宍戸丈の奇天烈遊戯王   作:ドナルド

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設定資料集

【主要キャラクター】

 

 

 

■宍戸丈

特技:弁護、謎のカリスマ

好きなもの:デュエルモンスターズ、友人との団欒

嫌いなもの:ショタコン

趣味:洋画鑑賞、パン

デッキタイプ:冥界軸最上級多用(混沌軸)、暗黒界(少し魔轟神)、HERO(V・M・H混合)

天敵:ショタコン、サクリファイス

『経歴』

 本作品の主人公。I2カップでの戦いぶりから〝魔王〟という二つ名をつけられ、カイザー亮、キング吹雪、天帝藤原と共にアカデミアの〝四天王〟に数えられる。その活躍により最も新しい伝説となりつつある。

 カイザーこと丸藤亮とは小学生からの幼馴染。お互い近くにまともに戦えるデュエリストがいなかったため、デュエルをして直ぐに意気投合。中学、高校、そして恐らくは生涯の腐れ縁となる。

 I2カップでは元全日本チャンプ、三千年前の神官の精霊(ブラック・マジシャン・ガール)、元全米チャンプなど錚々たる面子を下して決勝へ進出。親友でありライバルである亮を倒し見事優勝する。

 カオス・ソルジャー―開闢の使者―はそういった戦いを勝ち抜いた末に手に入れたカードであり思い入れは深い。丈曰く「魂のカード」。ちなみに相棒は神獣王バルバロスでマスコットはクリボー及びレベル・スティーラー。

 I2カップ終了後のネオ・グールズとの戦いでは武藤遊戯を苦しめたブラック・マジシャン使いパンドラと激闘を繰り広げた末に撃破。最後のキースとのデュエルでは真の黒幕であるバクラに苦しめられながらも、三邪神の存在を全肯定し受け入れ『居場所』となることで三邪神を担うことに成功。ただしこの際、バクラに魂の一部を喰われたために前世の記憶と魂を消失する。だが前世がなくなったせいで寧ろ迷いや葛藤が消え歯止めが効かなくなりより遊戯王らしい人間となった。ぶっちゃけ前世の魂なんて無い方が強い。

 高等部入学後は新たに特待生となった藤原と共に学園生活を謳歌し、藤原やダークネス事件を亮と共に解決に導く。そこで第四期のラスボスを第一期が始まってすらいないのに倒すという超絶フライイングをやらかしてしまった。そのため藤原も吹雪もダークネスの世界へ行くことはなかった。

 ダークネス異変終了後、ペガサスの誘いでI2社をスポンサーにアメリカのプロリーグであるNDLに入った。本人がパンを始めとした洋食マニアの上に洋画マニアの洋物かぶれなので、日本のリーグではなくアメリカのリーグに入ったのはある意味必然かもしれない。

 NDL入り後は連戦連勝を重ねつつ、プロ入り二年目(高校二年時)の全米オープンで去年の全米チャンプであるキースを倒し優勝。全米チャンプとなる。ただし翌年の全米オープンでは逆にキースに負かされて全米チャンプの座をキースに奪還される。

 その他にも数多くの名だたるデュエル大会で優勝。また団体戦の大会ではレベッカやキースと全米チャンプチームを組んで優勝を飾る。

 彼が本校に帰還するのは、セブンスターズの襲来を鮫島校長が察知してアメリカにいる丈に連絡をとってからになるので、十代たちが入学して暫くは本校にはいない。

 元々高等部最後の年はプロではなくアカデミアの学生として過ごすつもりだったが、鮫島校長の頼みを受け、予定を少し切り上げて日本に帰国する。

『家庭環境』

 元ホスト崩れの父親と神経質な母親の間に生まれる。ただし両親は既に離婚積み。父親の方は蒸発して居場所も掴めず、母親の方は子供を自分を彩るアクセサリーだと思っている節があり、そのため丈の側は両親に良い感情を抱いていない。

 入寮以来一度たりとも自宅に帰っておらず、連絡も必要最小限しかとっていない。

一応は自分を生んでくれた人間として最低限の敬意を払い、義理でプロ入り後は年俸の一部を仕送りしている。

『使用デッキ』

 主人公でありながら三つのデッキを使い分けるが、これは読者の意見を聞きつつバランスをとった結果。

 HEROデッキは主にアニメ版十代の使っていないモンスターカード群で構成されており十代との差別化を図っている。プリズマーやスパークマンなど一部例外あり。HEROデッキとしては主要カードである超融合とアナザー・ネオスが原作の諸事情もあって入っていないので全体的に決定力に欠けている。

 ただし属性HEROやV・HEROやM・HEROを駆使した臨機応変な戦術がとれることは他のデッキにはない強み。

 暗黒界デッキは夢もロマンもないガチデッキ。少しだけ魔轟神が入っているが精々レイヴンが二枚、三枚とクルスが一枚程度で暗黒魔轟神にデッキ名を変更するほどではない。

 時と場合によってスキドレ、ウイルス各種、ハンデスなんでもござれと入る極悪仕様。余りにもガチ過ぎるので相性の悪いデッキ相手じゃないと戦わせて貰えないと言う悲劇のデッキでもある。

 最後に一番最初から使っている冥界軸最上級多用(混沌軸)。コンセプトは『時代遅れの古いやり方で、新しい戦術とカードを駆逐する』ためのデッキ。別名、懐古厨の意地デッキ。使う時はリリースやアドバンス召喚という用語は封印して、大きな声で『生け贄』と連呼しましょう。

 通常、冥界軸最上級多用といえば闇属性軸か主流なのだがI2カップ以後は光属性軸と混沌のギミックも加えた混沌軸という訳のわからない構成となっている。場合によっては三邪神フル投入のおまけつき。手札事故の確率三割増しといえば良く分かるだろう。ただし丈にも主人公ばりの引きの強さがあるので事故などなく平然と回している。

 最初の頃はよくどうしてバルバロスなどを始めとした物凄い高価なレアカードを主人公が手に入れることが出来たのかというツッコミが来たが、これらのカードはトレードで入手した一部を除き全てカードショップで購入したパックで当てたもの。

 このようなレアカードを当てることが出来たのも丈が三邪神に選ばれしデュエリストなのが確定していた未来だったのが原因。

 邪神とセットで運用することを想定され製作された従属神は勿論、三邪神を操るに最も相応しいデッキを構築するためのカードが自然と丈の元に集まった。ペガサスの言葉を借りればデュエリストがカードを選んだのではなく、カードがデュエリストを選んだ一例である。

 冥界軸最上級多用には三邪神やカオス・ソルジャーを始めとした超絶レアカードが多く入っているため、デッキを丸ごと売り払えばそれだけで一財産築けるが、本人に自分のカードを売る気はない。

 現実で三つのデッキで戦ったら一番強いのは間違いなく〝暗黒界〟だが設定上、一番強いのは冥界軸最上級多用の方である。

 余談だが冥界軸最上級多用を構築する前は剣闘獣デッキを使っていたのだが、冥界軸最上級多用デッキの完成及び剣闘獣ベストロウリィ制限化に伴い使用することはなくなった。本編でも一度も使用されていない。

『詳細』

 散々と魔王扱いされているが本質的にはお人好しであり優しい人物。相手がどんな悪人だろうと先ず美点を見つけようとするタイプ。悪徳より美徳を探すのが円滑な対人関係を作るコツとは本人の弁。どんな相手にもやり直しのチャンスが与えられるべきという甘い考え方も持っている。

 性格の根幹となったのは〝どれほど救いようのない人間にも救いの手を差し伸べられる人間〟と〝どんな存在もありのままに受け入れることができる人間〟、そして〝社会から拒絶された異端者や敵対者にとって最後の居場所となれる人間〟の三つ。

 大邪神ゾークの魂を三分割した存在である三邪神を担うことができたのも、創造主にまで誕生を否定された三邪神の全て受け入れ居場所となったから。ただしこれは本作のテーマの一つでもある『本当の強さは優しさ』ということを現す事例でもある。…… 最初はもっと普通のキャラを想定していたのに、三邪神を担えるような人間をイメージしていたら徐々に設定がぶっ飛んでいったというのはここだけの秘密。 

 特技に「弁護」とあるのは上述の性格から。他人の悪徳より美徳を多く見出そうとするので、真面目な議論だと大抵は弁護側に回ることが多い。この性格が幸いしキース、パンドラなどのデュエリストが表舞台に復帰する切欠を作っている。デュエリスト以外だと弁護士が天職かもしれない。

 そんな性格なので基本的にあらゆる考え方に対して一応の理解と肯定を示すが、そういった性格のため自分には厳しくても他人に厳しさを求めることは少ない。常に全力投球のカイザーとは別の意味で教育者には向かない性格。

 ただしトラウマであるショタコンやサクリファイスを前にするか、限界までガチガチにロックされると弾けて魔王モードになる。そうなった時は対戦相手の精神はズタズタに引き裂かれること間違いなし。本編ではマナが犠牲となった。

 趣味はパンと洋画鑑賞。パンといってもパン作りが趣味なのではなく、パンを食べるのが好きなだけ。一人で米を炊けないのにパンを焼く事は出来る立派とはいえない日本人。朝は必ずパンを食べるというポリシーをもつ。……ごはんがデフォのレッド寮は丈にとっては地獄の環境。

 他に洋画鑑賞を趣味としているが、日本の映画もそれなりに見ている。日本映画で一番のお気に入りは椿三十郎。わりと時代劇が好みらしい。

 主人公だけあって高い実力と相応の引きの強さをもつ。土壇場での引きは亮にも決して劣らない。ついでにビルの四階から飛び降りても足が痺れるだけで済むなど、身体能力もデュエリストになっている。

 特待生のノルマで数多くの多種多様なデッキと対戦経験をもつため苦手なデッキはないが、ロック系のデッキは本人の性格的には苦手。もっとも最終的にはどんなロックも突破に成功しており苦手なだけで別に〝弱点〟というわけではない。

 ルックスは父親の血を継いだためか、亮や吹雪と一緒にいて違和感がないほどには整っている。遊戯王主人公らしい奇抜な髪形はしておらず普通に黒髪黒目。少しだけ髪が長いがロン毛という程ではない。

 魔王という異名の影響なのか彼のファンにはドMや不良、悪魔信者などの色物が多い。レディースの頭に告白されたこともあるが丁寧にお断わりしている。ちなみに一応普通のファンもそれなりにいる。

 良くも悪くも目立つのが色物というだけである。不良の間に人望があるのは中学時代に近所の不良グループや暴走族をデュエルで鎮圧したのが原因。所謂、若気の至り。また生け贄召喚を多用する昔気質のデュエルスタイルから熟年層のファンからも熱い支持を受けている。

 バクラとの戦いで精霊と心通わせることが出来るようになり、精霊を見ることも出来るようになった。

 ちなみに彼についている精霊はカオス・ソルジャー -開闢の使者-、レベル・スティーラー、クリボー、バルバロス、暗黒界の龍神グラファ、アブソルートZero、魔轟神クルス、そして三邪神と錚々たる面子が揃っている。第三期になるとグラファを従えているということで暗黒界の皆さんに崇められるようになるかもしれない。

 

 

■丸藤亮

特技:デュエル、学業全般

好きなもの:サイバー・ドラゴン、デュエルモンスターズ

嫌いなもの:ショタコン

趣味:サイバー・ドラゴン、修練

デッキタイプ:サイバー流

天敵:鮫島校長

『経歴』

 カイザー亮という渾名でお馴染みの本作品のライバルキャラ――――を通り越して第二の主人公だった人。デュエル回数と出番は主人公の丈に次いで多く、一部では主人公よりも活躍することがあったという凄い御仁。

 そしてまだGXが始まっていないのにライディングデュエル・アクセラレーションしたり四階から飛び降りてへっちゃらだったり、牛尾さんのバイクを盗んで走りだしたり、スカル・ライダーを使ったことがあるからバイクの運転が出来ると豪語したりなど一番やりたい放題していた人。本人によれば雲の上でデュエルしたこともあるらしい。

 高等部一年までの流れは主人公である丈とほぼ同一なので省略。丈がNDL入りした後、自身はアカデミアに残るも二年半ばにアメリカ・アカデミアへ留学し数多くの経験を積む。そして三年生進級と同時に本校へ戻った為、十代が入学する頃には本校にはいる。

『使用デッキ』

 サイバー流正当後継者だけあって使用するのはサイバー流デッキ。ただし今のところサイバー流裏デッキの方は入手していない。

 最初からいきなりサイバー・エンド・ドラゴンのような超大型モンスターを召喚してワンショットキルを狙うか、サイバー・ドラゴンのような半上級モンスターやサイコ・ショッカーなどの上級モンスターで場を維持しつつ巨大な一撃を狙うのが主なデッキの動き。

 ただしサイバー・エンド・ドラゴンの一撃を乗り切ったとしても、キメラテック・オーバー・ドラゴンやサイバー・エルタニンが出てくる恐れがあり油断は禁物。機械族中心のデッキでありながらキメラテック・フォートレス・ドラゴンがあるためアンチ機械族デッキとしても強い。

