実は、自分は魚が苦手な偏食家です。
『加賀道夫は悩んでいる(その3)』
R18作品ではありません。その為、表現に限りが在ります。
代替魚(原作:日本国召喚)
異世界転移した日本国は、最初に接触し国交を結んだクワ・トイネ公国からの食糧輸入が成立した結果、飢餓の危機から免れた。
だがしかし、それでも不足する物が在った。
海産物である。
今や、日本列島の周辺は異世界の未知の海であり、その海中には何が生息しているか知れたものでは無い。
当然に、元の世界で食していた魚介類は望みようも無い。
だがしかし、日本国民の多くはタンパク質を魚介類に依存してきた民族であり、日本食における魚料理の地位も低くない。
そして漁業従事者に限らず、水産物流通の関係者から料理人に至るまで、少なくない人々の生活に関わる問題でもあった。
彼らは、この苦境に敢然と立ち向かった。
漁業従事者は、未知の海に挑み、未知の魚を採った。
そして料理人は、流通ルートに乗った未知の魚を代替品として元の世界の料理を再現しようと試行錯誤を重ねた。
やがて、この世界の魚の切り身などがショッピングモールの惣菜コーナーに並ぶ様に成り、元の世界の魚に代わって此の世界の魚のトロなどが寿司屋の御品書きに並ぶ様に成った。
遂には、この世界で”海魔”と呼ばれる巨大生物まで、捕鯨船団が挑む様に成った。
その結果、巨大なだけに経済的な食材と見做されるように成った。
こうした無名の多くの人々の努力もまた、この異世界で日本国民が生きていく為に必須だった。
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加賀道夫は悩んでいる(その3)(原作:異世界迷宮でハーレムを)
俺こと加賀道夫は、色魔ローレルから聞き出した通り、10日間の禁欲の末にロクサーヌと関係した。
予(あらかじ)め、元の世界での乏しい知識を総動員して、ロクサーヌの生理周期から狙った日を選んだ。
そして、ロクサーヌ以外との子供を作ってしまわない為に、彼女1人との行為だった。
結果は…やり過ぎた。
元々、5人を相手にしても尚、余力の在った色魔の精力増強スキルだった。
しかも、最大限に力を発揮出来る禁欲攻撃の状態で、ロクサーヌ1人だけに負担させればどう成るか。
ロクサーヌは息も絶え絶えに気絶してしまった。
そんなロクサーヌを労(いた)わりながら、しかし俺は、これでロクサーヌとの子供に恵まれると安堵してもいた。
やがて、ロクサーヌに妊娠の兆候が現れた。
俺はローレルの仲介で、帝都の色魔ギルドに入会しロクサーヌとの結婚式を挙げた。
そして、ロクサーヌの子供の父親は自分であること、自分は他種族との間でも子供を儲けられるジョブに就いたことを公表し、生まれてくる子供を相続人に指名した。
俺が此の世界に来てから関わった人々の反応は様々だった。
ハルツ公爵や会長のエステル男爵ら帝国解放会の面々は、俺が色魔のジョブに就いたことで当初は困惑した。
俺たちのパーティーが弱体化し、迷宮討伐に影響するのかを危(あや)うんだのだ。
もっとも、手頃な迷宮を討伐して、杞憂であることを証明して見せたが。
俺にロクサーヌを売ったアランなどは、誇らしげに祝福してくれた。
そして、パーティーメンバーたちだ。
彼女たちは相変わらず俺の奴隷だが、ロクサーヌの立場は1番奴隷から”奥様”へと変わり、主人の1人と成った。
幸い、ロクサーヌ自身が其れに奢る女では無かったこともあって、少なくとも表面上は彼女たちの関係は変化しなかった。
それもあって、パーティーメンバーたちは素直に祝福してくれた………。
……。
…俺たちは変わらず、育児休業から復帰したロクサーヌを含めたパーティーメンバーで、迷宮に挑み続けている。
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