目が覚めたら禪院直毘人 作:余裕T
ゔぅーー なんだ? やけに血生臭いなぁ
俺が目を開けると目の前には..........気味の悪い造形をした化け物が人間を襲っているおぞましい光景が広がっていた。
「ひ、ひぃえーええええええええええええ!!?」
なんなんだ、この光景は!?
「おい、ジジイ!」
俺が数分間ただただ唖然としていると薙刀のような武器を持った女の子が周辺の化け物を蹴散らしてからこちらに向かって来た。
「これは夢か? 俺は一体誰なんだ!?」
「酒を飲み過ぎてついに記憶もなくしちまったか?」
呆れながらそう問いかけてきた女の子をまじまじみてみると....あ、めちゃくちゃ禪院真希じゃん。ということはこの状況からして俺は呪術廻戦に転生して、今起こっているのが渋谷事変かあ、、いや意味分からん。
「いや、すまない。少しばかり酔っているようだ。」
「全然少しばかりじゃねぇだろ....」
おそろしく速いこの切り替え俺でなきゃ見逃しちゃうね。
はぁぁ、それにしても渋谷事変かよ、、だいぶ詰んでるな、、、
あと声の特徴からして薄々気づいてはいたが、、認めたくないが、、、 禪院直毘人に憑依してるじゃねぇか!!?
まあ一級術師の上位層なんだけどさ、漏瑚に殺される運命なんだよ!!?
考えるだけで頭が痛い。
少し時間が経つと釘崎達が近づいて来た。
「伊知地さんが?」
「新田ちゃんと通話中に襲われたっぽくて、多分伏黒達と分かれた後だから今一人でやばいかも」
釘崎と新田さんと合流するとどうやら金髪ポニーテールが動き出しているらしく、釘崎は伊知地の元へ向かった。
「私らはまだ構内にいる呪霊を殲滅すっぞ」
「そうだな」
どうやら術式は使えるらしいし、前世よりも遥かに強くなった実感があったので、そこら辺にいる呪霊で術式を慣らすことにした。もちろん使えるようになったところで陀艮の相手をする気はない。全力で逃げるつもりだ。
そのまま歩いていると広場に着いた。そこには十数体の呪霊がいた。
「あ、あ、あそゔぉぉー 」
「っ!!」
そういえばこいつらって確か真人が生み出した改造人間だよな、、でもやるしかない。
俺は投射呪法を使っていっきに加速して改造人間に拳を見舞った。うおおおお使えた!使えた!使えた!やっぱこうゆう能力って男のロマンだよな!!
感覚が掴めてきたのでフリーズも使い始めると不思議なことにすぐに慣れた。
「真希!!」
「っああ!!」
俺が投射呪法で動きを止めて真希が斬る。もうすでに連携が完成していた。しかし実のところ、真希レベルなら直毘人の補佐がなくとも簡単に倒せはするのだが。
「それにしても速いな。今のが術式か?全然見えなかったぞ」
真希はいかにも興味津々といった感じで問いかけてきた。気になる?ねぇ気になるよね?
「これはな、投射呪法といってな、1秒を24分割して動きを作ってな、その動きを後追いする術式なのだよ♪」
俺は超絶パワーを使いこなせた影響でうっきうっきで術式の開示をすると、真希はパッと目を見開いて驚いていた。
「らしくねぇ、、お前本当に禪院直毘人か?」
「、、、うんっ! そうだよ♪♪」
「なんだ、酔ってただけか、、、」
ふぅー、危ない危ない、真希に怪訝な目で見られたがなんとか酒に酔っているフリをして乗り越えられたー。今後は自分の素が出ないようにしなければ。あれー?なんか真希が憐れむような視線を向けて来るー。直毘人まじごめんキャラ崩壊したー⭐︎
きっと直毘人がこの光景を見たら、「今日は天気の良い日だな、、」とか言いながら、日本酒を嗜むことでしょう。
ひと通り改造人間を片づけた後、渋いイケボの男の人から連絡がきた。
うん、ナナミンだね。どうやら五条悟が封印されたらしく、合流してB5階に向かおうという旨の連絡だった。
一級術師七海建人。 通称ナナミン。 彼はまずフィジカルが激強で、見た目もクールで、なおかつ『呪術廻戦』では数少ないまともな大人の一人
だった大人気キャラクターだ。
そんな頼もしい彼とともに行動することは本来喜ばしいものなのだが、今回はまずい。原作同様に陀艮と戦う流れになりかねないからだ。
俺だって命が惜しい。死にたくなんかない。どうにかこの場から逃げられないかと思案するが、真希に見られているため難しそうだ。
「なぁ、真希、ナナミンが道に迷っているかもしれないから俺達も動かないか?」
「この場で待っているように七海さんに言われただろ。」
ほらこの通り。説得のしようがない。
「あとなんだそのナナミンってのは!?そんなに仲良かったか?おっさんがおっさんをそんな風に呼ぶの寒気がするわ!」
「それはー、、、俺が勝手にナナミンと呼んでいるだけだ」
「えぇー、、、」
あれ、なんか真希にドン引きされたんだけど。
そんなことをしているうちにナナミンが到着してしまった。
あーー詰んだね(笑
「禪院直毘人さん、禪院真希さんお待たせしました。では行きましょう。」
「了解ー」
「おう、そうだなナナミン!」
その瞬間空気が凍った。
「、、、どこでその名を?」
「あー俺が考えた」
ナナミンは頭を抱えた。(虎杖君で慣れたはずなのにやはりこいつに呼ばれるとくるものがある。)
「多分、酔ってるんですよ」
真希はもう諦めたようだった。