ホロライブラバーズ トロフィー「3馬鹿1人三役」取得チャレンジ   作:片割れコンセント

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「心情描写回の次の回が、また心情描写回なんて!こんなの無茶苦茶ですよ!」
仕方がない……仕方がないんだ!書かなければ!
「でも前回めっちゃ書いたじゃないですか?これ以上書く物あるんですか?
前回書いてないキラとかなたんメインなので全然大丈夫なんだなぁこれが!
「同じようなこと続けてると読者が飽きるってわからないのかよ!アンタは!」


第32話 月夜の約束

野生の天使に遭遇したRTA始まるよ〜

前回は座長とアスランの見てる方が辛くなってくる問答を見ましたね……いや〜本当にゲームオーバーとかじゃなくてよかった……我らが座長優秀すぎるぜ!それにしても、キラ君今の精神状態大丈夫なのか?なんか普段と変わらなさそうだけど内心無理してたりしない?かなたんセラピーしてあげてくれ……って、かなたんってセラピーできるのか……何だか不安だ……とっても。まぁ、きっとやってくれるでしょう!んじゃ、やってきますか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「かなた?どうしてここに……?」

「キラ君こそ!何でこんなところにいるの!?」

ぶつかってしまった人。それは天音かなた、その人であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜ほんとびっくりしたよ。まさか誰かぶつかっちゃったって思ったら,まさかそれがキラ君だったなんてさ」

「僕も、かなたに突然会えてびっくりしたよ。他のみんなは一緒じゃないの?」

夜の森を歩きながら、普段と同じようなテンションで会話をしている二人。つい先程まで重症だった人と、死んだと思われていた当人を一人で探していた人の会話とは思えなかった。

二人はイージスの格納庫の入り口の上に登り、そのまま端に腰掛ける。突然、かなたが神妙な趣になってキラに問いかける。

「それで、何があったの?あの後。フラガさんから行方不明になったって聞いたけど、こうして会えたわけだし……」

「……あの後、かなた達を逃すために僕は戦って……それで、勝てなかった。それで……あの時、死んだはずなのに……」

 

死んでいたかった。今度こそは守ると決意し戦い、結果は惨敗。その上、最期は自分が必死で守ろうとしていた存在の突然の不意打ち。何のいいこともなく、ただ苦しいだけで、守りたかった人すら守れないどころか裏切られた。自分の肌で感じる世界は、また生きてみようと、あの時言われたように、あの時の罪をもう一度死ぬこと以外で償える方法を探して償っていこうと思えるほど、今

の世界はキラにとって暖かくなかった。

 

「仕方なかったんだ。僕は殺されて当然の酷い事をしてきたんだ……」

「酷い事って、どんな?」

 

かなたは臆する事も、遠慮することもなくキラにそれを問う。仕方なかった、どうしようもなかった。そんな言い訳を続けているキラに、かなたは無性に腹が立って来ていた。自分の行動で起きた事と、その責任の全てから逃げて、自分を卑下して自分には無理だと投げ出す。その姿はまさにかなたにとって一番嫌いな人物、それはかつての自分。自分と同じようにそうやって逃げようとするキラを、そのまま許す気はなかった。

 

「……沢山人を殺したんだ。皆を守るために……僕はただ、大切な人達を守りたかっただけなのに、その人も敵になって、僕はその人も殺した……」

 

自分の手を見つめる。夜風に当たって冷たい手は、あのときの血の暖かさは感じなかったが、目を閉じなくとも今でもあの時の光景には向き合えない。昔のことだからと忘れてしまいたくても、新しい人達との関係に逃げたくても、ずっと追いかけてくる。思えばあの時からずっと、僕は守りたい人達のために、それより多くの命を奪い続けてきたのかもしれない……

 

「この事、ずっと誰にも話したことはなかったけど……聞いてくれる?」

「うん、聞くよ」

 

そう言ったかなたは自然とキラの手を握っていた。夜風の寒さを塗り替えるためにはすこし冷たく感じたけど、彼女の、自分が守ることができた人の暖かさは、キラが最も求めていた物で、何よりも暖かい物だった……

 

 

 

「僕、お父さんもお母さんもいないんだ。それより前のことはわからないけど、小さい時にある人が拾ってくれて、そこからはアークエンジェルに居たんだ」

「そのある人って言うのは代表さん?それともフラガさん?」

「いや、僕の妹だよ。その人にアークエンジェルに連れていってもらって、そこでマリューさんとムウさんに会ったんだ」

 

(ん?キラ君が拾われたのがキラ君の妹?義理でもそれ姉か妹なら姉になるんじゃ……)

