短小編集(小ネタあれこれ)   作:高島智明

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地球人同士でも外国人問題とかが在ることを思うと、ここに書く様なことは理想主義でしょうか。


宇宙からの滞在者の小話(原作:ウルトラシリーズ)

地球の風俗習慣に馴染むなら(原作:ウルトラマン)

 

「君たちが此の地球の風俗習慣に馴染み、地球の法律を守るならば其れも不可能では無い」

科学特捜隊のハヤタ隊員は、故郷の星バルタンを失って宇宙を旅して来たという来訪者が、

「我々は地球に住むことにした」

と言い出したのに対して、そう答えた。

 

だがしかし、バルタン星人が答えた宇宙船に乗っている人数を聞くと、多過ぎる。

そして、火星には住めない、という理由にはバルタン星人は答えを拒否した。

更に、バルタン星人が何かを宣言しようとする前に、ハヤタは新たな問いを発した。

 

「どうしても、地球に在って、火星に無い者が在るのか」

瞬間だけ、意表を突かれた様に出鼻を挫かれたバルタン星人が、答えを返した。

実は、このタイミングが決定的だったとは、知らないが幸福だっただろう。

 

「火星には海が無い」

その返答に、ハヤタもハッとする。

「君たちは、海に住む積もりなのか」

「我々は、地球人の概念でいうプランクトンに近い生命だ。我々には海が必要だ」

 

ハヤタは安堵した様に答えた。

「地球人は陸の生命体だ。そして、地球には海の方が広い。

君たちが海に住み分けるのならば不可能では無いだろう」

 

交渉は継続されることと成り、バルタン星人に因る侵略の危機は、取り敢えずは回避された。

 

*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*・・*

 

ダーク・ゾーン(原作:ウルトラセブン)

 

地球防衛軍の基地に出現した影の中に潜む何者かは、ペガッサ星人の宇宙都市と地球との衝突の危険について訴え、地球の軌道を変える様に要求した。

 

これに対して、防衛軍での会議の末、

「地球の軌道を変えるなど不可能。

だがしかし、ペガッサ市の市民を地球に避難させるというなら受け入れる。

その上で、ペガッサ市に宇宙ミサイルを」

この判断と決定に従って、ウルトラ警備隊はウルトラホークで宇宙へと発進した。

 

「ペガッサの人たち。応答して下さい」

ウルトラホークからの呼び掛けが続く。

果たして、その呼び掛けが届いているのか。

届いていて黙殺しているのか。

地球人にペガッサ市を破壊出来るものか、と見くびっていたのか。

それとも、軌道を変えられなく成った以外の深刻なトラブルでも起きて、市民たちに何かが起きたのか。

 

「応答せよ」

その何度目かの呼びかけに、遂に応答したのか、幾つものユニットが結合された宇宙都市から、その端の幾つかのユニットが外れて独自に動き出した。

それらのユニットは地球に降下して行き、そして残されたペガッサ市の本体は破壊された。

 

基地に帰還した警備隊と、影の中から姿を現した(案の定)ペガッサ星人との改めて交渉が再開された………。

 

……。

 

…数年後、地球のとある都市での光景。

とあるファーストフード店で、客がカウンターから商品を受け取っていた。

カウンターの中に居た店員は、ペガッサ星人だった。

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