが→皮肉的な人間
一億!→殺人狂
お前一人にry→殺すのが楽しみ
革命など殺すしかないのさ→諦め
突き合わないか?→ゲイヴン
どういうことだってばよ……
オールドキングは寝起きのジャージのまま、防衛地点とされた研究所に自転車で向かっていた。今日は休暇を貰ったのだが、この作戦は危険な雰囲気を感じる。様子見に来たのだ。
彼女の服は黒に緑色のラインの入ったもので、自転車は道端でレンタルしてきたものだ。帰りは別の自転車ステーションに返してもいいそうだ。全くもって便利なシステムである。
(いやぁ、自転車って思ったより速いですね。)
……風が気持ちいいというのはあるがな
いい自転車なのか、チェーンの音が殆ど鳴らず、風切り音しか聞こえてこない。
(しかし、本当に競技用ISで戦うつもりですか?)
彼女の専用機【
……デチューンされたと言えどISだ。分は悪いが勝てない事はない……
三十分程漕ぎ続けていると、研究所の近くに着いた。フェンスが張り巡らせており、ここから先は入れない事が分かる。だが、そんな事は関係ないので自転車を置いてフェンスをよじ登る。
(この先生体反応多数……ですよ。)
気配を殺して、物陰に隠れながらゆっくりと研究所に近づいていくと、所属不明の男達が列をなしているのが見えた。敵の部隊かもしれない。
………明らかにドイツ軍だとは思えないが……確認しておくか…………
「……Thinker起動。」
リザの頭部を部分展開し、ハイパーセンサーで男達の話している言葉に耳を傾ける。フランス語で話しているのが聞こえる。
彼女は全身にリザを展開し、チェインガンを構える。
「この世界初の〝殺し〟だ……刺激的にやろうぜ。」
男達に向かって歩みを進めながら、チェインガンを撒き散らす。逆に曲げられた脚が機械的な駆動音を鳴らし、砲身から連続して乾いた音が鳴り響く。ハイパーセンサーが悲鳴や肉を貫く音を捉え、それが心地よいかと言わんばかりに彼女は鼻歌を歌いだす。男達は逃げ惑うも、相手はISだ。殺される他ない。
暫くすると、そこには迸った大量の血と飛び散った肉片しか残っていなかった。その風景はまるで地獄絵図だった。
「これで四十人程殺した。まあ、まだまだ殺し足りないがな。」
《条件を満たしました。パスワードを入力して下さい。》
どんな条件かはわからないが、条件を満たしたため新たな武装が解放されたらしい。が、今の所必要がないのでウィンドウを消す。
チェインガンを畳み、滑るようにして研究所の周りをぐるぐると回るが、入り口が何処にも見当たらない。
………ふむ、どうするか………
(……IS反応、近いです。)
ISを解除し、物陰に隠れる。すると、第二世代型ISラファール・リヴァイヴが一機降りてきて、重機のようなもので地面に穴を開けた。その振動がこちらまで伝わってくる。
………やっと中に入れるな。
ラファール・リヴァイヴが重機を格納し、ブレードの様なものを展開する。彼女がリザを展開しようとすると、首輪付きに止められた。
(ーー場所は狭い通路です。三次元軌道を得意とするオールドキングさんのリザは圧倒的に不利ですよ?)
……ではどうしろと?
(先程解放条件を満たしたので、第八武装が使えます。ウィンドウを開いて下さい。)
言われた通りにするのは癪だが、それはそれで正論なのでウィンドウを開く。
試作段階試験用第三世代型IS【
・第一武装【
ーーー使用可能
・第二武装【
ーーー使用可能
・第三武装【■■■】
ーーー現在使用不可能
・第四武装【■■■】
ーーー現在使用不可能
・第五武装【■■■】
ーーー現在使用不可能
・第六武装【■■■】
ーーー現在使用不可能
・第七武装【■■■】
ーーー現在使用不可能
・第八武装【
ーーーパスワード入力によりロック解除
・第九武装【■■■】
ーーー現在使用不可能
・
ーーー発動中
新たな武装【
…………歌えと?
