謎の強キャラムーブがしたい少年は願望機に愛される   作:上位存在愛されもの好き

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ついに謎のロリっ娘の正体が明かされる時!
ダレナンダロウナー


今度は謎のロリっ娘ムーブ

 

「うしろから……ど~ん!」

 

 クソデカハンマーを不審者の脳天に叩き込む。あ、死にはしないから安心してね。

 ……うーん、めっちゃ注目されてるな。くう~これだよこれ!この感覚がいいんだ。このムーブをやってるかいがある。

 

「おねーちゃんたち、こんにちは!」

 

 無邪気に、何もなかったかのように話しかける。これが逆に不気味さとアンバランスさを生むのだ。実際なにかおぞましいものを見る目で見られてるし。

 

「……ああ、こんにちは」

 

 おお、挨拶を返してくれるとは。ここは急に固まったおねーちゃんたちを心配する方向性で行こうと思ったていたのに。さてはこの王子様先輩なかなかの強者だな?

 

「キミは……誰だい?」

 

 名前か。いいだろう。聞かれたのなら、答えてあげるが世の情けってやつだ。

 

「わたし、リリィ!おしごとしにきたの」

 

 名前に加え、何しに来たかの情報を追加。まあ実際は仕事なんかではないが。なお名前は適当である。

 さて、顔見せはこの辺にしておこうか。

 

「はやくかえらなきゃだから、わたしかえるね。ばいばーい!」

 

 さらっとのした男を持ってくのも忘れずに。こいつにはいろいろと吐いてもらわないといけないし。

 にしても今回の謎キャラムーブは大成功と言えるな。これほどに意味不明なキャラもいないだろ。

 え?なんでこんな姿なのかって?それは昨日に遡る。回想シーンだ。

 

 

 

 

 

 

 その夜後輩との連絡を終えた俺は悩んでいた。

 そう、どうやって彼女の物語に乱入するかが決まらなかったのだ。

 とりあえずポジションは前回と同じく謎の第三者である魔法使いでいいだろう。だがそれ以外の設定はどうする?今回の舞台は恐らく百合ものだ。となれば性別は男ではない方がいいだろう。性転換ぐらいならエキナができるって言ってたが、どうせなら見た目もがっつり変えたい。大人のお姉さんになるか?いや、そのポジションはいそうだな……。ならどのポジがいい?

 そうして考えること約30分。エキナにはもうそのままの格好でいいんじゃない?とか言われたが俺はここで最良のアイディアを思いついた。その答えとは……

 

「俺自身がロリになることだ!」

「……どうしたの?」

 

 そうだ、ロリキャラならいいはずだ。まだ小さい子なら本来魔法も大して使えないはず。そんな見た目の子供がゴリゴリに戦闘ができればギャップもある。それならギャップ繋がりで武器はデカいものを選んでみようか。対比感がより出るだろう。

 

「というわけでエキナ、俺をロリにしてくれ」

「えっと……まあ創がいいならいいよ。えいっ!」

 

 視点がかなり下がる。エキナが年上に見えるくらいだ。鏡を見てみるとこの年特有の愛嬌のある顔立ちに加え、将来美人になるだろう感が隠し切れないほど随所に隠れた美しさ。これなら完璧だろう。

 

「いつもありがとな、エキナ」

「それはいいけど……ほんとにあいつを助けたりするの?どうせなら今回は悪役ムーブをしてみたら?」

 

 それもありか?まあそれはともかく序盤はどっちつかずの動きをする気だったし……

 まあその辺は後で考えればいいだろ。じゃあとりあえず明日、顔見せに行ってみるか。

 

 

 

 

 

 

 という感じで謎のロリキャラムーブをしてきたのである。ちなみに演技のコツは羞恥心をなくすことだ。そしたらどうにかなる。

 

「どうせならあいつらも殴ってやればよかったのに」

「やっぱエキナ後輩のこと嫌いだよな。なんかあったか?」

「別に?ちょっと調子のってるなぁって思ってるだけだよ」

「まあ嫌いな奴がいるのも別に悪いことじゃないと思うけどな。心がちゃんとあるってことだし」

 

 だからこういう様子を見てると成長したんだなって気分になる。父性ってやつかね?

