謎の強キャラムーブがしたい少年は願望機に愛される   作:上位存在愛されもの好き

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上位存在ヤンデレものが読みたい……
でも主人公が好き勝手してまわりが勘違いするタイプの現代ファンタジーものも読みたい……
せや、くっつけてじぶんで書いたろ!
という感じの作者から生まれたお話です
こういうのが好きな同士は是非読んで評価していってください


非日常へのプロローグ

 

 【求む】監禁されそうだから助けてくれ【対処法】

 

 こんなスレを脳内でスレを立ててみてもこの状況は変わらないことくらい分かっているが、それでもふざけずにはいられない。

 いやマジでどういうこと?

 

「ねぇ……ボクと一緒になろうよぉ……!」

 

 フィクションで四肢が鎖で拘束されている者は大体無駄だとわかりつつ、あるいはそれすらも認識できずに鎖をジャラジャラと鳴らすものだが、ノンフィクションを生きる俺にはそれすらも許されていない。

 具体的に言うと拘束された両腕両足に全く力が入らない。考える必要もなくアイツのせいだとわかってはいるが。

 

「無駄だよ、君はボクからは逃げられない……」

 

 そう言って彼女はにじり寄ってくる。

 

「好きだよ……創」

 

 その瞬間、俺の唇が奪われた。

 え、待って俺一応初めてなのに、ちょっ、ま、舌!?それはなんかだめだって!

 

「えへへ……創のファーストキス、もらっちゃったぁ……気持ちよかった?」

 

 ここだけ見ると可愛いんだがね……頭の中が官能小説みたいな文章で埋められた身からすると、ヤベーなこいつ感が勝つな。

 とはいえ逃げられないのはわかってるしなー。どうすっかなー。

 

「ボクは君のおかげで真の意味で恋を知ったんだ。だからね……もう絶対に離さないよ?」

 

 なんでこんなのに育ってしまったのか……というかこれ、俺のせいか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 君たちは非日常に憧れたことはないだろうか?

 可愛い、あるいはかっこいいあの子との恋愛をしてみたり、

 あるいはもっとバチバチの、異能力を用いた死闘を繰り広げたり、

 趣向を変えて、心霊現象に巻き込まれ、SAN値を減らしながら超常存在に立ち向かったり、

 もはやこの人生を捨てて、転生し別の世界で新たな生活を始めたり、

 そんな経験をしてみたいとしてみたいと誰もが一度は思ったことがあるだろう。

 当然俺にもある。というか、今その妄想の真っ只中にいる。

 とはいえ現実は非情。そんな事が起きようはずがない。

 少し前まで俺もそう考えていた。

 しかし、俺はついに非日常の影を見つけたのだ!

 それは俺が入学した高校での出来事だった。

 あえて抽象的な言葉で言うが、俺のクラスはすごく『主人公がいるクラス』っぽかったのだ。

 普通を自称しながらも確かな芯のある善人。

 創造の世界から飛び出してきたような美少女。

 なんか明らかに普通じゃないオーラを纏った謎の転校生。

 これはなにかが始まるんだとワクワクした。

 だがもう一度言おう。現実は非情だった。

 ある日、仮称主人公と仮称ヒロインが遅れて登校してきた。それも明らかに何かあった様子で。

 あいつらはクラスメイトにいろいろと聞かれても、何も答えなかった。友達である俺にもだ。

 この時点で思ってしまった。

 俺はただの数少ない学校パートの賑やかし要員であるモブなのでは、と。

 現実で自分のことをモブとか言ってるやつがやばいやつなのは承知の上で、俺は本気でそう思った。

 実際その後も物語の本筋的な出来事には関われなかったし。

 俺が見るのはいつも何かが終わって達成感に浸っている主人公たちだけだった。

 重ねて言うが、これは非日常に憧れていた俺にとって重要な問題だった。やっと非日常を見つけることができると思ったら、思わぬお預けを喰らったのだから。

 とはいえ何もできることがなかったのも事実。

 その結果、俺は無為に普通のつまらない日常を送っていた。

 そう、あの日までは。

 

 

 その日、いつも通り家に帰り宿題を終わらせた俺は、これまたいつも通り主人公たちを探しに街へ赴こうとしていた。

 しかしその時、長年過ごした部屋に違和感を覚えた。

 最近なにか動かしたりしたわけでも買い足したりしたわけでもない。ならばなにがおかしい?

