地球の風俗習慣に馴染むなら(原作:ウルトラマン)
「君たちが此の地球の風俗習慣に馴染み、地球の法律を守るならば其れも不可能では無い」
科学特捜隊のハヤタ隊員は、故郷の星バルタンを失って宇宙を旅して来たという来訪者が、
「我々は地球に住むことにした」
と言い出したのに対して、そう答えた。
だがしかし、バルタン星人が答えた宇宙船に乗っている人数を聞くと、多過ぎる。
そして、火星には住めない、という理由にはバルタン星人は答えを拒否した。
更に、バルタン星人が何かを宣言しようとする前に、ハヤタは新たな問いを発した。
「どうしても、地球に在って、火星に無い者が在るのか」
瞬間だけ、意表を突かれた様に出鼻を挫かれたバルタン星人が、答えを返した。
実は、このタイミングが決定的だったとは、知らないが幸福だっただろう。
「火星には海が無い」
その返答に、ハヤタもハッとする。
「君たちは、海に住む積もりなのか」
「我々は、地球人の概念でいうプランクトンに近い生命だ。我々には海が必要だ」
ハヤタは安堵した様に答えた。
「地球人は陸の生命体だ。そして、地球には海の方が広い。
君たちが海に住み分けるのならば不可能では無いだろう」
交渉は継続されることと成り、バルタン星人に因る侵略の危機は、取り敢えずは回避された。
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ダーク・ゾーン(原作:ウルトラセブン)
地球防衛軍の基地に出現した影の中に潜む何者かは、ペガッサ星人の宇宙都市と地球との衝突の危険について訴え、地球の軌道を変える様に要求した。
これに対して、防衛軍での会議の末、
「地球の軌道を変えるなど不可能。
だがしかし、ペガッサ市の市民を地球に避難させるというなら受け入れる。
その上で、ペガッサ市に宇宙ミサイルを」
この判断と決定に従って、ウルトラ警備隊はウルトラホークで宇宙へと発進した。
「ペガッサの人たち。応答して下さい」
ウルトラホークからの呼び掛けが続く。
果たして、その呼び掛けが届いているのか。
届いていて黙殺しているのか。
地球人にペガッサ市を破壊出来るものか、と見くびっていたのか。
それとも、軌道を変えられなく成った以外の深刻なトラブルでも起きて、市民たちに何かが起きたのか。
「応答せよ」
その何度目かの呼びかけに、遂に応答したのか、幾つものユニットが結合された宇宙都市から、その端の幾つかのユニットが外れて独自に動き出した。
それらのユニットは地球に降下して行き、そして残されたペガッサ市の本体は破壊された。
基地に帰還した警備隊と、影の中から姿を現した(案の定)ペガッサ星人との改めて交渉が再開された………。
……。
…数年後、地球のとある都市での光景。
とあるファーストフード店で、客がカウンターから商品を受け取っていた。
カウンターの中に居た店員は、ペガッサ星人だった。