ワケアリ少女の進む道   作:猫耳の人

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ここから始まる、彼女の物語


本編
第一話 道の始まり


 

 

━━目の前に広がるのは、殺風景な白い部屋。

 

━━目の前に立つのは、白衣を着た複数の男女。

 

『それでは、実験を開始します』

 

腕に突き立てられる刃物、切りつけられる腹部、拘束されていて逃げたくても逃げられない。

 

痛い 痛い 痛い 痛い

 

体中から血が流れ出る。泣いて「やめて」と訴えても、私の体を切りつける刃物は止まらない。傷だらけになった体は、白衣を着た人の個性で強制的に直される。

それが時間もわからなくなるまで続いた。次第に体力の限界がきて、私の視界が黒く染まっていく。

 

━━目の前に広がるのは、血と臓物が散乱する、殺伐とした真っ赤な部屋

 

━━目の前に立つのは、黒い服を着て、銃を構える複数の人間

 

『くそっ!!化け物め!!』

『せめてコレだけは守れ!!「あの方」の為にも!!』

 

黒い服を着た人間が銃を撃つ。でも目の前に立つ「大きな」狼には効いて無い。

狼はその銃弾を嫌がるようにその爪を振るった、振るった爪に巻き込まれた人間が宙を舞う。血の雨を降らせ、臓物をあちこちにぶちまけた。

 

『チッ!!個性の使用を許可する!!やれ!!』

 

黒い服を着た人間の一人がそう叫んだ。その直ぐあと、大きな衝撃波が発生した。周りの人間を巻き込むくらいに大きな衝撃波。

待ちこまれた人たちが吹き飛ばされる。その衝撃波は私にも当たった。

かろうじて繋ぎとめていた意識が途切れ、そこで私の意識は消えてしまった。

 

━━目の前に広がるのは、バラバラに砕け散った、建物の残骸。

 

━━目の前に立つのは、人間よりも二回り以上も大きい、「四頭」の狼。

 

その狼たちは、私を見下ろしながら唸っている。怖い、逃げたい。

でも、体が動かない。どうしよう、そう思った次の瞬間、私の視界いっぱいに狼の口の中が映った。食べられてしまう。瞬間、スローモーションになる私の視界、死の恐怖がゆっくりと襲い掛かってくる。ついにその開かれた口が閉じ、食べられてしまう。

そう思われたその瞬間......

 

「っは!!......はぁ......はぁ......」

 

夢から覚め、何の変哲もない自分の部屋が視界に映った。

額を流れる脂汗を拭いながら乱れた呼吸を整える。外に視線を移すと、こんな私を皮肉るかのように、雲一つない快晴が広がっていた。

 

「受験当日にこんな夢見るなんて......縁起悪いな......」

 

誰もいない家で一人そう呟く、とりあえず準備しなきゃ。

私は布団から這い出て、身支度を済ませるべく洗面所に向かった。歯を磨き、顔を洗って寝癖を直して髪をセットする。最低限の身だしなみだしね。

 

「そろそろ行かなきゃ」

 

諸々の準備をしていると、早いものでもう家を出る時間になった。

私は制服に着替えて家を出る。家を出てしばらく歩くと、同じ方向に向かう同じ学校の制服を着た生徒がちらほらと増えてきたのが見える。その誰もが楽しそうに会話をし、笑顔で歩いている。

けれども、私に声をかける人は誰一人としていない。

 

 

形影相弔、孤立無援

 

 

そんな言葉があるけど、今の私にはこれ以上ないほどにピッタリな言葉だろう。

私の名前は魔嚙蒼(まかみあおい)どこにでもいる普通の女子中学生......だったらよかったんだけどね。

女子中学生と聞けば、サラサラの髪をした小さくてかわいらしい女の子だったり、気が強くて派手な格好をしたギャルだったり、色々な姿の人間を思い浮かべるだろう。

でも、私はそのどれにも当てはまらない。

 

ヤンキーとは別ベクトルの不良のような見た目に、人を寄せ付けない雰囲気。

それに加え、私自身が積極的に人と関わらないようにしているため、中学での三年間......いや、これまで生きてきて一度として、友達という存在が出来たことはない。

個性の事もあるし、別に誰かと友達になりたいわけじゃないから気にしてないけど......

