カードショップの店員は、主人公だが主人公じゃない 作:どこかのSさん
まさかランキングに入れるとは思ったので驚き半分嬉しさ半分です
読者の皆様、読んでくれてありがとうございます
私の名前は
突然だが、私には兄がいる。名前は久導灼、ぱっと見特徴といった特徴のない男の人だけど小さい時に神隠しにあったって言う変な体験を持っている少しだけ変わった人……兄妹仲は、まぁ普通だと思う
そんな私だが、普段なら来ることのない兄のバイト先までわざわざやってきた。理由は単純で単に気になったから……小さい頃、神隠しにあった兄は一週間見つからなかった、その時に何があったのか特に覚えてないと兄は言っていたが幼いながらに神隠しにあう前とあった後で兄の雰囲気が変わったのを覚えている
「……忌々しい」
「へっ? 結音ちゃん何か言った?」
「いいえ、何も言っていませんよ?」
どうやらあの時の気持ちが口から漏れ出てしまったらしい、バイト先の常連である春野遊花さんと言う危うく聞かれてしまうところだった……まぁ、聞かれたところで適当に誤魔化すから問題はない
彼女の友人の元へ向かいながら、私はあの時の事をもう少しだけ振り返る……兄のいなかった一週間、正直寂しくて仕方がなかった。あの頃の私は色々あって甘えたい盛りだったから、よく兄の後をくっついて歩いていた。だからいなくなったときは本当に寂しかったし、私の前からまた家族がいなくなるんじゃないかって怖かった……だから、帰ってきたときは本当に嬉しかったし、安心した
けれど、帰ってきてからの兄はどこか上の空で、私と同じ場所に居るのにどこか別の場所を見ている、そこに想いを馳せている。そんな風に思えた……それがどうしようもないほどに悲しくて、忌々しくて……あの頃より圧倒的にマシになったとは言え今も兄の心に残り続けている
「あっ、遊花ちゃん……と、どちら様?」
「新しいお客さんかしら」
「ことは、空閑さん。この人は────」
どうやら彼女の友人のところに着いたらしい。私は出来るだけ自然体を装うようにしながら目の前の二人に挨拶をする
「久導結音です、いつも兄がお世話になっています」
「あっ、えっと。ご丁寧にどうも……し、城咲ことはです」
「空閑澄玲です、よろしく……兄って事は、もしかして久導さんの妹さん?」
「はい、そうですが……それが何か?」
「いえ、別に何という事はないの」
「そうですか」
あたりさわりのない言葉を返しながら、私は周りにいる三人に目を向ける。まずは春野遊花さん、赤い髪色にポニーテールが特徴的な元気っ子。次に城咲ことはさん、深い緑色をした髪色にふわっとしているセミロングの少し内気そうな子……後はホントに中学生か疑うレベルで豊かだ。それで最後が空閑澄玲さん、黒に近い青色のロングヘアをしたいかにもクール系って感じの子、この子は私が兄の妹と言った瞬間に少し目の色が変わったから何となく気を付けないといけない気がする
「そういえば、結音ちゃんって普段はここに来てないの?」
ふと、私の隣にいた春野さんがそんなことを言ってきた。兄との会話でも今までの話でもそんな話題は出していなかったと思うんだけどなんでわかったんだろう
「はい、普段は全然……学校からも遠いですし。けれど、どうしてわかったんですか?」
「えーっとね、久導さんが今日はわざわざみたいな事を言ってたから、普段は来てないのかなーって、今まで会った事もなかったし」
以外だ、ぽやぽやとしているものだとばかり思っていたけど春野さんは案外周りを見るタイプらしい
