エロRPG世界のED男とドスケベボディ女勇者   作:社畜だったきなこ餅

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なんか続いちゃってるけど、多分次かその次で完結します(ネタが浮かんだら)


エロRPGの野盗は大体竿役

 

エロいRPGにおいて戦闘のバランスや難易度はそんなに大事にされない。

しかし名作と呼ばれる作品はその全てが高いバランスで調整されている。

 

そんなどこぞのボクシングクラブの会長の発言っぽい言葉があったりなかったりする界隈であるが、一つだけ確実に言える事はある。

エロ特化のRPGは簡単すぎるか難易度が高すぎるかのどちらかである事が多々あり、俺が転生したこの世界は後者であるという事だ。

 

 

「腕利きの皆様を雇えてよかったですぅ」

 

「こちらこそ、荷台に乗せてもらえて助かりました!」

 

「ハルメアから一刻も早く離れたかったから渡りに船だったよな」

 

「……うん、確かに一刻も早く離れた方が良いでござろうなぁ」

 

 

そんなわけで堕落都市ハルメアの都市長の邸宅を魔石を破壊するついでに本能寺ファイヤーしてきた俺達は今、信用できる護衛が見つからなくて途方に暮れていた行商人のお姉さんの護衛として次の町へ向かっていた。

ちなみに追手を心配する必要はない、証拠は残してないしあったとしても炎の中に消えたからな!

 

いやぁ、都市長が自分の王国を作る為の物資として火薬やらそう言うの貯め込んでいて助かったぜ、景気よく燃えてくれて何よりだわ。

都市長も殺してはいないけど不思議な事に反乱を企てていた証拠やら、今までの罪状があけっぴろけになったから処刑待ったなしだし世の中も少しは奇麗になるだろうよ。

 

 

「しかし忍者さんや、家宝取り戻せたんだから同道する必要はないんじゃね?」

 

「拙を見縊ってほしくはないでござる、家宝を取り戻す手助けをしてくれた恩義を返すまでは帰れないでござる!」

 

「で、本音は?」

 

「狩人殿が危険人物過ぎるから監視が必要だと思うのでござるよ」

 

「ははは、こやつめ」

 

 

そして何故か同行している忍者に質問してみれば、返ってきた言葉に思わず変な笑いが出てくる事をのたまいよる。

しかし強気で否定も反論も出来ないから困ったもんだな。

 

 

「おう勇者様よ、そこでしみじみと頷くんじゃない。俺を同行させたのはお前さんなのだから責任は勇者様持ちだぞ?」

 

「理不尽すぎませんか?!」

 

 

何を言う、俺はあくまで現場作業者であり監督者でありリーダーである勇者様がすべての責任を持つのは当然だろう。

こらそこの忍者、やっぱり成敗した方が世の為じゃなかろうかみたいな顔をするんじゃない。

 

 

「うふふ……仲良しなんですね」

 

「仲良し、うん、多分仲良しです!」

 

「そこは自信をもって肯定すればいいんじゃね?」

 

「いやぁ、無理があると思うでござる」

 

 

俺達のやり取りを見て御者台で馬を操作していた行商人さんが、とても愉快そうに目を細めて笑い声をあげる。

見ていて面白い事は否定しないが仲良しかどうかは不明である。

 

しかしこう、ハルメアの次って三章だったか……確か遠く離れた唯一神を信仰する総本山な町へ向かうってのが始まりで。

ああそうだ思い出した。

 

 

「そぉいっ!」

 

「お前らにも……あべし!?」

 

 

向かう途中で野盗の集団に捕らえられて、アジトから協力者と共に脱出するって話だったわ。

丁度薄汚い野盗が数人飛び出てきて何か言おうとしたから弓で反射的に撃っちゃったけど、俺は悪くないよね。

 

 

「た、隊長ーーー!?」

 

「ひでぇ!あのフードのやつ話聞く前に隊長の脳天ぶち抜きやがった!」

 

「血も涙もないのか貴様ーー!」

 

 

呆然とする行商人さんと勇者様を尻目に現れた野盗たちがやいのやいの騒ぎ立てる。

唯一忍者だけはこっちに仕留めるでござるか?と目線で問い掛けつつ背中のクソでか手裏剣に手をかけるが、それには及ばないと手で制する。

 

 

「そんな事よりいいのかお前ら、そんなまとまっていると良い的だぞ。こんな風に」

 

「こ、この人でなしぃぃぃぃ!?」

 

 

ハルメアで破壊工作用に調達していたけど余ってしまった、手投げ弾式の爆弾に火を点けて連中の中心部に投げ込む。

ふはははは、野盗共の断末魔が心地よいわ。

 

 

「え?!ちょ、ちょっとシルクスさん!?」

 

「あ、あらら~~……」

 

 