 デッキの座右の銘は一撃必殺。

『家庭環境』

 弟である翔がいることは確定しているものの両親については不明。ただし幼い頃よりサイバー流道場で寝泊まりをしていたので鮫島校長が親代わり同然でもある。弟のことを大切に思う一方で「優しすぎてデュエリストには向かない」と評しており、弟がアカデミアに入ることには良く思ってない。

 これは弟が嫌いだからではなく、弟の将来を思っての判断。

 ちなみに親代わりである鮫島校長があろうことはピケクラを使ったせいで、亮の中の師範像が崩壊。一時期軽い欝状態になりヘルカイザー化しそうになったものの友人一同の献身的な支えもあり回復した。

『詳細』

 実力はトップクラス。というよりただでさえ原作だけでも凄まじい強さを誇っていたと言うのに、丈がサイコ・ショッカーやサイバー・エルタニンをあげたり、猪爪誠との戦いでサイコ流デッキまでギミックに組み込んだせいで更に手がつけられなくなった。無論それだけではなくI2カップやネオ・グールズの激戦を経験したことでタクティクスも練磨され、その実力はもはや師匠であるマスター鮫島どころか原作のヘルカイザーすら超えてしまっている。サイバー流裏デッキという強化フラグが残っているあたり成長の余地はまだまだある。

 また多くのギミックを自らのデッキに混ぜているが本人曰く「サイバー・ドラゴン一筋のサイバー流バカ」とのことなので、授業での強制以外で他のデッキを使うことはない。

 そんなカイザーだが恋愛方面に関しては恐ろしく鈍感。丈に「亮に恋愛相談を持ち掛けるならチンパンジーにした方がまし」という有り難くない評価を受けた。

 デュエルに対してはリスペクトデュエルが祟って常に全力投球というスタイルなので、相手が幼稚園児だろうと容赦なく攻撃する。そのため丈とは別の意味で教育者には向かない。

 だがデュエルに対するひたむきに一途な姿がネオ・グールズの「人形」などの心を動かすこともある。本作品の最強キャラ候補。地味に主人公よりも勝率が高く、負けたのはI2カップ決勝戦の一度きりである。

 バクラに取り込まれた影響で精霊と心通わせることが可能となり、精霊を見ることが出来るようになった。ついている精霊は安定のサイバー・ドラゴン三体。

 

 

■天上院吹雪

特技:モテる、デュエル

好きなもの:妹、友人たち、気の強い女性

嫌いなもの:暑苦しいムンムンとした空間、男だけの環境、努力を見せること

趣味:ナンパ、デート、妹の婿探し

デッキタイプ:真紅眼の黒竜(純ドラゴン)

天敵:強気な明日香

『経歴』

 丈や亮とはアカデミア中等部からの合流。二人とは少し遅れた登場のため総デュエル数は二人より少ないが、それでも第三の主人公といえる活躍をしている。

 高等部一年では新たに特待生になった藤原と積極的に交流し逸早く親友となった。丈のNDL入り後は三年時にアメリカ・アカデミアへ留学。そこで出会ったレジー・マッケンジーに熱を入れたため留学期間を延ばしに延ばしているため当初の帰国予定になっても戻ってこない。

『使用デッキ』

 「真紅眼の黒竜」とその派生モンスターを中心とした『純ドラゴン族デッキ』を使用。フィールドにドラゴン族モンスターを展開しつつ、一族の結束で攻撃力を底上げしてビートダウンするのが基本的な動き。

 I2カップでオリジナルパックを入手してからは「カオスドラゴン」に近いデッキ構成となった。

 他に漫画版で鳥獣族モンスターを使用していた繋がりでBFを使おうとしたこともある。

『家庭環境』

 両親についての描写は亮と同じく存在しないが、果てしなくシスコンであることは明らか。

 妹の明日香のことをアスリン呼ばわりし、日々明日香の婿候補探しに目を光らせている。妹に恋愛感情を抱くよりは健全だが、それでも愛情の方向が果てしなく間違っているが……本人は気にしていない。ちなみに現在婿候補の優良株は丈、亮、藤原の三人。

『詳細』

 空気を読まず自重しない行動と言動は目立つが、これは実は空気を読めないのではなく敢えて読んでいないだけ。亮とは異なり恋愛を含めた感情の機微には敏感。

 なによりも異性にモテる。女生徒のみならず女性教諭までファンクラブに入ることからもモテモテっぷりが分かるというもの。所謂モテ夫くんなのだが、まったく嫌味に感じないのは彼の人望によるものだろう。

 丈たちと同じ特待生として中等部から高等部までを過ごし、普段は優雅でアイドルのような振る舞いをしているが、実際のところ彼の才能は三人どころか妹の明日香にも劣っており凡人でしかない。なのに彼が三人と同じ場所へ立てているのは、誰にも見えない場所で血の滲むような地味な練習を重ねた結果である。

 努力を見せることを嫌うのは吹雪曰く「それが偶像(アイドル)だから」とのこと。自身が凡人であることを自覚しているため伝説の三人の中では誰よりも城之内克也を尊敬している。

 付き合いの長い丈や亮はそれとなく吹雪が影で努力を重ねていることに気付いているが、それ以外の目は妹の明日香も含めて完全に誤魔化しており周囲には〝天才〟として認知されている。

 性格はアニメ版をベースに若干漫画版が混ざっているが、基本的に友情にも熱い好青年。不幸な時でも笑える強さをもっている。

 亮と同じく精霊が見えるようになっており、彼についている精霊は真紅眼の黒竜と黒竜の雛。

 

 

■藤原優介

特技:デュエルモンスターズ、勧誘

好きなもの:友人、デュエルモンスターズの精霊、死んでしまった家族

嫌いなもの:誰かに忘れられてしまうこと

趣味:友人と遊ぶこと

デッキタイプ:代行儀式天使、クリアーモンスター(ダークネス時)

天敵:忘却、死

『経歴』

 オーストラリア・チャンピオンシップで三年連続優勝をした天才デュエリスト。ジュニア・チャンピオンシップではないところがミソ。過去に両親を事故で失っている。

 幼い頃から精霊であるオネストを心通わせており、そのためデュエリストとしての実力も抜きん出ていた。

 そして精霊を見る力が影丸理事長の目に留まり特待生扱いとしてスカウトされる。

 同じように精霊を見ることが出来る丈たちと友好をはぐくむが、いずれ自分が誰からも忘れ去られることに恐怖しダークネスの世界への道を開いてしまう。だが吹雪の説得もあり現世に戻ってきた。

 丈のNDL入り後、三年時に吹雪と交代する形でアメリカ・アカデミアに留学する……はずだったのだが、吹雪が留学期間を残したため吹雪が帰国しないまま留学することとなった。そのため十代たちが入学して暫くはアカデミアにいるが途中からいなくなる。

 一人だけ恥ずかしい異名がないことを根に持った丈により〝天帝〟という渾名を頂戴してしまった。

『使用デッキ』

 通常時はオネストを最大限に活用するため光属性天使族モンスターを中心とした「代行儀式天使」を使う。神の居城―ヴァルハラのギミックも混ざっているので「終世」のような動きをすることも可能。

 オネストの存在故にサイバー流の一撃必殺のカウンターになりうる強力なデッキ。

 ダークネス時は打って変わって属性の存在しないクリアーモンスターを使用。クリアーワールドのネガティブエフェクトを属性のないクリアーモンスターで受け流しつつ、相手にネガティブエフェクトを強いていくロック系デッキを使いこなす。

『家庭環境』

 幼い頃に両親が事故で死んでしまったため、暫くはオネストと二人で生活するが最終的に両親の弁護士をしていた人物が遠縁の親戚がいることを発見しその親戚に引き取られる。

 引き取られた先の家というのはTFを齧った人なら誰もが知る藤原雪乃の家である。作中で雪乃のことを従兄妹としているが、これは言い難いので便宜上そう言っただけで正しい意味で従兄妹ではない。あくまで雪乃は遠縁の親戚の一人である。

 俳優一家の雪乃の家に馴染むことはできず、中学生の時に雪乃パパの伝手でオーストラリアへ留学。そこで三年間を過ごす。とはいえ丈の家のように雪乃の両親は藤原を迫害していたというわけではなく、あくまで藤原の性格的に俳優一家に馴染むことが出来なかっただけである。

 雪乃との仲はそれなりに良好だが、最近はやたらとアダルトな口調で話すようになったことに頭を悩ませている。

『詳細』

 高等部編のキーキャラクターにして主要メンバー最後の一人。ただ高等部からの合流なので主要メンバーの中では一番登場した時期が遅く出番も少ない。原作でも第四期からの登場なので、ある意味では原作リスペクトともいえるのかも。

 原作では亮や吹雪に並ぶ天才デュエリストにして三人を超える才能の持ち主だった。原作で実質二対一で二十代とヨハンとデュエルし互角以上に戦ったことからもその強さの程が伺える。

 この作品でもその設定は受け継いでおり、数多くの困難を乗り越え三邪神とのデュエルにより大きく成長した丈たち三人とも互角の実力を既に備えていた。もしもI2カップや三邪神との戦いを経験しなければ確実に三人の実力は藤原に劣っていただろう。また単純な〝才能〟に限って言えば主要キャラでも一番上。

 幼いころの両親の死の影響で「大切な人に自分を忘れられる事」に強い恐怖感をもっている。そのせいで学園生活を楽しめば楽しむほど逆に恐怖感を増大させていた。もっとも最終的には吹雪とのデュエルを通して改心する。

 ついている精霊はオネストで藤原にとって自分の家族そのもの。決して元キングの前世ではない。

 ダークネス状態になると一人称が俺になり使用デッキもクリアーモンスターを中心としたものに変わる。クリアーデッキより普段のデッキより強いとは分かっていても言っちゃいけないこと。

 

 

 

【初代のキャラクター】

 

 

■武藤遊戯

 原作『遊戯王』の主人公にしてキング・オブ・デュエリストの称号をもつ〝史上最強のデュエリスト〟。

 使用するデッキは冥界へ旅立ったアテムのデッキと自分自身で構築したデッキの二つをもっている。分けて使う時もあるが、一番強いのは二つのデッキを組み合わせた時。

 十代、遊星、遊馬と恋愛ごとがさっぱりな主人公が多い中、王様は兎も角として彼の方は年相応にそちらにも興味があった模様。

 現在は三幻神やブラック・マジシャンとブラック・マジシャン・ガールと共に世界を旅している。

 

 

■アテム

 本作には未登場。原作遊戯王主人公、武藤遊戯のもう一つの人格にして三千年前のファラオの魂。

 闘いの儀で表の遊戯に敗北したことで冥界へ旅立つ。よって現世には存在せず、彼の足跡だけが残るのみである。

 その引きの強さはもはや常に好きなカードをドロー出来るというレベルに達していた。

 

 

■海馬瀬人

 キング・オブ・デュエリスト武藤遊戯の永遠のライバル。そして冥界に旅立ったファラオの魂とは三千年前からの因縁がある。

 直接の登場は少なかったもののI2カップのスポンサー、城之内を特別講師としてアカデミアに送るなど影でストーリーに関わっていた。

 伝説のレアカード、ブルーアイズの所有者でもある。そしてブルーアイズと青眼の乙女の婿。カイバーマン? 知らんなぁ。

 使用するのは当然『青眼の白龍』。最近コンマイを買収でもしたのか、やたらと豪華な内容のブルーアイズのストラクが発売したせいで超絶パワーアップした。

 ハイテンションで高笑いしながらブルーアイズを召喚してデュエルする所に目がいきがちだが、ソリッドビジョンシステムやデュエルディスクなど時代を超え5D'sやZEXALにも継がれていく技術の開発者でもある。

 またメインであった軍需産業を突然に凍結させ、方針をゲーム産業に180°転換させながらも大成功を収め、アカデミアの学校経営や海馬ランドの経営まで成功させ、ジェット機の運転や銃の扱いもでき、更にリアルファイトも最強クラスなど実は某蟹並み、或いはそれ以上に多才な人物。

 

 

■城之内克也

 武藤遊戯の生涯の友と評される伝説の一人。上記の二人とはスタートラインから違う凡骨であるが、その精神力と諦めの悪さで遂に伝説まで上り詰めた。

 ちなみに現在は三年間の浪人の末に大学生をしている。明るい性格からは想像がつきにくいが、父親は仕事もせずに朝から酒を飲んでいる駄目人間。高校の頃は杏子とは違い許可をとって新聞配達をしながら学費を稼ぎ、借金も少しずつ返済していく苦学生だった。現在は大会で獲得した賞金や偶に招かれる講演会でのギャラで賄い、妹に仕送りまでしているという実はかなり出来た人間。

 NDLのプロデュエリストとなった舞とは遠距離恋愛中。妹との仲は良好だが父親とは縁が切れた状態。

 本作では同じ伝説の三人のデュエリストでは唯一丈たちと直接関わり、新旧レッドアイズ使い対決をするなど優遇されている。

 使用するデッキは『ギャンブル&戦士・獣戦士族&真紅眼の黒竜』の混合デッキ。

 

 

