エロRPG世界のED男とドスケベボディ女勇者   作:社畜だったきなこ餅

10 / 12
ハッピーエンド至上主義者RTA、はっじまーるよー!!

(4/10)
凄まじく感想が
「こんなのハッピーエンドじゃねえよチ○ポ野郎」
「アレは結局逃げた人間のクズこと狩人だね」
と言った感じの為、落とした人の心探してから書き直します。

(4/10 17:11)
没バージョンから改稿、展開を大幅に修正しました。


コストは踏み倒す為にある(改稿しました)

唐突な話であるが、この世界はエロRPGの世界である。

しかも結構な売り上げがあった事からスピンオフまでサークルが作る程度には、世界観がそれなりに用意されている。

 

 

だが同時に、実際に人が生きてなんやかんやひーこら言いながら頑張ってる世界でもある。

ゲームでは人の欲望を増幅させ捻じ曲げる魔王の力の欠片、としか説明らしい説明がない魔石にもそれが存在する相応の理由というモノがある。

 

平たく言えば魔石と言うモノは魔王が乱雑に世界にばら撒いた種子であり、種子が芽吹き欲望という果実を実らせる事で魔王はその欲望を魔石を通じて吸い上げて自らの力へと変える。

だからこそ、勇者の嬢ちゃんが魔石を砕き対処するという事は大事なのである。

ちなみに……実際にゲームでも、シナリオで必ず壊す魔石以外スルーしてラストバトルに挑むとそりゃもう酷いクソゲー案件になった。

ラスボスが強制行動停止をした上でバフガン積みして殺しに来るのは、条約違反だと思う。

 

少し話は逸れたが、それだけ魔石と言うのは危険な存在であるのだ。

 

 

だがしかし、そんな事知ったこっちゃねえ。

俺は幼馴染の彼女、リリィの家の扉の前に立つと大きく深呼吸し気合を入れ直して扉を開く。

 

 

「ただいまー、仲良くしてたか?」

 

「おかえりなさい! うん、シルクスの『お客様』だもの、仲良くしてたわ」

 

「おかえりなさいシルクスさん! はい、シルクスさんの『幼馴染さん』ですから失礼ないようにしてました!」

 

 

扉を開けばにこやかに談笑……うん、談笑してたということにしよう。

談笑していたリリィと勇者の嬢ちゃんが同時に此方へ顔を向け、にこやかな笑顔で告げてくる。

 

なんか、勇者の嬢ちゃんの向こうに座ってる聖女が愛を感じてるか知らんが恍惚とした笑みを浮かべてるが……怖いから必要になるまで放っておこう。

 

 

「いやコレ絶対バチバチだったでござる……」

 

 

俺の背後に隠れていた忍者が何か呟いているが些細な問題なのでスルーする、直ちに問題はないから大丈夫だ。

 

 

「どうしたのシルクス、座らないの?」

 

 

立ち止まったままの俺を見たリリィは不思議そうに首を傾げながら、自然な仕草で隣に座るよう促してくる。

ついでに勇者の嬢ちゃんが無言で自分の隣の席をアピールしている、少し申し訳ないが今回ばかりはリリィの方へ向かわせてもらう。

 

 

「シルクスさん……」

 

「落ち着くでござる勇者殿、少しばかり状況を見守ってほしいでござる……いやマジで秘術暴走とか洒落にならんでござる……」

 

 

勇者の嬢ちゃんの視線から濃厚な湿気を感じるが無視する、忍者よ後は任せた。

俺だって彼女が俺にどういう感情を向けているか察しはついているが、気持ち的に受け止められんので今は勘弁してほしい。

 

 

だが今はそっちじゃない、俺が優先すべきは俺の選択へのケジメと……リリィが幸せに未来を生きられるようにすることだ。

 

 

「リリィ、ごめんな」

 

「どうしたのシルクス、急に謝って……もしかして浮気?!」

 

 

椅子に座ることなく唐突に謝罪の言葉を述べた俺に心底不思議そうな顔を浮かべるが、すぐにリリィは勇者の嬢ちゃんや忍者、聖女へ視線を巡らせて怒りをその表情に浮かべる。

だが俺は言葉を止めることなく続ける。

 

 

「俺はお前が壊れた時に逃げた、お前の気持ちも自分の気持ちも無視してただ自分が楽になれる道へ進んでしまった」

 

「ど、どうしたのよ急に……」

 

 

訥々と語り掛ける俺の言葉に視線を揺らすリリィ。

ソレは彼女が何か後ろめたい隠し事を抱いている時に見せる、昔からの癖だった。

 

本当に心当たりがないのなら俺が謝った時点で、何を言ってるのと言いながらボディに一発は叩き込んでいる。

俺が愛した女はそれだけ強くて逞しくて、そしてイイ女だったんだ。

 

 

「だからリリィ、俺はもう逃げない」

 

「……やめて!!」

 

 

彼女の両肩に手を置いてその目を真正面から見据え想いを告げる。

しかし彼女は狂乱したように髪の毛を振り乱しながら、俺の両手を払って立ち上がると胸元のペンダントに手を当てながら後ずさった。

 

 

「何も問題ない、何も問題ないのよ!私は今が幸せなの!それの何がダメなの?!」

 

 

