デュエル・マスターズOverLord(オーバーロード) 作:シグレサメ
火奈が涙を流し、自分を曝け出した翌日。火奈は、部活の後御白や緑、シイノと合流する予定となっていた。部活でカイザーのカードをロッカーにしまって、「いってくるね」と伝えると、近くで着替えていた火奈の友人の岩波百華(いわなみ ももか)が、火奈に声をかけてきた。
「火奈」
「どうしたの?なんか忘れ物してた?」
「………。うぅん、今日は元気そう、良かった」
「百華?」
「なんかあったのは分かるけど、何があったかまでは聞かないよ。前に朱野先輩に会った時も、結局具体的なことは教えてくれなかったじゃん?」
「百華」
「なぁに」
「色々落ち着いたら、百華に話していい?あたしに起きたこと、色々」
「良いよ、待ってる」
火奈は「ふーっ」と深呼吸をして、伸びをする。真の意味で、最後の時が来ようとも、自分は全力で走ってやると。そう心に決めたのだから。
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「何これ、凄い…」
「だよね、ボクも初めて見た時びっくりした!」
「あぁ、体力の違いが顕著に…!」
緑とシイノは、2人で大型ショッピングモール内のゲームセンターに来ていた。御白が後ろから着いてきていたが、2人の興奮が先行して置いてかれかけていた。
「このぬいぐるみ、すごく可愛い…」
「クレーンゲーム!やろう、しいの!」
シイノが指差したのは犬のぬいぐるみだった。シイノのいた世界にはいなかった生物らしい。それを聞いた緑はすぐにお金を取り出してマシーンを起動していた。
「シイノも、今日はいっぱい写真撮ろう!いっぱい思い出残すんだ!」
「うん、少しは、それをして良いと思えるよ」
「少しじゃなくて、いっぱいだよ!」
緑がそう言って、シイノは少し驚いた後微笑む。夕哉だけでなく、自分達にも少しずつ心を開いている証なのだなと、緑は感じた。
「あれ、みしろ?どこ行ったの?」
「けいたい、見てみたら」
「えっと、何も書いてないよ」
「『少しお手洗い行ってきます、遊んでてください』だって」
「え、しいの?なんでそんなの」
「だったら大丈夫。遊ぼう」
いつも心配性なまでのシイノの警戒心が薄れて、訳のわからないことを言っている。そう思った緑に、すぐさまポケットからゴルファンタジスタが注意を促す。
「おい緑、自然文明で育った時に教えた危険な植物!それも近づいてもいけないヤツだ!」
「幻見せたりするやつだよね、ゴルファンタジスタ!」
「あぁ、近くにいる!」
そう言って緑とゴルファンタジスタは人が群がっている方に視線を移すと、その人混みの中から、
「ハーーーイ!皆、盛り上がってるーーー!?」
「ウォオオオオオーーー!」
「えぇー!?」
「ファ、ファー……」
目のやり場に困るような露出の多い衣装を着た、アイドルが現れた。
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その頃御白は犬や猫のようなクリーチャーに連れられて、近くの人が寄りつかない休憩所に放り出された。
「痛った……。なんで私ってこう攫われるときついでに投げ出されるんでしょう…?なんて、言ってる場合じゃないですよね…」
「うん、かぐらさんは訳あって遅れてるから、私はそれまでの繋ぎ。それでも、倒せるなら倒しちゃって良いって」
休憩室の奥から、好木 夢兎(このき めう)が顔を出す。彼女のデッキの中にクリーチャーが戻り、一度ため息をした後、御白に切り出した。
「唯人ちゃんも、姫芽ちゃんも。皆等しく、私の大事な仲間なの。早く返して」
「何を言ってるんですか、あんな人達に手を貸してても何も解決しませんよ!?」
「友達は、無条件に信じてあげたくなるものでしょ。どんなことがあってもね」
「それはただの思考停止です!貴方は、相澤先輩の親友だって言いました。なんで世界を壊そうとする人の、それの下っ端なんかに…」