■武藤双六

 通称〝Gちゃん〟。初代遊戯王における真ヒロインである。

 原作出身の遊戯王の大人キャラにしては例外的に人格者な大人。その容姿や使用していたデッキから三千年前ファラオに仕えていたシモン・ムーランの生まれ変わりだと思われる。

 元々は天才的なギャンブラーとして世界中を暴れまわっていた。古代エジプトの王の墓にある究極の闇のゲームをクリアして、千年パズルを手に入れたのも彼である。もっとも現在は現役を退き、亀のゲーム屋の店長として風来坊の孫を温かく見守っている。ちなみに今でも孫に三幻神のカードをくれとせがんでいるらしい。

 Gちゃんを語る上で欠かせないのは、遊戯王屈指のヒロイン属性である。

 話は変わるが有名な「マリオ」シリーズでは一部例外はあるものの、基本的にピーチ姫が誘拐され、それをマリオが助けに行くというシナリオで構成されている。

 そのピーチ姫の役割がまんまGちゃんにも当て嵌まるのだ。

 DEATH-T、ペガサス島と原作遊戯王が本格的にデュエルをメインにする路線へと変更する転換期にあった二大イベントで、立て続けに敵にさらわれたり、敵に襲われたりするGちゃん。更にはKCカップでも敵にさらわれるGちゃん。

 Gちゃんのヒロインっぷりは原作が終了しようと衰えず、世代を超えて遊戯王GXでゲスト出演した際も人質とされてしまった。

 さらには遊戯王十周年を記念して製作された映画『超融合!時空を越えた絆~』ではパラドックスの歴史改変に巻き込まれGちゃんが死亡。Gちゃぁぁぁぁん!と泣き叫ぶ初代主人公AIBOは嫌でも目に留まっただろう。

 ついでに余談だが映画にはGXの真ヒロインと呼ばれる〝ユベル〟と5D'sの真ヒロインと呼ばれる〝スターダスト・ドラゴン〟の二体も登場している。

 もしかしたら夢の共演したのは主人公だけではなかったのかもしれない。

 時代をも超えてヒロイン属性を発揮するGちゃんこそ遊戯王の真のヒロインといって過言ではないだろう。杏子? 知らんな~。

 

 

■ペガサス・J・クロフォード

 デュエルモンスターズの生みの親。インダストリアル・イリュージョン社のTOPを長年に渡り務めていたが、現在は一線を退き名誉会長となっている。

 名誉会長となってからは自分の養子に会社を切り盛りさせているらしい。ただ元々ペガサスはデザイナーなので名誉会長となってからも主にカードのデザインに関わることはある。

 三邪神を担うことの出来るデュエリストを見出す為I2カップを開催するが、優勝者である丈に邪神イレイザーを託す寸前でネオ・グールズのモヒカンに邪神を強奪される。

 彼が千年眼の所有者でまだ改心してなかった頃に起こした出来事が巡り巡って三邪神強奪を引き起こしたあたり因果である。

 ネオ・グールズ編後は三邪神を丈に託し自身はアメリカへ戻った。一年後、丈をNDLにスカウトする。

 

 

■孔雀舞

 直接の登場こそないが歴戦のハーピィ・レディ使いとして存在が仄めかされたり、城之内の口から名前が出たりした。

 アメリカのNDLでトッププロとして活動。大学生の城之内とは遠距離恋愛中の模様。

 

 

■インセクター羽蛾

 みんな大好きバーサーカー・ソウルを喰らった人として遊戯王を知らない人にも名を知られているある意味人気キャラ。通称HA☆GAさん。エクゾディアに対して最も有効な戦術を生み出した人としても有名。

 他にゴキボールという超絶レアカードを使い王様の精神に大ダメージを与えるなど心理フェイズでも中々の強さをもつ。相手のデッキに自分のカードを入れるという戦術を最初に生み出す他のも彼。HA☆GAさんの生み出したこの戦術はGXのラスボスであった斎王を始めとして多くのデュエリストに受け継がれている。

 ラスボスにまでリスペクトされるHA☆GAさんは正に敵役の鏡というべきだろう。

 元チャンプという経歴と汚い手段を使うという点で下記のキースに似た設定をもっているのだが、何故かHA☆GAさんと違って小物臭が少ない。一体何故だろうか。

 その漂う噛ませ臭と小物臭に人は彼を敬意をもってHA☆GAさんと呼ぶ。

 

 

■マナ

 元祖アイドルカードことブラック・マジシャン・ガールの前世。デュエルモンスターズの精霊なのだが、マナという前世の名前を使い一般人に変装してI2カップに紛れ込んでいた。

 魔法族の里と王宮のお触れのロックで丈を苦しめたが魔王モードに入った丈のグラファ三連攻撃により爆☆殺された。丈が魔王という異名になる原因を作った御仁。

 

 

■レベッカ・ホプキンス

 最年少で全米チャンプとなったこともある天才少女……だったのだが今では成長して幼女ではない。

 使用デッキはドラゴン族とキュアバーンでアニメの頃から現実的な戦術をとるキャラクターとしてOCGファンから高い評価を受けていた。

 どうもあれから遊戯にフラれたらしく、そのことを丈に言われて怒った。そして最終的に初恋の人のエースモンスターで止めを刺されるなどわりと散々な目にあった。

 地味に丈がフラグをたてた一人なのだが……その後、国家という壁により完全放置を喰らった。今後どうなるかはフラグクラッシュをするのが恒例の遊戯王なので良く分からない。

 

 

■牛尾さん

 唯一初代から5D'sまで皆勤の凄い御仁。学生時代の通称は鬼風紀の牛尾。王様に罰ゲームを喰らった記念すべき第一号でもある。原作ファンならボディーガード料20万円と言えば分かるだろう。

 レベルの高いリアルファイターである城之内と本田を一方的にボコボコにしたことからリアルファイト最強キャラは誰かという話題では確実に名前が上がる。

 ちなみに亮が強奪したバイクの持ち主。I2カップにも地味に参加していたが蟹パパに敗れた。

 

 

■ダイナソー竜崎

 出番は皆無だったが一応I2カップに参加していたデュエリストの一人。吹雪に敗北し初戦敗退。

 城之内の真紅眼の黒竜の元々の所有者でもある。

 

 

■ゴースト骨塚

 中の人がカイザーの弟と同じ人。アンデット族デッキを使うデュエリストで王国編ではキースの子分のようなポジションにいた。

 バトルシティトーナメントでバクラに敗北し闇に囚われていたが、バクラがマリクに敗北したことで生還する。一応あれからプロになったらしい。

 

 

■本田くん

 プロフェッサー・コブラの若かりし頃……ではなく遊戯や城之内の同級生。

 しかし城之内と違ってデュエルもせず基本的に観客しているのが仕事なので背景と呼ばれたりする。

 何故かI2カップに参加していたが初戦でマナに敗北した。

 

 

■御伽

 全く売れなかったゲームとして通の間では有名なダンション・ダイス・モンスターズの生みの親。

 ルックスが良いため上の本田と比較されて綺麗な背景と呼ばれたりする。ドーマ編ではみんなの足として活躍していた。料理もできるなど意外と多才。

 

 

■トム

 ペガサスの「トムの勝ちデース」で有名な元初心者デュエリスト。

 あれからデュエルに熱中し今ではプロデュエリストになったのだが、復活したキースに八つ当たりも含めて何も出来ずに先攻ワンターンオーバーキルされた。合掌。

 

 

■キース・ハワード

 I2カップ編からネオ・グールズ編までを通してのラスボスというべき存在。

 盗賊(バンデット)の異名をとるデュエルモンスターズ黎明期に名を馳せたデュエリスト。そのためベテランデュエリストの間での知名度は伝説の三人に匹敵する。

 嘗てペガサスの千年眼の力で初心者デュエリスト、トムに大舞台で完敗を喫したことで落ちぶれ、それはペガサスが遊戯に敗れグールズが消滅してからも変わることはなかった。

 麻薬に溺れ、ロシアンルーレットと地下デュエルで生計をたてて荒んだ心に目をつけたバクラにより、嘗てのグールズを再編しネオ・グールズを結成。ペガサスがデザインしたまま封印した三邪神を世に解き放ち復讐しようとした。

 最終的に丈とのデュエルを通しデュエリストとしての初心を思い出し再起。一年後ニューヨーク・ドームで再びペガサスに挑む。

 忘れられがちだが使用するデッキは『機械族』だけではなく、あらゆる属性・種族のカードを常に持ち歩いており他のデッキを使うこともある。ただやはり本人にとって一番馴染があるのは機械族デッキ。

 

 

■パンドラ

 ブラック・マジシャン使いのデュエリストにして過去のグールズではレアハンターでナンバーツー(ナンバーワンはリシド、マリクはボスなのでランク外)の実力者だった。

 遊戯(闇)に敗北した後、人生をやり直す為恋人であったカトリーヌに会いに行くがそこで現実に打ちのめされ絶望。再結成したネオ・グールズに舞い戻ってしまう。

 丈とのデュエルで希望を取戻し、ゼロからの再出発の決意をもった。現在はブラック・マジシャン使いのデュエリストとしてプロリーグで活躍している。

 余談だが彼は原作において遊戯が召喚するまでブラック・マジシャン・ガールの存在を知らずにいたのだが、アニメだと後のノア編でエロペンギンが「ブラック・マジシャンの無いデッキにいるブラック・マジシャン・ガールなど、福神漬けの付いていないカレー同然!」なる発言をしたため、この二つを両立するとパンドラはブラック・マジシャン使いでありながらBMGの存在を知らなかった残念な人になってしまう。

 そのため原作リスペクトも含めてエロペンギンのBMGに関する発言は全てなかったことになりましたとさ。

 使用するのはやはり『ブラック・マジシャン』を中心としたデッキだが、マナが魔法使い族のみでモンスターを固めているのに対し、パンドラの方は闇属性で固めている。

 

 

■人形

 本名は不明。親殺しの罪により自ら心の牢獄に引きこもっていたため、グールズ時代はマリクに自分の意のままに動かせる人形として使われていた。

 ネオ・グールズ結成後も自分の意志などなく惰性のまま引き込まれた。しかし亮にデュエリストとしての闘争心があることを指摘され、自分の殻から出る決意を固めた。

 一連の事件が終わってからデュエルも出来るパントマイマーとしてサーカス団に入団したらしい。

 

 

■レアハンター

 エクゾディア使いのレアハンター。公式ガイドブックにも名前がないので本名は不明。

 伝説のデュエリスト、城之内克也に勝ったという戦績が独り歩きをしてネオ・グールズ幹部の地位についちゃったちゃっかり者。その戦績を見込まれてネオ・グールズよりコピーではない本物のエクゾディアのカードを与えられている。

 原作ではエクゾディア全パーツ三積みという色んな意味で凄いデッキを使っていたが、誰もそのことについてルール違反だと指摘していなかったことから当時はエクゾディアは制限カードではなかったのだろう。もっとも現在ではしっかり制限カードなので三積みはしていない。

 ネオ・グールズ解散後、グールズを再々結成してボスになる。組織の名前をニュー・ネオ・グールズにするかネオ・ネオ・グールズにするか新生ネオ・グールズにするかで悩んでいるらしい。

 

 

■光の仮面&闇の仮面

 ちょっとだけ登場したタッグデュエルを得意とするレアハンター。コンビニ帰りの田中先生に瞬殺された。

 登場した原作出身のグールズでデュエル描写がまるでなかったという悲劇のコンビ。

 

 

■バクラ

 東映版アニメでラスボスを務め、原作とアニメDMでも実質的にラスボスを務めた遊戯王では由緒正しいラスボス。話の都合上負け星の方が多いが、それでも遊戯や海馬に劣らぬ実力の持ち主である。記憶編では城之内を文字通り瞬殺したこともある。

 本作でネオ・グールズの黒幕だったバクラはパラサイトマインドで分割された魂の欠片であり、千年リングに宿っていたバクラの魂は既に消滅している。

 現世に復活するためキースを利用し、大邪神ゾークの力をもつ三邪神を創造。それを核にして一時は復活するものの、丈に三邪神の制御が奪われたことにより肉体が崩壊。丈の魂の一部を食い何処かへ逃走した。

 もっとも丈たちとのデュエルで使用したデッキはキースのものであり、しかも戦いの途中で退場してしまったため丈たちはバクラ本来のデッキと戦ってはいない。彼もこのまま泣き寝入りするほど弱い精神はしていないので、再びなにか事件を引き起こすのは間違いないだろう。

 

 

 

【GXのキャラクター】

 

 

■遊城十代

 ちょろっとだけ登場したGXの主人公。作品がまるでGXに入らないせいで全然出番がこない。

 思えば彼という主人公が魅力的だったことでGXの人気が出始め、原作終了と混沌全盛期のダブルパンチで衰退すると思われていた遊戯王OCGを生き長らえさせ、アニメも5D'sやZEXALに続いていったと考えると彼が遊戯王の歴史において果たした役割は中々大きいだろう。

 第四期では十代から二十代になったりする。

 

 

