デュエル・マスターズOverLord(オーバーロード) 作:シグレサメ
緑が周りを見回すと、いつか公輝と見た音楽番組にいたようなアイドルのような服装の少女と、それを応援する人混みで溢れている。
「しいの!目を覚まして!」
「え……!ぬいぐるみ、ダメなの…?」
「ダメじゃないけど…!」
そういってシイノをゆするが、正気に戻りそうではない。そうしているとその少女が緑に近づき、ゴルファンタジスタが言っていた植物の花粉を吸わせようとしてくる。それを横からゴルファンタジスタが割り込み、どうにか距離を取らせる。
「緑、絶対から吸うなよ!?幻を見ちまう!」
「うん、今のしいのみたいになっちゃうんだよね」
「そうだ。……お前はなんで正気なんだ?正気じゃない衣装してるが」
「正気じゃない衣装!?酷くない!?」
周りの観衆からブーイングが飛ぶ。ゴルファンタジスタはその状況から概ね推測を立てる。
「基本的にその植物があるところは、基本的に解毒できるクリーチャー、毒が効かないクリーチャーしか住まない。そういうのが相棒なんだな?それで大方俺様のことも幻で見えないか、別のものに見えてるか、だな」
「知ってる!『クマノミ』ってやつでしょ!」
「まぁ大体それだ、どうなんだ?」
「んー?ウチは元からアイドルだよ?皆はウチのファン、アヤ友だよ!」
「話にならねぇ、せめて本名言え本名!」
「……大偶 妖那(おおすみ あやな)。気軽にアヤって呼んでね!」
「呼ばねぇよ!」
「よろしく、アヤ!名前が長くなくて呼びやすいね!」
「呼ぶのかよ!!」
ゴルファンタジスタはマイペースな相棒と自分の世界観に無理やり引き摺り込もうとしてくる目の前の少女に困惑していた。しかし、緑は緑なりに成長していたのをゴルファンタジスタは知る事になる。
「ねぇ、アヤはアイドルなの?」
「そうだよ!ウチはアイドル!皆に大人気なの!!」
「じゃあさ、しいのから離れてよ」
「……え?」
「公輝さんに聞いた時、アイドルは皆を喜ばせることをするって言ってたよ。ねぇ、しいのはこんな人じゃないの、その植物をしまってくれない?」
「え、ぇえ?いやーだってウチ……。アヤ友の推しフラワーはこれなの!だからそれをしまうのはできないよ!」
「じゃあ離れてよ。なんで知らない人に迷惑をかけるの?」
緑の目に彼女を貶めたりする意図はない。純然たる疑問として、妖那に語りかけている。
「だって、これがあったら皆幸せになるんだよ?シイノ?ちゃんもそれで幸せそうじゃん?」
「アイドルとしてじゃなくて、その植物の力で幸せにしてるの?」
「違!くない、けど……」
「じゃあ辞めて」
「……常識的に考えてさ!ウチ達は大人数なの!ウチは沢山の人に支持されているの!!それでなんでウチが譲らなきゃいけないの!?」
ゴルファンタジスタが少し妖那のことを軽蔑の目で見始める。
「常識って、人によって違うって、有明さんは言ってたよ。あの人のやってることは許せないけど、そこは正しい、僕が間違ってたところだと思う。自分のことだけ押し付けるのは、凄い危ないんだって」
「緑……」
「………ウチはアイドルの仕事で、シイノを連れていくように言われてるの!だから……」
「良い加減にしろよ、大方月宮かぐらに言われてやってきたそいつらの傀儡ってオチだろ?緑には冗談が通じねぇんだからそろそろその面倒臭いのを辞めて普通にしゃべったらどうだ?」
「え、さっきまでのこと嘘だったの!?」
「まー、そういう設定ってやつだ」
妖那はついに堪忍袋の緒が切れた。
「なんっなのよもう!その男の子は言葉のナイフブンブン投げてくるし!そのクリーチャーはウチのこと全然無視して進めようとするし!」