 

「もうっ!ボクのことは今はいいでしょ!あいつのことを考えてるんじゃないの?」

 

 それもそうだな。振り返りをするか。といっても今回の収穫は明確にすると少ない。王子様先輩をこの目で見られたこととかあっち側の実力を知れたことぐらいかな?まあ、収穫量は今から増やすんだがね。

 

「さてそれじゃあ、ごうも……尋問を始めようか。エキナ、そいつ起こしてくれ。ついでに俺の見た目も変えて」

「わかったけど……こんなことしなくてもボクが教えるよ?」

「こういうのもやってみたかったからな。せっかくの機会だ」

 

 自分の見た目がロリと化す。さて、どうやって口を割らせようか。

 

「ん?……なんだ、お前」

 

 警戒心バリバリだな。まあ知らん部屋で拘束されてたら誰でもああなるか。

 

「ねえおにーさん、ちょっとききたいことがあるんだけどいいかな?」

「ああ?その前にこれ解きやがっが!?」

「ねえおにーさん?リリィがこたえてっていってるんだよ?はやくおしえて?」

 

 使ったのは痛みを与える魔法。とりあえずこれを主力としていこう。

 

「てめぇ……ただのガキじゃねぇな。だがそう簡単に言うわけ……がぁぁ!」

「わるいこはメッ、だよ!」

 

 さっきより出力上げたけどどうかな?これで駄目なら……どうしようかね?ほぼノープランだったし。

 

「つぎはなさなかったらおにーさんしんじゃうけどいい?」

「わ、わかった!話す!話すから!」

 

 お、話す気になったっぽい。やっぱ死ぬのはやだよな。別に殺す気はないけど。

 

「そっかー☆じゃあなんであのおねーさんをつかまえようとしたの?」

「そりゃあのガキに懸賞金が懸けられてるからだ!金目当てだよ!」

 

 懸賞金ねえ。やっぱ何かの組織から狙われてるのか?

 

「なんでそんなふうになってるの?」

「……し、知らねえ」

『嘘だね』

 

 そうか嘘か……まだ余裕がありそうだな?

 

「えいっ」

「は?あがっ!う、腕が……!」

 

 指さした腕の骨を折った。まあ綺麗に折ったから大丈夫でしょ。

 

「うそはだめだよ〜?わかった?」

「わ、わかった!わかったから!話す!あ、あの女にゃ世界を変える力があるんだってことしか知らねえ!こんなことしか知らねえんだ!」

 

 世界を変える力……主人公君の時もそんな感じだったな。世界を支配するっていう。今回も概ねそんな感じか?あいつも難儀だな。

 

「ちなみにどこからのおねがいだったの?」

「と、匿名だからわからない……」

「そ、使えないね。じゃあもう用もないしバイバイお兄さん」

「え?」

 

 その場から消え失せる男。といっても臨死体験した後にその辺に放り出されるだけだけどね。これで懲りるでしょ。

 

「さて、情報は出揃ったとは言えないがある程度は集まった。つまり適度に後輩を鍛えつつ守ればいいわけだ」

「守らなくてもいいと思うけどなぁ……」

「まあ確かにあいつから事の顛末は聞けるだろうがな。せっかくなら生で見たいし参加もしたいんだよ、俺は」

「まあ創がそう言うならいいけどさ」

 

 もうやることも終わったし、とりま今夜の連絡待ちかな。

 

 

 

 

 

 

「という感じで女の子が突然現れたんです」

「ロリっ娘がねえ。そんな小さい子が魔法使うのはおかしいのか?」

「明月先輩が言うには明らかにおかしいらしいですよ」

「そうか、じゃあ実は中身は大人ですってパターンかもしれないな」

「……その場合って子供の演技をいい大人がしてるわけですよね?