「正解です。学校から距離もありますし、普段は部活もあって忙しいのであまりここには来ていないんです。兄も渋い顔をしますし」
「そうなんだぁ」
「ぶ、部活って……運動部、とかですか?」
城咲さんがそんなことを聞いてくる。おそらく部活もあって忙しいの部分からそう判断したんだろう……けど、残念ながら外れだ
「いえ、以外に思われるかもしれませんが……私、カードファイト部の部員なんです」
自分のデッキケースを見せながらそういうと、春野さんと空閑さんの瞳の色が変わる……春野さんはわかっていたけど成る程、空閑さんもカードを嗜んでいる側の人間か、それで城咲さんは……反応的にまだやってないって感じな気がする
「結音ちゃんもソウルリンクやるんだ! それならあたしとファイトしようよ!」
「えぇ、勿論」
「春野さんの次、アタシもいいかしら」
「いいですよ……そうだ、どうせなら城咲さんもどうですか?」
「わ、わたしはデッキを持ってないから」
「なら、今日始めましょう! えぇ、それがいいのではないでしょう────」
「やめい」
どうせならと城咲さんにも始めさせるため言葉を紡ごうとしたが兄の声と共に頭上に軽い痛みが走る
「痛いです、兄さん」
「言葉の圧で気の進んでいない人に始めさせようとするダメマナーなお客様への正当な対処だ……城咲さん、大丈夫?」
「は、はい……ありがとう……ございます……」
「よかった。それじゃ俺は仕事に戻るから……結音、あんま人様に迷惑をかけんじゃないぞ」
「心配は無用ですよ。私、優等生ですので……城咲さん、先ほどは失礼いたしました」
「う、ううん。気にしてないから……大丈夫だよ?」
「ありがとうございます……さてと、それでは春野さん。始めましょうか」
「うん! よろしくお願いします!」
※※※※※
あたしと結音ちゃんの二人は、お互いのデッキをシャッフルしてファイトテーブルの上に置く
「改めて、よろしくお願いしますね。春野さん」
「よろしくお願いします! 結音ちゃん」
「では、僭越ながら掛け声は私が……レディ────」
「「ファイト!」」
春野 遊花 VS 久導 結音
「先攻は春野さんがどうぞ」
「ありがとう……あたしのターン、ドロー! 手札を1枚エナジーゾーンに置いて、メインフェイズ!」
〘遊〙エナジー:0 ⇒ 1
さっきエナジーゾーンに置いたカードをレストにして、手札からコストが1のカードを手に取る
「あたしは手札から【幼竜 ドラン】を場に登場!」
==
◆【幼竜 ドラン】コスト:1 パワー:1000 ダメージ:1
《能力》
〘登場時〙デッキから1枚ドローし、1枚をデッキに戻す
==
「ドランの効果を使ってカードを1枚ドロー……そして手札を1枚デッキに戻して、ターンエンド!」
〘遊〙手札:4枚 エナジー:1
場:【幼竜ドラン】
↼TURN CHANGE⇁
「私のターン、ドロー&チャージ」
結音ちゃんは慣れた手つきでデッキからカードをドローして、手札を1枚エナジーゾーンに置いた
〘結〙エナジー:0 ⇒ 1
「ドロー&チャージ?」
「えっ、あぁ。私の癖みたいなものです……各フェイズの宣誓はアレンジをしてる人も多いですから」
「そうなんだ」
「はい、それでは続けて私のメインフェイズ。エナジーを1つ使用、手札から【エネルギーブースト】を発動」
結音ちゃんはスムーズな動きでデッキの上から1枚をエナジーゾーンへと置く
〘結〙エナジー:1 ⇒ 2
「デッキの上から1枚をエナジーゾーンへ置き、ターンエンドです」
〘結〙手札:4枚 エナジー:2
