エロRPG世界のED男とドスケベボディ女勇者   作:社畜だったきなこ餅

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なんかビックリするぐらい好評で閲覧が伸びていてクッソびっくりしました(小並感)


健全、不健全問わずRPGの聖女キャラは大体エロい説

 

この世界には神がいる、おっと俺は正気だその病人を見る目を止めろ。

ともかく、何のかんの言ってこの世界の神は善性の存在であることは間違いない。

 

問題があるとするならば、性愛偏重が行き過ぎて子供を為すのにつながる行為は人間魔物問わず全部ヨシ!する現場猫より雑な判断基準を持っているという事だな。

やっぱり邪神じゃなかろうか? いや邪神か、魔王と結託して勇者主役のエロエロ冒険譚なんて計画する時点でまともじゃねーわ。

 

何故こんなことを語ったのか? それは神なんて碌なもんじゃないという結論を導き出す為の前振りに決まっている。

そもそもなんでこんなしょうもない事を考えているのかと言うとだな。

 

 

「シルクスさんが、シルクスさんがいけないんです……!」

 

「おーけー落ち着け勇者様、今お前さんは冷静さを欠いている」

 

 

唯一神を信仰している宗教の総本山、到着時点で日も傾いていたので神殿には明日の朝行こうという事になった。

そして街の宿に泊まった日の夜中に、男女で別れた関係で一人部屋状態になった俺の部屋にいきなり勇者様がやってきたのだが……。

後ろ手で扉の鍵を閉めた勇者様が、明らかにイっちゃってる目をしたまま見た目にそぐわない腕力で俺をベッドに押し倒してきたからに他ならない。

 

いやマジでコイツ力強いな?!

 

 

「なんですか、道往く男や魔物が皆私をエッチな目で見るのにそんなそぶり全く見せないばかりか」

 

「そりゃだって、俺EDだもん!興奮するもんもしねーんだよ!」

 

「私が危ない時はさりげなく助けてくれたり庇ったりしてくれて……え?」

 

「だからED、そう言う欲望全くねーのよ……そして隙ありぃ!」

 

 

明らかに正気じゃない光を目に宿しながら顔を近付けてくる勇者様を必死に押し留めつつ、貞操を通り越した命の危機を感じて必死に叫ぶ。

その叫びは一拍遅れて勇者様に届き、僅かにその目に困惑が浮かぶと同時に力が緩んだので色気もくそもない巴投げで勇者様を放り投げて拘束から脱する。

 

それと同時に、勢いよく施錠された扉が外から投げ込まれたくそでか手裏剣によって粉砕されてこじ開けられる。

誰がやったのかもうわかったけど、弁償とか大丈夫?ソレ。

 

 

 

「なんか緊急事態と思ったから馳せ参じたでござる! ……勇者殿が投げ飛ばされた姿勢で目を回してて、服が乱れた狩人殿が息を荒げている。どういう事でござるか?」

 

「解りやすい状況解説ありがとう、見ての通りだよ」

 

「見てもわからないから聞いてるでござる、勇者様大丈夫でござるか?」

 

「うぅぅ、頭がふらふらするぅ……」

 

 

狐耳をぺたりと倒した忍者が心底不思議そうにのたまうが、俺だって何故こうなったか知りたいわ。

そして忍者は俺の回答に首を傾げつつ勇者様を助け起こし、目を白黒させながら立ち上がる。

 

思わず身構える俺であるも、その瞳は先ほどまでと違っていつも通りの気の抜けた緊張感のない目をしていた。

 

 

「あれ?なんで私シルクスさんの部屋に?なんで扉が粉砕されてるの?」

 

「お前さんが分からなければ多分誰にもわからんよ」

 

「勇者殿、ついさっきお手洗いに行くとか言ってふらふらした足取りで部屋出て行ったのでござるよ」

 

「明らかに真っ当な状態じゃねえじゃねーか忍者、もっと警戒しろよ」

 

「拙に言われても困るでござる!」

 

 

