エロRPG世界のED男とドスケベボディ女勇者   作:社畜だったきなこ餅

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なんか評価が高くてネタも浮かんだので続きました
この先も続くかは不明


エロRPGのスラム街ほどテンションが上がる場所はそう多くない

 

唐突な語りになるが赦してほしい。

スケベなRPGと一口に言ってもジャンルは割と広いと言うか、もはやカオスと言うべき程にそのジャンルは複雑だ。

なのでもう大体二つに篩い分けしてから細分化されている事が多い、即ちエロ特化か否かだ。

 

そして俺が転生して生きているこの世界は見事なまでにエロ特化RPGの世界だ、何せ唯一神が魔王とマッチポンプして定期的にエロイベント満載の勇者物語をライブで楽しむような世界だからな!

やっぱこの世界滅んだ方がいいんじゃないのかな?

 

まぁそんなことはさておき、俺と勇者様は今どこで何をやっているかと言うとだな。

 

 

「ほーん、神からの神託でこの都市が示された、ねぇ」

 

「はい!」

 

「ところでこの都市の事知ってる?」

 

「お金を出せば何でも手に入るって聞きました!」

 

 

物々しい城塞に守られている都市、勇者様の身体を嘗め回すように見ていた衛兵を横目で見つつ立ち入ったこの都市。

そんな明らかに真っ当ではない都市の大通りに面した目的の酒場の一つに入り、適当な席について勇者様に都市の事について知っている事を聞いてみる、が。

 

まぁ予想通り表向きな事しか知らなかったわ。

 

 

「この都市に入るとき、入るのはそんなに調べられなかったじゃん?」

 

「はい、何か視線は気になったけどすぐでした!」

 

「ちなみに出る時、男は一人500ゴン必要で女は1万ゴン要求される」

 

「ファッ!?」

 

 

もっさもっさと値段の割に微妙な酒場飯を食いながら、状況を欠片も理解してなかった勇者様に懇切丁寧に解説してやる。

今俺達がいる城塞都市ハルメア、またの名を堕落都市ハルメアはまぁ平たく言えば街全部がエロRPGのスラム街みたいな治安が終わってる都市だ。

 

ちなみに女でも不細工だと通行料は超格安になる、ルッキズムを隠そうとしない潔さは一周回って尊敬の域にあると言えるな。

 

 

「そんなの横暴です!しかるところに……」

 

「訴え出ても無駄だぞ、この都市の収益は一帯を収めるお貴族様の重要な財布だからな。勇者と言えど小娘一人の訴えなんて握り潰されて終わりだ」

 

「うぐぅ……」

 

 

むしろ握り潰されて追い返されるだけで済めばイイね、下手にランダムイベ引くと無理筋逮捕からの晒し壁尻イベント一直線だからね。

よく考えなくても終わってんな。

 

なんなら今も勇者様に対して酒場の中にいる男達がチラホラとスケベな視線向けてるからな、流石に勇者様も気付いてるのか居心地悪そうにしてるけども。

お前らエロRPGの竿役族だろ、なんで俺が視線向けただけでこの世の終わりみたいな顔してみなかったことにして顔逸らしてんだよ。

 

 

「やべぇよあのフードの男……」

 

「ああ、あの眼光は一人や二人、下手するとそれ以上を虫けらのように……」

 

 

おい聞こえてんぞコラ、そんな狂犬みたいに人の命を刈り取ったりしとらんわ。    故あったら殺るけど。

 

 

「ほんでどーすんのさ勇者様、この都市に魔石があるって話らしいけど」

 

「魔物をやっつけたりして活動資金稼ぎつつって考えてたんですけど……」

 

「うん、まぁ難しいだろうな。そういう仕事が無いわけではないが良くも悪くも荒くれ者が集まる都合上、そう言う仕事は常に品薄だ」

 

 

なお原作では魔物退治で稼ぐより娼館やエロい酒場のアルバイトやった方が、はるかに効率的に稼げるのは言うまでもない。

荒くれ者達が奪い合う様にして魔物退治をこの都市でやるのも、中々お目にかかれない極上の娼婦や店を堪能できるからって言う事情もあるからな。

 

そんな事を考えつつジョッキの中身を飲み干せば、何か言いたげな顔で勇者様が俺を見ている。

 

