エロRPG世界のED男とドスケベボディ女勇者   作:社畜だったきなこ餅

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そんなわけで帰ってきました珍道中。
特に話には関係ないですが作者は未来に希望を持った新米冒険者カップルが、小汚い催眠おじさんに酷い目に遭わされるスケベとか大好きです。
でも、エロRPGで素直な良い子主人公が催眠おじさんに玩具にされるとイラっと来ます、この違いは一体何なんですかね。

それと、一部感想にて改稿前の10話について要望頂いたため活動報告に乗せました。
ただ文字数制限に引っかかったので、同じ展開になってる序盤を切り取って乗せております故予めご了承くだちい。
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=339183&uid=260687


エロ同人やエロRPGに出てくる催眠おじさんの危険性

 

 

皆さんお元気でしょうか、狩人です。

自分の黒歴史から逃げる為に勇者の嬢ちゃんに同行しつつ、表向きは勇者の嬢ちゃんがほっとけないからという理由で故郷の村を旅立った事にかつてなっていた私ですが。

自分が蒔いた種を清算するために過去改変をしたところ、EDの呪いを治す為に勇者に同行する事を選んだことになってました。

 

嗤えよベジータ、いや誰だよベジータ。

 

いやそんなこたぁどうでもいいんだ。

 

 

「ぐふふ、極上のかわいこちゃんだぁ」

 

「オルァ!!」

 

「催眠?!」

 

 

現在進行形で俺は今、聖女の導きでやってきた町。

そこの酒場で情報収集しようとした矢先に、勇者の嬢ちゃんらに催眠術をぶっこもうとした中年男性を蹴り飛ばしております。

 

 

「……ハッ!?」

 

「あれ?拙一瞬、ぼうっとしてたでござる?」

 

「速攻でかかりそうになってんじゃねえよ! おい聖女、二人に精神保護の魔法かけとけ!」

 

「ええ、承知しましたわ」

 

 

ノータイムで蹴り飛ばしたおっさんがテーブルを巻き込んで吹っ飛び、あの一瞬の間で催眠術にかかりそうになっていた勇者の嬢ちゃんと忍者が正気を取り戻す。

思った以上にヤバイ案件だと判断して聖女に指示を出せば、微笑を浮かべたまま承諾した。

 

なんかコイツも、過去改変してから若干変化あるんだよな……前まではこれも愛では?とかそう言う不満そうな顔してたのに、そう言う気配を見せなくなってる。

 

 

「きゃあご主人様!」

 

「くそ!英雄様に何てことしやがる!」

 

 

だがしかし中年男性の支配下に置かれているのか、酒場の中に居る人間が男女問わず一斉に敵対の姿勢を向け始めた。

乳首どころか際どい所が見えるようなエロ衣装に身を包んだ少女は心配そうに吹っ飛んだ中年男性に駆け寄り、明らかに歴戦っぽい戦士の青年が義憤に燃える顔をして剣を引き抜いてくる。

 

コレどう考えてもクソ面倒なヤツじゃねえかボケ!!

 

 

「一旦撤退!」

 

「え、わ、わかりました!」

 

「やっとふかふかベッドで寝れる予定だったのにぃ、無情でござるぅぅー!」

 

 

退路に立ち塞がった何かガタイの良い戦士を全力で蹴り飛ばし、ついでにかく乱用の煙玉をばら撒く。

ついでにフィジカルがぶっ壊れてる勇者の嬢ちゃんや素早い忍者に比べ、身のこなしが劣る聖女を小脇に抱える。

 

 

「あら? 私を置いていって囮にしてもよろしいですよ?」

 

「アホか! 万が一お前が洗脳されたら大惨事じゃボケ!」

 

「……うふふ」

 

 

この状況で自分を案じられるとは思ってなかったのかきょとんとする聖女が戯けた事抜かすので、怒鳴り散らしつつ全速力で駆け抜ける。

おおすげぇ勇者の嬢ちゃん、感情を排したような無慈悲なみねうちで立ち塞がって来た衛兵の群れ吹っ飛ばしてやがる。

 

 

「この狩人、何時か絶対刺されると思うのでござる」

 

「藪から棒に物騒な事言うんじゃないよ忍者……あっぶねぇ?!」

 

 

ばら撒いた煙幕によって作られた煙の壁の向こうから、盲撃ちで飛んで来た矢を首を傾ける事で躱す。

その後何とか逃げきる事に成功する我々なのであった。

 

 

 

 

 

「さて、どないしょ」

 

「どうしましょう……」

 

 

