第2話です。
最強を目指す方が4日更新できていないことに気づいて危機感を覚えています(?)
カイ
「うおおお!ここが地上かぁ!」
気絶した少年を背負う神速の化身は、初めて陽の光を浴びた。
金色のラインが光を反射し、カイを輝かせて見える。
カイ
「あっやべ...こいつの家知らねえのにMach Rushで走っちまった。」
「普通の人間じゃGに耐えきれないんだったか...?」
カイが額を抑えると、その変身が解除されて人間の姿に戻る。
カイは問題ないが、カイの速度で人間が走ると当然Gで気絶する。
戦闘機に素人が乗るのと同じだ。
カイの速度で気絶しない為には、それ相応の筋力か装備が必要になる。
カイ
「まあいいか。」
カイはそう言うと、目線の先の目立っている建物に向けて、街を歩き始める。
カイ
「取り敢えず、今の俺に必要なのは金だな。」
「でも金の稼ぎ方が魔石集めなのはちょっとなぁ...」
周りの視線は奇妙なものを見る目だった。
明らかに駆け出しの冒険者が無傷の青年...それもなんの装備も着けていない変な文字が書かれた服を着ている奴に背負われているのだ。
ベル
「......あれ....?ここは...」
カイ
「やっと目が覚めたか!」
ベルが起きた。
カイの走りで気絶して、ここまで早く回復出来る人は少ない...
とは言っても、それは我々の世界での話。
この世界で神の恩恵を刻まれた人々は、パワーの他にタフネス等の要素も強化される為に、Gにある程度の耐性があっても不思議では無い。
カイ
「なあベル、俺はこの世界のことを微塵も知らねぇからよ、この街の事を色々教えてくれないか?」
カイはベルを背から下ろすと、ベルはふらつきながら頷いた。
そしてベルが指さすのはカイの目線の先にあった大きな建物。
ベル
「うん...」
「えっと...まずあそこに見えるのがギルド会館で、冒険者が魔石を換金したり、冒険者登録をする場所です。」
「ダンジョンから戻ったら、僕も寄っているんです。」
カイ
「なるほどなぁ...」
「早速寄るか!お前、あの牛頭に会う前に色々ぶっ殺してたろ?」
「そいつらのを換金しに行こうぜ!」
ベルは一瞬俯く。
稲妻のように現れた“救世主”であり、ダンジョンが生み出した“人の姿をした怪物”と一緒に歩く自分の姿が、未だ信じられないためだ。
ベル
「えっと...カイは冒険者じゃないし、
カイ
「変な目...?」
「あぁ!そういう事!だったら、俺は全く問題ねえよ!」
「“バグ”としてこの世に生まれ落ちた時点で、そういうのは覚悟してっから!」
カイは大笑いする。
それに嘲笑や冷笑はなく、心からの爆笑。
ベル
「バ...グ?一体なんのこt「とにかく!」」
ベルの話をクソデカボイスでカイが遮る。
カイ
「さっさと行こうぜ!チャチャッと終わらせて、お前を待っている人の元に行くぞ!」
ベル
「えっ!?あっ...ちょっ!」
カイの手に引っ張られ、ベル達はギルド会館へ向かった。
ギルド会館。
建物内、そして近辺は冒険者の喧騒に包まれている。
換金の結果にブチギレる者もいれば、せっせと仕事をしている職員もいる。
ベル
「あっ!エイナさん!」
カイ
「?」
ベルがそう言うと、彼の目線の先には茶髪緑眼のハーフエルフ、エイナ・チュールが書類を運んでいた。
エイナ
「ベル君!」
「...そちらの方は?」
エイナの視線はカイに向かう。
異様なオーラを纏い、自分たちが使うものと似ているが読めない文字が描かれた奇妙な服を着ている美青年。
武器も防具もなく、ただ堂々と佇む姿。
ギルド職員としての直感が「厄介者」と叫んでいた。
カイ
「俺ちゃんはカイだ!神速の化身だ!」
「ところで、冒険者登録ってどうやりゃいいんだ?」
「恩恵がなくてもできるもんなのか?」
エイナは困惑する。
未所属で冒険者になろうという人間は初めて見たからだ。
エイナ
「し...神速の...?えっと...カイさんですね。冒険者登録は誰でも可能ですが...
エイナはすぐに書類を取り出し、メモを取り始める。
カイ
「OKOK!俺見てぇなクソバグ野郎でも受け入れてくれるってんなら、それだけで十分だ!」
その無邪気な笑みに、周りの冒険者達がざわつく。
「バグ?」「特例...?」「巫山戯るなよ」
――そんな声が、あちこちで囁かれる。
エイナ
「.....ですが、カイさん。本当に大丈夫なんですか?」
「この街で冒険者としてやっていくには、恩恵が必須と言っても過言ではなくて...」
カイ
「そもそも必要がねえのさ。俺にはスピードとパワー、そしてタフネスも備わっている。」
「a=F/m、アイザック・ニュートンが唱えた運動方程式...超絶簡単な物理学の基礎だ。パワーとスピードは比例関係にあり、スピードが上がることで攻撃の威力は上昇すんだよ。」
カイはそんな話をする。
この世界にニュートンは存在しない。
有名な物理学者も、数学者も、科学者も存在しない。
カイは何故これらを知っているのか?
...彼は異世界からの転移者でもなければ、転生者でもない。
本当にバグなのだ。
エイナ
「にゅーとん...?うんどーほーてーしき...?魔導師の理論か何かですか?」
カイ
「はっはっはっ!こっちの話だ!気にしないでいい!」
カイは大笑いする。
カイ
「んで、登録は出来たのか?」
エイナ
「あっ、じゃあギルドカードを作ってくるので、もう少々お待ちください。」
カイ
「あいよー。」
数分後。
エイナ
「こちらがカイさんのギルドカードとなります。」
「呉々も無くさないようにしてくださいね!」
カイ
「任せろ!」
カイはギルドカードをエイナから受け取ると、ベルがモジモジしながら何かを聞き出そうとする仕草をみせる。
ベル
「あの...エイナさん...」
エイナ
「どうしたの?」
ベル
「アイズ・ヴァレンシュタインさんの事を教えてくれませんか!?」
カイ
「おっ!行くねぇ!」
エイナ
「へぇ...?」
アイズ・ヴァレンシュタイン...ベル達がミノタウロス撃破後に現れたあの少女だ。
この都市では相当名の知れた冒険者故に、ベルでも名前を知っている。
ベルの奥手な金髪美女攻略が始まろうとしているのだった。
今回はここまでです。
次回投稿は9/20、21となっております。
次回もお楽しみにー
カイのメインヒロインを決めようじゃないか(?
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春姫
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リュー
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命
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レフィーヤ
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リヴェリア
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ティオナ
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ティオネ
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エイナ
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フレイヤ(シル)
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ヘファイストス