 

「なんぞ?」

 

「シルクスさんって、凄い色々詳しいですよね……ソレに比べて私なんて」

 

「勇者様が世間知らずだって言うのは否定せんが、こんな裏街道案件詳しくなくても生きていくのに何も問題ないぞ」

 

 

そこの否定はしてくれないんだ、って呟くが流石に嘘は吐けんよ。

まぁ原作知識がどこまで通用するかは知らんが、堕落都市ハルメアを舞台にした2章は主に次の流れで進むことになる。

 

 

・魔石についての情報収集パート

・情報収集と生活費を稼ぐのに必要な金稼ぎパート

・魔石を取り込んだ都市長の屋敷に様々な手段で潜り込み、魔石を破壊してついでに都市長もしばくパート

 

ここからが本領発揮だと言わんばかりのボリュームになるんだよな、シナリオもエロも。

雑に動いてたら割とあっという間にエロ経験値が跳ね上がる事に定評がある2章だ、前世ではエロ過ぎてお世話になったが当事者の関係者になるとあんまり楽しくない。

 

と言うかEDな俺がこの都市で楽しめる事なんて、精々掘り出し物漁りにオークションにカジノぐらいじゃなかろうか。

 

 

「まぁ動くとしたら2パターンだな、手持ちが尽きる前にサクっと突き止めてさっさとこの都市からおさらばするか……」

 

「その、そう言うお仕事で資金を稼ぎつつ根気よく探すか、ですね」

 

「そう言う仕事をやれとは言ってないぞ」

 

 

俺の言葉に頷きつつ頬を赤らめてもじもじしながらそんなことをのたまう勇者様。

前から思ってたが、もしかしなくてもこの娘割とむっつりスケベでは???

 

一応スピード解決も出来なくはない、のだが。

原作の方でもスピード解決は割と運ゲーだったんだよなぁ。

 

情報収集する場合に、推奨ルートだとぼったくりな上仕事が遅い情報屋に法外な金額を積んで調べてもらう事になるのだけども。

マジでコイツ足元見てくる、原作内で選択肢あったら迷わずぶち殺すレベル程度にはプレイヤーからもヘイトを稼いでいた。

 

一方で一定確率と言う運ゲー案件だがスピード解決が望めるルートもあるにはある。

その条件の一つが、値段の割に飯がまずいこの大通りに面した酒場に入る事なんだが……。

 

 

「……まぁ、そうそう都合よくはいかんか」

 

「??? 何の事ですか?」

 

「うんにゃ、こっちの話」

 

 

 

俺が視線を動かすたびに慌てて俺から顔を背ける荒くれ者達の様子に辟易しつつ、目的の人物が入ってこない事に嘆息し勘定を済ませる為に立ち上がる。

しかし運命の偶然か神の祝福か……いやあの神の祝福は嫌だな、ともかくラッキーな事が発生した。

 

 

「たのもーでござる!!」

 

 

スパァン!と勢いよく酒場の扉を開けて中に入ってきたのは、ちまこい体をぴっちりとした装備で包んだ狐耳尻尾のロリ。

背中に判りやすくでっかい手裏剣を背負っている通り、何処に出しても恥ずかしくない忍者である。 なお欠片も忍んではいない模様。

 

 

「凄い元気な子ですね、でもあの耳と尻尾ってすごい珍しい……」

 

「獣人族は大体猫か狼耳と尻尾だからな。狐系は遥か東方の島国にしかいないらしい」

 

 

若干気おされている様子の酒場の店主に何やら矢継ぎ早に質問している忍んでいない忍者の様子に、勇者様は何とも言えない顔で感想を述べる。

気持ちはわかるけどあの娘はお前さんの目的を速やかに遂行するのに便利だから、そんな顔をしてやるんじゃありません。

 

忍んでない忍者、略して忍者は基本的に一人旅だった原作でもスポット参戦で仲間になる事があったりなかったりするお助けキャラだ。

その実力はとある欠点を見なかった事にすれば本物で、その上善良だから勇者である主人公が誠実にお願いすれば手助けしてくれるぐう聖である。

 