■万丈目準

 十代と違ってデュエル・アカデミア中等部に通っていたお陰で出番があった一人。

 使用デッキは地獄と名のつくモンスターを中心とした地獄デッキ。切り札はダーク・アームド・ドラゴン。

 第一期から登場&攻撃力3000のドラゴン族モンスターを使うということから遊戯にとっての海馬、遊星にとってのジャック、遊馬にとってのカイトに当たるライバルキャラだと思われる。しかし他のライバルキャラと違い攻撃力0の通常モンスターであるおジャマイエローをエースと呼ぶなど異色の存在。

 恰好付けて先輩風を吹かしていた丈から卒業模範デュエルにて「光と闇の竜」を渡される。原作でも数少ない精霊の見えるデュエリストの一人。GXはまだしも5D's主人公の遊星が精霊を見る力がないことを鑑みると結構凄い。

 中一で原作開始時点よりも弱かった事もあり、丈に1ポイントのダメージを与えることもできずに敗北した。

 

 

■天上院明日香

 万丈目と同じく中等部にも所属していたため出番があった人。そして兄の珍行動に日々頭を悩ませている苦労人でもある。

 GXのヒロインなのだが……主要キャラの誰よりも男前な御仁。この男前のところは5D'sのアキさんにもしっかりと受け継がれている。

 万丈目と同様、卒業模範デュエルでは対戦相手の吹雪に1ポイントのダメージも与えることができなかった。

 使用するデッキはサイバー・エンジェル……なのだがOCG化に恵まれない不遇な人。

 

 

■丸藤翔

 ほんのちょっとだけ出番のあったカイザーの弟。使用デッキはビークロイド。優秀な下級モンスターに支えられたその安定性、そしてパワー・ボンドによる爆発力はサイバー流にも遅れをとらないものがある。

 兄である亮に優しすぎてデュエルで冷酷に徹しきれず、調子に乗り易いところがあるためデュエリストには向かないという評価を受けている。そのこともあり優秀な兄にコンプレックスを抱いている。

 

 

■早乙女レイ

 GXのロリヒロイン枠。TF3では絶望と希望の両方をプレイヤーに与えた恋する乙女。

 NTRの絶望を味わいながらも、私は歩き続けた。それは…………絶望(十代エンド)をしながらも希望(ブルーレイ)を失っていなかったからだ!

 まだ小学生の頃の丈と亮に助けられる形で巡り合い、少しの間だが二人からデュエルの手解きを受ける。ちなみにその際にキメラテック・オーバー・ドラゴンのルォクレンダァを喰らったりした。

 無謀にも朴念仁レベルにおいて十代を超えるカイザーに対して恋愛感情を抱いているが……彼女の想いが実ることは、あるのだろうか?

 

 

■猪爪誠

 サイバー流とほぼ同時期に創設されたデュエル流派、サイコ流の免許皆伝。

 主にサイバー・ドラゴンとサイコ・ショッカーの人気の差により邪道流派と蔑まれてきたサイコ流復興のため、サイバー流正当後継者である丸藤亮を倒すべくI2カップに参戦。

 しかし亮とのデュエルを通じてサイコ流という既存の枠組みに拘り続けることをやめ、再戦と友情の証としてサイコ流の看板でもあるサイコ・ロードのカードを亮に託した。どこぞのトーテム・ポールとは違いサイコ・ロードはそれなりに亮に召喚されている。

 I2カップ終了後はサイバー流や他の流派の力も取り入れた新たなサイコ流を旗揚げした。 

 

 

■鮫島校長

 デュエル・アカデミア校長、サイバー流師範、ピケクラ愛好会会長など数多くの肩書をもつ人物。亮の師匠でもある。デュエルモンスターズ黎明期の頃にマスターの異名で活躍したデュエリストでありバンデット・キースとも一度戦っている。

 基本的にデュエルのことには目がないミーハーだが、一応校長としての節度はある。

 ピケクラに並々ならぬ感情を抱くピケクラマニアでもあり愛好会の現会長をも務めているが、弟子である亮はそれを知らずヘルカイザー化の原因になりそうだった。

 サイバー流デッキを使う時は兎も角、ピケクラデッキを使う際は墓地を「人生の墓場」と言ったりピケクラのことを一体ではなく一人という呼称を使ったりとふざけた言動が目立つが、実力は腐っておらず亮を後一歩のところまで追い詰めた。

 

 

■クロノス・デ・メディチ

 デュエル・アカデミアの実技最高責任者。一応オベリスク・ブルーの寮長でもある。

 本人によればイタリアの名家メディチ家の出身であるらしい。使用デッキは「古代の機械」を中心とした「暗黒の中世デッキ」。

 実技最高責任者だけあってデュエルの実力はかなり高く並みのプロよりは確実に強い。原作でも「特殊召喚できない」という制約をもつ「古代の機械巨人」を七通りもの手段で召喚しており、OCGファンにも高い評価を受けている。

 海馬の父や城之内の父を始め基本的にロクデナシばかりの遊戯王の大人としてはトップクラスの人気をもつ。

 

 

■影丸理事長

 遊戯王GX第一期のラスボス。藤原を特待生としてアカデミアに引き入れた張本人。

 丈の持つ三邪神を使い色々とよからぬことを企むが、三邪神が自分に制御できず三幻魔復活の大いなる障害になると感じ丈を早期にプロ入りさせるよう仕向けた。

 

 

■大徳寺先生

 本名はアムナエル。鮫島理事長の友人であり高名な錬金術師でもある。

 そのこともあってオシリス・レッド寮と兼任する形で特待生寮の寮長を引き受けている。使用するデッキは除外。

 

 

■ミスターT

 他に真実を語る者、トゥルーマンなどの名前をもつダークネスの尖兵。容姿が闇堕ちした磯野に見えるので闇磯野と一部では呼ばれている。

 ダークネスさえあれば幾らでも増殖でき、しかも毎回デッキが違い、倒しても次が出てくるという便利な悪役。

 丈に闇魔ウイルスでデッキ完全死滅を喰らったり、丈とカイザーにワンターン100キルを喰らったりトラウマなデュエルばかりをやらされている苦労人。

 アニメ本編では未来融合からの龍の鏡など実戦的コンボを多用することからOCGファンに高い評価を得ている。

 親玉であるダークネスがやたらと地味なデュエルをしたことも手伝って、親玉より強いんじゃないかという疑惑もあるが……たぶんダークネスの方が強いのだろう。

 

 

■ダークネス

 数多くの闇磯野を率いるGX第四期のラスボス。宇宙の裏側のダークネスという世界そのものであり、世界に闇がある限り決して死ぬことはないというとんでも存在。

 十二次元宇宙の神であり、もはや悪魔や死神の枠を超えた自然現象そのものとすらいえる。

 しかし記念すべきGXのラスボスにしては使用するデッキがロックバーンだったり、ラスボスの切り札モンスターがやけに防御向きの能力だったり、自分のカードのピーキングなどユベルにツッコまれるほどセコイ手を使ったり、威厳やカリスマがなかったり、たった二話でやられたり、部下の闇磯野や藤原の方が強そうだったり、それほど十代を追い詰めていなかったり、GX第一期でカイザーが攻撃力36900だしているのに攻撃力4000程度でいい気になっていたりなどインパクトに激しく欠けている。

 本作品ではまだGX本編が始まってすらいないのにフライングして登場。流石にデッキが原作のままだと、ダークネス編で三邪神をフィールドに三体揃えるなんてことをしたキースと比べて著しくインパクトに欠けてしまうのでデッキを完全変更。

 ダークネスという世界に時間の概念などなく、裏側世界には表側の世界のカードが全てあるから全ての次元と全ての時間軸のカードが使えるという無茶苦茶設定でシンクロ・エクシーズをばんばん使用して丈を苦しめた。

 使用デッキは武藤遊戯、遊城十代、不動遊星、九十九遊馬、遊戯王歴代主人公のデッキを結集し更に創星神まで加えた超ロマンデッキ。三幻神、ネオスペーシアン、シグナーの竜、ナンバーズのような特殊なカードを使用しないのがせめてもの良心。

 普通の人間ならとても回すことなど出来ない歴代主人公混合デッキをガン回しさせるラスボスに相応強い運命力をもつ。これはダークネスの使用するデッキもまたダークネスそのものであり、ダークネスからしたら自分の手足を動かすようなものというとんでもない理由。

 他に創星神 sophiaのリセット効果による弊害を防ぐために予め封印の黄金櫃でドローソースを除外しておくなどテクニカルなプレイングも見せる。

 

 

 

【5D'sのキャラクター】

 

 

■不動博士

 通称は蟹パパ。遊戯王の父親にしてはまともな部類。

 海馬コーポレーションに所属する科学者でモーメントの開発やシンクロ召喚にも大きく関わっている。I2カップではチューナーモンスターの試験運用のため参加。シンクロモンスターが一枚も入っていないジャンクデッキで牛尾さんを倒すことに成功する。

 だが流石にシンクロなしはきつかったようで二回戦で吹雪に敗れた。

 

 

■十六夜英雄

 5D'sのヒロインことアキさんの父親。未来のことはさておき現代では本土にあるデュエル・アカデミア男子校に通うデュエリストでI2カップにも参加していた。

 未来の娘と同じく植物族デッキを使用する。ただしシンクロモンスターは当然の如く投入されていない。

 ゴースト骨塚を破り二回戦まで駒を進めるが亮に敗北した。

 

 

 

【オリジナルキャラクター】

 

 

■田中ハル

 史上最低最悪のプロデュエリストや暴帝という異名をもつ元プロのアカデミア中等部教師。高等部の教諭になる実力はあるが、コンビニマニアのため中等部を選んだ。

 プロデュエリスト時代は当初は高潔で楽しみながらデュエルをするデュエリストだったが観客やファンのプレッシャーでモラルもマナーも守らず相手を徹底的に叩き潰す暴帝へと変化する。

 暴帝となることで一時は現状に満足するが、徐々に合理性を追求すれば勝てるデュエルに情熱を失っていく。しかし合理性を突き詰めるだけでは勝てない非常識なデュエリストである海馬瀬人に完敗したことで情熱を取り戻す。

 アカデミアの教師になったのは合理性以外の説明できない『強さ』を若い可能性の中から見つける為。

 使用するのはOCG的な意味で時代の〝最強〟デッキ。プロ時代は〝混沌帝龍-終焉の使者 -〟と〝八汰烏〟をメインに据えた八汰ロックデッキを使っていた。

 プロ時代にそのデッキで余りにも酷いデュエルを行ったせいもあって混沌帝龍-終焉の使者 -と八汰烏が禁止カードとなってからは帝コントロールを使用。シンクロが出ればBFを、エクシーズが出れば甲虫装機を、そしてそのうち征竜を使いだす。

 

 

■モヒカン

 ヒャッハーが口癖のモヒカン頭のネオ・グールズ構成員。

 亮にオーバーキルされてバイクから投げ捨てられても少し鼻血を出しただけでピンピンしているなど生命力は高い。

 先攻1Killされたので使用デッキは不明。

 

 

■小山内子月

 変態のショタコン。ショタコンという名の変態。変態という名のショタコン。

 丈のトラウマで、使用デッキは「捕食デッキ」ならぬサクリファイスデッキ。取り敢えずペガサスに謝れと言いたい。

 名前をひらがなにして再変換すると「幼い子好き」になる。

 

 

■十和野鞭地

 デュエル・アカデミア中等部時代は永久の四番手。そして高等部からは永久の五番手。

 名前をひらがなにして再変換すると「永久のベンチ」になる。……生まれてくる年が一つ違えば首席になれた可哀想なキャラ。

 ちなみに使用するデッキはサイエンカタパだった。

 

 

■室地戦人

 オベリスク・ブルー特待生寮所属のスーパー執事。お願いする前にお願いに応えてくれる凄い執事さん。

 名前をひらがなとカタカナにすると執事バトラーになる。名前にも執事魂が現れた執事の権化。

 

 

■明弩瑠璃

 オベリスク・ブルー特待生寮所属のスーパーメイド長。理事長の趣味なのか某PAD長を思わせる銀髪である。

 もっとも優秀なのは見た目だけでなくスペックも高い。室地戦人と異なりファーストネームが普通だがファミリーネームにメイド魂が現れている。

 影丸理事長の命令で付き人としてプロデュエリストとなった丈を監視する任務についた。

 

 

■デュパン十五世

 カードは盗んだ、という人。デュエルモンスターズ専門の泥棒。カードの力を現実にできるサイコデュエリストでもある。ただしその力は5D'sのおじさんには劣る。

 影丸理事長の手引きで三邪神を盗み出そうとするが、召喚したところ神の裁きを受け比喩ではなく食い殺されそうになった。

 ぎりぎりで丈に救われるが心理的にかなりのショックを受け再起不能。

 

 

■藤原雪乃

 正確にはこの作品のオリキャラではなくTFのキャラクターなのだが他に書く所もないのでここに記述する。

 別名〝有名な方の藤原〟。TFがカードゲームも出来るギャルゲーであることを如実に示しているキャラの一人。やたらとエロい口調が特徴的。好物は肉まん。胸のサイズも肉まん。

