ゲームを始めて数分で死んだらレアマップに行ってそこでゴーストの力?を貰ったので偉人の力を借りて頑張りたいと思います 作:旅人0605
「という訳なんだけど」
「いやどういう訳!?」
俺は道寺タケル、幼馴染の理沙から勧められた(ある意味強引に)NewWorldOnlineを始めたけど、俺はモンスターの大群に殺されてしまう、そして目を覚ますと仙人と名乗るおっちゃんからゴーストという戦士になる力をもらった、そして俺は事の顛末を理沙へと話していた、
「え!?何アンタ、寺生まれでゴーストハンターの手伝いもやってるのにゲームで幽霊になったの!?その上に詐欺られてスキルが手に入らなくなったって…」
「簡潔にまとめてくれてありがとよッ!!」
俺だってその後かなり後悔したよ、流石に装備は出来たみたいなんだが、
「まさか、開始初日でデバフを掛けられるとは思わなかったよ」
「っていうか、始まって数分で死ぬって…、もう少し装備を揃えようとは思わなかったの?」
いや、流石に序盤にはそこまで強いモンスターは居ないと思ってたから、まさか、
「数の暴力で負けるとは…」
「でも、悪いことだけって訳じゃないでしょ?その……なんだっけ?ゴーストだっけ?」
「ああ、そうだけど」
「もしかしたら、それにもとんでもない力があったりして」
「どうなんだろ、結局ユルセンにもおっちゃんにもゴーストについての詳細は聞いてないしな」
しかも言ってた”英雄の魂”とか何とか言ってたけど、
「なあ理沙、おっちゃんが言ってた英雄の魂ってなんの事だと思う?」
「英雄の魂?何それ」
「ちょっと待って………、送ったぞ」
俺は理沙に先日、ゴーストに変身を解除する直前に眼魂をスクショして、スマホに送っておいたのだ、そして俺はそのスクショを理沙に見せる、
「ヒッ!……何これ、目玉?」
「何かおっちゃんが言うにはこの目玉には俺の魂が入ってるとか言われて」
「私がホラー嫌いなの知ってるよね!?」
「うん、知ってて相談した」
「鬼か!!」
まあ、これに関しては意地悪が勝つんだけど、でもどうしたものかと俺は考える、っていうか、
「そう言えば、何で俺は理沙の勉強を手伝ってるの?」
「いいでしょ?別に歴史はアンタの方が強いんだから、っていうか楓とは合流しなかったの?」
「勉強中に話題をゲームに変えて良いのかよ、そもそも俺が始めたのが夜遅かったし、そもそも待ち合わせとかしてないから会えねーよ」
「私が話付けておこうか?」
「お前は勉強に集中しろ、そして少しでも早く楓さんとゲームやってやんな」
「はーい」
そして今日の夜の、10時程まで勉強会通話が続いたのだった。
◆◇◆
「三途の滝に行かれた!!」
その同時刻、運営は細かいバグの修正などを行っていた、
「は!?あの俺たちが全力の悪ふざけで作った滅茶苦茶低確率でしかも始めて数分で死なないと行けない、あのマップに!?」
「改めて聞くと、行かせる気ないよな、俺たち」
「それは今は良いんだよ!一体誰が…」
そして、運営の目に入ったのは何処にでもいそうな少年だった、
「でも、まさか行かれるとはな〜」
「どれが取られたんだ!?」
「どうやら、ゴーストみたいだ…このタケル、完全に自分の名前そのまま記入したパターンっぽいけど、職業を大剣使いに選んだからかな」
「この、ゴーストドライバーの装備はかなり強いけどデメリットが大きいからな…ほら、仙人にさらっと言われたデメリットで憤慨してる」
画面を見ながら言う運営は少し悪いことをしたかな?とも思ったが、それを含めてゲームなのである、そう思い言う、
「眼魂のミッションは第1層だと幾つあるんだ?」
「確か4つだ、そもそもそのミッションを行う為の場所が普通なら見つからないから大丈夫だと思うぞ?一気に大幅に強くなることは無いはずだ」
「でも、クールタイム1時間39分はやり過ぎたんじゃないか?余りに大きいダメージを一気に喰らうと強制的に変身が解除されちまうし」
「そうでもしないと強いしな、それに本人は気づいてないみたいだけど、変身中はアレだし」
「まあ、それを繰り返されちゃうとクソゲーになっちゃうしな」
「それにどの道、眼魂を15個揃えられたらクールタイムに関しては無くなるし、大丈夫だろ、まあ一切そういう説明をしてないから気付くかは本人次第だけどな」
ゴーストに変身したタケルを見ながら、バグ潰しに奔走する運営の一幕であった。
◆◇◆
「取り敢えず装備が欲しいな、ゴーストのままでもいいけど、何かダメージ喰らいすぎると変身解除されるみたいだし、せめて他にも身を守る物は欲しいな〜」