「でも、その予言は今その通り進んでる。ボルシャック、もうそろそろ危ないんでしょ?」
「ーーー!?」
「かぐらさんがまた、新しい予言を見せてくれたの。このままだと、貴方の相棒、ドランとエン・ゲルスも、長くないよ」
「!?な、何を言って……!?」
「貴方はそれを否定できるの?」
ボルシャックのことを思い出し何も返せない御白に、「まぁ結局世界は丸ごと月の民が支配するんだけどね」と諦め気味に言った後、こう続けた。
「ねぇ、一度記憶を消されたんでしょ?その時どうだったかだけ教えてくれない?」
「……すごく怖かったです。暗がりに、松明すらも全部失ってしまったような、そんな感じです」
「そんなことしてくる相手に、なんでまだ立ち向かえるの?なんで貴方は、逃げ出さないの?」
「……逃げ出したら、本当に大事なものまで無くなっちゃいます」
夢兎は、この日初めて声を荒げた。
「その先に、ボルシャックとの別れがあって、貴方はこのまま進めばドラン・ゴルギーニを失う!なんで、なんで!!」
「御白さん、彼女のいうことなど気にしないでくださ……」
御白を元気付けようとするドランを、御白は逆に制止した。
「もし立ち止まった方が守れるものが多かったとしても、そんなの結局結果論です。私は、あの日から私たちのために走ってくれてる人を、ドランさんを、信じたいです」
「……理想論ばっかりで!!」
「これ以上は、デュエマしかありません!」
「「デュエマ、スタート!!」
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夢兎の先行で始まったデュエマ。御白は光と闇のメカに加えて超化獣を採用した形のデッキに、夢兎は火、光、自然のドリームメイトデッキで迎え撃つ。そしてなんと、先に動き出したのは1ターン目の夢兎だった。
「1マナで《お目覚めメイ様》を召喚」
「お目覚めメイ様ですか!?」
「ターンエンド」
(お目覚めメイ様は、攻撃がシールドに通った時、場にドリームメイトが7体いればそのまま勝ってしまうEXウィン能力を持っています。でも、基本的には革命チェンジで使われるんですが、それだけなら他にも強力な1コストが…)
「私のターン、1マナで《忍式の聖沌 y4kk0(ヤッコ)を召喚、ターンエンドです!」
「私のターン、2マナで《配膳犬のトレス》を召喚。出た時効果で山札の上から3枚を見て、その効果で《森夢のイザナイ メイ様》を手札に」
「そのカード、確か出す条件って…!」
「お目覚めメイ様で攻撃する時、革命チェンジ。ドリームメイトが攻撃する時、イザナイメイ様に入れ替える」
御白 シールド4
「シールドトリガー無しです…!」
「ターン終了。その時、光臨発動。ターン終了時タップしているならば、山札からコスト5以下のドリームメイト、《料理長のラビシェフ》をバトルゾーンに。ラビシェフの出た時効果でドリームメイトの数(3枚)だけドローして、他のドリームメイトのパワーをプラス3000して、パワードブレイカーを与える」
「そんなめちゃくちゃな…!……私のターン!2マナで《星姫機 エルナドンナ》をバトルゾーンに!ヤッコでイザナイメイ様を攻撃する時、革命チェンジ!《ドラン・ゴル・ゲルス》!」
「今はパワー5000のメイ様に、パワー4500のドランで攻撃?」
「まずはドランさんの効果でシールドをブレイクして、手札から《忍鎖の聖沌 94nm4(ガンマ)をバトルゾーンに!」
御白 シールド3
「攻撃は通すよ、ドランを捨てて何を…」
「ドランさんは破壊された時、メガ・ラスト・バーストの《豪龍の記憶》を唱えられます。それでシールドトリガーを得たシールドを増やせます、そしてガンマはシールドが増えた時、メカ・メクレイド5を行うことができます!来てください、《ハイパー・エン・ゲルス》!」
「行きましょう、あの邪悪なるものを封じるため!」
ドランの先祖であるエン・ゲルスが、ドランのようにクルマの形となったその姿。それによって一気にメカ達の士気が上がる。