(ほらほら、歌ってくださいよー。)
「………No more cry boy cry time struck to you♪ No more cry boy♪ No more cry boy cry time struck to youーーー」
溜息をついた後、渋々といった感じに歌い始める。すると、目の前にウィンドウが現れる。
『Shining・タイプ:NEXUS、解放しますか?yes/no』
迷わず『yes』を押す。
すると、彼女の体が光に包み込まれーーー
『ロック解除。オラクル、起動します。』
青と銀の装甲が姿を現し、そのラインアイにオレンジ色の光が走る。
右手にリニアライフル、左手に名刀【月光】を持ち、マイクロミサイルと軽リニアガンを肩に背負っている。その機体はミニチュアライズされているものの、
(伝説のドミナント隊長が使ってたノーマルACの一つじゃないですか!!)
ーー訳では無かった。相当な勘違いをして伝わっているが、彼の機体は後世にも伝わっていたらしい。
………ああ、例の〝ドミナント〟を探し求めた隊長か…………
某弱王さんと混ざっているような気がしないでもないが、そこは気にしない。
彼女はそのままブースターを点火し、ラファール・リヴァイヴの開けた深い縦穴に突っ込む。
ハイパーセンサーが剣を振り上げている敵機を捉えてーー
「ーー死んでもらうわ。」
「死ぬのはお前だ、テロリストが。」
月光を起動し、振り上げたその手を切り裂く。
「ああああああああああああ!!」
女は絶叫する。絶対防御が発動しなかったことにより、その手は斬り飛ばされる。
「手ぇ斬られたくらいじゃ死なねえよ。残念だったな。」
絶対防御というのは命の危機がないと発動しないものだ。つまり、シールドエネルギーを貫通し、尚且つ致命傷でなければ相手に傷をつけることなど容易いのだ。
「だ、誰!?」
「よう、ユイーザぁ。オールドキングだ。」
ユイーザが突然の事態に驚いた声を出す。つい数日前にボイスチェンジャー機能が付いている事を首輪付き教えてもらい、一人で水没ごっこ(主に首輪付き、寧ろ首輪付きしかしてない。)が出来るようになったのだ。今回は自分の声(オールドキングの声)にしているため、自分が誰かは分かるわけがない。
倒れこんだ敵機に月光を向ける。
「質問に答えろ、答えなければ殺す。」
「…………」
どうやら答える気は無いらしい。
「
コア背部から二基の楕円型の子機が分離し、その銃身から連続してレーザーが放たれる。その威力はEN消費こそ多いもののレーザーライフル並で、一発で相手のシールドエネルギーを大きく削る。と言っても相手は軍用なので、じわりじわりと削れていくのだろう。
「ほらほら、言わないと死ぬぞ?」
女は苦い顔をして答えない。が、緩やかに減っていくシールドエネルギーを見て、顔が青くなっていく。
そして、エネルギーが0に近づいていってーーー
「わかった!言うわ!言うから!」
「早くしろ、時間が足りないんだ。」
EOを格納し、リニアライフルを向ける。そして、一応録音機能をONにする。女は息を荒くしながら絞り出すように言う。
「今回の目的は……ISコア……だから……研究所は……陽動よ………」
「仲間は?」
「……向こうで……戦っているわ………」
「雇い主は?」
「…………デュノア社とフランスよ。」
彼女も国家単位で企んでいたとは想定外だった。つまり、相手は出来るだけの戦力を注ぎ込んで来ていると言ってもいい。だが、それならドイツ軍がISの反応を捉えるはずだ。
「そのISはどうやってここまで運んできた?」
「………それは言えないわ。」
リニアライフルをぶっ放し、相手の頭を揺さぶる。軍用ISはシールドエネルギーが0になってもISが解除されないので分からないが、もうエネルギーは残っていないだろう。
「……次はない、殺すぞ。」
「りょ、量産機を待機状態にするシステムを開発したの……」
十分な言質は取れたので、録音機能をOFFにする。
「ね?全部話したから命だけは!」
「ああ、勿論ーーー」
リニアライフルを落とし、女に右手を差し伸べる。女はその手を掴んでーーー
「ーーーお前はもう用済みだ、死ね。」
逆の手から発せられた青い光が彼女の喉元を切り裂いた。
◆ ◆ ◆
『ボーデヴィッヒ少尉!