「ゴルファンタジスタへの悪口は良くないよ」
「大概緑に対してのも良くないからな?」
「あーー!!そうよ、シイノを連れ去りに来たのよ!光屋御白と黒井夕哉ってやつもぶっ飛ばしてね!」
「そうなんだ、じゃあ絶対それをさせない。悪いやつだって分かったなら容赦しないよ!」
「まー、色々取り繕ったけどそういうオチだよな」
緑の顔つきが変わる。ゴルファンタジスタは少し成長した相棒に笑みをこぼして、デッキの中に戻って行った。
「「デュエマ、スタート!!」」
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先行で水と自然のデッキを使う緑に対して、妖那は火、水、自然のスノーフェアリーで迎え撃つ。しかもその種族はジャイアント・スノーフェアリー。つまり、最初は鏡合わせの形となった。
「《同期の妖精(シンクロ・フェアリー)》を2マナで召喚!」
「《同期の妖精》を2マナで召喚!皆、盛り上がってるー!?」
「Foooo!!!」
「う、うるさい……」
「落ち着け、こいつら全員幻見せられてるだけだ、デュエマに与える影響はねぇ、緑らしく動いていけ」
「う、うん…」
(そうは言っても、急にアウェー環境にぶち込まれて辛くないやつはいないよな……)
鏡合わせの展開でも、緑は中々苦しい立ち上がりを余儀なくされた。
「3マナで《アシステスト・シネラリア》を3マナで召喚!ジャイアントがいるので1枚ドロー!」
「3マナでアシステスト・シネラリア。皆、ウチを応援して!」
「アヤちゃーん!!」「あんなやつやっちゃえー!」
「ターンエンド。で、常識がなんだっけ?ウチに勝って証明してよ」
「僕のターン!……4マナで《森翠月 アカネ》を召喚!アヤの同期の妖精をマナゾーンに!」
「メガ・ラスト・バースト発動!《ド浮きの動悸(ドキドキ・スパイラル)》!1ドローしてアカネを手札に戻す!」
「……ターンエンド!」
(マッハファイターでゴルファンタジスタを出すどころか、5マナ以上のジャイアントを場に残せてない!なんか、普段の調子が出ない……)
「ウチのターン!シネラリアで1マナ軽減して、4マナで《竜后妖精 エリカッチュX》をバトルゾーンに!そして出た時のジャストダイバーで、エリカッチュは1ターンの間ステージからは離れない!」
華やかなアイドル衣装に身を包んだ妖精のクリーチャーが、マイクパフォーマンスで場のボルテージを上げる。逆に緑は、この状況に再度気圧されてしまう。
「シネラリアでシールドを攻撃!」
緑 シールド4
「シールドトリガー!森翠月アカネ!シネラリアをマナゾーンに!」
「ターン終了。その時、マナゾーンのカードを1枚墓地に置くことで、スノーフェアリー・メクレイド5を発動!《熱愛妖精 バニタス》をバトルゾーンに!出た時に1枚山札からマナゾーン!」
「ジャストダイバーでエリカッチュのメクレイドを止められなかった…」
「俺たちのデッキじゃジャストダイバーのエリカッチュを対処できないから仕方ない。しかし、ほぼ確実に生き残るエリカッチュでブレイク後に時間差で展開。厄介だぞ緑…!」
「僕のターン!森翠月 アカネを4マナで召喚!バニタスをマナゾーンに!」
「バニタスは離れた時にも1枚マナ加速できるよ!」
「召喚酔いしてないアカネでシールドを攻撃!その時革命チェンジ、《超重竜(ブラックホール・イン・ワン) ゴルファンタジスタ》!」
「ファーーー!!」
「ゴルファンタジスタの登場時能力でマナゾーンから《とこしえの超人(プライマル・ジャイアント)》をバトルゾーンに!」
妖那 シールド2