俺は後日初期装備を見ながら、広場でドギマギしていた、流石に初対面の人に話すのは気が引けたからである、そして俺はとある人物が目に入る、
「あの人なら話しやすそう」
見たところ大盾使いであり、赤黒い大盾と装備をつけている男性だった、俺は迷わずその男性の元へと歩いて行く、
「すみません、ちょっと良いですか?」
「お、どうした、何か俺に用か?」
「すみません、装備が欲しいんですけどそういう装備ってどうやったら手に入るんですか?」
「これか?これはオーダーメイドだよ。知り合いの生産職に作って貰ったんだよ」
「な、成る程」
やっぱり、ダンジョンとかでも偶にゲット出来るとは調べたときに分かったけど、そうか〜オーダーメイドか〜、そう悩んでいた様子を見て、大盾使いの彼は、
「よかったら紹介してやろうか?見たところ初心者だし、装備について知っておくいい機会だろ」
「え!?良いんですか?」
「ああ、紹介するのは一度目じゃないしな」
「何かいいました?」
「いや?何でもない、それじゃついてきてくれ」
そしてしばらく歩いた所で一軒の店が目に入った、そしてそのまま中へと2人は入って行った。中にはカウンター越しに作業をしている水色の髪の女性がいた。
「あら、いらっしゃいクロム。今日はどうしたのかしら?というかその子は?」
「ああ、どうやら装備について聞きたいみたいだったからな、理由を聞いて連れてきた」
「へー成る程⋯⋯クロム、また衝動的に連れてきたのかしら?」
そう言い、店主の女性が慣れた手つきで青いパネルを空中に浮かべ、通報のボタンを押そうとする、
「ちょ、マジで今回は聞かれたから連れてきたんだよ!あと、毎回それを出すなよ!心臓に悪い」
「分かってるよ⋯⋯ふふっ、相変わらず貴方は面白い反応してくれるわね」
水色の髪の女性はこっちを向き言った。
「貴方ももう少し人に警戒は持った方が良いわよ?偶々クロムだったから良いものの、悪い大人だったら大変なんだから気をつけなさい」
「は、はい⋯すみません」
「それで、貴方はどんな装備が欲しいの?私の名前はイズ。見ての通り生産職で、その中でも鍛冶を専門にしてるわ。調合とかもできるけどね」
「出来れば、動きやすい装備が欲しいです!僕の場合、ちょっと特殊でして」
「成る程ね⋯でも大丈夫?予算はある?」
「あ⋯」
俺はそれを聞くと直ぐ様、自分の持ち金を確認するが、持っている金額は2000ゴールドほどだった、
「に、2000ゴールドって足りますか?」
「足りないわね、最低でも100万ゴールドぐらいはいるわね」
「ひゃ、100万ゴールド⋯ぜ⋯全然足りない」
予想はしていたが、それをかなり上回っていたので思わず俺は膝から崩れ落ちる、それを見てイズさんは、
「大丈夫よ、ダンジョンやモンスターを倒していればいつの間にか溜まっているわよ、よかったらクロム、付き合ってあげたら」
「まあ、別にすることも無いから構わないが」
俺はクロムさんに手伝って貰おうと少し思ったが、矢張りお断りした。まだこのマップの行けてない部分に行ってみたい気持ちもあるからだ、
「そうだ、クロムさんここらへんで英雄の魂って単語に聞き覚えありますか?」
「英雄の魂?⋯⋯⋯⋯あ、関係あるかは分からないが確か掲示板の奴らが確か、変な建物を見つけたとか何とか言ってたな」
「変な建物?」
「ああ、このマップと世界観が全然あってないから掲示板で有名になっててよ」
「それって一体どんな?」
「確か⋯⋯宮本道場とかそんな名前だったかな、その場所には人が入ろうとしても扉が開かないみたいだけどな」
「宮本⋯⋯⋯もしかして!」
「うおっ、いきなり大きな声上げてどうした?」
「いや、クロムさんありがとうございます!!すみません、その場所って何処ですか?」
「場所?確か西の森のかなり奥の方だってのは聞いたが」
「ありがとうございます!それじゃあ!!」
俺はそれを聞くと店を飛び出し、西の森の奥にある宮本道場へと向かったのだった。
「大丈夫かしら?まだ聞きたいことがあったのだけど」
「聞きたいこと?」
遠ざかっていくタケルの後ろ姿を見てイズは言った。
「いや、彼さっき、自分はちょっと特殊だって言ったじゃない?装備を作る為にそう言う情報も聞いておきたかったのだけど」
「まあ、大丈夫だろ、おそらくまたこの店に来るだろうしな」
「っていうか、あれから探索に行ったメイプルちゃん大丈夫かしら?」
「まあ、こればっかりは無事を祈るしかないからな」
そんなメイプルとタケルが会うのはもう少し先のお話。
「そう言えば名前聞いてなかったわね」
「そういえば」
アンケート(クイズ)の答えは次の話の最後に。