「ターンエンド、その時エン・ゲルスさんの効果で味方を3体までアンタップできます!」
「その程度?だったら私の勝ちは決まったも同然だよ?」
夢兎は、かぐらから渡された超化獣で一気に盤面を制圧する。
「まずは3マナで《料理犬のヴィヤンドゥ》を召喚、そしてメイ様をタップして、ヴィヤンドゥをハイパーモードに!マッハファイターのヴィヤンドゥでエルナドンナを攻撃、その時にラビシェフの効果でハイパー・エン・ゲルスをタップする!それで無防備のエン・ゲルスを討ち取るだけ!」
「ですね、だったら!ガンマをニンジャ・チェンジ3!《堕カオスマントラ》!夢兎さんのクリーチャー全ては攻撃しなければならなくなり、更に私のクリーチャーは全てスレイヤーを獲得します!」
「な……!?」
ヴィヤンドゥとエルナドンナが殴り合いの形になり、スレイヤーでエルナドンナが自爆する。
「ヴィヤンドゥは破壊されるけど、バトル勝利時の効果で山札の上から1枚目、《ピザスターのアンティハムト》をマナゾーンに!場に出せるけど……」
(こんなカウンターを持ってるなんて!この攻撃で終わらせて安全に光臨を発動させるはずだったのに!プレイヤーに行くにも、クリーチャーに行くにも、ラビシェフのパワードブレイカー付与が今は憎い…!シールドを割り切ったとしてもあのカードを出さなきゃラビシェフは取られる!だったら…)
「アンティハムトはマナゾーンに、ラビシェフでプレイヤーを攻撃!カオスマントラをタップ!」
御白 シールド2
「シールドトリガー無しです!」
「トレスでシールドをWブレイク!」
御白 シールド0
「シールドトリガー、《忍蛇の聖沌 c0br4(コブラ)》!効果で2枚墓地を増やして、墓地からコスト5以下のドランさんをバトルゾーンに!更にドランさんの効果で手札からコスト3以下のガンマをバトルゾーンに!」
「ターンエンド、メイ様の効果で《激烈元気モーニンジョー》をバトルゾーンに!効果で手札からドリームメイト、《料理猫のプワソン》をバトルゾーンに!プワソンの効果でドリームメイト全てにブロッカーを与えて、出た時にカードを1枚引き、手札からトレスをバトルゾーンに!……《お騒がせチューザ》を手札に!」
夢兎は、実態以上に追い詰められていた。ハイパー・エン・ゲルスを倒していれば、もう少し楽に勝ちを拾えていたかもしれない。そう考えてしまったことこそが、夢兎を大きく追い詰めていた。
(不味い、8〜9割勝ちが、このターンの動き次第で五分五分かそれ以下に変えられる!ラビシェフを失わないようにシールドに攻撃したのが間違いだった!?いや、でも……)
「迷っているんですか?」
「な、なんで貴方が、なんで貴方の方が……!?」
「本当に、愛澤先輩と話したんですか?」
「……いや、まだ返せない、私たちは、正しい道を進んでる!」
「私のターン!2体目のガンマを3マナで召喚します、そしてガンマをタップして、エン・ゲルスさんをハイパーモードに!ドランさんでラビシェフを攻撃します!」
(カオスマントラの効果でスレイヤーを持ってる、ブロックしないと…!)
「トレスでブロック!!」
「ニンジャチェンジ5、ドランさんを《聖カオスマントラ》に入れ替えます!出た時効果で相手クリーチャーを全てタップします!そしてドランさんが場を離れたので、メガ・ラスト・バースト、豪龍の記憶でシールドを追加!」
「まさか本命は…!」
御白 シールド1
「メカ・メクレイド5を2回発動です!1回目、《サイレント・サイレン》!ラビシェフを破壊します!2回目、《ブラジェスコ-W1(ホイールワン)》!メイ様のパワーをマイナス3000、破壊します!そしてカオスマントラとトレスのバトルは、9500と3000で勝ちます!」
御白の切り返しは止まらない。
「ガンマでプワソンを攻撃!攻撃時効果でシールドを追加して、スレイヤーで破壊です!」
御白 シールド2
「堕カオスマントラでヴィヤンドゥ、コブラでトレスを攻撃、それぞれ相打ちと勝利です!」
(バトル破壊時効果も使えない…!)
