もし、目が覚めたら知らない場所へと立っていたら人はどうするのか。慌てるのか、それとも喜ぶのか。この場合の普通の回答など得られる訳がない。なぜならそんな事現実にはありえないのだから。そう、私もそう思っていたが
「漫画とかで見た事ある場面だけど、実際に起こると驚きとか無いんですね」
私、御代佑唯は部屋で寝ていたはずなのに何故か部屋ではなく辺りには何も無いただの場所に立っていた。これは夢なのでしょうか。試しによくある方法で確認する事に
「普通に痛いですね」
頬をつねると痛みを感じる。必ずしも痛みがあるからと言ってこれが夢では無いという事は分からないが、普通に考えてこの場所は現実にはありえない事。この場合はどうするのが正解なのか
分からないまま私はとりあえず進む事にした。何も無い場所をただただ歩いていく。しかし、どれだけ歩いても何も変わらない。ただ足が疲れていくだけだった
もうどれだけ歩いたか分からないほどに私は歩き続けた。そんな中私はある人物が座っているのが見える。すると、その人物は私を見つけるとこちらに向かって手を振りながら走ってきた
「ようやく来てくれたんだね!」
その人物はそう言って笑った。私はその人物を見た事があった
「初音ミク?」
「うん!うん?違う!」
なぜか首を横に振る彼女。初めに肯定した後に否定されたらこっちが困るのだが。そんな私の考えを読み取ったのか彼女は説明を始める
「私は初音ミクなんだけど、みんなが知ってる初音ミクではないんだ。私はこのセカイの初音ミク。言うなれば、あなたのセカイの」
「一旦待ってください」
「う、うん?」
果たして人は訳のわからないことを言われて素直に、はいそうですか。と言えるのだろうか。言える訳が無い。私はとりあえず質問をする事に
「ここは現実の世界なんですか?それとも私は死んだんですか?」
「ここはね!セカイって言う場所でなんて説明したらいいか分からないんだけど、とりあえず説明するよりも体験してもらった方がいいよね。今、携帯って持ってるかな?」
「いや、持ってないですけど」
「あ、あれ?こっちに来るには携帯が無いとダメなんだけど。ほ、本当に無いかな?ポケットとか」
「持ってないで」
そう言いながらポケットを確認すると携帯が入っていた。いや、私はなぜ気づかなかったのだろうか。普通、ポケットに携帯が入っていたら分かると思うのだが。すると、彼女は私の携帯を覗き言ってくる
「携帯の電源入れてくれない?」
「あ、はい」
私は言われた通りに電源を入れる。すると急に携帯の画面が光出して咄嗟に目を瞑った私は次に目を開いた時に見えた光景に驚く。そこは私の部屋でありベットで横になっていたのだ
起き上がり辺りを見回す。私の部屋。さっきの何も無い場所では無かった。やはりさっきの夢だったのだろうか。そんなことを思っていた私はあの出来後が夢では無いことを体験する。なんと、携帯の画面に先程の初音ミクが映っていたのだ
「そっちに戻れたかな?」
「これって現実」
「現実だよ!でも、そんな簡単に信じられないよね」
「まぁ、普通の人なら信じられないですよね」
「そうだよね。でも!本当に現実だから信じて!」
「信じられないと言いたいですけど、信じるしか無いですよね」
こんな事を実際に経験してしまったら信じない方が難しい気もする。だが、まだ私の頭では理解しきれない部分もあるのも事実。しかし、それに関しては今から質問をすれば解消されると思っていたが
「ご、ごめんね!お別れかもしれない!」
「はい?え?ちょっとなんか画面にノイズが入ってるんですけど!?」
「だ、大丈夫!携帯は壊れてないからまた会う時があれば話すからまた後でね!」
「声が途切れてるんですけど!」
急に画面にノイズが走りしばらくしてから画面が真っ暗になってしまう。急いで電源をつけてみるが映ったのはいつものホーム画面であり、先程の初音ミクに映っていなかった
「……とりあえず寝ましょうか」
今は考えても何も変わらない気がした私は明日の用事に備えて寝る事に。それに後でと言う言葉が聞こえたから、また会う時があるのだと思う。その時にまた話をすればいいと思う