「皆ーーー!シールドトリガーを引けるように、ウチを応援してーーー!」
「うぉーーー!!」「アヤちゃーーーん!!」「大丈夫!アヤちゃんなら引ける!」
「シールドチェック…!来た!《ちょこっトラップ!》×2!墓地から1枚マナに戻して、相手のアンタップしているとこしえの超人をマナゾーンに!」
「シネラリアで代わりに破壊する!」
「2発目で1枚目のちょこっトラップをマナに置いて、とこしえの超人をマナゾーンに!」
「……今度はマナゾーンに置かれるよ。ターンエンド」
(やべぇ、否定したいが今、完全に観客を味方につけて、流れを掴んでいるのはこいつだ。華やかなクリーチャー達で観衆を味方につける。少しやり方を変えれば、あんな方法に頼らなくてもできそうなのにな…)
「ゴルファンタジスタ……?」
「大丈夫だ緑、前を向いて戦え!」
「う、うん……」
「ウチのターン!ふふふ、私のマナゾーンのカードは8枚。好きなように切り返せる!同期の妖精を2マナでバトルゾーンに!そして6マナ!呪文、《ハラグロX⭐︎行っくよー!》!」
「「「うぉぉおおおーーー!!!」」」
「効果でスノーフェアリー・W・メクレイド5を発動!エリカッチュの2体目とバニタスをバトルゾーンに!そしてターン終了時、マナゾーンを2枚墓地に送り、スノーフェアリーメクレイド5を2回発動!《完璧妖精 オチャッピィX》、《完璧妖精 マリニャンX》をバトルゾーンに!」
「あっという間に、場に6体のスノーフェアリー……」
「オチャッピィXのスノーフェアリーフレンドバーストでジャストダイバーのエリカッチュをタップし、呪文のちょこっトラップを発動、墓地からマナに戻して、ゴルファンタジスタをマナゾーンに!そしてマリニャンXの効果でウチのスノーフェアリーが5台以上いる時、そっちのクリーチャーが出た時の効果は発動しなくなる!ターンエンド!」
ゴルファンタジスタがやられ、終極宣言でのひっくり返しも潰される。緑は完全に場に呑まれていた。
「ゴ、ゴルファンタジスタ……。僕……」
ゴルファンタジスタが緑の背中をちょっと強めにパシンと叩く。
「痛い!!何するのゴルファンタジスタ!?」
「お前、前の有明に負けた時のこと考えてるな?」
「う、うん…。あの時は、あの人に見逃してもらえてなかったらとか、考えちゃって……」
「あぁ。そうだな。そしてお前は、デュエマで負けた」
「……うん、だから……」
「じゃあ負かしたやつのこと、全部自分を曲げて聞かなきゃいけないのか?」
「……え?」
「そんな権利持ってるやつ、この世界のどこにもいねぇよ。クリーチャー世界にもいない。お前が有明の考えてること、あのアイドルの考えてることが全部正しいと思ってるならいいが、大方そうじゃないんだろ?」
「……うん。全部は合ってないと思う」
「じゃあそれでいいじゃねぇか。結局そうやって、常識や考え方ってのは1人1人別のものが作られていくんだからな」
緑は涙ながらにゴルファンタジスタと目を合わせる。
「よし、お前はお前だ。俺様はお前が間違ってると思ったら止めるし、お前が間違ってると思っても俺様を止めてくれ。誰かに従って自分を殺すのは、少なくとも俺様は危なっかしいと思うからな」
「……うん。有明に負けてから、ずっとモヤモヤしてたんだ。ようやく取れた気がする!僕は僕の考えで、皆は皆の考えでいいんだ!」
「そうだ、アイドルの夢を見なきゃ、自分が支持される夢を見なきゃ自分を保てない奴なんてぶっ飛ばしちまえ!」
「何を言ってーーー!皆、ウチを応援して!あの子を黙らせ……」
そう言おうとしたところで、妖那は自分の口を噤んだ。
(今この人たちに黙らせたところで、ウチの正しさって誰が証明できるの?)