 

そんな私の個性は「狼」、鼻が良かったり、耳が良かったり、あとは身体能力が高いくらいの、ただの「狼」。

 

何もなければ......の話だけど

 

さて、歩くこと数十分、目的地に続く坂を上り、ようやく目的地に着いた私は......

 

「でっか......」

 

そびえたつ校舎を前に、私は思わずそう呟いてしまった。

私が今どこに居るのかというと......雄英高校ヒーロー科の受験を受けるため、雄英高校に来ている。

偏差値は79、ヒーロー科の試験の倍率は毎年300倍を超える超名門校だ。

 

......校舎の他にも施設とか色々あるって聞いたけど......その校舎だけでこの広さって…どれだけお金かかってるんだろ......

おっと......いけないいけない、呆けてしまった......早く会場に行かないと失格になっちゃう。

 

「会場まで迷わないで行けるかな......」

 

そんな不安が口から洩れてしまう。いやいや、弱気になっちゃだめだ、私はヒーローになるんだ、この程度で弱気になってどうする。湧き出る不安を押し殺し、私は足早に試験会場へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『今日は俺のライヴにようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!!!』

 

煩い......

無事試験会場にたどり着くことができた私は現在、目の前の金髪トサカ…プロヒーロープレゼントマイクの声に頭を悩ませていた。個性のせいで頭に響く......でも説明してくれる人に向かって煩いなんて言えない。仕方なく我慢することに。

耳栓持ってくればよかった......

 

ひとまず入試についての説明を聞く。入試の内容はいたってシンプルだった。

1~3ポイントの仮想ヴィラン三種類を各々の個性を使って行動不能にすること。そうすれば、その仮想ヴィラン分のポイントが加算されていき、それがそのまま得点になる。単純な点取りゲームだ。

 

途中、真面目そうなメガネの男の子がプリントに描かれている四体目の仮想ヴィランについて質問していた。

曰く、その仮想ヴィランは0ポイントのお邪魔ギミック。頑張れば倒せなくはないけど、倒しても旨味は無いらしい。

 

てことはその0ポイントをうまく避けて点を稼げってことなのかな、とりあえずやることはわかったし、頑張ろう。

 

『俺からは以上だ!!最後にリスナーへ我が校の「校訓」をプレゼントしよう、かの英雄ナポレオン=ボナパルトは言った、「真の英雄とは、人生の不幸を乗り越えていく者」と!』

 

 

 

Plus ultra

 

 

 

更に向こうへ......か......絶えず壁を越えていき、更なる成長を......ね......

 

「......やってやる」

 

小さくつぶやかれた私の言葉は、誰に聞かれるでもなく虚空に消えていった。

プレゼントマイクの説明も終わり、私たち受験生は試験会場に向けて移動を始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ん......ふう」

 

動きやすい青のジャージに着替え、会場に着いた私たち受験生。

体を伸ばしたり、屈伸なんかの準備運動をして体を解しながら開始の合図を待つ。

......それにしてもでかいな......こんな街みたいなのがいくつもあるなんて......雄英はすごいな。

 

「ねえ、見てあの人......」

「うわ......すごいかっこいい」

「背も高いし足も長い......ほんとに同じ人間?」

 

私の背中に複数の視線が刺さるのを感じる。なんだかこそばゆい。他にもいやらしい視線だったり、嫉妬に近い視線も感じる。無視だ無視、こんなの一々気にしてたらキリがない。

そんな風に考えながら体を動かしていると......

 

『はいスタート』

「!!」

 

スタート、その言葉が聞こえた直後、私は反射で動き出す。

扉の前に固まっている受験生の間を駆け抜け、フィールドに飛び出した。

周りはまだ出てきていない。あれ......フライングだったかな......

