ARIA星人イアちゃんと出会った結月ゆかりの青春模様   作:へるしぃーぼでぃ

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作中想定曲『My Soul,Your Beats!』

……好きな曲発表欄になってきたな


イア、赤髪のお姉さんと知り合う

 

 

「……久しぶりに帰ってきたな」

 

映える赤髪のポニーテールを揺らすその人物は、コーポ『ふぁ〜すとぷれいす』を見上げて懐かしそうにそう呟いた。傍らにはコチラも真っ赤なバイクがまだ熱を発しており、旅装の出で立ちだ。

厚底のブーツを鳴らしながら、彼女は慣れた足どりで敷地内に入ろうとした、その時。

 

「〜〜♪」

 

「ん?」

 

どこからか風に乗って、その歌声が聞こえてきた。

赤髪女性の知らない声である。

ずいぶん綺麗な歌声だな、と聞き入っていると、アパートから見知った顔、弱音ハクが出てきた。

 

「……やっぱり、バイクの音がしたからと思って来てみれば……、久しい顔が帰ってきたわね、カル」

 

「あ、久しぶりっス!ハクさん!」

 

カルと呼ばれた女性は革ジャンを脱ぐと、がっしりとハクに抱きついた。ハクもポンポンとその背中をさする。

再開の挨拶もそこそこに、カルが早速とばかりに質問した。

 

「ところで、この澄んだ歌声の主はどういう子なんスか?またエラい上手い子が入居したんですねぇ」

 

「……会ってきてはどうですか?今なら裏庭にいますよ」

 

「そうしてみる!後で他の子たちにも挨拶回るからよろしく!」

 

カルはポニーテールの赤髪を揺らしながら、歌のする方へ足早に向かった。

 

 

 

 

 

 

アパートの裏庭。そこは声を扱う仕事を生業とする住人たちのために、発声練習の場として特別な作りとなっている。

まるで森林公園のような裏庭で、カルはその人物を見つけていた。

 

「あの子が……」

 

「〜〜♪」

 

まず目に映ったのは、地面に届きそうなほど長い、そして不思議な色の髪だった。髪の毛が長すぎてその姿が確認できず、フワフワと毛の塊が浮いているように見えてしまう。

その少女はカルに気付く様子もなく、まだ一生懸命に歌を続けている。

カルは邪魔しないよう静かに聞き入り、少女の歌が終わるまで木の根に背を預けた。

 

──と思ったが、カルはその光景に目を剥いた。

 

歌い続ける少女の足下、そこに色とりどりの花が一斉に咲き乱れ始めたのだ。しかも頭上の木々まで花を咲かせているではないか。

 

「はぁ!?どういう事だ!?」

 

イキナリの超常現象を前に思わず叫んでしまったカル。

ビクッ!と歌をやめて振り返る少女。大きく見開かれた青い瞳が、燃ゆる赤髪を捉えた。

 

「……」

 

「……」

 

しばらくの沈黙。

カルが気まずそうに視線を逸らす中、先に動き出したのは毛の塊──イアだった。

 

「……えっと、こんにちは?」

 

「え、……ぁ、ああ、こんにちは。悪いな、歌の邪魔しちゃって……」

 

バツが悪そうに頬を掻きながら謝るカル。

対してイアはなんでもないようにニッコリ笑った。

 

「ううん。それよりも、聴いてくれててありがとう。……私の歌、どうでした?」

 

「そりゃサイコーだったよ!このアパートに集まるヤツは皆歌が上手いけど、君のは特にこう……、透き通るというか、宝石みたいに綺麗なモノだった!」

 

「ふふ、ありがとう、嬉しいな。……その、よかったら、貴女の歌声もぜひ聴かせてほしな」

 

「おう!こんな私で良ければ喜んで!」

 

それからはどちらからともなく、自己紹介もそっちのけで歌い始める二人。

木々に囲まれる裏庭、咲き乱れる花々の中。二人のハーモニーがいつまでもその場に響いた。

 

 

 

 

 