『くぅっ!おおおお!!』
先程までは四対二だったが、一機が戦線離脱し、三対二という状況になったのだが、どちらも絶望的な事は変わりない。
……援軍を要請した……それまで耐え切る!
二人は〝生きる〟事を最優先として完全に回避を重視していた。逃げる訳には行かない、というより逃してはくれないだろう。ここで耐え切るしかないと判断したのだ。演習で連携訓練をやっていたために、二人の動きは素晴らしいものだった。が、相手も連携行動
飛んでくるミサイルを迎撃し、弾を避け、近づく敵から逃げる。言葉にすれば簡単そうに聞こえるが、実際はそういう訳にもならない。敵は着々とこちらを追い詰めるように動いている。
『ボーデヴィッヒ少尉ぃ!!!
クラリッサから注意を受けたラウラがミサイルを撃ち落とそうとライフルを構えてーーー
「がぁっ!!」
『くそっ!VTFミサイルだ!』
直前に爆発し、彼女を巻き込む。
VTFとは、VTFとは“Variable Time Fuse”の略で、近接信管のこと。つまり、通常のミサイルと異なり、敵機に直撃しなかったとしても、一定距離に接近した時点で起爆する信管を搭載するタイプのミサイルである。
つまり、慣れてないうちは避けるのが困難なミサイルなのである。
『シールドエネルギーが四分の一を切った!くそぉ!!』
クラリッサ、ラウラ共にシールドエネルギーが四分の一を切り、墜ちかけていた。というより、ここまで持ったのが素晴らしいと言うべきだろう。だが、それの終わりを告げるかのように突然目の前にISが現れる。瞬時加速《イグニッション・ブースト》でも使ってきたのだろう。突然のことにラウラは反応が出来ない。
「終わりよ。」
「ラウラぁぁぁぁぁ!!!!」
クラリッサの声も虚しく、敵機の銃口が彼女を捉えてーーー
ドオオオン!!
突然の目の前の敵が砲弾のような
『よう、自称出来損ない。善戦してるじゃねえか。』
そこには、見たこともない
◆ ◆ ◆
女の頭を消し飛ばした後、オールドキングはリニアライフルを拾い、シュヴァルツェ・ハーゼの面々の前に立つ。
「大丈夫か?」
四人はこちらに銃口を向けている。
どうやら警戒されているらしいが、特には気にしない。ISの前ではこの程度の兵器は無意味だからだ。相手もわかってやっているのだろう。フランチィスカの手が震えている。
「取り敢えずここから出られるな?」
織斑千冬の教育がなっているのか、四人は無言を貫く。
………まあ、大丈夫か。
「……取り敢えず、このISの処理を頼んだぞ。」
そう言い残し、腰を屈めて大きくジャンプしながらブースターを点火する。ラファール・リヴァイヴの開けた穴から外に飛び出す。
……このIS、
(ですが、リザを起動してしまえば身バレが起きてしまうのでは?)
首輪付きの言う通りだ。ここでリザを使って記録に残るような戦闘をすれば、最低でも、片方が
ハイパーセンサーが一、二キロ程先のISを捉える。数は五体となっている。
……三対一か……いけるな?首輪付き。
(はい、そのつもりです。オラクル単騎でも敗率は殆ど有りません。では、始めましょうか。 )
殆どないと言うか、敗率は0%である。というより、一度しか戦闘をしていないので敗率も何もないのだが。
彼女は
………うーむ、間に合わんかな?
