【IS×AC】殺戮者の唄   作:AIthe

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今回は特に何もないかなーって。

次回はどうしよう!?I



さて、オールドキングの忌み名でも考えるか………


昇格……だと……バカな…早すぎる………

彼女ーーーオールドキングはあの後援軍に捕まり、留置所の様な所で数日過ごし、その後ISのことで研究所に連れてかれ、ナニカサレながら二週間ほど過ごしたという何ともデジャヴを感じる時間の使い方をした。

今日は本部にて自分の所在が決まるらしい。まあ、悲惨なことになる予感しかしないが。

 

(結局オラクルは解析不能でしたね。)

 

……まあ、予想は出来たがな。

 

結果的にオラクルは解析不能のISで、スペックデータを測ったところ、競技用にデチューンした第二世代型ISラファール・リヴァイヴくらいで、第三世代型という名前の割には強くはないらしい。

 

……技能で補う他ないか……仕方がない。まあ、ノーマルとネクスト程のスペック差は無い……それ程問題ではないのかもしれないな………

 

今は本部の豪華な部屋にて、柔らかいソファに座って人を待っている。予定された時刻より一時間ほど経ったのだが、未だに来ていない。

暫くすると、コンコンと扉が叩かれ、いつか見たあのお偉いさんが姿を現した。

 

「久しぶりだな、古王祈二等兵。」

「ええ、お久しぶりです。」

 

この人の名前も階級もわからないが、とにかく偉いということはわかる。彼女は階級がわからないから軍服を着てきてほしいと切実に思った。

 

「今回は我が国のISを、部隊を守ってくれてありがとう。」

「いえ、当然の事をしたまでです。」

 

紅茶が目の前に出される。万が一の事を警戒し、飲まないでおいた。

 

「ハハハ、大丈夫だよ。君をどうにかするつもりはないから。」

 

どうやら考えが見透かされていたらしい。ばつが悪いので、紅茶を一口飲む。その後にこれも作戦の内なのではないかと思い、焦った。

 

「今回はフランス政府から莫大な利益と、デュノア社からISの技術とコアを一つ手に入れたからね。」

 

それは初耳だった。特にあの後コアは返却されたと聞いていたし、尚且つISコアが譲られるなど前代未聞の事態だ。自分がナニカサレている内に色々とあったらしい。

 

「で、今回は君にお礼をしようと思ってね。欲しいものとかある?」

 

なんと懲罰ではなくお礼として何か貰えるようだ。

 

……金はいらん……権力もいらんな……特に欲しいものがないな……

 

(オールドキングさん、こういうのはどうですか?)

 

目の前に青いウィンドウが展開される。それを見て、受け入れるのも癪だが、実際問題合理的だと判断した。

 

「では、私のISにどんな変化が起こってもスペックデータ以外の開示はしません。それに解析も禁止します。」

 

驚いた様な顔をした後、彼はつっかえ棒が取れたかのように大きく笑った。

 

「ハッハッハッ!!……はぁ…はぁ……面白いねぇ、いいよ。それだけでいいの?」

「はい、十分です。」

 

そっかぁ、と言い、彼はソファに座り直す。紅茶を口に含んだ後、思い出したかのようにポケットを弄りだし、電話番号の書いてある紙を渡してきた。

 

「はい、なんかあったら電話してきてね。」

 

そう言って、彼は立ち上がる。ここに遅れたのもそうだが、多分時間が押しているのだろう。

 

……一応また会うかもしれないしな………

 

「あの、階級を教えてもらってもいいですか?」

 

その足を止め、こちらを振り向く。

 

「ふふっ、私は大将だよ。じゃ!じゃあね!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…………え?まじで?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

「その、みんな聞いてくれ。」

 

ラウラが口を開き、部隊の皆がそちらを向く。緊迫した空気が指令室の中を包み込む。

 

「その、今まで済まなかっ「ただいま戻りました!」

 

突然扉が開き、古王祈二等兵が中に入ってくる。

 

「古王さん!?今までどちらに!?」

 

クラリッサが驚く。しかも、何時の間にか呼び名が変わっている。

 

