短小編集(小ネタあれこれ)   作:高島智明

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この短編は『これが俺の恋姫†無双』(作者:篝火 灯)(原作:恋姫†無双)並びに『真・恋姫†夢想 〜日付のない墓標〜』(作者:世良緋那太)(原作:真・恋姫†無双)よりインスパイアを受けました。
篝火灯様並びに世良緋那太様よりは、温かく御許しを頂いております。
勝手ながら、篝火灯様並びに世良緋那太様には、応援のエールを送らせて頂きます。


異世界迷宮に行く筈が~恋姫~(原作:恋姫シリーズ×異世界迷宮でハーレムを)

小説投稿サイトをネットサーフィンしていた筈が、見付けてしまった。

「自殺の決意をする前に」

確か『異世界迷宮でハーレムを』というライトノベルのプロローグに出て来るサイトだった。

 

「まさかね」

その時の俺は『いせはれ』のファンが作ったサイトとしか思っていなかった。

そこで、何処まで『原作』に似せて作ってあるかを確かめる程度に考えて、そのサイトにアクセスしてみた。

 

先ずは「行く世界」の選択だ。

『原作(いせはれ)』通りに色々な世界が並んでいる。

その中で何故か「剣と魔法の世界」では無く「女性が活躍する世界」というのが、目に止まった。

異世界迷宮以外の世界がどの程度作り込まれているか、程度に考えて選択してみた。すると…

 

「何時の時代を選びますか」

などという画面が出た。

大して考えずに「古代中国末期」を選ぶ。すると…

 

「どの陣営を選びますか」

大して考えずに選択する。

そして、言語等のスターテスを選ばされた。そして…

 

「警告!」

「貴方はこの世界を捨て異世界で生きることを選択しました。

2度とこの世界に帰ってくることはできません。

続けますか?」

「はい」「いいえ」

随分『いせはれ』通りだな、位に思いながら「はい」をクリックする。そして…

 

「最終警告!」

「本当に2度と帰ってくることはできません。

それでも続けますか?」

「はい」「いいえ」

そして、選択すると………。

 

……。

 

…俺は目覚めた。

そこは馬小屋でも迷宮でも無く、地平線まで続く平原の真ん中だった。

(ここは何処?)

と思う答えの前に、頭に黄色い布切れを付けた3人組が、いやな笑い方をしながら現れた。

 

危なく身ぐるみ剥されるか、最悪命まで取られるか、と恐怖した次の瞬間「彼女」たちが現れた。

それこそ「あっ」と言う間に、3人組を追っ払ってくれたが、その姿は…

『恋姫』シリーズの雪蓮こと孫策と、冥琳こと周瑜そのままだった。

「私は江東の孫文台の子、伯符よ。そして我が友、周公瑾」

そう名乗る声もサトウユキそのままだった。

 

理解は出来た。

あのサイトは本物だった。

しかも『恋姫』シリーズの世界を選択してしまった。

 

「貴方が「天の御遣い」なの?」

雪蓮が問い掛けて来る。

(確か「呉ルート」だと…)

「天の血」がどうこうと、種馬扱いされる筈だ。

尤(もっと)も「魏」「呉」「蜀」の、どのルートを選ぼうが所詮エロゲなのだが。

 

「まあ、そういうことに成るかな。それで此処は「呉」の領地なのかな?」

結局「呉」の主である、雪蓮の母親の孫堅の処へ連れて行かれることに成った………。

 

……。

 

…孫呉の拠点の城塞都市、その中の城の大広間に連れて来られた。

「お前が「天の御遣い」か」

『恋姫』シリーズの後期作品に登場する炎蓮そのままの孫堅が、Yuki-Linの声で迫力満点に言ってくる。

「確かに俺は、ここでは「天の国」と呼ばれている処から来た」

「ほう、それで何か「天のお告げ」はあるのかな」

俺は腹を括った。

 

「俺の知っている通りならば、今回の「黄巾の乱」を切っ掛けに、天下は群雄割拠の時代に成る」

「それで」

「群雄の中から3人の英雄が勝ち上がり、天下は3分される筈だ」

「3人か。その3人が誰か知っているのか」

 

「先ず1人は「魏」の曹操」

「曹操?聞いたことがある様な」

側近の1人『恋姫』の知識が正しければ「呉」の軍師の1人が説明する。

「確か先の後宮長官、曹騰の孫です。今は兗州陳留郡太守の筈でしょう」

 

「2人目は「蜀」の劉備」

「聞かん名だな?」

「今回の「黄巾の乱」から伸し上がるだろうからな。

漢の中山靖王の子孫を名乗っているのは兎も角(ともかく)何故か魅力を持っていて人が集まる。

武に優れた武将とか、智に優れた軍師とかの助けを借りて伸し上がって来る」

「案外、漢の高祖の子孫らしいな。それで、3人目は?」

 

「3人目は貴女の次子「呉」の孫権」

「蓮華が?そいつは面白い。まあ、親の欲目かも知れんが、あいつには王の器があると見ていた」

「だがしかし、これは「俺」という異物の介入が無かったら、だ。

こうして、俺が此処に落ちて来て、未来を語った結果がどう影響するかは保証出来んぞ」

「構わん。それよりも大事なのは「呉」という国を作ることだ。

その為なら利用させてもらうぞ。「天の血」とかをな」

 

やっぱりな。

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