「イアちゃーん?あんまりお外で練習してると風邪引いちゃいますよー?」

 

太陽がオレンジ色に染まる頃。髪を夕日に照らされるゆかりが、イアを探して裏庭を歩いていた。

今日の彼女はマキと遊ぶ約束をしており、イアとは別行動だったのだ。

久しぶりに水入らずで過ごして帰って来た時、偶然会ったハクから「イアは裏庭にいる」と情報を聞きつけたので、探しに来た次第である。

今日は一日快晴で暖かかったが、日が落ちると一気に気温が下がる。晩ご飯はイアちゃんと一緒にお鍋でもつつこうか、と考えていると、遠目からでも目立つ白銀の長髪が木の影から覗いた。

ゆかりの顔がぱぁ、と輝く。

 

「あ、イアちゃーん。今日のお夕飯、一緒にお鍋でもどうです……か……」

 

しかし、駆け寄ってひょっこりと顔を出したゆかりの声は尻すぼんでいった。

こちらを見て「あ、ゆかりさん」と微笑むイアの隣に、見知った赤髪のポニーテール──カルの姿があったからだ。

 

「よ、久しぶりだなゆかり」

 

カルは軽い敬礼のような挨拶を交わしてくる。

ゆかりは驚きに目を見開いたあと、目を細めて2人の今の格好に訝しむ視線を送った。

カルは現在、イアの肩を手を回し、抱くようにして密着している状態だったのだ。

完全にゼロ距離である。

イアの透明な髪越しにカルの赤髪が透けて、さながら炎が煌めいているようであった。

その仲睦まじい光景に、ゆかりは激しくジェラった。

 

「ちょっとカルちゃん?貴女昨日まで旅に出てましたよね?という事は今イアちゃんに出会って、たちまちその距離感なんですか?距離詰めるスピードおかしくないですか???」

 

「なんだ急に早口になって?ただ寒くなってきたからくっ付いただけだろうが。なーイア」

 

「うん。カルさん、すっごく体が暖かいんだよ。ゆかりさんも、一緒にあったまろ?」

 

イアの上目遣いに「うぐっは!?」と大ダメージ(尊死)を受けるゆかり。

唐突に膝を着いたゆかりにイアは「?」と首を傾げるが、カルは「ゾッコンだな」と苦笑いを浮かべるとゆかりの手を引いて自分たちの間にギュッと詰め込んだ。

正気に戻ったゆかりが右を見て左を見て、ほっぺがくっ付きそうなほど近い2つの端正な顔に耳まで真っ赤に染まっていく。

 

「ンなっ!?ななな!?」

 

「わっ、ゆかりさん、どんどん体があったかくなってく」

 

「年下2人にくっ付かれて動揺しすぎだろ、ゆかり……」

 

カルに呆れられるが、2人の美少女に挟まれたら誰だって照れるに決まってる、と茹でダコ状態のゆかりは思った。

そうしてしばらくゆかりを揉みくちゃにして遊んでいると、とうとうゆかりが反撃に出た。

 

「〜〜ッもう2人とも!!あんまり年上をからかうんじゃありません!!」

 

それぞれの両肩に腕を回して胸元に抱き寄せる。慎ましくも確かにある双丘が、カルとイアの顔を優しく受け止めた。

 

これに焦ったのはカルだ。

 

彼女は気恥しそうに「お、おい!」と高い声を上げると、素早い動きでゆかりの拘束から脱した。どうやら攻められるのは性にあわないようである。

途端、ゆかりがマウントを取りに来る。

 

「あれれ〜?カルちゃん、顔が真っ赤ですよ〜?」

 

「うっせ!……悪かったよ、まったく」

 

ため息をついてその場にどっかり座るカル。

そのまま胡座に頬杖をつくと、ふと怪訝そうにゆかりを見つめた。

 

「おい、いつまでイアに抱きついてんだよ?」

 

「え?いつまでもですよ」

 

そう、この女。何食わぬ顔をしているが、カルが離れた瞬間空いた手をイアに回し、両腕でガッチリホールドしていたのだ!