 

湧いてきた疑問を何とか押し殺してキラの話を真剣に聞く。自分に打ち明けてくれたのは嬉しかったし、それがどんな事かはわからないが、キラにとってとても辛いことだというのはわかっていたから。

 

「アークエンジェルって、あの時は僕みたいな孤児の受け入れもしてたんだよ。僕、一応勉強はできたから、学校に行かせてもらったりして、その人やムウさんやマリューさん以外にも、友達ができたりして……」

 

キラが言い淀む。何か言葉を発する事なく口を開けたり閉じたりしているだけ。かなたはそれを見て、何も言わずに、ただ震えるキラの手をよりしっかりと握りしめ、キラの次の言葉を待った。

 

「でも、僕が六年生の時……この戦いみたいにアークエンジェルが襲われたんだ。僕も戦って、守ろうとして……でも、沢山の人が死んだ………それで、僕の友達の一人が、アークエンジェルの皆を殺そうとして、敵になったんだ。それで僕はその子と戦って……仕方なかったんだ。僕はその子の大切な人を殺して、僕もアークエンジェルの皆を守ろうと必死だったから。だから……」

 

キラはその先を口に出すことはしなかった。それは自分の罪から目を逸らしていたかったから。あの時皆はキラを慰めてくれた、許してもくれた。でも、周りがどう思っているかと、キラがどう思っているかは違う。外から見えるキラと内から見るキラは違うのだ。

 

この時僕は初めて気づいた。と言うより、ようやく明空キラの人物像のかけらを掴んだ。明空キラは今までどこかで壊れかけていて抱え込んでしまっている人なのかと考えていた……

が、今になってわかった。明空キラは既に壊れてしまった存在だったのだ。ただそれを隠すのが上手いだけ、というより隠そうともしていない。壊れた状態に慣れ、それが普通の状態になってしまっていたんだ。痛みにも、悲しみにも、罪の意識にも。その気持ちがわかるなんて、そんな上から目線で図々しいこと口が裂けても言えない。だからといって態度を変えようとは思わない。むしろキラが昔の僕と同じなら、今度は僕がキラを救う番だ。僕があの時そうしてもらったからこそ自分は変われたから。慰めて、許して、肯定してもらった時は嬉しかった。でも、結局は叱られるよりもはるかに辛かったから。

 

「そっか……その友達がキラを殺そうとして、キラ君もその友達を……でも、仕方ないことなんじゃない?キラ君にもその友達にも、戦う理由や思いがあって、それを脅かす奴がいて、それを敵だっていうんだったら。そうじゃないの?」

「っ!?」

 

これまで見てきた様な快活な笑顔はそこにはなく、冷徹さが湛えた言葉がキラの胸に突き刺さる。それはキラにとって初めてかけられるような言葉で、最もキラにとって辛い物だった。何かフォローするわけでも、それを否定するわけでもなく、ただ事実を突きつけてくる。あなたのやった事はこういうことだと罪から目を逸らそうとするキラを決して逃さず、事実を突きつけて向かい合わせる。言い訳は通用しない。そもそもできない、させてもらえない。

 

「敵……」

 

キラは今初めて自分の歩んできた道を振り返っていた。殺そうとしてきたから、守りたいものがあるから、戦うのは仕方のないこと。自分や自分の大切な人を守れないから、殺さなければ殺されるから。だから守るためにはそれを脅かす"敵"を殺すのは仕方のない事。だったら自分はもう一度あの子に会ったら戦って殺すのか?いろはに会ったら彼女を殺すのか?自分達を脅かす"敵"である限り戦って殺さなければならない。たとえそれが友人でも、守りたかった存在でも……

 

本当にそうなのだろうか?今のキラにははっきりとはわからなかった。でも、自分の考えていた"守る"ということに、何かが引っかかる感覚をキラは感じた。

それから二人は何も言わずにただ星空を眺めていた。自分のやった事、それとしっかりと向き合うことがどれほど辛いことかわかっているからこそかなたからは何も言わなかった。

 

「……哀しいよ。たくさん人が死んで、僕もたくさん人を殺した。戦って、殺して……気持ちだけじゃ何も守れない。でも、力があっても、結局守れない……」

キラは自分でも無意識に、取り繕うことなくかなたと話していた。今まで弱っている姿を見せたことは片手で数えるほどもなかった。弱い自分では大切な人を守ることなんてできないから。守りたい人に信じて頼ってもらえないから。でも、不思議とキラの心は、かなたにそんな姿を見せる事を拒んでいなかった。キラの中でも天音かなたという人物の像がただの守りたい人の一人から、少しずつ揺らいでいた。