 数分経って俺が見つけたのは、さもずっと前からここにいましたけど?みたいな雰囲気を出して床に鎮座していた1冊の本だった。

 本といってもラノベのようなタイプではない。

 それこそ非日常的に例えるならば、それは魔導書に近い見た目をしていた。

 分厚い装丁。なにか書いてあるが読み取れない文字。それは、一言で言えば謎だった。そう、日常ではなかった。

 故に俺は何の躊躇いもなくその本を手に取りページをめくった。

 

『……マスター登録を実行……完了……個体名高勢 創(こうせい つくる)、貴方は願いを叶える権利を得ました』

 

 は?今なんつった、こいつ?

 頭の中にいきなり声が流れ込んでいたかと思ったら、すごく期待させることを言ってきたぞ?

 

「願い……叶えてくれるって?」

『肯定します』

「どんなものでも?」

『肯定します』

「回数制限は?」

『ありません。貴方の命が尽きる時までいくつでも叶えられます』

 

 これが本当なら確実に非日常的な体験になるわけだが(そもそも喋る本との遭遇がそう)こいつは願いをかなえる力を持っているのか?

 

「じゃあ……純金のインゴットここに出して」

『わかりました』

 

 次の瞬間、空中に浮かぶ本の真下に黄金が現れた。

 試しに手に取ってみると、確かな重みを感じる。

 

「え……マジで本物……?」

『肯定します。人間の定義する金の含有率99.9%以上の純金です』

 

 マジらしい。というか純金の定義とか始めて知ったわ。

 どうやらこいつは本物の願望機らしい。となれば俺がまず願うべきは……

 

「見た目としゃべり方って変えれる?」

『肯定します。可能です。何かお望みのものはありますか?』

 

 変えれるんだ。じゃあ変えてほしい。

 というのもこの機械音声みたいなしゃべり方も悪くはないんだが、いかんせん俺の1人遊び感が強くてなんか虚しくなる。ChatGPTとかと話してる感覚に近いのかもしれない。

 

「じゃあしゃべり方はそっちの好きなのでいいから、見た目を美少女に変えてほしい」

 

 え?願望丸見えだって?別にいいじゃないか。昨今安易な美少女化は逆にないとの意見もあるが、俺はそれに否を唱えたい。だってずっと一緒にいるなら美少女の方がいいじゃん。そりゃ無機物とか人間以外の生物のままでいることの良さを否定はしないけども。となるとベストはどちらにも変身可能な状態か?

 

『好きなの……了承しました。これより変化を開始します』

 

 本が眩い光に包まれる、なんてことはなく。瞬きの間にそれは姿を変えていた。

 

「これでいいかな、創?」

 

 その見た目は確かに美少女であった。

 まず腰までいかないくらいの長さに伸びた真っ白な髪。数多ある髪色の中で黒と並ぶ無彩色である白を選んだか。あえて派手な色を選ばないことによって落ち着いた雰囲気を醸し出している。良き。

 肌もまた純白で、髪色と合わせるともはや透明感すらある。女子特有の触ったら柔らかいんだろうな感が見事に再現されている。これもまた良き。

 瞳の色はこれまた種類が豊富な中から選ばれた深紅の色。輝くルビー、濃い夕焼け、燃え盛る炎等様々なものに例えられるがそのどれとも違う絶妙な色を持っている。マジで良き。

 そして身長はまごうことなきロリ体形。これだけは自分の好みから要素に組み込まれたのだと思うとなんか……いやあくまで二次元上の話だから。俺はロリコンじゃない。それはそれとして良き。

 

「ボクの見た目、気に入ってくれたかな?」

 

 極めつけに一人称がボク!男らしさを出す俺や女子らしさ、あるいは丁寧さを見せる私とも違う、中性的な魅力を持つもの。その声や顔つきとも相まって総合評価はまさに最高、パーフェクト!

 

「いやもうほんとマジさいこうですはいなんかありがとうございます」

「ふふ、ボクは君の願いを叶えるための存在だからね。お礼なんていいよ」

 

 ……なるほど、こいつはそういうタイプか。ならいうべき事は1つ。

 

「それでも俺は君に感謝してるから。俺のところに来て、俺の願いを叶えてくれてありがとう」

「?まあそれならどういたしまして」

 

 少なくとも俺にこいつを願いを叶える装置として見る気はない。というか人の形をしたものをぞんざいに扱う豪胆さもない。根はビビりだからね。仕方ないね。

 さて、ずっとこいつ呼びしている彼女にも名前を付けないとな。

 

「ねえ、今から君に名前を付けようと思うんだけど、何か注文はある?」

「ないよ。君の好きな名で呼んでくれ。そんなことをする奴はいなかったしね」

 

 前にもマスターがいた感じの言い方だが……まあ今は気にしないでおこう。

 それにしても名前か……その辺のセンスはあまりないし、定番のでいこう。

 全体的に真っ白だからシロ、は流石に適当すぎるか?