「ハイパー・エン・ゲルスでシールドを攻撃!シールドをブレイクする枚数(2枚)だけ、シールドを追加します!」
御白 シールド4
夢兎 シールド3
「シールドトリガー、モーニンジョー!効果でプワソンをバトルゾーンに!プワソンの登場時効果で、トレスをバトルゾーンに!……トレスで《龍后幻獣パティシエ・メイ様》を手札に!」
「ターン終了時、コブラ、エン・ゲルス、聖カオスマントラをアンタップします!ターンエンド!」
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私達が初めて会ったのは、今年の5月ごろ、修学旅行の時。好きなものが全然違った私たちは、帆鳥を中心にして繋がった。
「ねぇ、折角の京都なんだから、行きたいところ1人1つずつ出して!」
「愛澤以外そんなに興味ないよそれ、私は寝る…」
その時の私は、冷めていた。冷めたフリをして、なんとなく周りを遠ざけていた。なんでこんなことをしていたのか分からないけど、多分、なんとなく人間関係が億劫になったんだと思う。
「寝ないでよー!折角なんだからたくさん遊びたいじゃん!他の皆は!?」
「僕は映画村に行ってみたいんだ、演劇のヒントが沢山あるはず!」
「私は、日本人形の見学行きたい…」
「ウチはね、映え〜なところ行きたい!!」
「あのね愛澤?好きなのバラバラでさ、皆自由にしたいんだ。ちなみに私は10時間寝ていたい」
「うーん……」
帆鳥がこの言葉を言わなかったら、こんなに仲良くならなかったと思う。
「じゃあさ!全部やろうよ!映画村行って、人形作ってるところ行って、いっぱい美味しいスイーツとか食べて、皆でお昼寝しよう!!」
「「「「えーーー!?」」」」
「異論ないならそれで行っちゃうよ!」
修学旅行当日、私たちは本当にこれをやった。映画村に行き、姫芽ちゃんの舞妓姿に皆で見惚れて、唯人ちゃんの楽しそうな日本人形トークを聞いて、5人でご飯食べて、妖那ちゃんは沢山写真を撮って、ちょっとだけ早く宿に戻って、5人で雑魚寝した。
「あ、眠い、ウチもう寝るね……」
「寝る時恋バナしようと言っていたのは君だろう!?いや、眠いのは分かるんだけど…」
「グー……。あ、まだ起きてるよ!」
「もう3人とも寝そうだし…。ねぇ愛澤。なんでこんなことしたの?」
「……うーん。勿体無いかなって」
「勿体無い?」
「確かに私たちはあくまで修学旅行の同じ班だっただけだけどさ、そうなったら折角なら何かしたいじゃん?絶対後からじゃできないようなこと、沢山さ」
「それは愛澤だけじゃない?」
「まーそうかもだけど。でもなんとなく何も起きなかったなーっていう気持ちより、少し辛かったとしても楽しかったりした方がいいんじゃないかなって」
「……ふーん」
「そういやほとりんはさー、なんで自分のやりたいことを工程表に入れなかったの?ウチ達が時間取っちゃったせい?」
「あったとしたら、無理やりねじ込んでるから違うよ」
「ねじ込むんだ……」
「私のやりたいことはね、秘密!卒業までに当てられるといいね!」
「えー!」「それはちょっと酷くないかい!?」
「えへへ……」
そうやって、私たちは仲良くなった。なんとなく、高校を卒業しても、続いていくんだろうなと思ってた。月宮かぐらに会ってそれを覆されるまで、私たちは自分の幸せを疑ってなかったんだ。
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「帆鳥の嘘つき……」
夢兎が1人小さく呟いた。ほぼひっくり返せないこの状況。ここで負けたら、かぐらに切り捨てられ、御白がここで勝ったとしても、バロムからは助からない。そんなことがどうでもよくなるくらい、帆鳥のある一言について、夢兎は悲しんでいた。
「辛かったり楽しかったりした気持ちの方が、よっぽど私を傷つけるのに!!5マナで《料理長のラビシェフ》を召喚!3枚ドロー!」
「不味い、ラビシェフの効果でプワソンとカオスマントラが相討ちに…」
「帆鳥に会わなかったら、こんな思いをせずに……!!トレスでシールドを攻撃!その時ラビシェフの効果でカオスマントラをタップ!」