「まあそうなるな」

「……ところで今日習った魔法のことなんですけど」

「ああ、どんなのを習ったんだ?」

 

 はい、現在通話中の俺です。当たり前ではあるけど正体はバレてないっすね。見た目も言動も何もかも変えてるからこれで当てられてもびびるけどね。

 しばらくはこんな感じで現場の声を聞きつつ方向性を修正って流れになりそうかな?

 アドバイスも一応してるし。効果あるか知らんけど。

 後聞くべきことといったら……学校での様子くらいかな。

 

「そういや学校ではどう過ごしてんだ?なんかこの前例の先輩に絡まれてるとは言ってたが」

「そのまんまですね。明月先輩がやたらとアプローチかけてきたり一緒に過ごそうとしてきます」

「でもまあ友達ができたなら悪くはないだろ」

「……私、友達ができたなんて言いました?」

「どーせお前のことだから告白されたらチキって『お友達からで』って言ったんだろ?」

「……言いましたけど。なんでわかったんですか?」

「そりゃそれなりの時間一緒にいたからな。こんぐらいはお前のことを理解してるつもりだよ」

「……そうですか」

「まあその人との繋がりは大事にしろよ。またボッチになるぞ」

「余計なお世話ですよ。別に今は普通の子として生活してるんですから」

「そうか。まあそれなら心配しなくてもよさそうだな」

「心配してくれてたんですか?」

「まあ多少はな。でも元気そうで何よりだよ」

 

「ねえ創、そろそろボクとも話してよ。昨日言ったでしょ?」

「それもそうだな。じゃ、百合園、そろそろ切るわ。また明日な」

「ちょっとまってください今あいつの声が聞こえたんですけどなんでそこにいるん」

「えい」

 

 エキナが通話を終了させた。最後なんかあいつ言ってたけど……まあ明日話せばいいか。

 

「それで?何を話すんだ?」

「……創がボクのこと見てくれないから、強制的にボクのことしか考えられなくする」

「それってどういう……」

「ん、創を襲う」

「いやまてちょっ!」

 

 追伸、たっぷり絞られました。

 

 

 

 

 

 

「ちょっとまってください今あいつの声が聞こえたんですけどなんでそこにいるんですか……って切られてる。絶対あいつのせいじゃん!」

 

 せっかくの先輩との時間を邪魔しやがって……!しかも先輩の家にいるってことは多分あの力を使って無理矢理潜入してるってことだ。許せない。

 ならそうだ。今日の宿題の魔法制作のついでに対エキナ用の魔法を作ろう。幸いにもあいつの正体は先輩から聞いてる。相手がわかっているなら対策だって立てられる。

 相手は明らかに格上。いわゆる上位存在ってやつだ。でもきっと対処法はある。絶対なんてないっていうのはフィクションの言葉だけど、今の空想みたいな力を持つ私ならできるはずだ。

 

「とりあえず……あいつは一発殴る!」

 

 打倒エキナに向けて、そしていつか先輩の隣に立つため、私は本気を出すことにした。

 いずれ来るその時に勝てるように。

 

 その時がそう遠くないことを、今の私は知らない。




 創(リリィ)

 ロリっ娘ムーブ、始めました
 演技力はエキナによって底上げされているが元々の技量もそれなりに高め


 エキナ

 今回は出番少なめ
 それでも確実に創にいなくてはならない存在だし、本人もそれを自覚している
 それはそうともっと構え


 後輩

 先輩に大体のことは見切られている
 大事な先輩と憎き恋敵が同棲していることを知ったあなたはSAN値チェックです
 打倒エキナに動き出した






(今回は特に書くことが)ないです
後輩が先輩と駅なの同棲を知る流れは感想から取りました
アイディアありがとうございます
こんな感じで内容に活かせることもあるのでじゃんじゃん感想をください
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