まぁエロRPG世界のお約束で取っ捕まってエロシーン要員に普通になる事も多々あるんだけどね、というか大体のプレイヤーはそのシーンでこの娘知るんじゃなかろうか。

 

 

「おーいそこの狐のお嬢さんやーい、ちょっといいか?」

 

「む!まがまがしい死んだ眼をしたフードの男に、何やら神々しいオーラを持つ女人……さては清らかな乙女を手籠めにしようとする奴隷商人でござるな?!」

 

「ちげーよただの狩人だ俺は」

 

「やや!それは失礼したでござる!」

 

 

酒場の店主への聞き込みが芳しくなかったのか耳と尻尾をしゅんと垂らした忍者に声をかけると、想定の斜め上な暴言を吐かれて少しビビる。

しかし違うと告げれば素直に受け入れた、こいつチョロ過ぎない???

 

 

「まぁいいや、お前さんが探している家宝の在処だが心当たりあるぞ」

 

「ホ、本当でござるか?!」

 

「え?家宝?巻物? シルクスさんどういう事ですか?」

 

 

この忍者がこんな都市までやって来た目的、それは忍者的一族の家宝が奪われソレを探しにやって来たという目的がある。

実は都市長がコレクションとして偶然手に入れているのだが、原作だと忍者が忍び込むころには既に別の人間の手に渡っているという……割と徒労案件な話なのだが。

 

まぁ交渉材料としてこれ以上ないぐらい便利な知識だ、使わない理由はないだろう。

置いてけぼり状態の勇者様が頭の上にハテナを大量に浮かべているが、後で適当に構っておけば機嫌直すだろうから問題はない!

 

 

「まぁ口頭で話すと誰が聞き耳立ててるかわからんからな、詳しくはコイツを見てくれ」

 

「ふむふむ……こ、これは……!? 誠でござるか!」

 

「俺も現物は見てないけどな、疑わしいなら裏取りしてくれていいぞ」

 

「それには及ばないでござる、拙が集めた情報の内容と奇妙なまでに一致しているでござるからな!」

 

 

そいつは良かった良かった、これで第一段階クリアだ。

 

 

「それじゃ、情報料としてちぃっとばかし頼みたいことがあるのだが。いいかね?」

 

「無論、なんでも拙に任せるでござるよ!」

 

 

よくないねぇ、うん、何でもするなんて言っちゃあ良くないねえ。

おい勇者様、なんで形容しがたい悪人を見たかのような顔で俺を見ている。

 

 

 

 

 

 

そして日にちは割とあっという間に過ぎていき。

 

三日後の夜、俺と勇者様と忍者は堕落都市の外にある丘の上から派手に爆発炎上している都市長の屋敷を眺めていた。

 

 

「忍者は家宝を取り戻せて良し、勇者様は魔石を必要最低限の犠牲で破壊出来て良し。何も問題はないな!」

 

「問題しかないですよ!?」

 

「拙も忍故、手段は選ばぬとはいえそれ以上の御人を見たのは初めてでござる」

 

 

しかし不思議な事に何故か勇者様と忍者から複雑そうな視線と感想を向けられた、解せぬ。




雑なキャラ紹介

『主人公(シルクス)』
常日頃フードを目深く被り、フードから覗く目は光のない死んだ目をしていると判明。
表情筋も死滅気味の為、その筋の人ほど道を空けるタイプの人相になっている。
尚内心はアホな事を考えているのは言うまでもない。
目的の為なら手段を選ばないし、選択する手段としてエンジョイ&エキサイティングする事も厭わない。

『勇者ちゃん』
1話の後名前をシルクス君に教えたのに名前で呼んでもらえない勇者ちゃん。
普通にプレイすれば、この都市で妊娠出産経験が10は越えるタイプのエロボディ勇者である。
尚今作では未だ奇跡的に処女な模様、ついでに余りにも衝撃的な解決方法過ぎて神様もエロシーン回想の転送を忘れていたらしい。

『忍者』
狐耳尻尾のロリレオタード系忍者ちゃん。
大体は野盗や貴族に捕まっての緊縛エロシーン要員、章によっては勇者ちゃんと並んでがに股腰へこダンスを披露する事もあるらしい。
今作ではシルクスが選んだ斜め上の解決方法によって清い体を維持した模様。
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