 全知全能っぽいし、デウスエクスマキナからとって……デウスはなんか名前っぽくないし、エクスかマキナからとって……

 

「エキナ、君の名前はエキナにしよう」

「ボクの名前はエキナだね。記録したよ」

 

 さて、非人間系美少女とのチュートリアルも終わったことだし、ここからは情報収集がてら質問タイムにしよう。

 

「いくつか……というかわりとたくさん聞きたいことがあるんだけどいいかな」

「はい、ボクならこの世に存在するありとあらゆることを答えられますよ?」

 

 こいつやっぱし全知全能か……とりあえず質問だ。

 

 

 質問の結果、以下のことがわかった。

 まず一つ目、マスターの決め方だが前のマスターが死んで10年後に地球上のランダムな場所に本が出現。それを開いた人が新たなマスターとなる、とのことだった。

 なんでそんなシステムになっているかというと、大昔にエキナの本体が干渉を受けた際、そういう仕組みが刻まれたらしい。

 そんなエキナの正体だが、人間の言葉でアカシックレコードが近いらしい。特定の名を持つわけではないため、あくまでも人間がつけたあだ名のようなものだが。

 エキナにできることとしては、自身の中の情報、要するにこの世の全ての閲覧、およびそれの書き換えの2つだ。

 だがこれだけでどんな願いも叶えられる願望機としての力を持っている。

 そこに○○がある、とすれば大抵のものは手に入るし、人の情報を書き換えれば世界の支配すら思いのまま。

 聞けば聞くほど一介の男子高校生が扱っていい代物じゃない気がしてきた。

 

「こんなところかな。他に聞きたいことは?」

「……じゃあ、この世界に非日常は存在するのか?」

 

 俺は知りたかった。この世界が退屈ではないのだと証明したかった。ついにその答えが知れる。

 

「うん、あるよ。科学と道を違えた魔法も、それとはまた法則の違う異

「エキナ、俺と一緒に来てくれ」

「うん、ボクは創が死ぬまで君の物だよ」

 

 なら手始めに……

 

 

 

 

 

 

 

 それはある夜の闇の中。

 

「くそっ!俺たちの攻撃が通用しないなんて……!」

 

 激戦の末、打ちのめされ諦めかける少年。

 

「諦めてはいけません!必ず道はあるはずです!」

「そうよ!諦めるなんてあんたらしくもないわよ!」

 

 そんな彼を鼓舞し、あるいは叱咤する少女たち。

 

「そうか……そうだよな。俺たちならきっと勝てる!」

「ハハハッ!無理に決まっているだろう?キミたちがワタシに敵うはずなんてないのさ!」

 

 立ち直った少年の前に立ちふさがるのは、男か女かも定かではない敵の刺客。

 

「そんなこと……最後までやってみなくちゃわからないっ!」

「ならば最後まで力量の差に気付けず死んでゆくといいさ!」

 

 ぶつかり合う力と力。しかしこのままでは彼らの敗北は固い、そんな状況だった。

 

「……!」

「何事です⁉」

「なによ⁉」

「なんだと⁉」

 

 そこに打ち込まれたものはいわばエネルギーの塊。それがその場にいた全員を吹き飛ばした。

 

「ワタシを狙っていた……彼らの援軍かい?」

「いや?そんなものではないさ……ただの通りすがりの者だとも」

 

 ビルの屋上から彼らを見下ろしているのは、左手に本を持った全身黒づくめの怪しい男。

 

「さあ、能力者諸君。少し遊ぼうじゃないか」

 

 今ここに、謎の人物と後に世界の命運を懸けた戦いをすることとなる1人の少年が出会うこととなった。

 その出会いがどんな運命の変革をもたらすのかも知らずに。

 

 

 

 

(くうぅ~!やっぱこれこれ、こういうやつだよ!俺がやりたかったことは!)

 

 まあその人物俺なんですけどね。




 俺

 非日常を欲する者
 好きなジャンルは現代ファンタジー
 この度運命的な出会いを果たす
 これから好き勝手やりまくる


 エキナ

 感情などない願望機
 その中でもだいぶ融通が利く方
 この世界における最強の存在だが、自ら能力は行使できない
 これから少しずつバグっていく




 エキナ(未来)

 バグった願望機であり1人の人外少女
 枷が外れたので暴走した
 まあ某界隈では恋を知った者が暴走するのはよくあることなのでセーフ
 恋が現実の前に折れるなら、その現実を改変するタイプ




こんなかんじのお話を書いていこうと思います
面白いと思ってくれたら、高評価・感想お待ちしております
くれると作者がものすごく喜んでモチベにつながります
返信もするのでぜひ気軽にどうぞ
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