俺の情け容赦ないムーブに我に返った勇者様が俺の襟首をつかんでがくがくと揺さぶり、行商人さんは襲撃かと身構えてたら一瞬で状況が終了した事実に目を白黒させている。

 

 

「大丈夫大丈夫、一人ぐらいは残るよう投げる場所調整したから。ほれあそこ」

 

「あ、ほんとだぁ。って違いますよ!」

 

 

大半の野盗共が野盗だったものに華麗な転職を果たしている現場の端の方で、全身ぼろ雑巾のようになりながら僅かに息がある野盗を指さす俺。

しかしソレは勇者様にとって望んだ回答じゃなかったのか、全力でツッコミを入れられる始末であった。 解せぬ。

 

 

「まぁまぁ落ち着きなって勇者様、何も俺だって考え無しにいきなり残虐ファイトに走ったわけじゃないんだよ」

 

 

どうどう、と勇者様を宥めつつ馬車の荷台から降りるとまだ息がある野盗に回復ポーションをぶっかけ応急処置をする。

野盗のボスも魔石に侵食されてる関係で急速に勢力拡大してんだよね、その影響でこうやって行商人への襲撃が偶然発生したともいえる。

 

 

「ここはそれなりに広い街道だ、だと言うのにこんな大手を振って活動するなんておかしいと思わないか?」

 

「え?でも野盗さん達って、割と向こう見ずにそうやって襲う生態してるんじゃ……」

 

「勇者殿勇者殿、狩人殿の思想に引っ張られてるでござるよ。しかし狩人殿が言う言葉にも一理あるでござるな」

 

 

ほえ~、と言葉を漏らしている行商人さんを置いてけぼりで話を進める。ごめんね。

 

 

「ハルメアで少しばかり小耳に挟んだんだが、どうもでかい野盗団が仕上がってるらしくてな。そいつらの頭が最近急速に力を得たのが切っ掛けらしい」

 

「! そ、それって……!」

 

「まぁ十中八九魔石が絡んでる、勇者様の次の目的地が神託で来たって言うがもしかすると野盗たちに捕まる事前提だったのかもな」

 

 

俺の言葉に神様がそんな事するわけないです!とぷんすか怒る勇者様、だけどそう言う神なのよこの世界の主神。

元々は性愛の神で気持ちよく産めよ増やせよ地に満ちよって思想だったが、最終的に産むなら過程や手段も全部いいことだよねって思想拗らせてんだよあの神。

その思想の果てに魔王とマッチポンプしだすとか、これもうだめかもわからんね。

 

ちなみにこの辺りの事情はエロ回想を全部回収する事で行けるようになるスタッフルームで暴露される。

プレイヤーが操作する主人公の勇者ちゃんは、そんな事情欠片も知る由はないのがせめてもの救いと言えよう。

 

 

「なんだか大変なお話ですね~」

 

「おっとすまんね行商人さん、勿論依頼はきちっとこなすよ。ほったらかしにして野盗退治にはいかんから安心してくれ」

 

「ソレを聞いて安心しました~」

 

 

何となくだけど、この行商人さんを置いて脅威の排除に向かうと別動隊に人質にされる気がする。

と言うかアレだ、よくみたらこの行商人さん……。

 

 

「や、やですよぉ。そんなじっと見られたら照れちゃいますぅ」

 

 

ゆるふわ系、糸目、巨乳……コレあれだ、野盗に囚われた先で輪姦シーンがある一般被害者行商人さん、一般被害者行商人さんじゃないか!

これはあれかね、全体的にスムーズに解決している関係でタイムラインを前倒しにしているとかそんな感じになるのかね? 知らんけど。

 

 

「なんですか、私のアプローチ欠片も相手にしてくれないのに行商人さんには夢中とかどういう事ですか?」

 

「安心するでござる勇者殿、絶対狩人殿そう言う色っぽい事考えてないでござる」

 

 

なんか背後が賑やかだし、行商人さんがくねくねしてて微妙に気持ち悪いから行商人さんを注視するのはやめておこう。

しかしなんだこの行商人さんにしろ勇者様にしろ、俺の目付きと顔はハルメアの悪党どもお墨付きの凶悪ツラなのだが……。

 

 

「忍者さん忍者さん、俺の目付きと顔についてどう思う?」

 

「どうしたでござるか藪からスティックに。今日も隙あらば気に入らない輩を謀殺しそうな顔してるでござるよ」

 

「うん、お前さんはそのままの感性でいてくれ」

 

「不気味過ぎるから理由はともかくその結論に至ったワケを教えてほしいでござるよ」

 

 

しみじみと頷く俺に対し、ニンジャは心底気持ち悪そうに狐耳を倒し尻尾を丸めて後退る。

君はアレだな、歯に衣着せないが実に失礼だな。でもそれが多分真っ当な反応だとは思う。

 