イアは困ったような、しかし満更でもない笑みを浮かべて身を任せているし、カルは頭の裏をガシガシ掻いてため息を吐いた。

 

「分かった分かった。ユニット組むくらい仲良いんだもんな。ハクさんから事前に聞いてたし、驚きゃしねーよ」

 

「あら?もうイアちゃんから聞いてましたか。そうなんです、とうとう私も歌手デビューしたんですよ!」

 

歌の合間に交わした雑談で諸々の事情を聞いていたカル。

無い胸を張って威張るゆかりにカルはフッと笑うと、素直な賞賛を口にした。

 

「おめでとうだな。私が旅に出る前はあんなに腐ってたのに」

 

「それもこれも、全てイアちゃんのお陰です!!」

 

ムギュっとさらに力強くイアを抱き締めるゆかり。イアもささやかながら抱き返す。その仲睦まじい光景にカルはお腹が脹れる思いだった。

そんな甘々な空気の中、ふとイアがカルに質問した。

 

「カルさん、……旅って、何処に行ってたんですか?」

 

「ん?ああ、バイクの免許取ったからさ、楽しくてちょいと国内をグルっと一周してきたんだよ。とある楽器で気ままに演奏しながら」

 

言いながらポケットからスマホを取り出すと、バイクやその楽器が映っている写真を見せてきた。

イアとゆかりが興味深けに覗き込む。

 

「お、バイクカッコイイですねー。私も免許考えてみましょうか。というかこの楽器、……なんですか?」

 

「この楽器、亀さんの甲羅みたい」

 

「亀の甲羅か、その視点はなかったぜ。私は最初UFOみてぇって思った。ハンドパンってんだ、実物持ってくるからちょっと待ってろ」

 

言うなりアパートの玄関に走り去るカル。だが直ぐに戻ってくると、写真で見た奇妙な円盤を抱えて持ってきた。

 

「ッよっと。これがハンドパン、叩くとイイ音出すんだぜ」

 

ぺぺん、と軽く叩かれたハンドパンから、鐘の音のような誠凛とした音が反響した。

初めて見た2人は早速とばかりにぺんぺん叩く。

 

「うわあ、面白いですね!構造はシンプルですけど、その分使い手の技量が問われる楽器だと見ました!」

 

「その通り!単純ゆえ奥がスンゲー深い。私はそこに惚れちまったのさ」

 

数回叩いただけで未知の楽器への見識を深めるゆかりに、カルは満足そうに頷く。腐っても音楽の道を志す同志だと安心した様子だ。

と、そこでイアがぽそりと呟いた。

 

「そういえば私、ゆかりさんのギター以外の楽器に触るの、初めて」

 

その言葉に「あれ、そうでしたっけ?」と間抜けな顔をするゆかり。

それを聞いてカルは「おいおい」とツッコんだ。

 

「ユニット組むっつーのに、ゆかりのギター1本でやろうとしてたのか?それはちょっと無謀なんじゃねーの?」

 

「いやーでもほら、楽器を新調できるほどお金が……」

 

それに呆れた顔をするカル。

 

「何言ってんだ。こういう時こそ、この特殊なアパートの利便性が発揮されるところだろ」

 

カルが当たり前のように言うが、ピンと来ないイアとゆかりは「?」と揃って首を傾げた。

そんな2人にカルが再びため息をつくが、立ち上がると顎をクイ、と上げた。

 

「私の部屋に来いよ。楽器を貸してやるよ」

 

 

 

 

 

 

「わあ!これ、全部楽器なんですか?」

 

「でもすっごいホコリ被ってますね」

 

「しょうがねぇだろ。半年くらい旅出てたんだから我慢しろ」

 

言われるがままカルの部屋に招かれると、そこには様々な楽器がホコリで厚化粧した姿で一行を出迎えてくれた。

カルは袖で口元を抑えながら、足元のギターを1本掴むとゆかりに寄越した。

 

「ま、元々はこの部屋を掃除するために帰ってきたんだ。思わぬ人手もゲットしたし、まずは楽器をそっちに並べてくれ」

 