俺の突っ込みに忍者は理不尽でござる!と耳と尻尾を立てて抗議しているが、一旦その苦情は横に置く。

少なくとも俺はこんな夢遊病じみた状態で勇者が暴走するイベントなんて知らないし、そんな精神攻撃を受けるイベントに心当たりはない。

いや待て、何か……。

 

 

「あ」

 

「あ、って何でござるか狩人殿。キリキリ吐くでござる」

 

「まぁマテ、ちょっと考えをまとめる」

 

 

どさくさに紛れて俺がさっきまで横になっていたベッドに顔を埋めている勇者様を視線から外しつつ、俺は思考に沈む。

俺は無意識に勇者様のこの動きを敵の攻撃と断じたが、これに似た動きは知っている。

 

スケベ的欲望を示す値、即ち淫乱度が限界値を振り切った時に勇者が寝られないと言い出して夜の町へ繰り出す展開が原作ではあった。

そんな状態になるイコール、経験豊富のエロイベ踏みまくりと言う前提があるから思考の外に追いやっていたが…………。

 

 

「なぁ勇者様、今日も寝る前に神託はきたか?」

 

「はへ?! ひゃい、来ました。 だけど……アレ? なんで思い出せないんだろう……」

 

「……狩人殿、コレめっちゃやばくないでござるか?」

 

 

俺の質問に対し枕に顔を埋めていた勇者様が顔を上げ素っ頓狂な声で返事を返す、うん、とりあえず君の異常行動は多分原因があるから今は触れないでおくよ。

そして一足先に俺と同じ結論に至ったらしい忍者が、そんな事ありえるわけがないと表情に出しながらも俺に同意を求めて強張った笑みを向けてくる。

 

勘の良い忍者は好きだよ、俺。

 

 

「知っているか忍者よ、神は強敵を倒した際……敗北してしまった場合の未来を勇者に回想出来るよう不思議なパワーで送り付けてくる事がある」

 

「もうそれ誰が主犯か確定してると思うのでござる、いやでも神がそんな事……」

 

「こんな神像が罷り通る神だぞ?」

 

 

そんな事あるわけがないでござる、と抵抗する忍者に対し俺は宿の部屋に置いてある神像を指差す。

インテリアサイズのソレは、信仰のおひざ元であるこの町の一般家庭や宿の部屋でもよく見るブツなのだが……。

 

その造形は薄絹を纏った豊満エロボディの女神が、明らかに男性のソレを模したような杖を胸に挟み頬ずりしているようなデザインであった。

何処からどう見てもエロフィギュアです、本当にありがとうございました。

 

 

「え、ええぇぇぇ……」

 

 

俺の言葉にマジかぁ、と言わんばかりに語尾も忘れてドン引きの声を漏らす忍者。

でもお前さんだって一歩間違うと緊縛エロシーンでアへ顔してたんだよな、という俺しか知らない未来は胸にしまっておく。

 

 

「神託にかこつけてナニをさせようとしたのかは不明だが、勇者様を発情させて手近な男性に向かわせようとしたのだろうな」

 

「いや、その、私誰でもいいってわけじゃなくて……」

 

「諦めるでござる勇者殿、狩人殿は心から自分が恋愛対象になるなんて考えてないでござる」

 

 

俺が暫定として出した結論を他所に女性陣がなんかひそひそしてるが、気にしない事にする。

 

いや、まぁエロRPGでよくあるじゃん?エロい事してるだけでも強くなるシステム。

そう言うのが無いわけではないし、エロ強化皆無よりもエロ強化してる方が強化が乗算されるから勇者を強化する、と言う視点では間違いではないと言える。多分。

問題はなんで急にこんな動きをするようにしたのか、それがわからない。

 

 

「……いや、最悪明日神殿で聖女様とやらに会えれば疑問も解けるか」

 

「もう深くは突っ込まないでござるが、なんで聖女に聞けば疑問が解けるでござるか?」

 

「ん?ああ、聖女ってアレ神の端末なんよ。時期を見て上手い事代替わりしてるように見せて、実はずっと同じ人物と言うか端末使い回してる」

 