 

『どうしたぁ!?実戦じゃカウントダウンなんざねぇんだよ!!走れ走れぇ!!賽は投げられてんぞ!?』

 

あ、よかったフライングじゃなかったみたい。人込みより一足先に抜け出した私は「個性」の力の一部を使って建物の間を駆け抜けていく。フィールドの中央に向かって数秒走っていると......

 

『標的補足、ブッコロス!!』

「みっけ」

 

ビルの壁をぶち破って出てきたのは、おおよそ2m強の緑のロボット、1ポイントの仮想ヴィランだ。そこそこ速度がある。でも......

 

「たいしたことないね」

 

私に勢いよくその機械の腕を振り下ろしてくる仮想ヴィラン目掛けて走り出す。

振り降ろされた機腕をスレスレで内側に回避し、一気に懐まで潜り込む。そのまま仮想ヴィランを跳び越えるように跳び、頭......メインカメラに当たる部分を掴み、勢い良く地面に叩きつけた。仮想ヴィランの頭がぐしゃりと潰れ、ピクリとも動かなくなる。

 

「......案外脆いんだな」

 

潰れた頭から手を放しながらそんな風に呟いてしまう。この程度なら問題なく合格できそうだな。

私はそのまま駆け出し、大通りに出て襲い来る仮想ヴィランを次々と破壊していく。それにしても0ポイントが居ないな......どこかに隠れてるのかな......

そんな疑問が残りつつも、確実にポイントを稼いで行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

試験が始まってから7分が経過した。数えてないけど3ポイントを重点的に壊したし、ポイントはかなり稼げたんじゃないだろうか。とりあえず、残りの時間は休みながら1、2ポイントの仮想ヴィランを破壊していこう。

 

そう考えたときだった。

 

「……!」

 

私の鼻がとある匂いを捉えた。仮想ヴィランみたいな油の臭いが混ざった臭いじゃない、流れ出たばかりの、新鮮な鉄の臭い。私はこの臭いを知っている。この臭いは......

 

「......血の臭いだ」

 

誰かがケガをしている、そう判断した私は臭いの出所を探って走り出した。臭いを辿って走っていると、ビルの裏側にたどり着いた。そこで目にしたのは、瓦礫に挟まれた浮いている服......一瞬何が起きているのか理解できなかったが、臭いの出所は間違いなくその服がある場所だった。戸惑っていると、瓦礫に挟まれている服から声を掛けられた。

 

「あっ!!すみませーん!!そこの綺麗なお姉さーん!!助けてください!!」

 

突然の出来事に驚きそうになるけど、声を抑えて周りを見渡し、自分以外に人がいないことを確認する。

綺麗なお姉さんって......一応同い年なんだけどな......

私が反応を見せると、目の前の浮かぶ服の袖が大きく動く。声の主は目の前の浮かぶ服…透明人間だと理解した。

 

「えっ......と......私の事......?」

「はい......脚が挟まれちゃって......」

 

その言葉に瓦礫に挟まれた脚があるであろう場所に視線を移した。その時私の目に映ったのは、日光に照らされ、わずかに輝いて見える真っ赤な血液。

 

「っ......!」

 

その血液が目に映った瞬間、私は込み上げる物を抑えるように、思わず口を押えて目をそらしてしまった。

 

「どっ、どうしたんですか......?」

「......血が苦手なだけ......気にしないで......」

「そうなんですね......ごめんなさい......」

 

私がそう言うと、透明人間の女の子が申し訳なさそうに謝ってきた。

なるべく人とは関りを持ちたくなかったけど......そんなこと言ってられない。

ヒーローを目指す以上、こういう場面は必ずある。

 

人を助ける

 

ヒーローになるなら、やらなきゃいけない事......それから逃げてちゃ、ヒーローにはなれない。

私は意を決して立ち上がり、力いっぱいに瓦礫を持ち上げ、透明人間の女の子の脚をつぶしていた瓦礫を退かした。

 

「っ......これで良し......」

「苦手なのにありがとう......」

「私の事は良いよ、それじゃあこれで━━」

 

そう言いかけた瞬間、地鳴りのような音が辺りに響き渡った。なんだこの音......