アイドルの服を着ていない自分が、後ろから妖那を指差してくる。
「いや、ウチは、人気の、人気の……」
指差してくる自分から、目を離せない。
「ただの、駆け出しインフルエンサー気取りで……」
「僕のターン!2マナで《森翠月 ダイダイ》、3マナで《ローズスパイク・バタフライ》を召喚!」
「登場時効果のないクリーチャー…!」
「ローズスパイクをタップして、ダイダイをハイパーモードに!ローズスパイクのタップ時効果で、ダイダイはマッハファイターになるよ!」
「ファー!ダイダイはハイパー化すればパワー14000!早々除去されないな!」
「うん!まずはダイダイでマリニャンを攻撃!破壊するよ!更にバトルに勝ったからローズスパイクの効果で1枚ドロー!」
「エリカッチュの効果でマリニャンは破壊される時にマナゾーンに送られる!」
「森翠月アカネでシールドを攻撃!革命チェンジで《スペースインワン・ヘラクレス》をバトルゾーンに!ヘラクレスはジャストダイバーだから、選ばれないよ!」
妖那 シールド0
「シールドトリガーなし…」
「ターンエンドだよ!」
「ウチのターン!マナゾーンからマリニャンを召喚、マリニャンをタップしてサエポヨの2体目をマナゾーンからバトルゾーンに。ねぇ、なんでそんなに自信満々なの?マリニャンでまたクリーチャーの効果を止めれば、ウチの勝ちはほぼ決まってる」
「わかんないよ、まだシールドは全部見えてないもん」
「だからなんで、そんな……、自分を認めて、肯定してあげられるの!?」
ゴルファンタジスタが大きくため息をついた。
「ようやく本音が出たな…」
「ウチ、本当はただのインフルエンサーかぶれなの!アイドルなんて夢のまた夢、自信に溢れてる帆鳥達に憧れて頑張って、頑張って、頑張って……。もう、わかんないよ!!」
「僕も。わかんないよ」
「え……?」
「クリーチャーの世界から来て、僕もわからないことだらけだから。でも、ゴルファンタジスタがいるから、友達が沢山いるから。きっと少し間違っても、皆が来てくれるよ。そう思ったら、力が湧いてきたんだ」
「……ウチも、ウチも……」
「まぁ、帆鳥とやらに聞いてみればいいんじゃないか?そんなに自分ってのは完璧に隠せるものじゃないと思うからな」
「僕もそう思う。もしあいざわ先輩達が知らなくても、僕が一緒に謝るから!」
妖那は、少し考え込んで顔を上げた。
「……エリカッチュでシールドをWブレイク。そう思うなら止めてみて。ウチの攻撃、ウチのデュエマ…!結局ウチは、帆鳥達に謝れてもあのかぐらから逃げられないの!!」
「大丈夫、火奈が言ってたこと、僕もやりたいんだ!両方助けるって!」
緑 シールド2
「シールドトリガー!ド浮きの動悸!1ドローしてアヤの同期の妖精を手札に!」
「メガラストバーストでこっちもド浮きの動悸!ローズスパイクバタフライを手札に戻す!エリカッチュで最後の2枚をブレイク!」
緑 シールド0
「緑、俺が応援してる!引いちまえ、相棒!!」
「来た……シールドトリガー!《断断打つべしナウ》!」
「西南の超人(キリノ・ジャイアント)の呪文側!?」
「この効果でまず、味方1体、森翠月ダイダイを指定してタップ!その後アヤは、可能ならダイダイを攻撃しないといけない!」
「パワー14000の壁……!ターンエンド!エリカッチュのメクレイドを2回発動して、オチャッピィの4枚目と、ブロッカーの《キユリ〈ワル.Star〉》をエリカッチュの上に進化!ちょこっトラップでダイダイをマナに送って、ターンエンド!登場時効果が使えない今、スペースインワン・ヘラクレスだけじゃこの壁を越えられない!しかも、ウチはシノビを持ってる!簡単には負けない!」
「ふっふっふ、そうかな?だったらこっちも負けなくしてやろうぜ!」
「だね、ゴルファンタジスタ!僕のターン!5コストで《森翠月 ゴルファンタジスタ》をバトルゾーンに!これで僕の超化獣は、ずっと3コスト軽減される!ダイダイと、《森翠月 モスキート》を1マナずつでバトルゾーンに出して、1マナの断断打つべしナウでダイダイに攻撃誘導を、モスキートをタップしてゴルファンタジスタをハイパーモードに!」
