長野・上越新幹線四時間三十分の殺意   作:新庄雄太郎

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そして、事件は特捜班にも入ってきた。


第2章 非常口にこだまする悲鳴

一方、聞き込みをしている刑事達は。

 

「あっ、そこからご覧になられたんですか。」

 

と、刑事は言った。

 

「ええ、悲鳴は被害者だったかどうかはわからなかったんですが。」

 

「男か女かわかりますか?。」

 

「さぁね、後ろから出てきたので男か女かは分からなかったんです。」

 

「そうですか。」

 

殺害直後に、非常口から走り去っていく人を見かけたと近所が見かけたと言っていた。

 

「警部、近所に聞き込みを設楽ですね、非常口の方から怪しい人を見かけたと言っています。」

 

「何かわかったか、笹本。」

 

と、笹本は原口警部に言った。

 

「聞き込みをしたところ、マンションの方で怪しい人物を見かけたと言っています。」

 

「何、それは本当か。」

 

「ええ。」

 

「それで、年齢は。」

 

「いやそれが、後ろ向きだったので男か女かは判断できませんでした。」

 

「そうか、これじゃ捜査は難航だな。」

 

新潟で起きた殺人事件は、鉄道公安隊特捜班にも情報が入ってきた。

 

「この殺害された男は、争った跡に殴って殺害したんじゃないでしょうか?。」

 

と、高山は言った。

 

「ああ、犯人は殴った後に置物が落ちて腕時計のガラスに当たったんだろうな。」

 

「犯人は男か女ですかね。」

 

「うーむ、新聞によると犯人は悲鳴を上げた後に非常階段から降りて走り去って逃げて行ったそうだ。」

 

「男か女かは不明か。」

 

「ええ。」

 

「もし、犯人が男だとしたら東京から新潟へ行く時に新幹線に乗って行ったんでしょうか?。」

 

「松本もそう思うのか。」

 

と、高杉は言った。

 

「ええ、犯人は新幹線に乗って新潟へ行ったんだと考えられますよ。」

 

「でも、何も取らずに逃げるのでしょうか?。」

 

「桜井、それも考えられるな。」

 

「ええ。」

 

「とにかく、我々はこの事件を調べる事にしよう。」

 

「ええ。」

 

早速、南と高山は海山商事へ向かった。

 

海山商事

 

「えっ、まさか殺されたなんて。」

 

「それは、どう言う事なんですか?。」

 

「実は、去年の4月に新潟支社に転勤になったばかりなんです。」

 

「それで、家族も一緒なんですか?。」

 

と、南は言った。

 

「いいや、彼だけです。」

 

「えっ。」

 

「単身で新潟へ行きましたからね。」

 

「ええ、彼は東京から最終「のぞみ」に乗り、京都から夜行急行「きたぐに」に乗って新潟へ行きました。」

 

「えっ、それはどう言う事なんですか?。」

 

「あの時は、上越新幹線が満席だったからなんです。」

 

「ほう、それで「のぞみ」と「きたぐに」に乗って新潟へ行ったんですか。」

 

と、高山は言った。

 

「ああ、そう言う事になるんだな。」

 

と、高杉は言った。

 

 




そして、犯人は誰なのか?
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