「あの、シルクスさん何でそんな事知ってるんですか?魔石と言い明らかにおかしい知識量なんですけど……」

 

 

忍者の疑問に対しサクっとネタバラしした瞬間、忍者は銀河の真理を垣間見た猫のような顔をしてフリーズ。

同じようにフリーズし掛けた勇者様が震える声で当然の疑問を浮かべる、やっべ流石に語り過ぎたか。

 

 

「んー、あー……詳しくは魔王を倒した後にでも話すわ」

 

「ほんとですか? 信じますからね?」

 

 

勇者様明らかにチョロ過ぎる大問題、俺が魔王を倒す闘いについてこれると本気で考えている件について。

 

 

「いや多分、魔王を倒すまでついてきてくれることを約束したも同然だから、一旦引き下がっただけだと思うのでござるよ」

 

「シャラップ」

 

 

要らん事いうな忍者、言わなければ魔王を倒す前に上手い事フェードアウトできたのに!!

 

 

「シルクスさん?」

 

「おっと落ち着け、その正気じゃない光を目に宿すのは止めろ」

 

 

不穏な気配を勇者様から感じ大慌てで宥める俺。

おかしいなぁ、俺本来は原作だと名前もない一般竿役モブだったはずなのに。どうしてこうなった。

 

 

 

そんなこんなでちょっとした騒動と宿への扉修理の賠償を挟んだ翌日の朝。

俺と勇者様は、唯一神を信仰する神殿の中枢部にて聖女と呼ばれる宗教のトップと会談に臨んでいた。

 

なお忍者はこれ以上常識壊されたくないでござる、と言う発言の元お留守番している模様。

 

 

「お待ちしておりましたお二方」

 

 

柔らかく微笑む清楚と言う単語が人の形を成したかのような、純白の薄絹に身を包んだ美少女が微笑む。

なおこんな見た目であるが、夜な夜な信者と大乱交スマッシュ穴兄弟に励んでいる。

 

しかし聖女は勇者様と軽く雑談をすると、こちらへまっすぐ目を向けてくる。

だが、その視線には敵意や害意は特に見えずそれどころか何か、微笑ましいモノをみるような……何だこの感情?

 

 

 

「そしてよくぞ来てくれました狩人様、いえ……イレギュラー、それとも観測者とでも言うべきでしょうか?」

 

 

そして、聖女の口から微笑と共に放たれた言葉に俺は目を見開き硬直せざるを得なかった。

 




キャラ紹介


『シルクス』
実は魔王討伐の前後ぐらいでサラバ!しようと考えていたが、その目論見が多分達成できない一般通過転生者。
ED=女に興味がないってのは成り立たないのだが、成り立つと自己暗示していたりする。
なんでかって? そりゃだって、こんな世界で恋人作ったらまた寝取られたりする恐れ満載だからね。しょうがないね。

『勇者様』
描かれている範囲、描かれてないところでシルクスに男性観を実はぶっ壊されていた。
勇者として旅立つ前から清らかな体であるが発育は良い為セクハラに晒されてきており、その事も諦めと共に受け入れていた。
おや?そこに女体に興味がないところが配慮してくれる男がいますね。
神様も神託で後押ししてくれてるから、こりゃもうからめとるしかないね。しょうがないね。

『忍者』
多分今回一番の被害者、世界と神の真実の一端を垣間見た貴方は1d6/2D10のSANチェックです。
語尾が一瞬消えるぐらいには衝撃だったので、これ以上の精神負担を抑えるべく宿で不貞寝を決め込んだ模様。しょうがないね。

『神様』
凌辱とか苗床も良いけど、超久しぶりに摂取する純愛もいいよねってなってる。
なので推し(勇者)に幸せになってもらうべく、推しが恋慕している男に夜這いさせようとした、しかし。
この世界の男としてはあり得ない発言(ED発言)に、接続していた神様思考が停止。
ソレによりシルクス君の巴投げが勇者ちゃんを直撃し、正気に叩き戻された模様。しょうがないね。
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