 

「でも、キラ君は戦った。たくさん殺したかもしれないけど、それで守れた人達だってたくさんいたんでしょ?現に僕がそうだけど……」

 

誰かを守るにはどうする?その人を襲う敵を殺して、脅威をなくす。いつからだろう自分が戦う理由が守りたい人を守るためではなく、"敵"を殺すために置き換わっていたのは……あの時キラはその身でよく味わわせられた。守りたいという気持ちだけで戦っても人は守れない。自分はずっと仲良くしてくれていた友達を殺して、それでも守りきることができなかった。

 

気持ちだけじゃ何も守れないんだと、今度は大切なものを守れる力を求めた。学園に入ったのもそうだ。守りたい人を全て守りきれる程の力が欲しかったから、戦う事は嫌だったけれど、学園に入った。バトルロワイヤルで優勝できたのは自分は守るために必要な力を手に入れたのだと自信にもなった。だが、結局力でもどうする事もできなかった。それどころか、守りたかった人に殺されそうになってしまった。

 

「僕はそんなに頭が良いわけでもないからさ。こんな、当たり前みたいな事しか言えないけど……守りたいっていう想いだけでも、襲ってくる"敵"を殺すための力だけでも駄目なんじゃない?」

「っ……!」

 

キラはかなたに気付かされた、気づかせてもらえた。守りたいと願った人を守れなかった理由。

想いだけでは何も変えられない、力だけでは壊して奪うことしかできない。二つが両立して初めてその想いのために力を振う事ができる。そうすれば、その想いを初めて叶えられる。

確かにかなたの言った通り、単純なことだった。でもキラにとってそれは、自らが歩いてきた先が見えない暗黒の世界の中に差し込んだ一条の光だった。

 

「想いだけでも……力だけでも……」

 

もう一度その言葉を口に出す。まだ自分の中で全てがわかったわけじゃない。いまだにわからないことだらけだ。これから何を考え何をするのか。死んだ人間として戦いから逃げる事も、明空キラとして再び生きていく決意もまだ定まっていない。でも、どんな時でも、かなたの言葉は自分の柱になっていくだろうと、そう感じた。

 

「ありがとう、かなた。君のおかげで、色々考えられたよ」

「まぁ、キラ君のためになったならうれしいけど……でも、これからキラ君はどうするの?キラ君はどこにいたいの?」

 

キラはもう一度自分の手を見つめる。暗闇の中を何も持たずにがむしゃらに走り続け、ようやく見つけた物を信じて縋ればその無力さを知り、また手の中には何もなくなる……それを繰り返していた。でも、今は違う。もう片方の手を見れば、そこにはかなたの手が、揺るぎない、離したくない物は自分の手の中に確かに存在する。このままかなたに縋ってしまえればそれが一番楽だろう。でも、キラはそれはしたくなかった。かなたが自分にくれた言葉は、そういう意味じゃなかったから。自らの道を自ら考え、自ら決める。今まではずっと自分で考えて行動することができていなかったし、得意じゃなかった。常に頭の中にあったのは、守らなきゃ、倒さなきゃといった自らを縛る様な物ばかりだった。物事にずっと流されて諦観していただけだった。でも、今は自分で自分のやりたいことを考えられる、それをやれる。かなたもきっとそれを許してくれるだろう、もう一度自らの道を見直して、改めてそこで決めよう。

 

「わからない……でもこうやって、ずっとここにいるわけにもいかない……もう一度、考えてみたいんだ。自分のやる事も、進む道も……」

 

キラの目に浮かんだ涙が一雫月明かりに照らされて輝いて落ちる。かなたは少し考える様なそぶりをした後、キラを真剣に見つめた。

 

「うん、いいと思うよ。キラ君の人生だもの、キラ君が自分で考えて、自分で決めて。僕はそれにあーだこーだ口出しする権利なんてないからね……でも、一つだけ、わがまま言っていい?」

「うん..何?」

「……キラ君がそうやって考えて、何をして行くか決めれたらさ、その前にもう一度だけ僕に会いに来て欲しいんだ。別にキラ君の出した答えに口出しとかはしないけど、キラ君が何を考えて何をしていくって決めたのか、僕も知りたい」

 

向き合って眼前で見えたかなたの瞳には今まで感じていた強さはなく、そこには悲しそうな涙が浮かんでいた。自分でも驚いたのか、慌ててかなたは目元を何度も何度も擦る。

 