なんて考えた次の瞬間、私たちのいる場所に大きな影が落ちた。思わず空を見上げる。

 

「何......あれ......」

 

見上げた私の視界に映ったのは、所狭しと暴れる、ビルより大きな0ポイントヴィラン。

いや、でかすぎでしょ......こんなのどこに隠してたのさ......いや、それよりもアレをどうにかしないと......

 

「透明人間さん、歩ける?」

「え、あ、はい!歩けます!」

「ならすぐにここから離れて」

「お姉さんは......」

「......アレを止めてくる」

「ええ!?無理ですよ!一緒に逃げましょう!?」

 

私がそう言うと、透明人間さんは狼狽えたように私を止め、一緒に逃げようと言ってきた。

......逃げて貰いたいんじゃなくて、ここから居なくなって欲しいんだけど......

仕方ない......私がここから居なくなれば、透明人間さんもここから居なくなるだろう。

なら、こんな所で時間を使っている暇は無い。

 

「......いいから、早く離れて」

「え!?ちょっと!!」

 

私はそれだけ言い残し、脇目も振らずに走り出した。髪をかき上げ、頬を伝う汗を拭う。

今の私じゃどう足掻いても壊すなんてできやしない。

でも、これをどうにかしないと被害がもっと大きくなる。被害が大きくなれば......怪我人が増えれば、「抑え」が効かなくなる。それだけは避けたい。

だから......これは、絶対にここで止める......!!

 

「ふっ......つぅ......!!」

 

0ポイントヴィランの足元に到着した私は、そのままの勢いで0ポイントヴィランの足部分......キャタピラに手をつき、力いっぱい押す。

 

「ぐ......うぅ......!」

 

皮膚が削られていくような鋭い痛みが両の手に走る。ガリガリと音を立てて、尚も前に進もうとする0ポイントヴィラン。ダメだ、止まらない。両手が痛いし熱い。

でも、やらなきゃ。私がやるんだ。

更に腕に力を込めていく。すると、更に鋭い痛みが走り、自分の両手が真っ赤に染まっていく。

 

「っ......!」

 

一瞬脳裏にチラつく過去の出来事、視界に広がる真っ赤な幻覚、私は思わず目をそらしてしまう。

ダメだ、目をそらすな。やるんだろ、ヒーローになるんだろ。こんな所で挫けてる暇はない!ヒーローになって......

 

「認めさせるんだ......!」

 

その一心で、私は脚と腕に力を込め、0ポイントヴィランを押し返していく。このまま倒してやる......!!

感情の高ぶりと同時に、体の奥底から更に力が溢れてくる。その一瞬、私は全ての事を忘れた。忘れてしまった。

 

 

「ア ァァ ァ ァァァ !!」

 

 

力の込められた手が、0ポイントヴィランの脚部にめり込み、キャタピラの動きが止まる。

今だ、私そのまま力任せに足を持ち上げ、0ポイントヴィランを転倒させた。

 

まだ 足りない

 

私の体が転倒して動けなくなった0ポイントヴィランに向かって歩みを進める。まだ形が残ってる。無くなるまで壊さなきゃ......

0ポイントヴィランを完全に破壊しようと拳を握りしめ、腕を振り上げる。

と、その瞬間。

 

『試験......終了~~!!!!』

「っは......」

 

試験会場中にプレゼントマイクの声が響き渡ると同時に、試験終了を知らせるサイレンが鳴り響く。

それと同時に、沈みかけていた私の意識が急速浮上していく。数秒して頭がクリアになり、自分がしたことを理解した。

 

「......また......やっちゃった......」

 

赤く染まった腕に視線を落としながら一人でそう呟く......結局私は......

心に黒いものが落ちる。相手が機械だったのが幸いだった。これがもし人間相手だったら......考えるだけで気分が悪くなる。これじゃあまるで......