 使用デッキはデミスドーザー及び丈がトラウマのサクリファイス。どうやらまだリチュアは手に入れていない模様。

 苗字が同じだからという理由で藤原優介の従兄妹という設定が与えられた。 藤原にエロい口調について相談された丈に本人の知らぬ間に厨二病扱いされた悲劇の人物。

 ちなみに丈とゆきのんがデュエルをした場合、トラウマのサクリファイスに丈がプッツンして暴走するだろう。

 

 

 

 

【キーカード】

 

 

『三邪神』

 ペガサス・J・クロフォードが三幻神の抑止力、神を殺す神として創造した邪神のカード。

 邪神アバター、邪神ドレッド・ルート、邪神イレイザーの三種類がある。中でも邪神アバターはラーと同じく最上位のランクを与えており、同格であるラーを除いた神の効果すら全く受け付けない。

 潜在的な危険性と凶悪性に関しては三幻神をも超えるカードであり、これを恐れたペガサスによりデザインの段階で封印された。

 ただしそれは表向きの事情で、ペガサスは自分の意志で邪神をデザインしたと思っているが、本当は千年眼に残っていた「闇の大神官(ゾーク・ネクロファデス)」の邪念が生み出された三幻神のカードを操るであろうファラオの魂に対抗するため、ファラオと戦うことになるであろうバクラの魂に「大邪神ゾーク・ネクロファデス」の力をカードという形で与えようとしたから。もっともその目論見はペガサスがデザイン段階で邪神を封印したことでふいとなってしまう。

 しかし三千年の因縁に決着がつき、ファラオの魂もゾークも滅んだあとも生き延びたバクラの魂の欠片により封印が解き放たれ、創造前に創造主により誕生を否定された三邪神は世に出ることとなる。

 三幻神と対となる神だけあってその力は通常のデュエルモンスターズの常識に当て嵌まらない強さをもつ。

 その強さを示す一つの事例として三邪神にはモンスター効果と罠カードの効果を受けず、魔法効果は1ターンのみしか受け付けないという強力な耐性をもっているが、恐ろしいことにカードテキストには耐性に関することは一切記述されていない。つまりどういうことかというと三邪神は効果だから耐性をもっているわけではなく神だから耐性をもっているということ。具体的にいえば俺ルールの塊。

 一枚でゲームバランスを根底から崩壊しかねないほどの強さをもち、下手な精神のデュエリストなら一度の攻撃で再起不能なダメージを与えてしまうようなカードのため担い手である丈は滅多に邪神を使おうとはしない。

 OCG版とは異なり死者蘇生などにより墓地からの特殊召喚も可能。だが三幻神と同じく墓地から特殊召喚された邪神は1ターンで墓地に戻る。だがこの特性を逆に利用し邪神イレイザーを敢えて墓地へ送り、蘇生カードをノーコストの最終戦争として利用する活用法もある。

 ただし一方でOCG版ではなく原作効果による弊害もあり、三幻神と同じ神属性・幻神獣族が与えられたため「終焉の焔」など相性の良いサポートカードの使用が不可能になってしまった。

 三幻神と異なり選ばれないデュエリストが使おうと裁きを下すことはないが、精神を乗っ取り自分のものにしようとするので寧ろ三幻神より危険である。

 最終的に宍戸丈が存在を全肯定し、存在を受け入れたことにより三邪神は丈のことを担い手として認めた。

 丈が所有者となってからは丈以外の選ばれないデュエリストが使用した時に極悪な神の裁きを下すようになった。これは三邪神なりの信頼の現れのようなもの。

 丈によれば三邪神を担うコツは「真心」らしい。ちなみにオネスト曰く丈の手にある三邪神は「家の中で転寝する子供のように安らいでいる」とのこと。

 ちなみにカードテキストは全て「英語」であり邪神アバターにはラーと同じく召喚するとテキストが浮かび上がってくる仕掛けとなっている。

 

『邪神アバター』

 ランクにおいてラーの翼神竜と同じ最上位に君臨する邪神。他の邪神は同じ〝神〟の効果は受けるのだが、邪神アバターとラーの翼神竜は下位ランクの〝神〟の効果も全く受け付けない。

 モンスター効果・魔法・罠に対する凄まじい耐性と常にフィールドのモンスターの攻撃力を1上回るという特殊能力から全邪神の中で最も〝無敵〟という称号が相応しい邪神。倒すには〝痛み分け〟などのような特殊なカードを使うか、同じランクであるラーの翼神竜を用いるか、下位の神のカードに〝神の進化〟でランクを上げてから倒すくらいしかない。

 ただし唯一の欠点として〝フィールドのモンスターの攻撃力を常に1上回る〟という効果のため、フィールドにモンスターがいない場合は攻撃力が1となること。他に攻撃力より守備力が高いモンスターが守備表示でいる時、単体で戦闘破壊することが出来ない。攻撃したモンスターが〝千年の盾〟などの場合は反射ダメージでそのままライフを削り取られる危険性もある。

 その他、自分フィールドにこのカードしかモンスターがいない場合はどうしても相手のライフを削りきる決定力に欠けてしまう。無敵ではあるが最強ではないと呼ばれる所以。

 

 

『邪神ドレッド・ルート』

 オベリスクに対応する邪神。このカード以外のあらゆるモンスターの攻撃力と守備力を半減させる特殊能力をもつ。

 三邪神の中では唯一攻撃力が?ではなく4000という数値が設定されている。フィールドのモンスターの有無などに拘わらず高い攻撃力を安定して持っているのは他の邪神にはない強み。

 4000という攻撃力と半減能力により戦闘破壊するには攻撃力8000のモンスターで攻撃するしかない。もっともパワーボンドからのサイバー・エンド・ドラゴンのような超火力を生み出せるサイバー流のデッキでもない限り8000の攻撃力を叩きだすことは非常に難しい。またその半減能力の永続効果により並大抵の攻撃力アップカードでは逆に攻撃力が下がるという悪循環を生んでしまう。

 邪神アバターほど〝無敵〟ではないが戦闘においては無類の強さをもち〝最強〟の邪神と呼ばれる。

 

 

『邪神イレイザー』

 オシリスの天空竜に対応する邪神。相手フィールドのモンスターの数×1000ポイントの攻撃力になる特殊能力と、フィールドから墓地へ行った時にフィールドのカードを全て破壊するリセット効果をもつ。

 モンスターが一体だけで魔法・罠カードもなければイレイザーの攻撃力はたったの1000ポイントになるので、他の邪神とは異なり戦闘破壊は容易。ただしOCG版と異なりリセット効果のトリガーが〝破壊〟ではなく〝墓地へ送られた時〟なので死者蘇生などの蘇生カードを利用することでノーリスク最終戦争として利用できる。フィールドにカードが並びやすいタッグデュエルや多対一の変則マッチでは非常に大きな存在感を放つ。

 彼の有名な〝ドジリス〟に対応した邪神だけあってその扱いは不遇の一言。ペガサスから丈に手渡される寸前でモヒカンに強奪されたのに始まり、そのリセット効果を逆に利用され他の邪神を巻き込んで死亡、邪神で唯一持ち主である丈に召喚して貰えないなど色々と悲惨。

 

 

『三幻神』

 ペガサスがファラオの墓にあった石版を元にデザインした三枚の神のカード、オシリスの天空竜、オベリスクの巨神兵、ラーの翼神竜のこと。

 三千年前は選ばれたファラオのみが操ることが出来る最上位の精霊であり、カードになってもそれは変わらず選ばれたデュエリストのみが操ることを許される究極のレアカードだった。もし相応しくないデュエリストが神を召喚した場合、そのデュエリストには神の裁きが下り最悪死に至る。

 紆余曲折あり現在ではファラオの魂をその身に宿していた決闘王〝武藤遊戯〟が三枚全て所有している。

 カードテキストはオベリスクの巨神兵とオシリスの天空竜が英語。ラーのみが通常は何も書いておらず、フィールドに召喚すると古代神官文字が浮かび上がってくる仕掛けとなっている。これはペガサスに古代神官文字を解読することができず、石版にある文字をそのまま書き写したため。そのため古代神官文字を読めない限りラーを使役することは不可能。召喚するとテキストが浮かび上がるトリックは邪神アバターにも引き継がれている。

 

 

『カオス・ソルジャー -開闢の使者-』

 OCGでも悪名高き最凶禁止カードの一角、混沌帝龍と対となるカオスモンスター。カオス・ソルジャーのリメイクカードでもある。

 余りの強さと性能から青眼の白龍と同じく四枚で開発がストップしたという逸話をもつ。

 I2カップで丈が優勝賞品として手に入れた。多くの困難と死闘を乗り越えて手に入れたカードだけあって丈はこのカードに深い思い入れをもっており『魂のカード』と呼んでいる。I2カップ以降、使用デッキに拘わらずこのカードが必ず投入していることからも思い入れの深さが伺い知れるだろう。

 

 

『クリボー』

 初代DMにおいて遊戯が愛用していたマスコットモンスターにして、丈のデッキにも一枚は入っているマスコットモンスター。手札誘発という特性上、丈の最後の防衛線として何度となく(ライフ)を救ってきた。

 社長に毎度の如く雑魚モンスター呼ばわりされ、創造主であるペガサスにも『眼中にありまセーン』とか言われてしまう可哀想なカードでもある。

 ちなみに丈がクリボーを愛用するのはマスコットとして以外に、バトル・フェーダーや速攻のかかしだと亮のサイバー・エンド・ドラゴンの貫通ダメージによるワンショットキルを防ぐことができないからというシビアな理由がある。

 

 

『サイバー・ドラゴン』

 亮の魂のカード。サイバー流の看板モンスターでもある。亮のこのモンスターに対する愛着は相当のもので、召喚しないデュエルはないというほど毎度の如く召喚しまくっている。

 サイバー・ドラゴンそのものを召喚しない時でもサイバー・ドラゴンの派生モンスターは必ず召喚しており、また鮫島校長から他のデッキを使ってデュエルして欲しいという以来を受けた時は『サイバー流以外のデッキを使う気はない』とこれを拒絶している。

 言うなれば社長にとってのブルーアイズのようなものである。

 

 

『オネスト』

 みんなのトラウマ、光属性を超絶強化した救世主、ガチムチ天使。

 藤原の精霊で幼い頃に両親を失った藤原と常に共にあり続けた。現実世界で実体化することが出来るなどデュエルモンスターズの精霊の中でも強い力をもつ。

 中の人は未来の元キングと同じだが別に元キングの前世というわけではない。

 

 

『真紅眼の黒竜』

 吹雪のエースモンスターにして魂のカード。プレミア価格で数十万とブルーアイズほどでないにしても相当に高価なカードなのだが、吹雪はこれを三枚デッキに投入している。

 ブルーアイズが勝利を齎す竜とされるのに対して、こちらは可能性を齎す竜とも呼ばれている。その看板に偽りはなく派生モンスターの数ならブルーアイズをも上回り、特にレッドアイズ・ダークネスメタルドラゴンはドラゴン族デッキであれば必須級の超レアカード。

 余談だがよく吹雪は初手、真紅眼の黒竜からの黒炎弾二連発のようなことをかなりの頻度でしでかすので先攻ワンキルした回数は四人の中でもトップ。

 

 

『プラネットシリーズ』

 カードデザイナーのフェニックス氏が生み出した惑星の名を冠したカード群。其々世界に一枚ずつしか存在しない。全部で〝9枚〟存在しており、現在誰がどのカードを所有しているかは不明。

 ただし原作GX本編開始時点で丈はThe tripping MERCURY、The grand JUPITER、The big SATURN、The tyrant NEPTUNE、The suppression PLUTEの五枚を所有。これは丈がデュエリストとしてのコレクター魂と、自分の冥界軸最上級多用デッキに入れる為、あちこちのプラネットシリーズが優勝賞品となる大会に出たから。

 ちなみに「The big SATURN」のカードは修学旅行中に出た大会でやたらとMeを連呼するアメリカ・アカデミア生を倒して手に入れた模様。

 そして漫画版GXでプラネットの頂点に君臨していたはずの「The supremacy SUN」だが何故かこのカードのみ他のプラネットと違い量産されており、丈はこのカードを三枚も所有している。これがなにを意味するのか、どうしてThe SUNがプラネットシリーズにカウントされていないかは不明。

 ちなみに冥王星は惑星ではないがこのカードが生み出された時は惑星扱いだった。

 

 

『創星神 sophia』

 儀式、融合、シンクロ、エクシーズを除外して初めて特殊召喚できる〝神〟の名をもつカード。

 その大がかりな召喚条件に比例して互いのフィールド・手札・墓地のカードを全て除外するという強烈なリセット効果をもつ。

 デュエル・ターミナルにおいて全てをリセットするために動き出した神であり、ダークネスの歴代主人公混合デッキの真の切り札。

 作中では歴代主人公のエースモンスターであるカオス・ソルジャー、フレイム・ウィングマン、ジャンク・ウォリアー、ガガガガンマンを除外して特殊召喚された。

 

 

『宝札シリーズ』

 デュエルのプロットを書く際に一番のネックとなるのが、なんであろう手札である。劇的な逆転劇をするのも、難しいコンボを成立させるのも手札がなければ始まらない。

 しかしデュエルが進めば当然手札がなくなっていく。そんな時に救いの手を差し伸べてくれるのが宝札シリーズである。互いの手札が六枚になるようドローをする原作効果の天よりの宝札を始め、宝札シリーズには強力なドローソースが揃っているのでどうしようもない時はこれを使えば手札を仕切り直しの状態までもっていくことが出来る。

