東京の都心から少し外れた住宅街の路地。そこにCCG一等捜査官である、亜門孝太郎は訪れていた。
(ひどいな…これは。)
その路地の状態を見て、亜門はそう独りごちる。路地には血が飛び散り、しかも道や壁は酷い有様であった。
「これは…真戸上等………。」
亜門は血痕などから分析をしているコンビーーー真戸呉緒上等に目をやる。
「ふむ…。散っている血から喰種が戦ったと思われるが…いやはやしかし。」
真戸は路地を見渡す。路地の道路や壁には、至る所に穴のようなものが空いていた。
「派手にやったものだ。」
「この穴はいったい…。」
「おそらく赫子でつけられたのだろうが…何かを叩きつけたような痕跡がある…という事は尾赫か…?いや、複数穴があるという事は鱗赫………。」
亜門の質問に答えることなく、自身の思考にふけりだした真戸に、亜門はため息をもらす。真戸がこうなってはこちらの話を聞かないことはわかっている。
(私も始めるか…。)
穴をみつめブツブツと呟いている真戸を横目に、亜門も辺りの分析を始める。
(パンさんを追ってここにたどり着いたが…奴の赫子は羽赫だったはず。しかし、ここには羽赫の痕跡はない…。)
路地には至る所に穴のようなものが空いているがどれも何かを叩きつけたようなものばかりで、羽赫のものと思われるものは見当たらない。ここはハズレか…と亜門は立ち上がり、なにか見落としはないかと辺りを
もう一度みわたす。
(ん…?あれは………。)
と、そこで地面に周りの穴とは違った傷跡があるのを見つける。その傷跡は何かを叩きつけたような周りの穴とは違い、鋭い何かで抉られたような様子だった。
(これは…羽赫ではないな。という事は甲赫…。単純に考えれば甲赫を持った喰種と鱗赫を持った喰種が戦ったのだろうが…。ここを境界として、穴が全く無くなり、その代わりに血が飛び散っている…という事はここで甲赫を持つ喰種に喰種が負傷させられたと言うことか…?)
しかし、と亜門は穴の散らばりに目をつける。
(この穴…一見不規則に並んでいるように見えるが、この傷跡に向かって収束するように空いている。)
「という事は鱗赫と甲赫をもつ喰種は同一人物…?それとも協力者がいたのか…?」
「いい目の付け所だ、亜門君。」
「真戸上等…。」
真戸は甲赫によるものと思われる地面の傷を眺め、亜門に振り返る。
「亜門君、どうやら私達は厄介なものを見つけてしまったらしい。1度本部へ戻ろうか。」
今回は白鳩の話にしました。
実は亜門君と真戸さんの話書くのが一番好きだったり笑
今原作を読み返しているのですが、はじめの頃の亜門君全然雰囲気違いますね。なんか嫌なエリートって感じでした。
そして!お気に入り数が遂に百人超えました!本当にありがとうございます!そしてそして、感想を下さる方々、評価して下さった方々…。本当にありがとうございます、励みになります!
これからも変わらず御愛読をよろしくおねがいします。
では!次回からは遂にあのキャラと八幡を絡ませていく!…予定です笑