場:
↼TURN CHANGE⇁
「あたしのターン、ドロー。手札を1枚エナジーゾーンへ置いて、メインフェイズ!」
〘遊〙エナジー:1 ⇒ 2
「エナジーを2つ使って【炎獣 ウルフレア】を登場!」
==
◆【炎獣 ウルフレア】コスト:2 パワー:1000 ダメージ:1
《能力》
〘登場時〙デッキの上から1枚を確認し、手札に加えるかエナジーゾーンに置く
==
「ウルフレアの登場時能力でデッキの上から1枚を確認して……手札に加えます」
ウルフレアの効果でニクスは手札に来てくれたから、この後をどうしよう……ニクスの効果はデッキ上から5枚を見てコストが3以下のユニットを3体まで場に出せる。ならここで着実に結音ちゃんのライフを削った方がいい
「うん、決めた。アタックフェイズ! 幼竜ドランで攻撃!」
「防御はありません」
〘結〙ライフ:10 ⇒ 9
〘結〙エナジー:2 ⇒ 3
「あたしはこれでターンエンド」
〘遊〙手札:4枚 エナジー:2
場:【幼竜ドラン】【炎獣ウルフレア】
↼TURN CHANGE⇁
「私のターン。ドロー&チャージ」
〘結〙エナジー:3 ⇒ 4
「メインフェイズ。私はエナジーを2つレストにして、手札の【魔光少女 りざみぃ】を場に登場させます」
==
◆【
《能力》
〘登場時〙デッキの上から3枚を確認し、”魔光”と名のついたスペルを1枚、公開し手札に加える
==
「魔光少女? そんなカードもあるんだ」
「えぇ、かわいいユニット達でしょう?」
「うん! とっても!」
「でしょう。私の大切な仲間たちです……それでは、ファイトに戻りましょう。りざみぃの登場時効果を使用」
結音ちゃんはデッキの上から3枚を確認するとその中にあったカードを1枚、あたしに見せてくる
「デッキの上から3枚を確認し、その中にあった”魔光”スペルを1枚、公開してから手札に加えます」
==
◆【水の魔光 マギックシャワー】コスト:2
《能力》
〘常時〙相手ユニットの攻撃時、手札から使用できる
相手ユニット攻撃時に使用したこのカードは除外される。
《効果》自身の場の”魔光”ユニットを選び、レスト状態にする。その後、自分はデッキの上から1枚をライフゾーンに置く。この効果でライフゾーンへ置かれたカードは、エナジーゾーンへは行かず除外される
==
「強くない!?」
「えぇ、私もそう思います。エナジーを2つレストにして、先ほど手札に加えた【水の魔光 マギックシャワー】を発動」
「私は場に出した【魔光少女りざみぃ】をレスト状態にして、デッキの上から1枚をライフゾーンへ」
〘結〙ライフ:9 ⇒ 10
「私はこれで、ターンエンドです」
〘結〙手札:3枚 エナジー:4
場:【魔光少女りざみぃ】
↼TURN CHANGE⇁
「あたしのターン、ドロー!」
ライフが回復されちゃったのは驚いたけど、真っ向勝負で結音ちゃんのライフを削り切っちゃえばいいんだ
「手札を1枚エナジーゾーンに置いて、メインフェイズ!」
〘遊〙エナジー:2 ⇒ 3
「あたしはエナジーを3つ使って【スタートダッシュ・ドラゴン】を場に登場!」
==
◆【スタートダッシュ・ドラゴン】コスト:3 パワー:5000 ダメージ:1
《能力》
〘速攻〙このユニットは場に出てすぐに攻撃出来る
〘攻撃時:ターン1回〙このユニットが攻撃をした時、カードを1枚引いてもよい
==
「アタックフェイズ! まずは【幼竜 ドラン】で攻撃!」
「防御はありません」
〘結〙ライフ:10 ⇒ 9