 もっとも余り使用し過ぎるとどうせ宝札くるだろ、と思われてしまうので多用厳禁。ダークネスは〝天よりの宝札〟を回収して使い回すという一番やっちゃいけない戦術を使っていた。

 

 

『強欲な壺&天使の施し』

 GX時代は合法だったドローカード。強欲な壺は汎用性の高い手札増強、天使の施しは手札消費0で手札交換+墓地肥やしが出来るので宝札シリーズほどでないにしても執筆者に優しいカードといえる。

 メタネタ的にはデュエルのプロットをたてていて墓地に特定のモンスターを送りたいときや手札の枚数が足らなくなったときに使う。

 

 

『ガード・ブロック』

 困った時のガード・ブロック。執筆者御用達の防御カード。デッキに一枚ガード・ブロック

 効果はダメージを0にしてカードを一枚ドローというOCG的にガチとまではいえないカードだが、こういったssではダメージ調整が出来てしかも手札消費がなしで済むという素晴らしく執筆に優しいカードである。

 

 

『メタモルポット』

 困った時の汎用ドローソース。制限カードでありながら互いにカードを五枚させるという執筆の為に存在してくれているようなカード。

 吹雪のような純ドラゴン族デッキのような例外を除き全員のデッキに一枚は入っている。

 

 

 

 

【用語一覧】

 

 

『ブラックデュエルディスク』

 カード・プロフェッサー頂点の証。キースが所有していたが現在ではキースを倒した丈が所有している。全米オープンで負けた際にキースに返還しようとしたが受け取らなかった。

 丈はデュエル・アカデミアやプロデュエリストとしての活動中もこれを使ってデュエルをしている。不正防止機能付きで頑丈さも普通のデュエルディスク以上という優れもの。闇のゲームで実体化したモンスターの攻撃だろうと、銃弾の雨だろうとたぶん防ぎきれる。

 

 

『サイドデッキ』

 マッチ戦が全く行われないこの世界においてサイドデッキの存在意義は無いに等しい。

 そのためサイドデッキはマッチ戦でデュエルの合間にデッキのカードの入れ替えるカードというより単なる予備カードの集まりに近い。

 

 

『サイバー流』

 サイバー・ドラゴンを中心としたデュエル流派。カイザーこと亮はこの流派の正当後継者である。

 超絶火力によるワンショットキルという男のロマンを体現した流派だけあって一般での人気も高い。

 別に作者がサイバー流デッキを愛用していたからカイザーのデュエルが多かったというわけではない。繰り返す。決して作者が愛用しているデッキだからカイザーの出番が多かったわけではない。

 

 

『ピケクラ愛好会』

 変態紳士の集い。現会長は〝鮫島校長〟であり愛好会の創設者にして現相談役が〝武藤双六〟。

 キング・オブ・デュエリストの祖父やデュエル・アカデミアの校長が所属しているあたり一応デュエルモンスターズ界への影響力は高い。

 現会長の影響でデュエル・アカデミアの生徒の間で続々と入会者が増えている。

 類似の愛好会にBMGファンクラブやダルクきゅんを愛でる会などの存在が確認されている。

 

 

『インダストリアル・イリュージョン社』

 デュエルモンスターズを世に送り出した企業。ペガサスが創始者で長年トップを務めていたが、彼が引退して第一線を退き名誉会長となってからの社長は不明。

 海馬コーポレーションとは過去に買収騒動で不仲にもなったが現在は完全に和解しており関係は良好。

 新たなカードの開発、ルールの整備、禁止・制限の改定などを一手に引き受けておりアメリカがデュエルモンスターズの本場と言われる所以でもある。

 

 

『海馬コーポレーション』

 世界最大級の大企業であり日本では最強の企業。そして学生に聞いた就職したい企業ランキング十年連続ナンバーワンのスーパー企業。

 社長は海馬瀬人で副社長は海馬モクバ。元々は軍需産業メインだったが〝海馬瀬人〟が社長になってからはゲーム産業に方向転換した。ゲームでも主にデュエルモンスターズを専門としている。

 他に全世界のデュエル・アカデミアの経営や海馬ランドを始めとしたアミューズメント経営にも手を広げ悉く成功を収めてきている。これにはトップである社長の実力が大いに物を言っている。

 基本的に社長のワンマン。よくワンマン企業の場合だと部下に反逆されて失脚するというパターンが大きく見られ、海馬コーポレーションも御多分に漏れずBIG5がペガサスと内通して社長を追い落とそうとしたことがあるのだが――――そのBIG5がカイバーマンショーの敵役に落ちぶれたことに恐怖したのか、社長のカリスマが限界突破したのか現在はそういうことはなくなっている。

 社内ではブルーアイズと社長の弟の悪口を言うとリストラされる、という全く笑えない噂が流れているとかいないとか。

 

 

『デュエル・アカデミア』

 海馬瀬人がオーナーを務めるデュエリスト養成校。理事長は影丸で校長は鮫島。デュエル全盛の世界なので偏差値は全校でもトップクラス。絶海の孤島に学園が置かれているのは影丸理事長の意向が大きく関わっている。

 毎年多くのプロデュエリストを排出しており知名度は高い。若手デュエリストの憧れの場所であり、アカデミア島はデュエリストの聖地の一つでもある。本校の他にアメリカ校やノース校などの分校も存在している。

 コースは寮ごとにオベリスク・ブルー、ラー・イエロー、オシリス・レッドの三つが存在し、オベリスク・ブルーが最上位でオシリス・レッドが最下層、ラー・イエローはその中間。

 一年の初めは高等部の入試の成績下位者はオシリス・レッドへ、中等部からの進級組の成績下位者と編入組の成績上位者はラー・イエローへ、進級組の成績上位者はオベリスク・ブルーに振り分けられる。ただしこれは永久のものではなく、入学後の成績次第で寮の昇格・降格はそれなりの頻度で発生している。

 待遇も所属寮によって大きく変わり、オベリスク・ブルーならば中世の城のような学生寮で富豪さながらの生活が約束され、ラー・イエローもオベリスク・ブルーほどでないにしてもペンション風の寮で快適に過ごすことが出来る。

 ただしオシリス・レッドは同じ学校の学生寮とは思えないほど環境が劣悪で、昭和のボロアパートのような学生寮に質素な食事という極貧生活を強いられることになる。また修学旅行も河原で野宿であったり、校舎との距離も長いなど明らかな差別がされている。

 こういった明らかな待遇格差は海馬社長の「実力のない凡骨以下の負け犬デュエリストは永遠に地べたに這いつくばっていろ! それが嫌ならばせめて凡骨程度には這い上がることだ。フハハハハハハハハハ!!」という有り難いようなそうでないような訓示の影響。

 他作品ネタになるがオシリス・レッドの扱いに関しては椚ヶ丘中学校における3年E組みたいなものだろう。……真面目に頑張って成績をあげれば、ラー・イエローに上がれるチャンスは十分あるので、それよりはまだ良心的。

 

 

『特待生』

 主人公である丈や丸藤亮、天上院吹雪、藤原優介の四名がこれに該当する。特待生に選ばれた者は学費が全額免除され、専用の特待生寮に住むことが許される。 

 便宜上の所属寮はオベリスク・ブルーであるが、コースやカリキュラムも一般ブルー生徒とは異なるのでオシリス・レッド、ラー・イエロー、オベリスク・ブルーの他の四番目の寮といっても過言ではない。

 特待生寮にはメイドと執事が常駐し、登下校に送迎用の車が使えるなど待遇はオベリスク・ブルーすら超えて王侯貴族同然。

 ただしカリキュラムは一段と厳しく平日であれば七時間目が、土曜日であれば三時間目と四時間目に特別授業が入る。そしてプロデュエリスト級の難易度のデュエルマシーンと一日50デュエルというノルマを熟さなければ眠ることも許されない。

 

 

『デュエルマシーン』

 海馬コーポレーションが開発した最新式のコンピューター・デュエル・マシーン。特待生寮には五基配備されている。

 使用するカードは本物ではなく「データ」なので、データさえ入れれば世界に四枚しかない「青眼の白龍」や世界に一枚の「プラネットシリーズ」を使わせることも可能。

 ただし三幻神と三邪神のカードはデータでさえ非常に危険なのでカードデータを入力できないようブロックが掛かっている。

 

 

『I2カップ』

 インダストリアル・イリュージョン社が主催しKC社もスポンサーを務めたデュエル大会。

 集められたのは大きく分けて新進気鋭の若手デュエリストとベテランの一流デュエリストの二つ。

 この大会の真の目的は三邪神を担うことができるデュエリストを見つけることであり、その試金石としてベテランデュエリストたちは用意された。

 

 

『I2カップ大会オリジナルパック』

 I2カップ入賞者に送られた大会限定パック。中には試作段階のチューナーやそれを含むカテゴリー及びエクシーズ関連のカードやそのカテゴリーカードが入っている。ただしシンクロモンスターとエクシーズモンスターは入っていない。

 現在シンクロ・エクシーズという二つの新しいシステムが競合しており、それに関連したカードのデータ収集と実地調査のために封入された。ペガサスによれば競合に敗れたシステムの関連カードは発売されなくなるだろうとのこと。

 

 

『ネオ・グールズ』

 バンデット・キースをボスとしてかつてのグールズを基盤に再結成したデュエル・ギャング。

 マリクがボスを務めていた全盛期の頃は地下デュエルの管理運営、カードの偽造、レアカードの強奪などデュエルモンスターズの暗部全てに関わっていた。

 ちなみに前ボスのマリクと異なりキースは千年アイテムなどもっていないので、組織を成り立たせているのは彼自身のカリスマの賜物である。

 そのカリスマであるキースや主要な幹部二人を失ったことで組織は離散。残党はエクゾディア使いのレアハンターの下でニュー・ネオ・グールズ(仮)として再復活をした。

 

 

『四天王』

 アカデミア特待生である宍戸丈、丸藤亮、天上院吹雪、藤原優介の四人のこと。全員が王に因んだ異名をもっていることから一般生徒の間でそう呼ばれるようになった。

 一般生徒たちと比べて実力は別格であり入学時点でNDLのトッププロクラスの強さをもっていた。その強さと威光は上級生ですら畏まるほどで、待遇や寮生活や授業などあらゆる面で特別扱いを受けていた。

 理由は色々だが丈と亮はI2カップ決勝戦で、吹雪と藤原はダークネス異変時に黒くなっている。アカデミア特待生たるもの一度は黒くならないといけない。

 

 

『地下デュエル』

 衝撃増幅装置をつけて行われる非合法デュエル。観客には財閥の関係者や富豪、マフィアなどもおりデュエルの度に多くの金が賭けられ、そしてデュエリストの苦痛を楽しみとする。

 プロデュエリストや落ちぶれたデュエル・ギャングが行きつく成れの果て。原作でカイザーがここでのデュエルを通しヘルカイザーに堕ちてしまった。

 かつてはグールズが主な主催者を務めていたらしい。

 

 

『デュエル先進国』

 その名の通りデュエルが他の国よりも進んでいる国家のこと。I2社の本社があり、デュエルモンスターズの本場であるアメリカ、決闘王を始めとした「伝説の三人」の生まれた国であり海馬コーポレーション本社のある日本がデュエルのツートップである。

 アメリカと日本のプロリーグは他の国のものよりもレベルが高く外国からの挑戦者も数多い。日本のナンバーワンに君臨している〝DD〟も外国から挑戦してきたデュエリストの一人。

 他にデュエルモンスターズ発祥の地として知られるエジプトもデュエリストのレベルが高く、プロリーグこそないものの毎年多くのデュエリストがアメリカや日本のリーグにスカウトされ海を越えてやってくる。

 

 

『プロデュエリスト』

 デュエルを生業とする人々のこと。形態としてはプロ野球選手とプロゴルファーのシステムを両立したものに近い。

 プロデュエリスト試験を合格すればプロになることは出来るがプロになっただけでは当然収入はない。プロデュエリストの収入は所属するチームまたは団体から貰う年俸か、もしくはデュエル大会での賞金である。

 多くのデュエリストはスポンサーの援助を受けつつランキング戦でランキングを伸ばしつつ、デュエル大会に参加して賞金を手にして生計をたてているが中にはスポンサーなしで単独で活動するデュエリストもいる。

 スポンサーつきに比べてリスキーなため自分からなろうとする者は殆どおらず、大抵は食いはぐれるのだが、バンデット・キースや孔雀舞はフリーで行動して成功している数少ないデュエリストたちである。

 

 

『シャイニングリーグ』

 日本にあるプロリーグの一つ。名前の由来は青眼の光龍(ブルーアイズ・シャイニングドラゴン)

 その由来から察しの通りこのリーグの開設を主導したのは海馬社長である。

 デュエル先進国日本で一番メジャーなプロリーグだけあって日本人のみならず外国からも多くのデュエリストが加盟している。

 

 