「ファーーーーー!!」
ゴルファンタジスタが自然の力を取り込み、一気にパワーアップを遂げる。
「ゴルファンタジスタでキユリを攻撃!その時、僕の超化獣は、全部ハイパーモードになる!」
「ダイダイの防御がまた……!」
「スペースインワン・ヘラクレスで、ダイレクトアタック!!」
「……シノビがあるのは嘘。無駄に警戒させちゃってごめんね。ウチ、ちゃんと謝るから。あなたにも、帆鳥達にも」
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ゴルファンタジスタが妖那の相棒であるエリカッチュを引き剥がし、カードへと戻らせる。
「皆の幻覚が解けるまで、そう長くはかからないだろうな。できることなら混乱を避けるために緑は大隅と一緒にここにいたほうが良い」
「でも、みしろたちも助けないと!」
「……時間になっても、夢兎から連絡が来ない。失敗したんだ」
「そうなの?」
「うん、君の言ってた光屋御白って人を倒しに行ってたんだけどね。でも、帆鳥からも連絡が来ないのは、流石に…」
「とりあえずみしろと連絡を取らなきゃ。しいのの無事も伝えた……あれ、シイノは!?」
「嘘、ウチも知らないよ!?」
「不味いな、誰かにデュエマ中に攫われたんだな…!?」
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御白と夢兎が帆鳥と出会った時には、もう帆鳥は彼女と向き合っていた。部活を早めに切り上げて、カイザーと一緒に最後まで自分たちのしたいことをすると覚悟した、あの少女が。
「ねぇ、火奈ちゃん。なんでそんなに私達に付き合うの?もう何も言わずに、ただ倒すだけでも良いんじゃない?」
「憧れたから。ただ倒すだけじゃなくて、助けることまでする人に、憧れたんだ」
「私達は凡人だよ。皆が皆黒井夕哉じゃない」
「夕哉は天才じゃないと思うし、そこは大事なところじゃない。愛澤先輩は、何を隠してるんですか?」
「………」
ボルシャック・カイザーの力は、使えて後1〜2回。その1回を、火奈は惜しまなかった。惜しんだら、使うことなく消してしまいそうな気がしたから。自分のなりたかった者に、カイザーが期待した自分に、絶対になれなくなると直感したからだった。
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「なんで、なんでどいつもこいつも絆されるんですの……!」
その頃、月宮かぐらもショッピングモールの外で、眠ったシイノをエルボロムに抱えさせて逃走の準備を図っていた。帆鳥以外のメンバーが敗北し、手数が足りなくなったかぐらは、またも御白達に対して恨みを滲ませる。その前に、1人の少年が立ちはだかり、彼女の恨みは一気に強まる。
「御白から連絡が来たんだ。だからバイトを早めに切り上げてきた。ねぇ、シイノをどこに連れていくつもり?」
「さぁ?どこでも良いじゃないですの、『お前』の世界の人間じゃない」
「前に会った時、御白の大事なじいやさんを人質にしてきた。今度はシイノを人質にするの?」
「……お前はいちいち、癪に触りますわね……。お前を潰せれば、この恨みも、喜びに変わる……!」
「喜びに変わることはないよ。絶対に変えさせない。人を踏みつけにして得る喜びなんて、後ろめたさのある本当の喜びじゃないと思うから」
「消えろ、黒井夕哉!!」
2つの自他様々なものを賭けた戦いが、今始まった。
緑の!今日のカード紹介!
今日のカードは…《龍后妖精 エリカッチュX》!
ジャストダイバーを持っていて、ターン終了時マナゾーンのカードを1枚墓地に送れば、スノーフェアリー・メクレイド5ができるんだ。スノーフェアリーが破壊された時にマナゾーンに送られるから、パートナーのマリニャンXと合わせて楽に5体並べられるね。
次回、『また太陽(あなた)が照る日まで・前』