「先ほどりざみぃの効果で置いたカードはライフゾーンへ置かず、除外します」
「除外って、確かもうゲームじゃ使えないって状態だったよね?」
「えぇ。概ねその認識であってますよ」
「よかったぁ……それじゃ続けて【スタートダッシュ・ドラゴン】で攻撃!」
「受けましょう」
〘結〙ライフ:9 ⇒ 8
〘結〙エナジー:4 ⇒ 5
「【スタートダッシュ・ドラゴン】の攻撃時効果を使ってあたしは1枚ドロー! その後に【炎獣 ウルフレア】で攻撃!」
「受けます」
〘結〙ライフ:8 ⇒ 7
〘結〙エナジー:5 ⇒ 6
「ターンエンド!」
〘遊〙手札:4枚 エナジー:3
場:【幼竜ドラン】【炎獣ウルフレア】【スタートダッシュ・ドラゴン】
↼TURN CHANGE⇁
「私のターン、ドロー&チャージ」
〘結〙エナジー:6 ⇒ 7
「メインフェイズ。エナジーを2つレスト状態にして【魔光少女 まいら】を場に登場させます」
==
◆【
《能力》
〘登場時〙デッキから1枚ドローする
==
「まいらの登場時効果で私はデッキから1枚ドロー。そしてエナジーを3つレスト状態にして、【魔光少女 ふぇるしぃ】を場に登場させます」
==
◆【
《能力》
〘登場時〙このユニットと相手ユニットを選び、バトルさせる
〘退場時〙このユニットをレスト状態でエネルギーゾーンに置く
==
「ふぇるしぃの登場時効果、彼女と春野さんの場にいる【幼竜 ドラン】を選択、バトルさせます」
「【魔光少女 ふぇるしぃ】のパワーは2000であたしの【幼竜 ドラン】のパワーは1000。だからあたしのドランの負け……だよね」
「えぇ、合っていますよ」
自分のユニットと相手のユニットを選んでバトルさせる効果、ドロー効果にエナジーのチャージ効果もあったりソウルリンクの効果って色々あるんだなぁ
「いろんな効果がある……って顔ですね」
「えっ、そんなわかりやすかった?」
「はい、それはもう」
「なんか恥ずかしいなぁ」
「私は嫌いじゃないですけど、そういうの……それではメインフェイズを────と言いたい所ですが、アタックフェイズへ移ります」
「エナジーが残ってるのに、もうバトルフェイズ?」
「えぇ、それが私の戦法ですから……【魔光少女 りざみぃ】で攻撃です」
「受けます」
〘遊〙ライフ:10 ⇒ 9
〘遊〙エナジー:3 ⇒ 4
「私はこれで、ターンエンドです」
〘結〙手札:2枚 エナジー:7
場:【魔光少女りざみぃ】【魔光少女 まいら】【魔光少女 ふぇるしぃ】
↼TURN CHANGE⇁
「あたしのターン、ドロー。手札を1枚エナジーゾーンに置きます!」
〘遊〙エナジー:4 ⇒ 5
結音ちゃんの残りライフは7、あたしのエナジーは5で手札は4枚。それなら────
「あたしはエナジーを4つ使って【炎麗の迅騎士】を2体、エナジーを1つ使って【幼竜 ドラン】を場に登場!」
==
◆【
《能力》
〘速攻〙このユニットは場に出てすぐに攻撃出来る
〘登場時〙パワー2000以下のユニットを1体破壊する
==
==
◆【幼竜 ドラン】コスト:1 パワー:1000 ダメージ:1
《能力》
〘登場時〙デッキから1枚ドローし、1枚をデッキに戻す
==
「二体の【炎麗の迅騎士】の登場時効果を使用! パワー2000以下のユニットを1体破壊するよ! あたしが選ぶのは【魔光少女 りざみぃ】と【魔光少女 まいら】!」
【炎麗の迅騎士】の効果を使って結音ちゃんの場に居た二体の魔光少女を倒して残ってる【魔光少女 ふぇるしぃ】も〘防御〙は持ってない。ここはどんどん攻める!