『NDL』

 正式名称はナショナル・デュエル・リーグ。アメリカに存在するプロリーグ。

 アメリカではデュエルモンスターズはバスケットボール、フットボール、ベースボール、アイスホッケーに並ぶ人気をもつエンターテイメントであり、プロデュエリストは国民中から羨望を集めるヒーローでもある。

 デュエルモンスターズの本場であるためプロリーグの規模は決闘王の故国である日本に匹敵、或いは凌駕するもので毎年世界中のプロリーグからはるばる挑戦してくる者が後を絶たない。

 丈はデュエル・アカデミア一年時にI2社をスポンサーにこのリーグに入った。

 

 

『伝説の三人』

 デュエルモンスターズ成長期に決闘王国、バトルシティなどで活躍した三人の伝説のデュエリスト、武藤遊戯、海馬瀬人、城之内克也の三人のこと。

 彼等はデュエルモンスターズの生みの親であるペガサスが認める程の実力をもち、プロリーグで活躍するトッププロとも一線を画す実力をもつ。ただし其々の事情があって三名が三名ともプロリーグには参加していない。

 ちなみに丈と藤原が遊戯、亮が海馬、吹雪が城之内に対応するようになっている。遊戯に対応しているのが二人なのは〝遊戯〟は二人存在していたので、対応するのも二人となった。

 

 

『遊戯王の父親』

 原作者曰く「ロクデナシ親父の品評会」とまで言うほど遊戯王(特に初代DM)には駄目な父親が多い。GX以降はまともな父親も出てくるのだが初代は酷いとしか言いようがない程に駄目な父親しか存在しない。

 英才教育という名の虐待を行い、更にソリッドビジョンシステムを軍事利用した海馬剛三郎。無職で朝から酒を飲みギャンブルに明け暮れる城之内の父親。マリクを虐待しリシドを虐げ闇マリク誕生の切欠を作ったマリクの父。息子を自分の復讐のために育て、暴力も振るってきた御伽の父。セトの実父であり愛情の余り「闇の大神官」となったアクナディン。本当に父親としては「駄目」な人間ばかりである。

 アテムの父であるアクナムカノンは遊戯王では珍しいまともな父親だという説もあるが、そもそもアクナムカノンが無能だったせいでアクナディンがあんなことになった挙句、千年アイテムの遺恨を解決しないまま死んだからアテムが死ぬことになったと思えば「駄目」の烙印を消すことは難しい。

 本作はこの傾向を(無駄に)リスペクトし、丈の両親もまた駄目人間ということになった。

 ちなみに初代リスペクトの多いZEXALでも遊馬の父はさておき、駄目な親父が多く登場している。

 

 

『フラグクラッシュ』

 遊戯王のお約束の一つ。メインヒロインだろうとサブヒロインだろうと立てたフラグはクラッシュする、それが遊戯王。一級フラグ建築士がフラグを建築するなら、遊戯王の主人公たちは建築したフラグをぶち壊す。

 一級フラグ建築士と対を為す一級フラグ破壊士。

 ちなみに本作の主人公である丈のフラグクラッシュ法は「フラグを立てるだけ立てて後は放置プレイ」である。

 

 

 

 

【戦績】

 

 

『宍戸丈』

 

VS丸藤亮 ×

VS不良A ○

VS入試試験官 ○

VS天上院吹雪 ○

VSショタコン ○

VSグールズA ○

VS羽蛾 ○

VSマナ ○

VSレベッカ ○

VS丸藤亮 ○

VSパンドラ ○

VSキース ○

VS万丈目 ○

VS藤原 ×

VSデュエルマシーン ○

VSクロノス ○

VSデュパン十五世 無効試合

VSミスターT ○

VSミスターT100体 ○

VSダークネス ○

 

総合戦績 19戦17勝2敗

 

 

『丸藤亮』

 

VS宍戸丈 ○

VS早乙女レイ ○

VS不良B ○

VS試験官B ○

VS十和野鞭地 ○

VS猪爪誠 ○

VS天上院吹雪 ○

VS宍戸丈 ×

VSモヒカン ○

VS人形 ○

VSキース ○

VS田中ハル ○

VS藤原優介 △

VS鮫島校長 ○

VSミスターT100体 ○

 

総合戦績15戦13勝1敗1引き分け

 

 

『天上院吹雪』

 

宍戸丈 ×

丸藤亮 ×

レアハンター ○

キース ○

天上院明日香 ○

城之内克也 ×

藤原優介 ○

 

総合戦績7戦4勝3敗

 

 

『藤原優介』

 

宍戸丈 ○

丸藤亮 △

天上院吹雪 ×

 

総合戦績3戦1勝1敗1引き分け

 

 

 

【遊戯王ではよくあること】

 

 

 遊戯王ではよくあることとは、その名の通り遊戯王ではよくあることである。

 普通のアニメではおかしいことでも、遊戯王では良くあることなので問題ない。以下、本作で登場した遊戯王ではよくあることの数々。

 

 

・デュエル>超えられない壁>法律

・ヒロインは三邪神

・ナリとはなんだったのか

・特に奇天烈でもないストーリー

・タイトルは飾り

・世代という名の年功序列

・高価な超レアカードを三邪神に選ばれたデュエリストだから全部パックで当てる

・異名の数々

・政界、財界、そしてカードゲーム界

・ガード・ブロックの異常な採用率

・アカデミアの四天王

・強すぎて四枚しか製造されなかったカオス・ソルジャー -開闢の使者-

・手札事故? なぁにそれぇ?

・デュエルに負けると死ぬ

・デュエルに負けると人類が滅亡する

・人類存亡のデュエル

・オゾンより下なら問題ない

・オゾンより上でも問題なかった

・神に○○なんて効くか!!

・ピケクラ愛好会の全て

・魔王モード

・デッキに存在しないカードをドローする

・ショタコンの全て

・ゆきのんの存在

・フラグクラッシュ

・ヒロイン(笑)

・フラグクラッシュ法、放置プレイ

・事ある毎にブルーアイズ関連の名前をつけようとする社長

・事ある毎に凡骨をディスる社長

・カイザーのスーパー・オーバーキル

・スーパーリスペクトデュエル

・カードは盗んだ

・カードは創った

・カードに告った

・デュエルモンスターズの精霊

・それはどうかな

・よく人にカードをあげる主人公

・名が体を表し過ぎなネーミング

・ミスターTにダークネスと同種認定される主人公

・DQNで一話しか出番のない両親

・最初の相手が小学生の幼イザー

・初デュエルで敗北する主人公

・禁止制限無視デッキを使う不良

・幼稚園児のレイを容赦なくボコるカイザーと主人公

・幼稚園児のレイにフラグをたてるカイザー

・デュエルはフェルマーの最終定理より難解かつ、宇宙の真理にも通じるという校長の演説

・クラス名:青眼の究極竜組

・デッキ交換デュエルでサイエンカタパを使うカイザー亮

・デュエルに負けても不屈のショタコン

・描写すらなく撃破される光の仮面&闇の仮面

・三邪神の担い手を選ぶために大会を開催するペガサス

・地味に初代、GX、5D's勢揃いな大会参加者

・MCは5D'sのMCの親です

・MCのヘアスタイルは安定のリーゼント

・HA☆GAさん

・エクゾディアを倒す方法=海に捨てる

・元チャンプという経歴なのにキースと違って小物臭しかしないHA☆GAさん

・こんなカードオレは36枚持っているよ…

・検診のお時間だ!

・サイバー流なのにサイコ・ショッカーを使うカイザー亮

・俺の股間がクリアマインド!

・ブラック・マジシャン・ガールに彼氏や夫を寝取られる

・里ロックを仕掛けてくるブラック・マジシャン・ガール

・魔王ジョー生誕

・AIBOにフラれたレベッカ

・よりにもよって初恋の人のエースカードで止めを刺す主人公

・なのにたつフラグ

・そして放置プレイしてクラッシュするフラグ

・明らかに主人公のデュエルより派手な準決勝カイザーVS吹雪

・フブキング

・カイザー亮の裏・切り札

・もうカイザーが主人公でいいんじゃね?

・エクセレント・ダイナマイト・エヴォリューション

・俺達の満足はこれからだ!

・サイト消滅による打ち切りEND

・一年もの時を経て移転復活するこの作品

・三邪神は一年間ずっと昼寝をしていました

・バイクでビルの四階に侵入して、壁を爆破して突撃してくるモヒカン

・記念すべき一年ぶりの最新話の内容がモヒカン

・四階から飛び降りても足がしびれるだけで済むデュエリストという存在

・牛尾さんのバイクを盗んで走り出すカイザー亮

・スカル・ライダーを使った事があるからバイクの運転ができる

・アクセルは分かるのにブレーキを知らないカイザー亮

・GXすら始まってないのにライディングデュエル・アクセラレーション!

・カイザーの先攻ワンターンキル

・普通なら死んでも不思議ではない派手な転倒をしてもピンピンしているモヒカン

・あのビルに入ったぞ→閉じ込められた!(この間、五秒)

・警備会社に当然の如くあるデュエルスペース

・デュエルに勝つと開く屋上のロック

・ラスボスの動機がペガサスの自業自得

・ロシアンルーレットで生計をたててきたキース

・DMが終わっても何故か生きているバクラ

・三邪神に告白をする主人公

・それを受ける三邪神

・デュエルに負けたら魂を奪われる

・デュエルに負けてないのに何故か魂の一部を食われる主人公

・主人公が記憶喪失

・記憶を魂ごと失ったはずなのに下らないネタだけはうっすら覚えている主人公

・一度も役に立たずに消滅する前世の記憶

・デュエリストの名誉よりコンビニを選んだ田中先生

・現実世界ですら発売していないカードをフライングして使う吹雪

・本人に了解をとらずに勝手に模範デュエルの相手を決めるデュエルをする万丈目

・学生なのに試験官をする主人公たち

・入学試験でワンキル喰らって負ける主人公

・貴族並みの生活を約束された特待生寮

・特待生寮には執事とメイドさんが常駐している

・メイドさんの髪が銀髪と明らかに狙ってるとしか思えない理事長の人選

・プロ級のデュエルマシーンと一日50デュエルしないと眠ることもできない過酷カリキュラム

・Q:普通のデュエリストが一度のデュエルに平均五分かかるとします、それを50回やったらどうなるでしょう?

・A:殆ど1Killで終わらせる

・元キングの前世のガチムチ精霊

・子供のように安らいでいる大邪神ゾークの魂たち

・雲の上でデュエルをするサイバー流

・藤原に天帝という二つ名を命名する主人公

・ドボゲラァ

・俺のクリボーに常識は通用しねえ

・アカデミア校長とピケクラ愛好会会長を兼任する鮫島

・頭がピケクラでもやたらと強い鮫島校長

・かっとビングだ、私ーーーーーーーーーーーーー!!

・シャイニングドローする鮫島

・アイドルカードやカップリングについて叫びだすアカデミア生

・アイドルカードを占う機械がある

・進路に関してリアリストな凡骨

・世界的大企業の社長に二万円借りに行く凡骨

・世代を超えた真紅眼の黒竜同士のデュエル

・見えるんだけど見えないもの

・デュパン十五世というネーミング

・唐突に始まるリアルファイト

・突然の外出は安定の窓からジャンプ

・サイコデュエリストの泥棒

・デュエルモンスターズ専門の大泥棒という概念そのもの

・丈以外の選ばれないデュエリストが使うと使用者を食い殺そうとする邪神

・パンをこよなく愛する主人公

・U.N.オーエンは魔王なのか?

・闇魔デッキウイルスでデッキ完全死滅

・な に か す る こ と で も?

・感想覧で巻き起こる魔王コール

・増殖する闇磯野

・100人に絡まれた時の主人公の対処法→無限ループで一掃すればいいんじゃね?

・100人に絡まれた時のカイザーの対処法→100倍の火力で抹殺すればいいんじゃね?