「ごめんっ……泣くつもり……なかったのに……キラ君が、また何も言わずにいなくなっちゃうんじゃないかって、怖くて……」

 

キラは重なったかなたの手をもう片方の手で優しく握ると、かなたに微笑んだ。

 

「大丈夫だから……僕は大丈夫だから……約束するよ。必ずかなたの所に、帰ってくるから」

 

キラは手を解くと、自分の小指をかなたの小指に引っ掛け、かなたの前に持ってくる。約束にしては頼りなかったが、それでも言葉だけでなく形にしてキラが答えてくれたことがかなたにとってどれほど嬉しいことだったかは計り知れない。それでも、かなたは思わず笑みを溢した。

 

「ははっ……僕が結構覚悟して頼んだのにゆびきりげんまんって酷くない?……でも、ありがと。僕は何年後でもずっと待ってるから、自分でゆっくり考えて、決まったら必ず帰ってきてね。約束破ったら、少なくとも片腕くらいは握りつぶしちゃうぞ?」

「うっ、うん……必ず……」

 

月明かりに照らされた互いの顔には、虚だったキラには感情が、かなたの顔にはようやくいつもの快活な笑顔が浮かんでいた。あの日既に壊れた少年は天使の施しのおかげで、ようやく自分の人生を歩き始められた。他の誰でもない、誰にも邪魔されない、自由な明空キラ自身の人生を……

 

 

 

 

あの後、夜も遅かったのでかなたはそのまま帰っていったが、帰り際にも色々あった……

 

_____________ 『えっ?キラ君が生きてたことは黙っててほしい?どうして?』

『いや、多分今回の戦いの狙いは、僕を殺すことだったと思うんだ。そうじゃなきゃ、あんな事する必要はなかったわけだし……だから、もし僕が生きてるって知られたら、またこうして戦いが起きるかもしれない。それに……』

 

キラが言い淀んでいるとかなたがひらめいたように手を打って、ニヤニヤしながらキラをつつく。

 

『わかった!学校で無断欠席扱いになっちゃうからでしょ!死んだ事にしてズル休みって、キラ君もなかなかせこいね〜!』

 

さっきまで自分を立ち直らせてくれたり泣いていたりと知らなかったかなたの一面から突然いつもの様な態度に戻されてキラはしどろもどろだった。

 

『いや、そういうわけじゃ……』

 

困惑するキラの様子を見て満足したのか弄るのをパッとやめてキラを見つめる。

 

『うん、わかった。僕からはキラ君のことに関しては言わないでおくよ。僕は約束ちゃんと守るからね〜僕(・)は(・)!(・)』

 

満面の笑みにはどこか約束を守れよと脅されている様に感じたが考えない様にしておいた。

そうしていると、かなたが何か閃いたのか突然自分の背中の羽を一枚ちぎるとキラに差し出した。

 

『これは……?』

『見ての通り僕の羽。黙っててあげる交換条件ってことで、持っててくれない?』

キラはそれを受け取ると不思議そうに羽を観察して服にしまうと、不思議そうにかなたに尋ねる。

『別に持ってることはいいけど……何の意味があるの?』

『べっつに〜?キラ君が色々考えているうちに僕との約束を忘れちゃいそうな時に思い出してくれ

るための思い出の品的なやつだよ?キラ君が約束破らなかったら!本当にそれだけだからね……』

 

かなたの笑みはやはりどこか恐怖を感じた。なぜだかいつのまにか再び手を握られていたが、握る力がだんだんと強くなっていくのがひしひしと伝わってきた。

 

『わっ、わかったから……破ったりしないよ……」

 

かなたの羽をアスランがもらっていたお守り袋の紐にかけると、かなたは満足げに去っていき、キラはシャトルに戻ってきた。シャトルのエネルギーはとうの昔に満タンになっていて、そのまま運転席に乗り込み、自動操縦を起動する。すると、上の天井がだんだんと開いていき、外と格納庫内が繋がり、シャトルが勢いよく空へと飛び出していった。

 

そして、それをちょうど帰り際に目撃したかなたは……

「えぇっ……キラ君本当に帰ってきてくれるのかな……どこに行く気なんだろ……」

別れて早々に約束が守られるか不安になりながらも、そのまま帰路に着くのだった。______

 

 

シャトルはそのまま大気圏を離脱して宇宙を泳いでいた。オート操縦だったため、中のキラは特に操縦する事もなくふよふよと景色を眺めていた。

 

「何で僕は普通に宇宙に行けたんだろう……どこかでバレたりもしなかったし、今も特に気持ち悪くもないし……」

 