「え?なんですかその呼び方は?」

「いやぁ、新人君って強いからさーーって、もう新人君じゃないっけ。兎に角皆で呼び名を考えていたらこうなったの。」

 

フランチィスカが説明する。

簡単に説明すると、あの戦いのデータが色々な部隊に配られて、それを見た部隊の全員が「この子全然新人じゃない、というより私達より強い。」という事になり、呼び名を変えようとなったらしい。

 

「しかも専用機持ちかよー、いいなー!」

 

ジェシカが椅子に座りながら楽しげに話す。

 

「……名前を呼ばれた時は殺されるかと思った………」

「…その……すいません。」

「そんな硬く話すなって!普通にタメ口でいいからさ!」

「え?いいんですか?」

「勿論!」

 

タメ口の許可が降りたが、二等兵という立場上どうしてもその気になれない。

 

「いや、でも「聞いてくれ!」

 

ラウラが叫ぶ。再び皆がそちらに目線をを注ぐ。顔が真剣なものになり、その口が開かれる。

 

「その、今まで済まなか」プルルルル、プルルルル

 

邪魔をするように、電話が鳴る。勇気を振り絞ったのを邪魔されたためか、ラウラは涙目になってしまった。

 

……まずい、助け舟を出さなければ!

 

「ボーデヴィッヒ少「はい、もしもし、え?はい、はい……は?…あっ、失礼いたしました。え?それはーーー」

 

ヴァネッサが空気を読まずに電話に出る。五分くらいして受話器を置いた後、ふらふらとおぼつかない足取りでこちらに歩いてきた。

 

「ヴェシー!大丈夫か!?」

 

クラリッサはかけより、彼女を抱き抱える。そして、彼女の口から驚きの言葉が飛び出る。

 

「部隊にISが……四機配備されるって………」

「え?」

「皆……昇格するって…………」

「は?」

「古王ちゃんは……少佐だって…………」

「「「「「……………」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「「「「ええええええええっ!!!!!」」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

………よくわからないが、私は少佐に昇格したらしい……飛び過ぎだろ………もっと段階があるだろ……だろう?

 

(入隊して二ヶ月で白いラインが二本も引かれるとは……やりますね………)

 

……いやいや何もやってねえよ。てか人の話聞こうか……

 

「隊長!どうされましたか!?」

「えっ、いや、私は隊長じゃ「いえ、この部隊の隊長は貴女です!」

 

クラリッサを筆頭に全員が敬礼をする。こんな姿は織斑ちふーー千冬さんが来た時しか見た事が無い。

 

「……あの、敬礼をやめてほしいのですが。」

「そういうわけにはいきません。」

 

どうやらやめてくれないらしい。

 

……ふむ、どうするか………

 

「じゃ、じゃあ私も敬語をやめるから、そっちもやめてくれないか?」

「……わかりました。全員敬礼をやめるんだ。」

 

皆が敬礼をやめて、何時もの姿勢に戻る。こっちの方が気が楽でいい。

 

……隊長か………キャラじゃないな………

 

(オールドキングさんが敵を蹂躙するからですよ。全ては今に始まった事ではないです。)

 

……くそっ!私のせいかよ………

 

「……何故か今日から隊長を務めさしてもらう事になった。取り敢えず、何時もの様に楽にして欲しい。堅苦しいのは好きじゃないんだ。」

 

皆が頷く。なんか諭している様な気がして、あまり良い心地ではない。

 

「じゃあ、ボーデヴィッヒ中尉。なんか言いたいことがあるんじゃないのか?」

 

ラウラが驚いた様な顔でこちらを見る。そんなに切羽詰まっている事なら早く言って欲しい。彼女はゆっくりと立ち上がり、前に出てくる。

 

「皆、あのことがあったとはいえ、今まで済まなかった。これからは隣に並べるように努力する。だから、よろしく頼む。」

 

彼女は頭を下げる。その言葉に、部隊の殆どが驚いた顔をする。

 

「あの……私達もごめんね?あのことで……話しにくくなっちゃって……その……ごめん。」

 

フランチィスカが彼女に合わせるように、頭を下げる。

 

「まあ、これからもよろしくな!」

 

