ファトゥスに好かれている人間の話   作:桜紅月音

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まずい……サンドローネを使う機会が減ってしまった。


これはまずい


14.ドキドキ

 

 

「スネージナヤに行くの…?」

 

 

「いやいや、1週間だけね?」

 

 

コロンビーナに仕事でスネージナヤに行く事を伝えると、凄く泣きそうな表情を浮かべていた。ちょっと待って欲しい、何もしてないのに罪悪感が襲ってくる。

本当に泣くのだけは辞めて欲しい

 

 

「今度はちゃんと帰ってくる…?」

 

 

「そんなに心配しなくても……うん、今回は1週間経ったらちゃんと帰ってくるから」

 

 

コロンビーナの手をしっかりと握って僕は彼女の手をしっかりと見る。

前は言うだけ言って逃走してしまったから、コロンビーナが僕が居なくなるのを怖がっていのが分かる。

 

 

「本当に……1週間で帰ってくる?」

 

 

「うん、前みたいに逃げたりしないから」

 

 

そう言う僕の目を見たコロンビーナは「分かった。コゲツの事信じる」と言ってくれて、続けて彼女は聞いてきた。

 

 

「それでスネージナヤには一人で行くの?」

 

 

「……サンドローネと二人で」

 

 

僕がそう言うと、おっとりとしていたコロンビーナの表情は一瞬に変わった。

 

 

「行くのだめ…」

 

 

言ってしまった後に、しまったと思ったが時すでに遅しだった。

言わなくてもどこかで知る事になる訳で、言っても言わなくてもこうなるんだろうなと

 

 

「そう言うと思って…言うの渋ったんだよ?」

 

 

「サンドローネも行くなら、私も連れて行って欲しい」

 

 

「うん、気持ちは分かるけどねぇ…」

 

 

僕もそれが出来るなら、してたんだけど…コロンビーナを連れていけないんだよね。

サンドローネが「コロンビーナは連れてこないで」と言うもんだから。

 

 

「サンドローネに止められてるの?」

 

 

「よく分かってるね。その通りだよ」

 

 

「二人の事は分かるから」

 

 

「そっか」

 

 

僕が、コロンビーナとサンドローネの事を分かっているように、コロンビーナも僕達の事はよく知っているかと思う。

 

 

「でも、コゲツが私に靡いてくれない事だけは納得いってないけど」

 

 

「それに関しては…その…ごめん…」

 

 

二人からの好意には気づいてるけど……なんというか付き合おうとは思ってはいない。

今のままの関係で居たいからという気持ちがあるから

 

 

「コゲツの気持ち分かるから、私はいつまでも待てるから」

 

 

そう言うコロンビーナの髪を僕は優しく撫でるのだった。

 

 

「コゲツは優しいね」

 

 

そんな僕と同じように、コロンビーナも僕の顔を見てそう言ってきた。

 

 

「優しいって言われるよりも、他の言葉が欲しいかも」

 

 

「それじゃあ、かっこいいとか?」

 

 

「いいね。そっちの方が嬉しい」

 

 

「分かった。今度からはかっこいいコゲツって呼ぶね」

 

 

「時と場合を考えて言ってね…」

 

 

僕とコロンビーナは、そう話合ってクスっと笑った。

 

 

 

 

 

 

 

*************

 

 

「遅い!どれだけ待ったと思ってるの!」

 

 

コロンビーナに要件を伝えてから2日。

サンドローネと集合場所に向かうと、怒っているサンドローネが居た。

 

 

「ごめん…用意に手間取って……それでサンドローネはなんでそんな服なの?」

 

 

「コゲツに喜んで貰おうと思って……//」

 

 

そう返事を返してくるサンドローネの恰好は、猫耳を付けて胸元が空いたメイド服だった。なんでメイド服を着ているんだろう。そう思ってサンドローネに聞いてみると

 

 

「メイド服なのは…その…」

 

 

サンドローネは言葉を選びながらタジタジと話す。

 

 

「今回はせっかく二人きりでの旅行なんだし…その…コゲツの事を癒してあげようと思って//」

 

 

サンドローネは、赤い顔を隠しながらそう言う。

 

 

「周りには見せられないもの……恥ずかしかったんだから…!」

 

 

「恥ずかしいのに、僕の為に着てくれたの?」

 

 

クスっと笑いながら、サンドローネに聞くと彼女は首を縦に振る。

 

 

「うん…コゲツの為だもの…//」

 

 

そう言われてしまっては、僕からは言える事は一つ。

 

 

「可愛くて似合ってるよ」

 

 

そう言った時、サンドローネの顔は更に紅くなって、オーバーヒートしたのだった。

 

 

 

 

 

「もう離さないから//」

 

 

時間は少し進み、今はスネージナヤに向かう船の中。

流石に恥ずかしかったのか、いつもの服に着替えたサンドローネは、僕にべったりと抱き着いてきた。僕の手は何故か彼女の胸にあった。

 

 

「それはいいんだけど…なんで僕の手を胸に置いてるの…?」

 

 

「私がドキドキしてるっていうのに、コゲツだけドキドキしてないのはずるいからよ」

 

 

「何その理由…」

 

 

船が揺れたり、彼女がちょっとでも動く度に僕の手が彼女の胸に沈むので、僕だってドキドキとしているが、サンドローネはずっとドキドキしていたみたいだった。

 

 

「さっき可愛いって言われてからずっと意識してるんだから!」

 

 

「思った事を言っただけだよ」

 

 

「尚更、質が悪いわよ!」

 

 

サンドローネがそう騒ぐので、船員さんに「静かにしてくださいね」と注意されてしまった。

 

 

「静かにしてよ」

 

 

「誰のせいだと…」

 

 

注意されてしまったので、今度は小さい声で言い合う。

でも、彼女は僕の手を逃がす事はしない。おかげでずっと胸の位置に手がある。

早く解放して欲しい所である。

 

 

「でも、サンドローネとの旅行は楽しみだよ」

 

 

「っ// そうね、私も…コゲツとの旅行は楽しみよ」

 

 

その時、彼女が手に入れた力を一瞬だけ緩めたので、胸からようやく手が解放された。

 

 

「あっ…ちょっと!」

 

 

「流石にずっとはこっちの身が持たないの」

 

 

「って事はコゲツもドキドキしてたって事…?」

 

 

「まぁね…」

 

 

僕がそう返すと、サンドローネはこう聞いてきた。

 

 

「私の胸、最近大きくなったの……どうだったかしら?

 

 

「うん…確かに大きくなってるね。柔らかかったし…凄く良かった」

 

 

彼女にそう感想を伝えると

 

 

「いつでも触らせてあげるから……いつでも言ってね」

 

 

サンドローネは顔を紅くしながらそう言ってきたのだった。

 




胡桃ちゃんヒロインの小説でも書きたいですね~


幼馴染にして藍硯とバトらせる事しか思いついてませんが…
誰か巨乳戦争とかのタイトルで何か書いてくれたりしませんかね。


それはさておき、次回はスネージナヤ回です。
とは言っても、もう一作品とコラボするだけです。

次回作のヒロイン(参考にさせていただきます)

  • ファルザン
  • ナヴィア
  • 煙緋
  • 胡桃
  • 宵宮
  • 刻晴
  • 神里綾華
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