そんな疑問を抱きながらしばらくすると、シャトルは設定されていた目的地に到達する。外から見たそれはとても大きな衛星の様で、宇宙ステーションよりも大きいのではと疑うほどだった。

目の前で自動で開いた内部のドックにシャトルが着陸し、キラはそのままそこに降り立つ。辺りを見回しても、特に変なところもなく、アークエンジェルにどこか似ている雰囲気も感じた。すると、キラの足元に何かがぶつかる。

 

「ん?これ……ハロ?アスランの……」

「ナンダ!ナンダ!」

 

拾い上げてみると、それはキラにとってはよく知っている、アスランの作っていたハロそのものだった。ハロはキラに拾われてパタパタと荒ぶっているも、キラの顔が見えた途端に態度が変わる。

 

「アッ!マスター!マスター!」

「えっ、マスターって……どういう事?」

 

キラが困惑していると、ハロはキラの手からぴょんと飛び降り、ころころと転がり始める。

 

「ツイテキテ!」

「えっ?うっ、うん……」

 

ハロに導かれるまま謎の衛星の奥に進んでいくと、そこには目を見張る光景が広がっていた。

 

「すごい……ここ、街?宇宙にこんなところがあるなんて……」

 

その奥にあったものは、一つの街だった。民家こそ少なかったが、自然もあり、学校や病院の様な建物もあった。そのままハロの後を辿って、一際大きな建物の中に入っていく。すると、ハロがこ

ろころと奥の部屋に転がっていき、見えなくなってしまう。すると……

 

「ゴシュジン!ゴシュジン!」

「何〜?こんな忙しい時に……こっちは今入ってきた変なシャトルの解析中なんだけど……それ、本当に重要な要件?」

「マスター!マスターカエッテキタ!」

「えっ!?いやいや、嘘でしょ……マスターと最後に会ったのもう1000年くらい前なんだけど?私を騙そうったってそうは……あっ!?」

「えっ、人……?」

 

一瞬その部屋から誰かの顔が覗き、目が合った。その瞬間部屋を全部ひっくり返した様な轟音がキラの耳をつんざいた。

 

「ちょっとちょっと、そんなの聞いてないんだけど!?何でそんな大事な事早くに教えてくれないの!」

 

しばらくして轟音が止むと、その部屋の中から一人の女性がさっきのハロを抱えてキラの目の前に現れる。その人物はキラの目の前で深々とお辞儀をすると、改めてキラの顔を間近で見つめた。

 

「う〜ん……どこからどう見てもやっぱりマスター……」

「えっ、えぇっ?マスターって何の話なの?というか、君は誰……?」

「私の事忘れちゃったの?も〜しょうがないなぁマスターは!昔からそんな感じでぼやぼやしてましたからね〜」

 

困惑するキラに対してハッとした様な表情を浮かべると、一歩下がってもう一度深々とお辞儀をする。

 

「お久しぶりですマスター。私はラミル!あなたの帰りをずっと待ってたんだよ?改めまして、これからよろしくね!マスター!」

「僕は、明空キラって言うんだけど……人違いじゃない?」

 

それを聞いたラミルは不思議そうに首を傾げる。

 

「名前はキラだよね?それにやっぱり隠しきれてないよ〜別格のオーラ!やっぱりマスターだよね?ほんとおかしなマスターだな〜」

(どっ、どういう事なの……話について行けそうにない……僕は、どうしてこんなところへ来てしまったんだろう……)

 

既にここに来た事を若干後悔していたキラだが、彼はまだ知らない。ここが、良くも悪くも彼自身の人生のターニングポイントとなる事を……




「あの……何でキラさんは生身で宇宙に行ってるんです?それに普通に順応してますけど、どうなってるんすか?」
あ〜えっと……キラ君の体がめっちゃ強かったって事で……
「さっすが、理由付けも考えてない無理矢理なストーリー進行は投稿者のお家芸だな!」
知らないよ!今になって頭で練ってたシナリオ書き直したんだもの!


次回予告!
生きようとした、守ろうとした、切り抜けようとした、ただそれだけ。夢中で駆け抜けた道を傷だらけの身で振り返れば、冷たくさししめられるその結果。蘇った恨みは再び燃え上がり、キラ達に牙を向くのか。辿り着いた場所で知る新たなる闇、それは……
次回!3馬鹿チャレンジ『闇の胎動』!


アスランとぽぅぽぅのお話だけで6000文字くらい使っていた件について

というか読みやすくするために少し行間を弄ってみましたがどうでしょうか?また春か夏くらいに教えてくださいな
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