「アタックフェイズ! 〘速攻〙を持ってる【炎麗の迅騎士】2体で攻撃!」
「受けましょう」
〘結〙ライフ:7 ⇒ 5
〘結〙エナジー:7 ⇒ 9
「続けて【炎獣 ウルフレア】で攻撃!」
「受けましょう」
〘結〙ライフ:5 ⇒ 4
〘結〙エナジー:9 ⇒ 10
「最後に【スタートダッシュ・ドラゴン】で攻撃!」
「受けましょう」
〘結〙ライフ:4 ⇒ 3
〘結〙エナジー:10 ⇒ 11
「【スタートダッシュ・ドラゴン】の攻撃時効果であたしは1枚ドロー! ターンエンド!」
〘遊〙手札:3枚 エナジー:5
場:【炎獣ウルフレア】【スタートダッシュ・ドラゴン】【炎麗の迅騎士】【炎麗の迅騎士】【幼竜 ドラン】
↼TURN CHANGE⇁
「私のターン、ドロー……チャージはせず。メインフェイズ」
「私はエナジーを2つレスト状態にして【魔光少女 まいら】を登場。登場時効果で1枚ドロー」
結音ちゃんはドローしたカードを確認すると、少し考え込んでから改めて動き始める
「それでは、そろそろ私も動きましょう。エナジーを5つレスト状態に────私とあなたの絆の思い出、輝きの中から姿を現す。【輝きの魔光少女 しゃいにぃ☆すてら】を場に登場!」
==
◆【輝きの
《能力》
〘常時〙このユニットは相手ユニットの攻撃を防御してもよい
〘登場時〙自身はデッキから3枚ドローする。その後、自身の手札にある”魔光”と名のついたスペルを2枚までコストを支払わずに使用してもよい
〘攻撃時〙墓地に存在する”魔光”と名のついたスペル1枚を手札に戻す
==
「【輝きの魔光少女 しゃいにぃ☆すてら】の登場時効果。デッキから3枚ドロー……そして、手札の【火の魔光 マギックフレイム】と【風の魔光 マギックウィンド】をノーコストで使用」
==
◆【火の魔光 マギックフレイム】コスト:2
《能力》
《効果》自身の場の”魔光”と名のつくユニットを2体まで選び、〘速攻〙を与える
==
==
◆【風の魔光 マギックウィンド】コスト:2
《能力》
《効果》墓地に存在する”魔光”と名のつくユニットを1枚デッキに戻し、その後自分は1枚ドローする
==
「効果処理は【マギックフレイム】から、私は場の【魔光少女 まいら】と【輝きの魔光少女 しゃいにぃ☆すてら】に〘速攻〙を付与」
「続けて【マギックウィンド】の効果処理。墓地の【魔光少女ふぇるしぃ】をデッキに戻し、1枚ドローする……アタックフェイズ!」
次々に発動してたカードの効果を使い終わると、結音ちゃんはメインフェイズからアタックフェイズへ移る宣言をする
「〘速攻〙を付与した【魔光少女 まいら】で攻撃!」
「受けます!」
〘遊〙ライフ:9 ⇒ 8
〘遊〙エナジー:4 ⇒ 5
「続けて【魔光少女 ふぇるしぃ】で攻撃!」
「それも受ける!」
〘遊〙ライフ:8 ⇒ 7
〘遊〙エナジー:5 ⇒ 6
「【輝きの魔光少女 しゃいにぃ☆すてら】で攻撃!」
「これも、受ける!」
〘遊〙ライフ:7 ⇒ 5
〘遊〙エナジー:6 ⇒ 8
「ターンエンドです」
〘結〙手札:5枚 エナジー:11
場:【魔光少女 まいら】【魔光少女 ふぇるしぃ】【輝きの魔光少女 しゃいにぃ☆すてら】
↼TURN CHANGE⇁
「あたしのターン、ドロー!」
「エナジーチャージはせず、メインフェイズ!」
「あたしはエナジーを3つ使って────焔の翼、天高く広げ【焔凰雛 ニクス】を場に登場!」
==
◆【
《能力》
〘速攻〙このユニットは場に出てすぐに攻撃できる
〘登場時〙デッキの上から5枚を確認し、コスト3以下のユニットを3体まで場に出す
〘攻撃時〙自身の場の赤のユニット全てのパワーを+2000
==
「【焔凰雛 ニクス】の登場時効果を発動! デッキの上から5枚を確認してコスト3以下のユニット────【火車の魔狼】【スタートダッシュ・ドラゴン】【炎麗の迅騎士】を選び、場に登場!」
「……成る程、それが貴方の相棒ですか」
「はい! あたしにとって大切なカードで……ソウルリンクを始めるきっかけになったカードです!」
「そうですか、なら……その全力を受け止めたうえで、この勝負は勝たせてもらおうかな」
さっきまでの口調から少しだけ砕けたものに変わる、そのわずかな間だけ結音ちゃんのあたしを見る瞳が変わった気がした……けど、今はそんなこと関係ない、全力を出す!