でもこの忍者……原作だと致命的な場面で事故る悪癖あるからそれでしょっちゅう捕まってエロシーン供給するんだよな。

何なら確か、人気が出たからスピンオフでこの娘主役のエロアクションRPGもあったよな、もっとどぎつい性癖のヤツ。

 

 

「まぁ、なんだ。忍者の伝統試練とか言って悪鬼の風穴だの大蛇の社だの行くことあったら気をつけろよ」

 

「なんで狩人殿は門外不出の試練場の事知っているのでござるか? そしてなんで出荷される牛さんを見るみたいな目で拙を見ているでござるか???」

 

 

おっといかん、俺が知る筈もない情報をつい口走ってしまった。

まぁコイツちょろいから多分大丈夫だろ、恐らく。

ソレにいくら裏を調べられたとしても、別に痛くもなんともないから問題ないな。ヨシ!

 

 

「はっはっは、残念ながら狩人さん108の秘密だ!」

 

「ぐぬぬ、いつかきっと暴いて見せるでござる」

 

「シルクスさんと仲良し……いいなぁ」

 

 

適当に嘘八百ぶちまけて煙に巻き、見事に煙に巻かれる忍者。お前そんなんだから忍んでない忍者って言われるんだよ。

なんか勇者様が指くわえて呟いてるけど、こんなの愉快な言葉の応酬の範囲だから気にしなくていいと思う。

 

と言うか君はまず自分の心と体を大事にしてくれる良い恋人見つけなさい、勇者なんてなるもんじゃありません。

 

 

「と、ああそうだ。すまんね行商人さん、ちょっとだけ待っててくれ」

 

「わかりました~」

 

「狩人殿、手伝いは必要でござるか?」

 

「うんにゃ大丈夫だわ、それよりも俺がいない間の周囲警戒を頼む」

 

 

話が盛り上がってる中でうっかり存在を忘れかけていた、回復ポーションで応急処置して息を吹き返しそうになっている野盗の下っ端へ視線を向ける。

こっそりと逃げ出そうとしていたので俺は荷台から飛び降りつつ全員に声をかけ、逃れようともがく下っ端の首根っこをひっつかんで街道脇の茂みの中へGO。

 

時間にしてきっかり10分間ぐらいで情報収集とアジトの場所も回収できたので、俺は汚れを拭きとってから何事もなく合流するのであった。

下っ端? 放してやったよ(意味深)

 

 

 

 

その後俺達は護衛の仕事を無事終え、町で一晩休んでから野盗のアジトへGO。

まぁ詳細に書くと割と胸糞悪い案件だったので簡潔に述べると、囚われていた人で手遅れじゃない人は治療と救出に成功。間に合わなかった人も苦痛から解放。

 

 

「でやぁぁーーーー!!」

 

「ぐわーーーーーー!!」

 

 

そんでもって魔石を取り込んで魔物そのものになった野盗の頭領もついさっき、勇者様が振るった剣の一撃で頸を切り飛ばされて絶命した。

俺と忍者? 二人揃って援護やら取り巻きの排除頑張ったよ、狩人嘘つかない。

 

 

「ふぅ……魔石も破壊出来ました、もう気配も感じません」

 

「お疲れさん、ところで大丈夫か?」

 

「? 特に何もないですよ?」

 

「そうか、それならいい」

 

 

ん?おかしいな、ゴブリンリーダーぶちのめした時みたいに敗北時エロシーンが勇者様に流し込まれると思ったが、その様子がない?

まぁいいか、あんな記憶流し込まれないに越した事ないし。どうせこの前のハルメア都市長邸宅爆発炎上の影響が何かしら出てるんだろ。

 

 

 

 

 

 

そう、俺はこの時考えていた。

 

しかし俺はもっと注意を払うべきだった。

すでに神と魔王のマッチポンプの筋書きが大きく変わった事。

そして、俺の想定以上に勇者様が俺に執着をし始めていた事を……。

 

 

 




雑なキャラ紹介

『シルクス』
勇者様どころか女性に対して素っ気ないのは実は防御反応。
死んだ表情筋と目を盾に内心チョケているが、とっくの昔に狂っている。
取り繕う事は得意なので社会性を保てているので特に問題はない。

『勇者様』
影に日向に自分を守ったり庇う動きをしてくれているシルクスへの好感度が実は高い。
と言うか執着の域に立っている、がその感情を自覚できてないので明確な行動に出れない。
おや?そこに勇者様にエロシーンを流し込める神様がいますね、どうやら方針を変更しようとしているそうです。
怖いですね。

『忍者』
つるペタボディをレオタ系忍者衣装で包み、背中にはクソでか手裏剣を背負っている何処に出しても恥ずかしくない狐っ娘ロリ忍者。
どうでも良い話だが、作者を知る人物からは「描写されてないけどロリ爆乳だろ?」と言われた。
心外な話である。
そんな事はさおてき、勇者一行の中ではうっかりものであるが実は一番の常識者である。
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