ジェシカは手を出す。彼女はそれを握り返した。その後、オールドキングを除く全員が同じような事を繰り返したのちに仲直りしたらしく、楽しげに話をしていた。

 

……解決したか……これで前より居心地が良くなるといいのだが…………

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

今は夕食を取っている。千冬さんは一人で飲みに行ってしまったので隊員だけでテーブルを囲んでいる。

 

「で、なぜボーデヴィッヒ中尉は眼帯を着けてるんだ?」

「それはだな、私にはこの境界の瞳(ヴォーダン・オージェ)が不適合だったのだ。」

 

彼女はそれ(ヴォーダン・オージェ)を指差し、説明を始める。普通は失敗など起き得ないらしいが、運悪く適合しなかったらしい。そのせいで目は金色に変色してしまい、制御不能になって成績が大きく下がったそうだ。

 

「その上、私は遺伝子強化試験体(アドヴァンスド)なのだ。だから、弱くなった自分が悔しくて周りを拒絶してしまったのだ。」

「……所謂強化人間なのか?」

 

彼女は頷く。

 

……強化人間って………〝あれ〟が出来たよな?

 

(まあ、強化人間の代名詞ですからね。逆に〝あれ〟が出来ない強化人間は強化人間じゃないですよ。)

 

「たいちょーたいちょー!」

「……どうした?」

 

ジェシカが大きく手を挙げる。元気いっぱいなのは良いことだが、元気過ぎるのもどうかと思う。

 

「たいちょーあのISはどこにあるの?」

 

彼女は不思議そうに聞いてきたので、仕方なく首輪を掴む。

 

……まあ、作戦を立てる時に手札を晒しておくのは重要だしな……晒し過ぎるのもあれだが………

 

迷える者(ストレイド)、Shining起動!!」

 

別に名前を呼ぶ必要はないが、なんとなくそっちのほうがかっこいいので呼んでみた。

彼女を青と銀の装甲が包み込み、ラインアイがオレンジ色に光る。

 

「おおおー!首輪だったんだ!」

「まあ、競技用だがな。」

 

驚いた顔をする四人。逆に、クラリッサとラウラは知っていたらしい。教えたつもりなどどこにもないのだが。

 

「競技用なのに軍用に三体一で勝っちゃったの!?」

「まあ、相手が弱かったからな。」

 

フランチィスカを筆頭に全員が同じような顔をする。

実際のところ、相手はたかが軍人程度(・・・・・・・)だ。三体一と言えど、あの場に負ける要素は無かった。と、彼女は判断した。

 

………この部隊は……使えるか?いや……使える物は全て使わしてもらうぞ………

 

「私達は名目上だけでなく、事実上でもドイツ最強の部隊にならなければならない。明日からの訓練は私も加わる。それぞれの特性を掴み、苦手を克服し、得意を伸ばせ。いつか私を越えられるはずだ。」

 

……まあ、越させるつもりなど毛頭ないがな………

 

この場の全員が真面目な顔つきになる、腐っても兵士ということか。

 

「では、ボーデヴィッヒ中尉は後でアリーナに来るように。」

 

彼女はコクリと頷く。周りは「あっ(察し)」という顔をして、合掌している。

 

……では、鍛えさしてもらおうか………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆ ◆ ◆

 

「ボーデヴィッヒ中尉は強化人間だから光波を飛ばすことができる。イメージはーーー」

 

光波について説明する。レーザーブレードより飛び出すそれの威力は計り知れず、敵ACを一撃で沈めたりすることができる。

彼女がレーザーブレードを振るが、光波は出ない。

 

「上から落とすように振るんだ。振り切るというより、振り下ろすといった感じだな。」

 

彼女は言われた通りに腕を振ると、光波が地面に突撃し、爆発を起こす。

 

「………すごい威力だな。」

「……ああ……………」

 

二人は驚いてその光景を眺めた。

 

……これは凄い切り札になるぞ……

 

「それの使い方はだなーーー」

 

夜遅くまで光波について教えた後、二人は眠りについた。




時代は光波ですよ!

最近は真改さんにガチタンで挑むのが流行り。
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