そう考えたその時、後ろから声を掛けられた。

 

「おーい!おねーさーん!」

「透明人間さん......っ!!」

 

遠くから腕を大きく振りながら透明人間さんが私の元へと走ってきた。それに気が付いた私は慌てて腕を体の後ろに隠してしまった。

 

「......何でここに来たの?」

「お姉さんが心配で......って......その腕......」

「っ......」

 

どうやら隠しきれておらず、透明人間さんが私の腕を見てしまったようだ。

見られた?この腕を?どうしよう......怖がられる?軽蔑される?それとも......

過去の事がフラッシュバックして呼吸が乱れる。苦しい、うまく息ができない。

 

「はっ......はっ......」

 

心の奥底から感情が湧き出てくる。フラッシュバックと呼吸が乱れたこと、そして腕を見られた事......それらが重なり、私の心が過剰に反応し、勝手に「敵意」と判断したからだろう。

ダメだ......出てくるな......違う、私は私だ......

そう自分に言い聞かせるけど、私の心は止まってくれない。

早く......早く「薬」を......

そう考えたその時、私の想像とは違う言葉が聞こえてきた。

 

「真っ赤!!血だらけじゃないですか!!」

「え......」

「見せてください!!早く手当てしないと!!」

「えっと......これは......大丈夫、うん、なんともないから......」

「大丈夫なハズないでしょ!!ばい菌入っちゃいますよ!!」

「いや!!ほんと大丈夫だから!!気にしなくていいから!!えっと......じゃ......じゃあこれで!!」

「あ!!ちょっと!!......行っちゃった......」

 

心配してくれる透明人間さんの静止を振り切り、私は足早にその場を離れた。

 

「はっ......はっ......」

 

透明人間さんのおかげで気が紛れて、動悸が少し落ち着いた。控室に到着した私は、誰かが来る前に自分の荷物を持ち、人気の無いトイレに駆け込んだ。

 

「早く......早く......!!」

 

また湧き出てきた......早くしないとまた......!

息を切らしながら自分の荷物を漁り、常備している薬の瓶を取り出した。

震える手で瓶の蓋を開け、中の錠剤を取り出して口の中に押し込む。それを持ってきていた水で流し込んだ。

 

「はぁ......はぁ......」

 

少しずつ動悸が治まっていき、呼吸が整っていく。それと同時に込み上げてきていた物も治まっていく。

ひとまずはどうにかなった。

 

「うぅ......」

 

でも、動悸が治まると同時に別の感情が湧き出てくる。

親切にしてくれた人に悪感情を向けてしまったという自己嫌悪。心が締め付けられるような感覚が私を襲う。苦しい、結局私はどこまで行っても......

こんな思いをするくらいなら......こんなに苦しむくらいなら......

 

「......無個性の方がよかった......」

 

そんな言葉が口から零れてしまう。個性で苦しむくらいなら、こんな個性なんて無い方がよかった。

贅沢な悩みってやつだろうな......

 

「......帰ろう」

 

ここで長居するのも良くない。人が来るかもしれないし、何より雄英に迷惑がかかる。

私は薬と一緒に常備している包帯を両腕に巻き付け、誰にも見られないように雄英を後にした。

透明人間さん......名前も聞いて無かったけど、もしまた会ったら距離を置こう。せっかく親切にしてくれた人だ、なるべく傷つけたくないし、何よりこれ以上関わりたくない。

そんなことを考えながら、私は自分の家に歩いて行った。




記念すべき第一話、どうも猫耳の人です
第二作目、始動でございます。
本作品は、私の第一作目、「無敵のヒーロー(自称)」とは違い、シリアスの方をメインにお送り致します。

故に、この小説において、ギャグシーンは皆無となっておりますので悪しからず...

そしてこの小説は、現在USJ編までストックがあり、一日置きに投稿していこうと考えております。
ストックが無くなり次第、「無敵のヒーロー(自称)」も再始動、第一作目を投稿しつつ、こちらも投稿していくという形になります

二作同時進行を行う都合上、更新頻度はまちまちとなりますが、これからも私の小説をよろしくお願い致します
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