・ワンターン100キル

・ダークネスドロー

・ダークストーム・ドラゴンの謎の大出世

・ダークネス教組藤原

・個性を否定しているはずなのに、個性バリバリのダークネス藤原

・ダークネス化する前の方が強そうに見える藤原

・勝っただけで異様に読者から驚かれる吹雪

・宇宙空間でデュエル

・宇宙空間で何故か息をしている主人公

・ダークネスだからシンクロもエクシーズも全部使える

・歴代主人公を合体させたデッキを使うダークネス

・ラスボスなのにデッキにテコ入れが入る

・創星神 sophiaを召喚するラスボス

・第四期のラスボスを第一期開始前に倒す主人公

・原作とは関係ないところで原作に関わるストーリーが勝手に進む

・100話費やしても始まらない原作GXのストーリー

 

 

 

 

【世界観】

 

 基本的にはアニメ遊戯王デュエルモンスターズから始まるアニメシリーズをメインとしている。ただしエロペンギンの発言についてなど、一部アニメ設定を排除し原作設定が優先された。

 また東映版アニメの設定やストーリーも加えており、海馬は青眼の白龍3体連結を召喚し遊戯の召喚したメテオ・ブラック・ドラゴンに敗北した経験がある。遊戯王デュエルモンスターズ第一話以前のストーリーは大体東映版アニメと同じ。

 ただし漫画版設定が完全にないわけではなく『三邪神』や『プラネットシリーズ』という概念も存在。アニメをベースとして漫画版の設定を一部混ぜ合わせた世界観というのが適当。

 例をあげるとアニメ準拠なのでペガサスは生存しており、よって遊戯王Rで発生したイベントは起きてないが、三邪神という概念そのものや夜行や月光などペガサスミニオンやブラックデュエルディスクが存在している。

 以下アニメ版との違いを一覧表を記載する。

 

 

・GX後に登場したカードも普通に一般的に流通している

・シンクロモンスターとエクシーズモンスターは存在せず

・チューナーとエクシーズ関連のカードはI2カップのオリジナルパックなどの方法で一部のデュエリストが所有している

・シンクロ召喚とエクシーズ召喚がI2社で競合中、実装は早くても三年後、遅くて十年後

・不動博士がシンクロ召喚の製作に関わっている

・城之内克也はGX開始二年前時点では大学生

・アテムが冥界へ旅立った後、彼のデッキと三幻神は〝武藤遊戯〟が受け継いでいる

・千年アイテムはその役目を失い消滅済み

・パラサイトマインドでバクラの魂の欠片が現世に残っている

・エロペンギンの発言抹消

・ブラック・マジシャン・ガールはかなり珍しいカードで遊戯が使う前は知名度もそれほどではなかった

・レベッカは遊戯にフラれて、現在は大学で父と共に考古学の研究をしている

・夜行を始めとしたペガサスミニオンも存在している、ただしペガサスが生存しているのでRのストーリーは発生せず

・三邪神が存在している

・吹雪が常に真紅眼の黒竜デッキを使用する

・藤原雪乃が藤原優介の従兄妹ということになっている

・アメリカ・アカデミアが存在する

・漫画版GXキャラであるデイビットとマックが十代たちと同年代として存在している

・プラネットシリーズも存在、ただし何故かThe SUNがシリーズのうちの一枚として数えられていない

・響紅葉及び響みどりはハネクリボーとHEROとエド関連でアニメとの整合性がつかなくなりそうなので存在しない

・殆どはOCG効果の方が採用されているがラスボスなどが使うカードはアニメ効果が、三幻神と三邪神については原作効果が適用されている

 

 

 

 

【デュエルモンスターズの変遷】

 

 

 

―デュエルモンスターズ誕生―

・ペガサスがエジプトにてモンスターたちの描かれた石版を発見

・その石版が太古の闇のゲームで使用されたものであることを知る

・アメリカ本国へ戻り、石版に描かれたモンスターをカード、闇のゲームをカードゲームという形で再現する

・ペガサスが社長を務めるI2社が〝デュエルモンスターズ〟という名のカードゲームを発売される

 

 

―デュエルモンスターズ黎明期―

・アメリカでデュエルモンスターズ(DM)が爆発的な大ヒット

・デュエルモンスターズがたちまち子供達の人気ナンバーワン娯楽に発展

・人気は子供だけに留まらず次第に大人たちの間でも流行する

・アメリカで多くのデュエルモンスターズの大会が開催されるようになる

・ペガサスが石版に描かれていたモンスターだけではなく、漫画や機械をモチーフとしたオリジナルのモンスターのデザインを始める

・デュエルモンスターズの人気は海を越え、世界中にも伝わる

・ペガサスが三幻神を創造するも、その危険性を恐れエジプトに封印される

・アメリカでの人気は留まることを知らず、DMはベースボールなどに匹敵するエンターテイメントとなる

・日本では伝説的なゲーマーであった武藤双六などがデュエルモンスターズにも熱を入れるようになる

・キース・ハワードが多くの大会で優勝を飾り〝盗賊〟という異名で呼ばれるようになる

・I2社の開いた全国大会でバンデッド・キースが全米王者として君臨する

・キースが最強伝説を築くのと並行して、創造主であるペガサスが不敗神話を築き上げる

・キースが不動の頂点であるペガサスに挑戦する

・ペガサスVSキース、夢の戦いがニューヨーク・ドームで実現

・キースが最悪な形でペガサスに敗北したことで栄光・名誉・地位の全てを失いDM界から姿を消す

・奇しくもその際のデュエルが全世界に放映したことで、更にDMのブームが加速する

・海馬瀬人がバーチャルシミュレーション具現化システムを開発するも、剛三郎により軍事シミュレーターに悪用される

・グールズが暗躍を始める

・グールズがエジプトからオシリスの天空竜、ラーの翼神竜の二枚を強奪

・武藤双六が第一線を退く、ほぼ同時期に青眼の白龍をホプキンス教授から譲り受ける

 

 

―デュエルモンスターズ成長期―

・海馬コーポレーションの御曹司である海馬瀬人が数多くのDMの大会で優勝、名を馳せる

・武藤遊戯と海馬瀬人が闇のゲームを行う

・海馬瀬人が海馬コーポレーションを養父である剛三郎から奪い乗っ取る

・海馬瀬人がバーチャルシミュレーション具現化システムを元にしたソリッドビジョンシステムを開発する

・ソリッドビジョンシステムを用いたデュエル・ボックスが誕生する

・また携帯可能なデュエルディスクも並行して開発が進む

・デュエル・ボックスにより闇のゲームでなくともモンスターが実体化するようになる

・ペガサスが恋人をソリッドビジョン化するために海馬コーポレーションに目をつける

・DEATH-Tにおいてソリッドビジョンシステムを用いたデュエルが海馬と遊戯の間で繰り広げられる

・海馬が武藤遊戯に敗北、罰ゲームにより意識不明に

・ペガサスが自分の所有する島においてデュエリスト・キングダムを開催する

・決闘王国決勝戦でペガサスが武藤遊戯に敗北する

・バクラに千年眼を奪われ重傷をおったペガサス、療養のためにも一時的に姿を晦ます

・ペガサスの不敗神話が崩れ武藤遊戯が〝決闘王〟の称号を得る

・イシズがグールズに奪われた神のカードを取り戻すべく、海馬瀬人にオベリスクの巨神兵を渡す

・曖昧だったルールが徐々に整備されていく

・生け贄召喚や直接攻撃の概念がデュエルに追加される

・海馬瀬人がデュエルディスクを開発する

・バトルシティ大会開催

・最新式のデュエルディスクが大会参加者に無料で配布される

・武藤遊戯がバトルシティを制して名実ともに三幻神の真の所有者となる

・デュエルディスクで手軽にリアルなデュエルを楽しめるようになったことで、DMの人気が更に高まる

・これまでDMに興味をみせなかった高齢者や主婦層にもデュエルが浸透し始める

・三千年前のファラオの魂が冥界へと旅立つ

 

 

―プロリーグ黎明期―

・I2社主導でアメリカにナショナル・デュエル・リーグが創設され、プロデュエリストという新たな職業が誕生

・デュエルモンスターズのルールが完全に整備される

・サイコ流とサイバー流というデュエル流派が同時期に誕生する

・ペガサスが経営の第一線を退き名誉会長となる

・各企業が〝決闘王〟武藤遊戯をプロにスカウトするため熾烈なる争奪戦を始める

・武藤遊戯は精霊たちと共に全世界を回る旅へ出る

・海馬コーポレーションとI2社の警告により武藤遊戯の争奪戦が沈静化する

・カードデザイナーのフェニックス氏がE・HEROというカテゴリーを世に送り出す

・海馬コーポレーション主導で日本にシャイニング・リーグというプロリーグが創設される

・プロリーグ発足とほぼ同時期にデュエル・アカデミア本校が開校

・フェニックス氏がE・HEROに続く新たなるHEROの開発を始める

・同時期にプラネット・シリーズの開発も始まる

・バクラの魂の欠片が地下デュエルに身をやつしていたキースを発見

・キースとバクラが契約する

・デュエル・アカデミアを卒業したプロデュエリストがプロリーグで活躍をし始め、アカデミアの名声が広まる

・アカデミアの名が高まった事で、アメリカ・アカデミアやサウス校などの分校を新たに開校する

・プラネットシリーズが完成するも、とある事件により暫く世には出ず封印される

・The SUNがプラネットシリーズより除名

・カイル・ジェイブルス、後のDDがシャイニング・リーグに加盟

・カードデザイナーのフェニックス氏が何者かに殺害され死亡

・DDが日本のリーグで不敗神話を築く

・ペガサスが未来のための新しいシステムとしてシンクロとエクシーズという概念を思いつく

・I2社でシンクロ召喚とエクシーズ召喚の開発が行われる

・海馬コーポレーションから不動博士がシンクロ召喚開発協力のため出向

・キースにより復活したネオ・グールズの暗躍が始まる

・アメリカと日本のプロリーグの頂点同士でのドリームマッチがニューヨークで行われる、日本の代表はDD

・DDがドリームマッチを制して世界王者の称号を得る

・田中ハル、プロデュエリストとして数々の暴虐を行い〝暴帝〟と怖れられるようになる

・ランキング二位の田中ハルがDDへ挑戦するも、デュエル前に突如として田中ハルがプロを引退する

・丸藤亮がサイバー流の正当な後継者となる

・長い時を経て漸くプラネットシリーズが世に送り出され始める

・I2カップが開催され宍戸丈が優勝する

・三幻神と対となる三邪神をI2カップ優勝者である宍戸丈が担うこととなる

・ネオ・グールズが事実上の消滅

・キース・ハワードがDM界に復活

・復活したキースが全米チャンピオンに返り咲く

・宍戸丈がNDLに加盟

・高校二年時、宍戸丈が全米チャンピオンとなる

・宍戸丈、キース、レベッカがチームを組んで多くの大会を荒しまわる

・歴史改変事件が発生する

・宍戸丈がプロとしての活動を一旦休止しアカデミア本校へ帰還




 どうも「宍戸丈の奇天烈遊戯王」を愛読してくれた読者の方々。改めまして著者のドナルドです。この作品も取り敢えず一つの大きな区切りを迎えたので、こういう場で設定資料と共にここまでの総後書きのようなものをしようと思います。……設定資料集が過去最長の長さというのも変な話ですが。

 宍戸丈の奇天烈遊戯王、原作前から始まる二次創作ssは数あれど100話を超えながらまるで原作に突入しない作品も稀でしょう。正直私もこの作品を執筆し始めた当初はカイザーと出会ってからはさらっと高等部まで流して、高等部のダークネス編から本腰を入れようと思ってました。
 それがI2カップやらネオ・グールズやらで完全に脱線。あれやこれやで原作に突入しないまま100話まできてしまいました。
 原作に突入しないままでいるのも、どうなんだと思う方もいるかもしれませんが、そのあたりはこの作品の特色だと諦めて下さい。私も諦めました。

 そしてこの作品のテーマは原作リスペクトということで「友情」と「優しさ」です。王道と言えば王道ですがなんでも王道が一番ですからね。王道にのっかりました。最後にもう一つテーマらしきものは「やりたい放題」です。もっともこれはテーマというより悪乗りみたいなもので、これのせいでカイザーがライディング・デュエル・アクセラレーションしたり鮫島校長がピケクラ使ったりしました。
 こういったことが転じてこの作品も「原作とは関係ない場所で原作と関係のあるストーリーが勝手に進んでいく」というスタンスを確立することができました。

 さて。この作品も漸くダークネス編を乗り越えて、原作に手が届きました。次の章からは漸く原作主人公である十代を出せそうです。次章からは十代出ます。ドナルド、嘘は言いません。
 とはいえ次章にいくまでに「魔王、プロリーグ初陣」とか「藤原家の家庭訪問」とか「キースVSペガサス、リベンジマッチ」とか合間の話をやるかもしれません。ただ私も疲れたので少し休ませて下さい。充電期間プリーズです。
 それでは最後に次章予告と共にお別れしましょう。




















 
  【次章予告】



――――遠い未来の果て、滅びてしまった世界があった。

「アポリア…アンチノミー…パラドックス…」

――――同じ絶望に苦しんだ者達は、

「私の心は三つの絶望によってできている」

――――破滅の未来を救うために、

「無限の力よ! 時空を突き破り、未知なる世界を開け!」

――――行動を起こした。

「クククッ……これで私の大いなる計画は遂行された…!」


――――世界を滅ぼした原因ともいえるデュエルモンスターズを消去するために。


「さらばだ……歴戦のデュエリスト達よ!」


――――逆刹を象徴する男は時代を超え、デュエリストたちを滅ぼすための行動を始める。だが、


「パラドックス! デュエルだ、決着をつけよう!」


――――その時代最強のデュエリストたちが逆刹の前に立ち塞がった。


「オレは人の命を 踏み台にする未来など認めない!」

「お前をぶっ倒す事にワクワクしてきたぜ!」

「オレたちの未来を、貴様の好きにはさせない!」


――――そして


「宍戸さん、俺達と一緒に来てくれ!」

「このままでは未来が滅んでしまいます!」

「去年のダークネスといい一昨年の三邪神といい、やることが尽きないね本当に」


――――正史には存在しないデュエリストが時を越えた舞台に招かれる。


「勝たせて貰う、パラドックス!」



宍戸丈の奇天烈遊戯王~超融合!時空を超えた絆~ 

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