「あたしはコストを5つ使って【焔の連撃】を発動!」
==
◆【焔の連撃】コスト:5
《能力》
《効果》自分の場のユニットを1体選び、このターンの間『〘攻撃時〙このユニットは1度だけ、スタンド状態に戻る』を与えるを与える
==
「あたしは【焔凰雛 ニクス】を選んで、『〘攻撃時〙このユニットは1度だけ、スタンド状態に戻る』を与えてアタックフェイズ!」
「【焔凰雛 ニクス】で攻撃! 攻撃時効果であたしの場に居るユニットのパワーをすべて+2000!」
「……受けましょう」
〘結〙ライフ:3 ⇒ 2
〘結〙エナジー:11 ⇒ 12
「【焔の連撃】で付与した効果で【焔凰雛ニクス】をスタンド! そしてもう一度攻撃! 攻撃時効果で更にパワー+2000!」
「エナジーを2つレスト状態にして、手札からスペル【土の魔光 マギックウォール】を発動」
==
◆【土の魔光 マギックウォール】コスト:2
《能力》
〘常時〙相手ユニットの攻撃時、手札から使用できる。
相手ユニット攻撃時に使用したこのカードは除外される。
《効果》自身の場の”魔光”と名のつくユニットすべてをスタンドし、このターン中〘防御〙を与える
==
「手札から使用した【土の魔光 マギックウォール】を除外し、効果処理。私の場のユニットをすべてスタンドさせ、〘防御〙を付与。そして【魔光少女 ふぇるしぃ】で攻撃をブロック。ふぇるしぃの退場時効果でこのユニットをレスト状態でエナジーゾーンへ」
「まだまだ! 【炎獣 ウルフレア】で攻撃!」
「【輝きの魔光少女 まいら】でブロック」
これで結音ちゃんのフィールドで〘防御〙が付与されてるのは【輝きの魔光少女 しゃいにぃ☆すてら】だけ……攻めきる!
