「…お前どこまでついてくんだよ」
「お前ではなくアイギスでありますわたしも家がこっちであります」
「お」
「アイギス」
「おま」
「アイギスであります」
「……アイギスは一人で住んでるのか?」
こいついやでも名前呼びさせる気だな尽く遮ってきやがる
「いえ琴音と二人暮らしであります」
「汐見先生と?汐見先生も桐条財閥からの出向なのか?」
「いえ琴音が美鶴さんが高校の後輩なだけで桐条財閥の人間なだけですよ?」
「ふーん?後輩ってだけで最先端アンドロイドを任せるかね?」
「そこまでは私も聞いてないであります、雨宮くんはご実家でありますか?」
「俺?いや俺もアパートに一人暮らし実家は東京じゃないから一人で上京した」
「さみしくはないですか?たまに琴音はみんなに会いたいー!と悶えてるであります」
「さみしくはないな……ちょっと今両親と折り合いが悪いって言うのもあるけど」
「折り合いが悪い……ですか?」
「ああ、まぁよくある喧嘩だよ、喧嘩してそのまま仲直りしてねぇってだけ」
さみしくはない、今あってもたぶん俺が冷静に話せないと思うそれぐらい近年まれにみる大喧嘩をした
よくある一般的な家庭と同じだ
『次は雑司ヶ谷~雑司ヶ谷~』
「俺はここだ、またな」
「私もここであります」
まじかよ……
「アパートまで部屋隣かよ……」
「お隣さん……でありますね」
「ん?アイギス、学校から帰ってきたのか」
「荒垣さんお疲れ様であります」
「おう、隣のはダチか?」
「帰り道が一緒だったであります、はっすーこちらは荒垣真次郎さん主夫でママであります」
「ま。ママ?……えっと雨宮蓮見です」
「誰がママだ!困惑してんだろうが……見ての通りアイギスも変な性格だが仲良くしてやってくれ……はぁ出会った頃はこんな性格じゃなかったのにな」
アイギスの部屋から出てきた男性は荒垣さんというらしい、アイギスがママとか言うせいで混乱したが主夫らしい、アイギスと親しいから桐条財閥関連の人なのかな?
アイギスほんとうに汐見先生と住んでるんだ……
「荒垣さんは買い物ですか?」
「ん?ああ昨日の夜冷蔵庫のもん琴音のやつが食いつくしちまったからな」
「大丈夫ですか?荒垣さんただでさえ貧弱なのに……」
「買い物持てねぇくらい弱ってねぇ!飯食って来たか?」
「学校から直帰してきたのでまだですが……」
「よし、飯おごってやるから買い物手伝えアイギス、お前も来な」
「い、いえそういう訳には……!」
「子供が遠慮すんな行くぞ」
渋谷のファミレスで荒垣さんにお昼を奢ってもらった
チーズハンバーグは美味しかった
「荒垣さんがファミレスに来るのは違和感あるでありますね」
「俺だってファミレスくらい来る……それにしてもやっぱり俺たちが学生の頃に比べると物価が上がったな」
「ここが東京の中央というのもありそうであります」
「あの、やっぱり自分で」
「気にするな……これでも高給取りだ」
「大丈夫であります荒垣さんは桐条財閥から死ぬほど金貰ってるでありますから」
「月の給料の半分がお前と琴音の食費で消えてるって話するか?」
「知らないであります!」
「はぁ……」
アイギスにっこにっこだなぁ……汐見先生あんな細身なのにそんな食うんだな……
「さて、飯も食ったし買い物に……っ!?」
「これは……っ荒垣さん!」
「影時間……いやちげぇな」
外に出たら急にノイズが走ったと思うと周りの景色が変わっていた
暗くてなんというか禍々しい景色だった
「線路?てことは駅か?」
「見た感じ地下鉄みたいであります……」
「おい……大丈夫か?雨宮」
「私の心配はなしでありますか……」
「そんなヤワじゃねぇだろ、俺たちは影時間で慣れてるだろ?」
影時間……?慣れてる?なんのことだろう
「大丈夫です……ちょっとびっくりしただけで」
「そうか……アイギス」
「違います、影時間とは似て非なるものであります、そう感じたであります」