「え〜?私達もやるんですか?」

 

「なんだよ、不満なら貸さねぇぞ?働かざる者奏でるべからず、だ」

 

ぶーぶー文句を垂れるゆかりをカルが一蹴する中、ひとり電子ピアノを見つめていたイアがそっと呟いた。

 

「このお部屋を、綺麗にすればいいの?」

 

「そーそー。部屋を綺麗にしてくれれば、この楽器たちの中から好きな物を貸すよ」

 

「部屋どころか楽器にもホコリが積もってますし、しょうがない。ひと肌脱いでやりますか!」

 

とゆかりが鼻息荒く腕を捲った時。イアの指先が淡く光った。

 

「じゃあ“浄化”しますね」

 

その瞬間、眩い光が輝いて空間を駆け抜けた。ゆかりとカルはあまりの眩しさに目を瞑り腕で顔を覆うが、すぐに光は収まった。

2人は恐る恐る目を開けると、そこには光沢が出るほどピカピカになった部屋と楽器たちが。

その中央で、イアがニッコリと無邪気に微笑んでいた。

「……な、ぬぁんじゃこりゃぁぁあああ!?!?」

 

「流石イアちゃん!魂だけじゃなく物理的にも浄化出来るんですね!!」

 

カルは雄叫びを上げ、次に手放しに賞賛するゆかりを二度見した。

 

「えちょ、驚かないの!?というかどういう事なの!?」

 

「どうもこうも、イアちゃんの星謹製のARIAテクノロジーですよ。……あれ?イアちゃんが宇宙人だっていう話、してませんでしたっけ?」

 

さも常識のように語られる情報に絶句するカル。ゆかりはすでにARIA教の熱心な信者と化しているので、もうこれくらいでは驚かないのだ。

ゆかりの言葉に「あ〜、そういえば……」とカルが唸る。

 

「確かに自己紹介してる時、そんなこと言ってたような……。ちょっとイタい子なんかなって思ってスルーしてたんだけど、……マジな話だった?」

 

「マジです」

 

急に迫真の表情を見せるゆかりに、カルはゴクリと唾を飲みこむ。恐る恐るイアの方をチラリと見れば、イアは「?」と可愛らしく小首を傾げた。

 

「……まあ、可愛いからいっか」

 

「そう!!!ぎゃわいいんです!!!!」

 

ゆかりは拳を握りしめて激しく同意する。かわいいは正義、この世の心理がまた証明された瞬間である。

気を取り直そうとカルが後頭部をポリポリ掻きながら、話を元に戻した。

 

「で、えーと、なに話してたっけ?……あぁ、掃除がめでたく終わったから好きな楽器選びなよ」

 

「えっとね、じゃあ……これがいいな」

 

カルに勧められると、イアは新品同然になった楽器たちの中から早速ひとつを選んだ。

ゆかりが歌手モードになって目を細める。

「電子ピアノ、ですか。さっきも興味深けに見つめてましたよね。イアちゃん、その心は?」

 

「一目惚れ、かな。これを見た瞬間、頭の中に曲が流れて……ううん、聞こえた気がしたの」

 

言うなり、イアの細く白い指が鍵盤に触れた。どうやら即興で曲を思いついたらしい。

始まりはゆったりと、それでいて重く響くメロディが奏でられた。

だが段々とテンポが速まっていき、小気味よいリズムが次から次へと積み重なっていく。

出だしだけで聞き惚れるゆかりとカル。

そんな2人を他所に、イアの小さい口に空気がいっぱいに含まれると、それが吐き出された。

 

「〜〜♪」

 

風が、吹き抜けた気がした。

日常でふと感じる爽やかな風。そんな何でもない瞬間に胸が揺さぶられるあの感覚。

見つけた気がした。

当たり前に過ぎ去る日々、その中で幾つも輝く一抹の幸福たちに。

聞こえた気がした。

何気ない一言。けれどもその感謝の言葉がなにより心を躍らせ、胸が、魂が打ち震えるその響き。

 