「【幼竜 ドラン】で攻撃!」
「受けます」
〘結〙ライフ:2 ⇒ 1
〘結〙エナジー:12 ⇒ 13
「【スタートダッシュ・ドラゴン】でトドメ!」
「……エナジーを4つレスト状態にし、手札からスペル【闇の魔光 マギック・バースト】を発動」
==
◆【闇の魔光 マギック・バースト】コスト:4
《能力》
〘常時〙相手ユニットの攻撃時、手札から使用できる。
相手ユニット攻撃時に使用したこのカードは除外される。
《効果》自身の場の”魔光”と名のつくユニットを1体レストにし、レストしたユニットのコスト以下のユニットすべてを墓地へ送る
==
「このカードを除外し、効果処理……【輝きの魔光少女 しゃいにぃ☆すてら】をレスト状態にし、しゃいにぃ☆すてらのコスト以下……つまりコスト6以下のユニットを”すべて”墓地へ送ります」
「コスト6以下……」
コスト6以下のユニットを”すべて”墓地へ送る。あたしは自分の場のユニットたちのコストを確認する……けど、ほとんどのユニットがコスト3
「これって、【スタートダッシュ・ドラゴン】の攻撃は────」
「”攻撃宣言に合わせてのスペル使用”なので、ダメージ算出前に攻撃をしたユニットは墓地へ送られる……つまり、私にダメージは入りません」
「────ターン、エンド」
あたしは自分の場に居たユニットをすべて墓地へ置いた
〘遊〙手札:2枚 エナジー:8
場:
↼TURN CHANGE⇁
「私のターン、ドロー……チャージはせず、メインフェイズ」
「私はエナジーを2つレスト状態にして、手札から【光の魔光 マギックリペア】を発動」
==
◆【光の魔光 マギックリペア】コスト:2
《能力》
《効果》墓地に存在する”魔光”と名のつくスペルを1枚、手札に戻す
==
「この効果で墓地の【火の魔光 マギックフレイム】を手札に加えます」
「あっ────」
【しゃいにぃ☆すてら】が与えられるダメージは2で、【マギックフレイム】は”魔光”ユニット2体に〘速攻〙を与えられるカード
「続けてエナジーを3つレスト状態にし【魔光少女 あんりりぃな】を、エナジーを5つレスト状態にしもう一人の【輝きの魔光少女 しゃいにぃ☆すてら】を場に登場」
==
◆【
《能力》
〘常時〙このユニットは相手ユニットの攻撃を防御してもよい
〘登場時〙このターン中、自身の場の”魔光”ユニットのパワーを +1000
==
「まずは【魔光少女 あんりりぃな】の登場時効果、先に出していた【しゃいにぃすてら】のパワーを+1000します」
「続けて二人目の【輝きの魔光少女 しゃいにぃ☆すてら】の登場時効果。デッキから3枚ドローし……手札の【マギックフレイム】と【マギックシャワー】をノーコストで使用」
〘結〙ライフ:1 ⇒ 2
「【マギックフレイム】で【魔光少女 あんりりぃな】と二人目の【輝きの魔光少女 しゃいにぃ☆すてら】に〘速攻〙を付与し……アタックフェイズ」
「〘速攻〙を付与した【魔光少女 あんりりぃな】で攻撃」
「う、受けます」
〘遊〙ライフ:5 ⇒ 4
〘遊〙エナジー:8 ⇒ 9
「続けて〘速攻〙を付与した【輝きの魔光少女 しゃいにぃ☆すてら】で攻撃です」
「……受けます」
〘遊〙ライフ:4 ⇒ 2
〘遊〙エナジー:9 ⇒ 11
「【輝きの魔光少女 しゃいにぃ☆すてら】で────トドメです」
本当ならこの攻撃を防ぎたい……けど、手札に攻撃を防ぐためのスペルは、ない
「──―受け、ます」
〘遊〙ライフ:2 ⇒ 0
久導 結音 WIN!!
