短小編集(小ネタあれこれ)   作:高島智明

3 / 60
1つずつでは、短すぎる小編にしか成りそうもない小ネタを、結合させてみました。


小ネタあれこれ(その1)(原作:あれこれ)

在り得たかも知れない最終回(原作:月光仮面)

 

「署長、報告します。月光仮面「が」敵「を」取り囲んでいます」

「落ち着け」

「落ち着いています」

「だから、月光仮面を敵が取り囲んでいるのだろう」

「違います。月光仮面が「何人も」居ます」

 

悪の組織との決戦の場。

そこでは「何人もの」月光仮面が敵を取り囲んでいた。

 

「ど、どいつが本物だ?!」

「誰が本物だと?己の欲望に目の眩(くら)んだ者どもよ」

「正義を愛する者。愛の為に戦える者。そして愛すべきものを愛せる者。

その全てが月光仮面だ」

「そして全ての人が月光仮面と成った時、月光仮面の使命は終わる」

 

そして最後の戦いが始まった………。

 

……。

 

…戦い終わった後、見届けた署長は、昇ってきた月を見上げて呟(つぶや)いていた。

 

「全ての人が、月光仮面……」

 

*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*

 

後継者(原作:バットマン)

 

バットマンは、宇宙人でも無ければ超能力者でも無い。

 

ほとんどのスーパーヒーローと違って、バットマンはスーパーパワーを持っていない。彼は知恵と努力、武術、科学技術、莫大な富、脅迫、そして不屈の意志を駆使する。(Wikipedia)

 

当然に、何時かは老いる。

そして、その時………。

 

……。

 

…ゴッサム・シティのシティホール。

 

バットマンとロビンが、集まった人々を前にしていた。

 

「皆さん」

バットマンが語り始めた。

「私は、ゴッサム・シティの平和の為に努めてきました。

しかし残念ながら、これ以上は皆さんの力には成れないでしょう。

しかし、嘆かないで下さい。

私の使命を受け継ぐ者は此処(ここ)に居ます」

 

そう言って、自らのマントを脱ぎ、ロビンに着せかけた。

ロビンは瞬間だけ緊張して見えたが、しかしバットマンの方を振り向いて微笑を見せ、そして人々の方に向き直った。

 

「皆さん。私が新しいバットマンに成ります。

そして、私に代わるロビンの候補者も既に居ます。

この街は、私たちが守ります」

 

*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*

 

霧島君 事件です(原作:相棒×ロボット刑事)

 

警察庁長官官房室長が、腹心と会談していた。

 

「やってくれたよ」

話題は、世界に誇るロボット工学者である筈の、とある女性の事だった。

 

彼女の1人息子は刑事に憧(あこが)れ、新人警官として励んでいた。

ところが最近、市民を守って殉職した、筈だった……彼女は息子の想いを遂げるため、息子の再生脳を組み込んだロボット刑事を完成させたのだ。

 

「さてさて、どうするかね。

やはり殉職したとして扱うか、それとも奇蹟的に復帰したことにするか」

 

考えあぐねた末、こういう場合に何時も押し付けてきた先に押し付けることにした………。

 

……。

 

…殺人事件の現場に、捜査一課の刑事と鑑識課員が駆け付けていた。

ところが、ちょっとした出来事が起こる。

 

「どうして此処に居(お)られるのですかな?特命係の警部殿」

「まあ、ちょっとした鑑識の皆さんの御手伝いですよ」

それから相棒を振り返る。鉄面の様な表情に、赤いダブルのブレザー姿。

「霧島君。赤外線スコープを」

「分かりました。赤外線スコープ!」

 

*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*

 

出たぞ!必殺技!(原作:科学戦隊ダイナマン)

 

科学戦隊は、ジャシンカ帝国と戦い続け地上を守ってきたが、強化されたメカシンカの前に必殺技「スーパーダイナマイト」も通用しなく成っていた。

危機感を覚えた科学戦隊の5人は、新たな必殺技を求めて其々(それぞれ)に特訓を始めたが、その特訓の場に乱入してきた人物が居た。

 

「総司令!どういう積もりですか。

こっちが5人がかりで無かったら、けが人が出ていたかも知れないんですよ」

この詰問に対する答えは、こうだった。

「そうだ。君たちは5人だ。

その5つの力を1つにすれば、スーパーダイナマイト以上の大爆発が可能な筈だ。

1人ずつがバラバラに強くなろうとして何に成る」

 

新たな特訓が開始された。

共に走り跳び、ある時は励まし合い、ある時は助け合い、そして………。

 

……。

 

…5人が手と手を取り合い、がっしりとスクラムを組む。

「大!」「「「「爆発!」」」」

遂に新必殺技「ニュースーパーダイナマイト」が完成した。

 

*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*

 

ウルトラ兄弟を超えてゆけ!(原作:ウルトラマンタロウ)

 

合体怪獣タイラントは、遂にウルトラ5兄弟を次々に倒し、地球に迫ろうとしていた。

 

倒された5兄弟は残る力を振り絞り、あるものを追っていった。

タイラントの「頭脳」を………。

 

……。

 

…数多の怪獣を倒し地球を守り続けて来た、ウルトラマンが倒された。

勝ち誇る宇宙恐竜ゼットン。

しかし科学特捜隊の無重力弾によって木っ端微塵(こっぱみじん)と成った。

 

この時、ゼットンを運んで来た円盤は、どう成っていたのか。

宇宙警備隊ゾフィーによって、撃ち落されていた。

そして、ゾフィーはウルトラマンを甦(よみがえ)らせると、共に光の国へ帰って行った………。

 

……。

 

…ゼットン二代目とウルトラマンジャックの戦い。

 

先ずジャックは頭脳であるバット星人を倒した後、ウルトラハリケーンでゼットンを撃破した。

 

……用心棒怪獣ブラックキングとの戦いでも、頭脳であるナックル星人を圧倒した後、ブラックキングを撃破した。

 

いかに強大な怪獣であっても「頭脳」が無ければ、戦い方に大差が出る。

ウルトラマンたちは知性ある戦士なのだ………。

 

……。

 

…異次元人ヤプールの宇宙船が、タイラントを追って地球に迫る。

 

「後1歩、後1歩だ」

 

ウルトラマンタロウとZATに改造ベムスターを筆頭とする怪獣軍団を倒され、当時の宇宙船も破壊されて、ほうほうのていで地球から逃げ出した。

しかし回収したベムスターの胴体に、怪獣墓場に眠る怪獣たちのパーツを組み合わせ、最強の合体怪獣を作り上げた。

そして、遂にウルトラ5兄弟を倒した。

残るはタロウのみ。地球のみだ。後1歩なのだ。

 

だが、最後の力を振り絞り追い縋(すが)った5兄弟の合体光線に、宇宙船は砕け散った。

 

これで頭脳は失われた。残るは強大だが、ただ凶暴な怪獣のみ。

「後は頼んだぞ。弟よ」




真に遺憾ながら、書き溜めた物は此処までになります。
以降は、不定期投稿に成りますが、ご容赦お願い致します。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。