段々と近づきそして、射程内に入る。リニアガンを展開し、チャージを始める。
一機のラファール・リヴァイヴが
「終わりよ。」
「ラウラぁぁぁぁぁ!!!!」
クラリッサが叫ぶ。チャージ済みのリニアガンを即座に放つ。放たれた砲弾は敵機を吹き飛ばす。
『よう、自称出来損ない。善戦してるじゃねえか。』
soundonlyで
『誰だ!』
彼女はハルフォーフ少尉の問いにどう答えようか迷った。自分と明かしてもいいのだが、そうすると
『……クラリッサ少尉、オールドキングだ。こちらは任せろ。仲間を助けに行くと良い。』
『一人でやる気か!?』
驚いた声を出す。三対一など無茶に決まっている。普通は勝てっこないのだ。
『……なら邪魔をするなよ。』
……右からα1、α2、α3と区分するか……
彼女は連動ミサイルを起動しマイクロミサイルを放つと、連動ミサイルからもミサイルが飛び出す。それを囮にし、α1の動く先にリニアガンを放ち、吹き飛ばす。そのまま後ろから斬りかかるα3の方を向きながらリニアライフルをまばらに放つ。敵機の動きが止まったのを逃さず、
敵機はブレードを両手に展開し、反撃をしようと構える。月光を起動してーーー
「それが軍用機の動きか、遅すぎる。それは。」
チャージしておいたリニアガンを
相手は弾を斬り落とすが、自分はその衝撃で吹き飛ぶ。
「ーー
体勢を崩したまま月光を振り、後方に位置するα1を切り裂きながら地面に激突し、粉塵が舞い散る。
その煙の中に容赦なく弾が打ち込まれ、さらに砂煙が深くなる。
「やったか!?」
『三対一でそのザマか。呆れたぞ。』
砂塵の中オレンジ色の光が妖しく光り、砲弾が煙を切り裂く。そこから青い機体が飛び出し、リニアライフルでα1を牽制する。そのまま
『ーー殺したぞ、あと二匹だ。』
ミサイルを放ち、リニアガンをチャージする。敵は避けながらこちらに近づいてはこない。
………上手くはまってくれたようだな。
『ブレードが折れただと!?』
敵の動揺を見逃す、そこにミサイルとリニアライフルを撃ち込む。衝撃により硬直したα2に至近距離でリニアガンを撃ち込む。そのまま敵機を月光で斬り殺す。
『ーー残りはお前だけだ、死ね。』
◆ ◆ ◆
私ーーーラウラ・ボーデヴィッヒはその姿に見惚れていたと言ってもいいだろう。三対一という逆境をものにしない強さ、そしてあの動き。まるで、戦場を踊っているような動きをしていた。
私は理解する。所属不明機に乗る〝彼女〟の舞台は戦場ということを。舞台の上に立った〝彼女〟を止められるものは誰もいないと。
「それが軍用機の動きか、遅すぎる。それは。」
私のハイパーセンサーが捉えた言葉は衝撃的なものだった。つまり訳すると、〝彼女〟のISは軍用でない。つまり、競技用という事なのだ。
私は
彼女は〝信念〟がなければ〝強い〟とは言えないみたいな事を言っていたが、本当にその通りかもしれない。この人は強い、強すぎる。
戦場を常とした人の動きだ。〝彼女〟を動かすような〝何か〟があるのだろう。
私が見惚れている間に、全ての敵ISが堕ちて、所属不明機が緩やかに降下してきた。
礼を言うために近づこうとーーー
『所属不明機!投降しろ!さもなくば打つ!』
タイミング悪く援軍が来た。所属不明機のために、完全に敵だと思われている。
『だっ、ダメだ!そいつはーー『大丈夫ですよ。ラウラ・ボーデヴィッヒ少尉。』
突然聞き覚えのある声が聞こえ、ISが解除される。そこにはーーー
『古王祈二等兵!?』
私の部隊の部下の姿があった。
はい、nexusの方のオラクルです。
それ隊長じゃないじゃん→その通りです。すいません、
ネクストの速さに慣れている彼ならラファール三機相手に競技用でも余裕かと。
関係ないですが、ラファールの扱いってどの作品でも雑ですよね。第二世代最強の機体と言っても過言じゃないのに。
まあ、この作品でも雑なのですが。
開放条件が何かわかりましたか?
改善点がありましたらよろしくお願いします。