※※※※※
「対戦、ありがとうございました」
「ありがとうございました」
対戦を終えたあたしは、結音ちゃんと握手をする
「……どうかされました?」
「へっ? う、ううん……楽しかったなぁって」
心の中にある少し重い気持ちを隠すようにあたしがそういうと、結音ちゃんは柔らかい笑みを浮かべあたしに語り掛けてくる
「負けて悔しいと思うのは、自然な事ですよ」
「えっ?」
「顔を見ればわかります、私も兄に負けたときは同じような表情をするので」
「そ、そうなの?」
「はい。小さい頃から何度も同じ表情をしました。何度も負けて、そのたびにデッキを見直して……今もその繰り返しです、だから負けたら悔しい、勝ったら嬉しいは当たり前。春野さんは、今回のような負けは初めてですか?」
「う、うん……今までは負けても悔しいって言うか、楽しかったって気持ちの方が強かったから」
あたしがそう言うと、結音ちゃんは少し嬉しそうな表情を浮かべた
「その気持ちは、私とのファイトにそれだけ真剣になってくれた……その表れです。ありがとうございます、遊花ちゃん」
「結音ちゃん、あたしの事名前で────」
「距離を詰めるには早いかも……と思いましたが、貴方の事はなんだか名前で呼びたくて、ダメでした?」
「う、ううん! そんなことないよ!」
「それならば、これからは名前呼びで……そろそろ彼女たちの元に戻りましょう」
「そ、そうだね」
今までは楽しさ最優先って感じだった……、結音ちゃんとのファイトを通して心の中に生まれた気持ち。それがきっと”勝ちたい”っていう当たり前の、誰でも持ってる気持ちなんだと思う
あたしの中に新しく生まれたその気持ち、複雑だけど……不思議とさっきまで重かった気持ちが晴れやかなものへと変わっていた
「早くいきましょう、遊花ちゃん」
「うん! 結音ちゃん」
”楽しいファイト”をって気持ちと”勝ちたい”って気持ち……その二つはきっとどこかで両立しなくなっちゃう、そんな気がするけど────そんなときが来ても、あたしはきっとこの気持ちを大切にしたい
そんなことを思いながら、あたしは結音ちゃんと一緒にみんなのところに戻っていった
※※※※※
時間は夕方、気が付けば結音も春野さん達と一緒に帰ったみたいだし……俺もそろそろバイト終わりの時間だ
「それじゃ店長、お疲れさまでした」
「うん、お疲れ久導くん。また明日ね」
「えぇ、また明日」
挨拶を店の裏口から外にでると、春野さん達と一緒に帰ったはずの妹が店に背中を預けて待っていた。俺が出てきたことに気づいた結音は出来る限り作ったであろうニヒルな表情を作ってこっちに声をかけてきた
「よう兄貴、待ってたぜぇ」
「お前、春野さん達と帰ったんじゃなかったのか?」
「んだよ兄貴ぃ、ここはノリにのる所だろぉ」
「うるせ……さっさと帰るぞ」
「うい」
いつも通りの話をしながら一緒に帰り道を歩き始める……本当なら自転車を漕いでさっさと帰るんだが、妹が横に居るから今回は特別だ
「それにしても、急にバイト先に来るなんてどういう風の吹き回しだ?」
「ん? 理由なら言ったじゃん。贔屓にしてる常連さんに挨拶をって」
「あの理由マジだったのかよ」
「マジだよマジ、それにしてもあの子たち……いい子だったねぇ」
しみじみとそんなことを言った結音だが、俺は一つだけ聞かなきゃいけない事を思い出した
「そういやお前、春野さんとやってたファイトの最初……手加減してたろ」
「おろ? バレてた?」
「当たり前だ、普段から使ってる汎用を使ってないし、【マギックバースト】も縛ってたろ」
「んー、まぁねぇ……パット見た感じ遊花ちゃんは初心者っぽかったし……でもま、後半からはそんなこと言ってる場合じゃなくなったけどね。ぶっちゃけ【マギックバースト】を縛って手札温存してなかったらヤバかった」
「だろうな、春野さんを甘く見た自業自得だ……普段から誰相手でも油断せず全力で戦えって言ってなかったか?」
「言われてるけどさぁ……でもま、反省してます」
「それならいいさ。ほれ、ちゃんと反省出来てる妹を兄じきじきに撫でてやろう」
少しシュンとした様子の結音をちょっと雑目に撫でると少しだけうっとおしそうに……けど、悪くないといった様子で受け入れる
「それに、良い収穫もできたしね」
「いい収穫?」
「うん。やっと終生のライバルに会えた? 的な感じ、だから私もちょくちょく顔を出すかもだからよろしくね」
「……あいよ」
本当ならバイト先には来てほしくないが、ライバルが見つかったってんなら仕方ない
夕方の光に照らされながら、俺と結音は二人で家へ向かって歩き出す……また少し、バイト先が騒がしくなるな
本編外にキャラクターのデータを投稿するかどうか
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投稿する
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投稿しない