待ってくれ、俺は敵だ・・・決して味方じゃない! 作:副露国士無双
はぁ・・・本当にどうしよう。
ホシノとユメ先輩はあっちで言い合ってるし・・・
ホシノ「で・す・か・ら!どう考えても怪しいヤツを生徒として受け入れるなんて、認められません!!」
ユメ「で、でも!砂漠で一人だったんだよ?もしかしたら居場所がない子かも・・・」
これ止めれるやつかなぁ?でも俺が無駄に出しゃばってもホシノにショットガンをぶっ放される予感しかない・・・
なーんか転生して早々ハードモードだなぁ・・・
ドガーン
「うお!?」
な、なんだ!?
ホシノ「はぁ・・・またヘルメット団ですか」
ユメ「ひ、ひぃん・・・倒しても倒しても諦めてくれないよね・・・」
二人は銃を持って校庭に行ってしまった・・・
・・・え?俺どうすればいいの?
この間に出てけば良いのか?それとも戦いに行けば良いのか?
でも銃なんて使ったことねえしな・・・
・・・まぁ何もしないよりはマシか?
「いや、戦場に出ても足引っ張るだけだな・・・」
このまま見てよ・・・
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ホシノ「ふぅ、終わりましたね」
ユメ「疲れたよー・・・」
どうやら終わったみたいだな・・・お?
ヘルメット団員「クソが・・・」
・・・まだ一人残ってますけど。
二人共気付いていない感じですか?
ヘルメット団員「死ね・・・!」
猶予もない感じ!?気付いてるの俺だけな感じ!?
う、撃つか?リボルバーで?でもこの距離で当たるかどうか分からないし、そもそも反動に耐えられなかったら?
でももう時間ないしな・・・
「・・・やってやるよ」
俺も男だ、腹括ってやるよ・・・!
「ふぅー・・・」
大丈夫、相手はキヴォトス人・・・銃弾に当たっても死なない・・・
・・・ってか全然あいつ動かねえな、バレないようにゆっくり近づいてんのか?
なんでも良いが・・・好都合だな、こっちもゆっくり標準を合わせられる・・・
「・・・っ!」
バンッ
ヘルメット団員「へぶっ!?」
よしっ、命中!
ユメ「ひぃん!?な、何!?」
ホシノ「・・・どうやら最後の一人が残ってたみたいですね」
ホシノ「そして倒したのは・・・あまり認めたくありませんが、あいつみたいですね」
あいつて・・・いやまぁ怪しいのには変わりないだろうけどさ。
ユメ「ほら!やっぱ悪い子じゃないよ!」
にしても・・・緊張したぁ・・・
人を撃つって・・・よくできたなぁ、俺・・・
ホシノ「・・・まぁ成果に見合った評価はしてあげます」
なんか風向きも良くなってきたし・・・好調好調!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ユメ先輩やホシノと出会って、数週間が経過した。
ヘルメット団を三人で追い払ったり、少し遠くの所まで買い物に行ったり、水族館に遊びに行ったり・・・
それなりに”青春”というものをしていた。
「いや待てよ!!」
何呑気に原作キャラと関わってんだ俺は!?
ホシノ「急に叫ばないでください、煩いです」
「す、すまん・・・」
おいおい、転生した直後決めてたじゃねえか・・・原作に関わらないって・・・
思いっきり関わってんじゃねえか!?
これでホシノの回想に俺の姿でも出たらどうなる!?
先生たちからのブーイングの嵐が俺に直撃だ!
・・・・・・ふぅ、待て、落ち着け。
まだ別に俺はアビドスの一員になった訳じゃない、居候に近い立場だ。
今日限りで出ていこう、そうしよう。
「・・・ホシノ、少し良いか?」
ホシノ「なんです?」
「その、俺今日でアビドスから出ていくからさ・・・ユメ先輩に伝えてくれると嬉しいんだが・・・」
ホシノ「・・・」
「・・・ホシノ?」
ホシノ「出ていくって・・・どういう事ですか?」
「いや、俺ってアビドスの生徒じゃないし・・・いつまでも世話になるのは悪いと思ってな」
ホシノ「・・・?」
なんで首傾げてるんですかホシノさん?何おかしな事言いました?
ホシノ「アビドスの生徒じゃない・・・誰がですか?」
「え、俺が」
ホシノ「・・・?」
だから、なんで首傾げてんだよ・・・
ホシノ「ちょっと待ってくださいね、電話してきます」
「お、おう・・・」
プルル プルル
ホシノ「あ、ユメ先輩ですか?実は______」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ユメ「・・・え、アビドスに入ってくれないの?」
なんで入ることがデフォルトみたいになってるの?
「逆に入れても良いんですか?俺みたいな得体の知れない奴・・・」
ホシノ「私もユメ先輩も、入れても良いと思ってるからずっとアビドスで一緒に過ごしてきたんですけど、考えれば分かるでしょう・・・」
ユメ「お願いだよ!アビドスに入ってー!」
「い、いや・・・その・・・」
ホシノ「・・・あの、私からもお願いします」
ほ、ホシノまで!?
原作に関わらないって決めてたのに・・・どうしよ・・・
ユメ「だめ、かな?」
・・・この瞬間、俺は理解した。
”可愛い”は正義、という事を。
つまり女の子の上目遣いには勝てない、という事だ。
「駄目じゃありません、喜んで入らせてもらいます!」
まぁなんとか軌道修正できるだろ!
・・・多分。