ありがとう、と──……

天使。

天使がいた。

背に眩い光の翼を広げ、慈愛に溢れる笑みを浮かべる純真の存在が、確かにそこに降臨していた……──

 

ふと気づけば、曲は終わっていた。

満足そうに笑みを浮かべるイアは、呆ける2人に再び「?」と小首を傾げる。

その様子にカルとゆかりは、絞り出すような声しか出なかった。

 

「……やっばいね、この子」

 

「ええ。……私、要らないでしょう」

 

驚嘆するカルに、信仰するあまり自嘲するゆかり。それほどイアの歌唱力・演奏力は抜群だったのだ。

しばらく放心していたカルだが、突然ハッと正気に戻るとイアの手を取って、叫んだ。

「……こんだけ上手けれりゃ、私の番組で紹介して……、いや出演して歌ってほしい!」

 

「え?」

 

「ええええ!?ちょちょ、話の展開が急過ぎませんか!?」

 

話がよく分からないイアに代わり、ゆかりが素っ頓狂な声を上げる。

カルはとある番組でMCを務める、立派な芸能人である。その番組は主に音楽を中心に様々なカルチャーを紹介していく内容で、つい先日初音ミクの特集があった事が記憶に新しい。

他にも『ふぁ〜すとぷれいす』のアーティストが何人も紹介されたことはあるが、まさか正式にデビューしていない状態で番組に顔出しなど前代未聞であった。

 

「ていうかそもそも、MCほっぽり出して半年も旅に出てた貴女にそんな権限あるんですか!?」

 

「んあ?あー、私が旅に出てたのは有給消化のためと、地方の無名アーティストを見つける旅動画を撮ってくるロケも兼ねてたんだ。今日アパートに来たのも部屋の掃除だけが目的で、明日にはスタジオ入りする予定だったし」

 

あっけらかんと言うカル。突飛な話に追いつけていないゆかりの隣で、イマイチよく分かっていないイアは不安そうに質問した。

 

「えっと、それで、私はどうしたら……?」

 

「つまり、明日は私と一緒に社会見学しに行こうってことだ!」

 

イアの手を取ったまま力強く言い張るカル。と、その手にゆかりの両手がはっし!と掴まった。

 

「も、もちろん私も行きますからね!ユニット組んでますし、なによりまだイアちゃんは地球に来て日が浅いんです!慣れない場所に連れてくなら、せめて私も連れてってください!!」

 

「……私も、知らないところに行くのはちょっと不安かな」

 

必死なゆかりと上目遣いで不安を零すイアに、カルは「うっ」と申し訳なさそうに頬をかいた。

 

「あー、確かにそうだな。色々配慮が足らなかった。……でもそれなら、やっぱ出演は保留にしとくか?勿体ないけど」

「いえそれは是非出させてください。こんな千載一遇なチャンスは滅多にないですから」

 

イアの心を配慮しながらも、しかし貪欲に歌手としての道を手放さないゆかり。イアも「ゆかりさんが一緒なら頑張るっ」と可愛く意気込む。

その姿にカルは苦笑いしながらも、「オーケー分かった」とスマホを取りだした。

 

「それじゃあそういう旨で連絡入れとくから、2人とも歌う準備しとけよ」

 

「はい!ありがとうございますカルちゃん!」

 

「よろしくお願いします、カルさん」

 

かくして、ゆかりとイアは無名から一気に全国へその名を轟かせる……、かもしれない機会を手に入れた。

 

 

 

 

 

 

 

「……ところで、この歌うまモンスターにゆかりはちゃんとついていけてんの?」

 

「ふふん、私を舐めないでください?……ほぼ毎日マキさんに死ぬほどしごかれてますから。今日だってホラ、しっかり腕の筋肉と喉は死んできました」

 

「それドヤ顔で言うことか?スゲー頼りねーじゃん……」

 




カルイア!



ゆかり(18)
カル(15)
イア(1?)

ゆかりさんが意外とお姉さんなのか、カルが見た目に反して幼いのか……
イアちゃんはまぁ、惑星の周期で変動するから

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