そして現在地は街の近くにある深い森の中、煙と灯りが漏れないよう対策した状態で焚火を囲んでいる我々である。

追手がかかる心配が無いわけではないが、我々勇者パーティでも多少苦労する程度には屈強な魔物や野生生物がいるから日が暮れた今なら大丈夫だろう。きっと。

 

 

「ノータイムでアイツを蹴った俺のせいだな、スマン」

 

「気にしないで下さいシルクスさん、そのおかげで私達無事なんですし」

 

「そうでござる、むしろあそこで対処してもらわなかったら最悪狩人殿を背中から刺してた可能性高いでござる」

 

 

俺の謝罪に対し二人は気にしないでほしいと許してくれる、迂闊でお人好しだけどいい子達やで。

一方聖女はいつものように意味深に微笑むだけである。

 

 

「しかしどうしたもんか……」

 

「拙が忍び込んでチャチャっと対策してくるでござるか?」

 

「止めといた方がいい、十中八九罠に引っかかってガニ股腰へこダンスさせられるぞ」

 

「何でござるかその聞くも悍ましいダンス!?」

 

 

前世での君の最も有名なエロシーンだよ、誰が言い出したか定かではないが愛称がガニ股腰へこロリ忍者になってた事すらあるからなお前。

 

 

「見た感じ明らかに催眠で正気喪ってるからな……あの都市でやったような爆発炎上大作戦も今回は使えん」

 

「社会秩序的に永久に封印しておくべきでは……?」

 

「善処する」

 

 

催眠中年男性(仮称)を蹴り飛ばした事でかかりかけの二人は正気に戻ったが、あいつをご主人様だの英雄だの言う連中はそのままだったからなぁ。

遠距離からのスナイプによる暗殺をして正気に戻らなかった場合、色々と面倒臭い。

 

 

「うふふ、面倒臭いっていうよりも後味が悪いんですよね?」

 

「ごく自然に心を読むんじゃないよ、俺のプライバシーを少しは配慮しろ」

 

「うふふ……乙女心に配慮するようになったら考えますね」

 

「さよけ」

 

 

しかしどうしたものか。

催眠術使いに主人公がそりゃもうエロい目に遭わされる展開はゲームであったが、町全体が支配下にあるケースなんて無かったぞ。

 

いっそスルーすっか? 全部の魔石案件片付けなくても魔王は対処できるし……。

そんな考えすら浮かぶ程度に面倒臭い案件に溜息を吐くと、何か決意したような顔を下勇者の嬢ちゃんが口を開いた。

 

 

「シルクスさん、私に考えがあります」

 

「ん?」

 

「私が真正面から向かいます」

 

「……え?もしかしてまだあのおっさんの催眠残ってる???」

 

「ち、違います!!」

 

 

そして決意に満ちた顔をしてそんな事言い出すから思わず正気を疑ってみれば、そうではないと顔を真っ赤にして叫ぶ勇者の嬢ちゃん。

 

 

「私の勇者の力を使えば、今までやってきたように魔石の力をある程度中和して。催眠状態にある人達を少しの間足止め出来ると思うんです」

 

「思うってお前さんなぁ、それに初撃で催眠にかかりかけてただろ」

 

 

勇者の嬢ちゃんの言葉に、まぁ実際選択肢によっては真正面から魔石で強化された催眠術パワーを薙ぎ倒す展開はあった。

あった、けど……初撃で引っ掛かりそうになるぐらい精神抵抗が弱虫ケムシなこの娘を単品で送り出すのは、聊か直接的な自殺行為過ぎる。

 

そこまで考えつつも、俺の頭の中で作戦は組みあがっていき……どっちにせよ危ない橋を渡らにゃならん事に苛立ちが収まらない。

いっそ胸元の魔石が疼くままにあの町焼き払ってもいいんじゃね?

 

 

「提案があります狩人様」

 

「聞くだけ聞くぞ」

 

「私が勇者様と一緒に向かいましょう、さすれば催眠への抵抗も何とか出来るかと」

 

「……それでもリスクとリターンが釣り合わん、お前達になんか危険が及ぶぐらいなら俺は迷わず催眠の後始末無視してあのおっさん射殺するぞ」

 

 

魔王に対する唯一の切り札であり決戦存在である勇者、ファンブル範囲が通常の2倍広い事に目を瞑れば万能な忍者、女神の端末であり凄腕の術師である聖女。

この3人が万が一でも催眠の支配下に堕ちた日にゃ、これ以上の地獄しか待っておらんわ。

 

 

「……なんだお前らその顔」

 

「な、なな、なんでもないです! ……えへへ」

 