目に涙を浮かべ叫ぶリリィの姿に俺は、僅かに浮かんだ迷いを切り捨てて一歩進み。

彼女の体を抱きしめる。

 

 

「何も悪くない、悪くないんだリリィ。君は何も悪くない」

 

「シルクス、シルクスぅ……」

 

「大好きだよ、リリィ。だからこそ、全ての根源を俺は断つ」

 

 

リリィにそう告げて俺は彼女の胸元から魔石がはめ込まれたペンダントをすり取り、自らの胸元に当てる。

 

 

「聖女、ちょっくら過去変えてくるから女神様にお目溢ししてもらいつつ辻褄合わせてくれるよう。頼んどいてくれ」

 

「あらあらうふふ、ええ承知しました。だけど今回だけですよ?」

 

「一回許してもらえれば十分さ」

 

 

聖女、女神の端末である彼女から言質を取れたことを確認した俺は魔石に願望と欲望を込めてその力を引き出していく。

俺の願いはこうなってしまった原因の、あの日への一時的な回帰……そんな摂理を歪めるようなことをすればそりゃもう、とんでもない代償を要求される。

 

魔石の力だけでそんな事をした日には化け物待ったなしだが、丁度ここには反魂の秘術が存在する。

 

 

「我は希う、苦痛に満ちた死に堕ちた魂をここに呼びさまさん」

 

「し、シルクスさん何をしようとしてるんですか?!」

 

「落ち着くでござる勇者殿、拙も目的聞いた時はドン引きしたけど多分一番結果が丸く収まるでござる……!」

 

 

どう見ても邪法でしかない何かを使おうとしている俺を止めようと動く勇者の嬢ちゃんを、忍者が大慌てで止めているのが視界の隅に見える。

まぁそりゃ勇者してる嬢ちゃんなら止めるよな、だけど思い立ったが吉日と言うし説明したらしたで説得が大変そうだからこのまま敢行する。

 

反魂の秘術は死滅した魂を呼び戻し、蘇生を可能にも出来る究極の秘術だ。

問題があるとすれば膨大な魔力的力が要求される事と、呼び戻した魂は大体十中八九発狂して怨霊になるというところであろうか。

 

 

「力を寄越せ魔石……!」

 

 

だから俺は過去への回帰の願いと同時に、今ここで使うだけの魔力も魔石へと願う。

こちらはそんなにコストが重くないのか、少しだけ欲望的なモノが増加した事が魂で理解できたが大した問題ではない。

 

それならば何故、過去へ回帰するのに更にコストを使ってまで反魂の秘術を使うのか?

ソレは…………。

 

 

「お゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛……!」

 

「……っひ?!」

 

 

リリィの家のリビングに黒い靄と同時に俺が呼びだした魂が現れ、その姿にリリィは怯えて後ずさる。正直本当にこればかりは申し訳ないし外道極まりないのは否定できない。

 

 

「お爺さんの悪霊……?」

 

「うわぁ、本気でやるつもりでござるな狩人殿……」

 

 

俺が呼びだした魂、それは複雑な感情はあれども何度ぶち殺しても殺したりない前村長の魂だ。

もはや悪霊と化したソレは虚ろな瞳に憎悪を宿して俺に襲い掛かろうとするが、即座にその体は光の鎖に縛り付けられる。

 

 

「ちょっとだけ、お手伝いしますね」

 

「ありがとよ」

 

 

ちょっとした一手間のお手伝い、と言わんばかりに片手間では到底不可能っぽい神聖な魔力による捕縛を前村長悪霊に施したのは聖女だった。

襲われる前に回帰を済ませる予定だっただけに、正直助かる。 ガバチャーは良くないな。

 

 

「久しぶりだなクソ野郎、そしてサヨナラだ」

 

 

凄まじい憎悪を感じる視線を俺に向けてくる前村長に悪霊にそう吐き捨ててやると、俺は魔石ペンダントを固く握りしめながら願う。

この眼前に居るクソ野郎の魂一片まで磨り潰し代償にする事で、あの日へ一時的に戻る奇跡を。

 

 

ぶっつけ本番の賭けだったが、この詐欺みたいなコストやりくりは魔石ジャッジを通過したのか俺の目の前で悪霊は声にならない声を上げながら磨り潰されるように消滅していく。

そして俺の意識はゆっくりと、あのすべてが壊れてしまった日へと遡るのだった。

 

 

 




狩人君がやった事、それ即ち。
・一時的な魔力増加をする為の性欲の増幅と言うリスクを、EDとトラウマで0に近い状態を逆手にとって踏み倒す
・そして得た膨大な魔力を使い反魂の秘術発動、生け贄と言う名の前村長悪霊を墓地から召喚。
・そのまま使うと間違いなく化け物になるか墓場直行な過去への一時的回帰に要する膨大なコストを、熟成された怨霊魂を磨り潰す事で支払う。
という、極悪踏み倒しピタゴラスイッチでした。

このやり方は切り札的に取っておきたかったという作者のクズでしたが、知り合いより。
「むしろ狩人君がこの状況で切り札切らない方が不自然じゃね?」
という意見と、もっと傍若無人なハッピーエンドやってみろやオルァン!という皆様の応援によりこうなりました。


次回、前村長への物理的ケジメスタンバイ!
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