御白 シールド3
「トリガー無しです!」
「プワソンでカオスマントラを攻撃、その時ラビシェフの効果でコブラをタップ、更にプワソンの攻撃時効果で龍后幻獣パティシエ・メイ様をバトルゾーンに!」
「カオスマントラのパワーは9500!相討ちです!愛澤先輩の事、私たちはよく知りませんけど、それを貴方が否定しちゃいけないのは、なんとなくでも分かります!」
「じゃあなんで!帆鳥と仲良くなって、月宮かぐらと会って…!どうして1人たりとも欠けちゃいけないって呪いになったの!?」
夢兎はパティシエ・メイ様を攻撃体制に入れる。カオスマントラがいないため出たターンにクリーチャーが攻撃できるようになり、スピードアタッカーのパティシエメイ様で、夢兎は最後の攻勢に出る。
「パティシエ・メイ様は攻撃時にドリームメイト・メクレイド5を行う!2体目のパティシエメイ様をバトルゾーンに!」
御白 シールド1
「トリガー無しです……!」
「パティシエメイ様で攻撃!もう一回メクレイドして、3体目をバトルゾーンに!そうだよ、私達が悪いんだよ!自分の友達を1人も失わせないために、貴方の大事なものを奪わなきゃいけない弱い私が!!」
御白 シールド0
「そんなの、勝手に皆の大事なもの踏み荒らす人が一番悪いに決まってるじゃないですか!Sトリガー!《ハイパー・トリセラティ》!アンタップしているパティシエメイ様をシールドに送ります!」
夢兎 シールド4
「え……!?」
「好木先輩がさっき聞いてくれました、確かにドランさんの記憶を失った時、凄い怖かったって!それで動けなくなるのも分かります!だから、友達も一緒に巻き込まないようにするのも分かります!でも、それで本当に折れちゃったら、立ち向かった時以上に後悔しちゃいます!」
御白の脳裏には、火奈に起きた出来事が鮮明に写っていた。何より、その状態でもかぐらの傀儡になっている帆鳥を助けたいと言った彼女を助けたいと、御白は感じていたのだった。
「だって、かぐらに立ち向かったら、貴方達は……」
「それは後で考えて良いと、そう思うしかないんです、いっぱい泣いて、それでもう一回起きるしかないんです。人は神でもジャシンでも無いんですから。少なくとも彼は、そう言うと思います」
「……ターンエンド」
「私のターン、手札から2マナずつ払ってエルナドンナ2体ををバトルゾーンに!2体をタップしてハイパーエンゲルスとトリセラティをハイパーモードに!エン・ゲルスでシールドを追加してWブレイク!」
御白 シールド2
夢兎 シールド2
「シールドトリガー無し」
「トリセラティで追撃!その時ハイパーモード時の効果でプワソンをタップして、次のターンアンタップできなくします!」
夢兎 シールド0
「シールドトリガー、《注文猫のウェイ》!堕カオスマントラをタップ!」
「コブラで、ダイレクトアタック!」
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決着がつき、公輝を電話で呼ぼうとした御白に、夢兎はそれを呼び止めた。
「待って。私、帆鳥の居場所を教える」
「愛澤先輩のですか?何で急に…?」
「それこそ、やらなかったら後悔すると思ったから」
「……分かりました。でもクリーチャーの力を使わないように、デッキをお預かりしても良いですか?」
「良いよ。光屋さん、ポワポワしてると思ってたけど思ったよりしっかりしてるんだね」
「え、私ポワポワしてるんですか!?」
「……まー、ノーコメントで。気が合うな、とは思うかな」
そう言って御白にデッキを渡し、帆鳥の場所を案内しようとする。それに着いていく前に御白は、念の為この場にいない仲間達にメールで連絡を繋いでいくのだった。
御白の!今日のカード紹介!
今日のカードは…《龍后幻獣パティシエ・メイ様》!
スピードアタッカーとマッハファイターを持っていて、攻撃時にドリームメイトメクレイド5をすれば、更に展開することができます!メイ様からメイ様を出せば、エスケープ効果も合わせて強力な攻めができますね!
次回、『貴方の声を聞く人が・後』