「……たまにそう言う事言うから卑怯者でござるよ、こりゃリリィ殿も苦労したの間違いなしでござるな」

 

「…………うふ、うふふふふふ」

 

 

なんか勇者の嬢ちゃんは顔真っ赤にしてもじもじしてるし、忍者は何故かリリィを引き合いに出してごちゃごちゃ呟いてる。

ついでに聖女は微笑を強張らせたまま壊れたように笑ってる、怖い。

 

そもそもやっと町で一休みして、そっから魔石案件片付けようとしていたというのになぁ、まさかの魔物が闊歩する森で野営するとは思わなんだわ。

ソレもこれも全部あの中年男性のせいだ、何が英雄じゃどうせ催眠で手駒を…………。

…………あ。

 

 

「……い~い事、思いついちゃったぁ♪」

 

「し、シルクスさん。これ以上ないぐらい邪悪な顔してますけど本当にソレ大丈夫なヤツですか?!」

 

「大丈夫大丈夫、かもしれない」

 

「かもぉ!?」

 

 

狩人さん、英雄扱いされてる中年男性の為に張り切っちゃうぞ☆

 

 

 

 

 

轟く轟音響く悲鳴、市民が逃げ惑い冒険者や衛兵が脅威へ立ち向かう。

今、平和だった町は二階建ての建物を優に超える巨体を持つ魔物熊に襲来されていた。

 

 

「いやー、野営地の近くに屈強でデカい熊さんがいてよかったなぁ! 」

 

「うぅ町の皆さんごめんなさい、ほんっとーにごめんなさい……!」

 

「流石の拙もドン引きでござる」

 

「大丈夫ですとも、私の力で町全体に加護を与えましたから不意の事故死は防げますから」

 

 

作戦は簡単、獰猛な魔物熊を俺が見つける。そのケツめがけて俺が矢を放つ。

そして忍者が死に物狂いでモンスタートレインしつつ、途中でドロンしてターゲットを町へ向ける。

 

まぁ普段ならこんな作戦思いついてもやりはしないが、立ち塞がって来た冒険者や衛兵の練度的に死者は出ないと判断しての決行である。

いやマジで、煙幕で遮蔽取ってるのに俺の後頭部を正確に撃ち抜こうとするヤツがいるとかどんな街だよ。

 

 

「く、くそ……なんで魔物熊が……」

 

「催眠おーじさん、あーそびましょ♪」

 

 

そして程なくしてターゲット発見。

ビビって隠れ潜まれてたら面倒だったが、英雄なんて呼ばれてる日にゃ後方でも出張らないといかんわなぁ!!

 

 

「ま、待て! 話を」

 

「誰が聞くかボケぇ!!」

 

 

催眠中年男性の言葉を無視し、俺は構えていた弓矢から速射を行う。

最初の一本は辛うじて魔力か何かで弾いたが、二本目三本目がそれぞれ足と胴体に突き刺さり催眠中年男性は苦悶の叫びをあげる。

 

 

「ご主人様!? おのれぇ!」

 

「英雄様になんてことをぉ!」

 

「邪魔は、させません!!」

 

 

そして中年男性の叫びを聞いた前線を張っていた護衛が振り返り、こちらに一足飛びの踏み込みで向かってくるがそこに立ち塞がるは我らが勇者の嬢ちゃん。

彼女は護衛達の前に立ち塞がると愛用の剣の切っ先を勢いよく地面に突き刺し、光り輝く魔方陣を展開した。 こんな事出来るようになっとったんか君。

 

俺の疑問はさておき勇者の嬢ちゃんの行動により、護衛の連中の明らかに正気じゃなかった目は冷静さを取り戻すと同時に事態が理解できてないのか混乱。

 

 

「あ」

 

 

そしてその瞬間の隙を突かれたのか、魔物熊が暴れて生じた瓦礫で吹っ飛んでいった。まぁ死んでないようだしコラテラルダメージと言う事にしておこう。

その後は俺と勇者の嬢ちゃんと忍者の三人で催眠中年男性を囲んで袋叩きにし、無事この町の魔石騒動は解決した。

 

魔物熊? あれはこの町の精鋭が何とか討ち取ったし怪我人は聖女が治療したからセーフセーフ。

 

 

 

その後俺達は無事お尋ね者になる事もなく、次の町へ旅立つのであった。

 

催眠中年男性? 風の噂で聞いたけど公開処刑になったらしいよ。

流石にエロいRPGな世界でも一線超えちゃダメという良い見本だね!




良い子も悪い子もMPK行為はやっちゃだめだよ!
(目的の為に危険な魔物ベアーを罪のない町へけしかけつつ)
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